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9章
151話 *神様へ
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2人は果てても尚、興奮が覚めることは無かった。琳太郎は息を乱しながら、一度晴柊のナカから抜こうと腰を引く。その瞬間、晴柊は琳太郎の腰を両足でがっちりとホールドした。
「抜かない、で……りんたろ……このまま、……もっと、中に……」
「ちょっと待て、一旦――」
「いやだっ……抜くの、勿体ない……ちゃんと蓋しろ、……!」
晴柊が珍しく行為中に我が儘を言う。彼なりに必死なのだろう。健気な晴柊が可愛く、思わず琳太郎は晴柊のナカで再びゆっくりと腰をゆすり始めた。琳太郎は勿論余裕なのだが、晴柊の身体を心配してのことだった。だが、晴柊がその気なら仕方が無い。据え膳食わぬは男の恥、である。
「ん、ぁ、ぁっ………ぁんっ……」
「腹んナカに一杯出してほしいんだ。」
「い、意地悪なこと言うなっ……ぁ、あん、ぅっ……そういう、意味じゃ、ぁっ、いやそうなんだけど……!」
晴柊はあくまでも子作りのためと言いたいのだろうが、琳太郎はいつもよりも気持ちよさそうにする晴柊をみすみす見逃す真似はしない。
「大丈夫だ。心配しなくても今日は誰の邪魔も入らずいっぱいヤれるよ。明日の昼まで頑張ろーな。」
琳太郎がらしくもなく微笑み、晴柊のナカを再び激しく突いた。
♦
熱気のこもった室内。お互い力尽きた様にベッドに横たわる。小窓からは日差しが入り込んでいた。ベッドサイドの時計を見ればもう昼の12時である。
「晴柊………大丈夫か……」
「無理………」
お互い、動く気力すら残ってない。あれから何発やったかは最早思い出せないほど、2人はセックスしていた。薬の効果がようやく切れ、2人は急に電池が切れたかのように項垂れている。
晴柊の腹の中が心配な琳太郎であったが、いつもの様にそのままにしても腹を下さないと九条は言っていた。とはいえ体中が汗でベタベタなので風呂に入らなければ。
琳太郎は力を振り絞り起き上がる。薬の副作用と体の動かしすぎで体中が怠い。
「風呂、入るか。お前はそのままでいい。」
琳太郎が晴柊を抱きかかえようとしたときだった。部屋の扉がノックされる。
「組長、起きてますか?あとは俺がやるんで、先に風呂入っちまってください。」
篠ケ谷の声だ。晴柊の世話を買って出てくれる。琳太郎は自力で何とか風呂は入れるが、晴柊は無理だろう。琳太郎は頼む、と返事をすると、晴柊の頭を撫でズボンだけ履き外へと出た。日は真上高くに上がっていた。
「おーい、晴柊。生きてるか?」
「……うん……」
「とりあえず身体拭くぞ。組長あがったら風呂入れてやるから。」
「ありがとう……お母さん……」
「誰がテメーの母ちゃんだよ。お前が母親になるんだろーが。」
晴柊の頭をぺしっと叩く。晴柊はまだ腹の中に広がるじんわりとした琳太郎の出したものを感じながら、神様に祈っていた。無事に、赤ちゃんが来てくれますように。
「抜かない、で……りんたろ……このまま、……もっと、中に……」
「ちょっと待て、一旦――」
「いやだっ……抜くの、勿体ない……ちゃんと蓋しろ、……!」
晴柊が珍しく行為中に我が儘を言う。彼なりに必死なのだろう。健気な晴柊が可愛く、思わず琳太郎は晴柊のナカで再びゆっくりと腰をゆすり始めた。琳太郎は勿論余裕なのだが、晴柊の身体を心配してのことだった。だが、晴柊がその気なら仕方が無い。据え膳食わぬは男の恥、である。
「ん、ぁ、ぁっ………ぁんっ……」
「腹んナカに一杯出してほしいんだ。」
「い、意地悪なこと言うなっ……ぁ、あん、ぅっ……そういう、意味じゃ、ぁっ、いやそうなんだけど……!」
晴柊はあくまでも子作りのためと言いたいのだろうが、琳太郎はいつもよりも気持ちよさそうにする晴柊をみすみす見逃す真似はしない。
「大丈夫だ。心配しなくても今日は誰の邪魔も入らずいっぱいヤれるよ。明日の昼まで頑張ろーな。」
琳太郎がらしくもなく微笑み、晴柊のナカを再び激しく突いた。
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熱気のこもった室内。お互い力尽きた様にベッドに横たわる。小窓からは日差しが入り込んでいた。ベッドサイドの時計を見ればもう昼の12時である。
「晴柊………大丈夫か……」
「無理………」
お互い、動く気力すら残ってない。あれから何発やったかは最早思い出せないほど、2人はセックスしていた。薬の効果がようやく切れ、2人は急に電池が切れたかのように項垂れている。
晴柊の腹の中が心配な琳太郎であったが、いつもの様にそのままにしても腹を下さないと九条は言っていた。とはいえ体中が汗でベタベタなので風呂に入らなければ。
琳太郎は力を振り絞り起き上がる。薬の副作用と体の動かしすぎで体中が怠い。
「風呂、入るか。お前はそのままでいい。」
琳太郎が晴柊を抱きかかえようとしたときだった。部屋の扉がノックされる。
「組長、起きてますか?あとは俺がやるんで、先に風呂入っちまってください。」
篠ケ谷の声だ。晴柊の世話を買って出てくれる。琳太郎は自力で何とか風呂は入れるが、晴柊は無理だろう。琳太郎は頼む、と返事をすると、晴柊の頭を撫でズボンだけ履き外へと出た。日は真上高くに上がっていた。
「おーい、晴柊。生きてるか?」
「……うん……」
「とりあえず身体拭くぞ。組長あがったら風呂入れてやるから。」
「ありがとう……お母さん……」
「誰がテメーの母ちゃんだよ。お前が母親になるんだろーが。」
晴柊の頭をぺしっと叩く。晴柊はまだ腹の中に広がるじんわりとした琳太郎の出したものを感じながら、神様に祈っていた。無事に、赤ちゃんが来てくれますように。
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