縛られ嬢～抜け出せない地獄～

番外編 遭いを愛してる

第2話

　私の縄は解かれた。
　だけど、私は運命を背負うこととなる。

　そうか、私は人間離れした力を手に入れられたらいいのにって思ったこと、何度もあった。
　だけど、こんな現実離れしたことないって。
　今、現実に私は水の刑を出すことができる。
　人を拷問できるんだ。

　この悪に染まった洗脳された女たちを救いたい。
　そう、これがあたしの姉妹。
　双子ではないけど、同じ年で、１８歳だった。

　あたしは、遭いあ。
　姉に続き、１８歳の誕生日を迎えた。
　１８歳の誕生日から呪われる運命。
　
　あたしは姉に対抗する日が来たんだ。
　あたしは花属性で、花に呪われる運命で、水属性の姉と対抗する手段を持っている。
　
　あたしに彼氏がいて、彼氏の口癖は「遭いを愛してる」だった。
  よくもそんなことが言えた。
　あたしはいつも、彼氏に縄とかで縛られる。
　
　あたしも姉も縄とかで縛られたい願望が、いつからかあった。
　あたしは彼氏の存在によって実現することができたけど、姉に彼氏はいないので、それを受け入れてくれる人で解消するしかないんじゃないかなと思う。
　
　あたしは、そんな彼氏の志波しばが好きだった。
　あたしも志波も年齢的には結婚できなくもないけど、まだ結婚は早いかなと特に深い理由はないけど、お互いにそう感じていた。
　
　あたしは志波によって、縄で手を後ろに縛られ、足はあぐらをかいたように拘束された。
　裸だし、めちゃくちゃ恥ずかしい。

　あたしの彼氏の性癖は、あたし以上と言っていいくらいだ。
　いつ、どこで何をやりかねるのか予想できない。

　あたしは、一応、お花のお姫様で、志波が王子様となっている。
　異世界では婚約者となっているのだが、いつ結婚するかは決まってない。
　
　しかも、悪である姉と立ち向かう妹。
　なんか、これはこれで複雑かな。

　それよりも・・・・。

「この縄、どうするの？」
「決まってんじゃん」
　何をしでかす気なんだが。

「拷問」
　志波は歴史が好きで、歴史に詳しい。
　特に拷問についてね。

「さてと、お楽しみタイム」
　志波は志波で、かなりやばいやつかも。