33 / 77
二章 僕は彼女を離さない
32 入念なリサーチ
しおりを挟む
母が、あいらの父の名を告げた。篠崎さんではなく桑原さんだという。
父と娘で名字が違う家族は、いくらでもいるだろう。ポリシーや事情で入籍していない夫婦は、珍しくない。僕の知り合いにはいないが。
そんなことより、リビングのテーブルに置かれたファイルの存在に、衝撃を受けた。
調査報告書――。
「母さんは、あいらのこと勝手に調べたのか!」
「当たり前じゃない! あの女の子と部屋に何時間も籠って……星佳ちゃんと別れてそんなに経ってないのに、気持ち悪い!」
母が顔を覆って泣き出した。
わからない。なぜ僕がこれほど責められなければならない?
母の告白に付き合わされた。
僕が実家に顔を出さないため、母は僕の留守に部屋に入り様子を探る。使用済みの避妊具を見つけ、性的関係を結ぶ女がいることに気がついた。
しばしばマンションを訪れ、土曜の昼に出入りする若い女を目撃した。インターフォンを押しても僕らが出なかったため、母は僕と彼女の関係を確信した。恐ろしいことに母は、マンションから出たあいらを尾行し、自宅まで突き止め『桑原・篠崎』という表札まで確認した。
「あの子の家は、ここから一時間ぐらいかしら? 古いアパートだった。築五十年の公営住宅って、お父さん言ってたわ」
母は父を呼び出し、スマホで撮影したあいらの顔や自宅の写真を見せ、素性を知りたいと訴えた。そこで父は、会社で契約している興信所に身上調査を依頼した。
……自分でも、探偵調査をしているじゃないか。
「家に帰らない父さんを、よく捉まえましたね」
「マーちゃんのことはお父さんも心配なのよ。お父さん、最近は、毎日家に帰ってくるの」
「良かったじゃないですか。仲が戻ったようで」
いや、両親の仲は、どうでもいい。
「お父さん、カメラを部屋に設置したらって言ってくれたわ。消しゴムみたいに小さなカメラがあるんですって。でも断ったわ……マーちゃんが女の子と変なことしてるのは、見たくないもの」
あの男は、息子の部屋を盗撮しようとしたのか。人としてあり得ない。
「こそこそ調べないで僕に直接聞けばいいじゃないか!」
「マーちゃん、家に全然帰らないし、LINEもくれないじゃない! こんな時のために葛城さんにお願いしたのに、あの人全然役に立たない! 先生なのに生徒のことちっとも見てないのね」
「やっぱり母さんは、葛城先生に探りを入れていたのか」
大学は高校のように担任の先生はいない。そこまで深く学生の生活に干渉しない。あの先生は一年生の講義を担当してないから、本来なら全く関係ない。同じマンションつながりで、先生の実験に参加しているだけだ。
それでも先生は僕に警告をしてくれた。母親に心配かけるな、実家に帰れ、と。僕が警告を無視したから、こんな事態を招いてしまったのだ。
「そんなこと、どうでもいいじゃない、それより」
母が青いファイルを僕に差し出した。
「これ、よく読むのよ。篠崎さんと付き合ってはいけないことが、わかるから」
思わず手が伸びて、表紙に指を滑らす。ザラっとした厚紙の感触が懐かしい。が、すぐさま僕は手を引っ込めた。
「僕はこんなの読まない! 彼女は僕の大切な友達なんだ!」
「大切な友達と服を脱いで、何してたの?」
何をしていたか? 答えられるわけない。母の視線がチクチクささる。
「篠崎さんのお父様がなぜ桑原さんなのか、教えてあげるわね」
母は、調査報告書を手に取って開いた。
「あの子のお母様はシングルマザーよ。高校生の時に妊娠して篠崎さんを産んだの」
母の言葉に僕は動けなくなった。
あいらが見せてくれた親子三人の写真。姉妹のような母と娘。彼女の母は、まだ四十歳に達していない。対照的に父親は、五十代の半ばぐらいに見えた。
――こっち来て初めて三人で写真撮ったんだよ
――田舎に帰りたくなる。おじいちゃん、おばあちゃん、全然会ってない
星が見える田舎で祖父母と暮らしていたあいら。高校入学時に街に引っ越して、一度も祖父母のいる田舎に帰っていないと言っていた。
夏休み、彼女がマンションに泊まりにきて、プラネタリウムを見に行った日。初めて彼女とどこかへ出かけた日。両親への想いを、顔を輝かせて語ってくれた――
ここから先は聞くべきじゃない。知るべきじゃない。あいらは何も言っていないのだから。問答無用で母を追いだせばいい。
しかし僕は、母の話に黙って耳を傾けた。
好奇心に勝てなかった。篠崎あいらのことを知りたかった。
「申し訳ないけれど、お母様ってふしだらな方なのね。高校生がそんなことをするなんて」
「母さんだって似たようなものでしょう? 僕ができたとき、学生でしたよね?」
「一緒にしないで! 私は大学生だったし卒業決まってたもの。お父さんとは、おじいさまから紹介されて付き合ったのよ」
父は三好の不動産会社の社員だった。社長の娘を妊娠させるとは、自分の父親ながらとんでもない男だ。
「これは、お母様の修学旅行の写真よ」
母は写真がプリントされたページを見せた。京都か奈良の寺の前で、六人グループの男女が男の先生と撮影したようだ。三つの顔が丸で囲まれている。
「あいらのお父さんとお母さん?」
丸のついた顔のうち、セーラー服の女子高校生と先生の顔に見覚えがあった。あいらの高校入学式の写真で見た両親の顔だ。こちらの写真ではもちろんずっと若い。
「本当のお父さんは、この人よ」
母が指差した三つ目の丸は、詰襟の男子高校生だ。集合写真でもわかる大きな目……あいらと同じ目をしていた。
あいらの母は、高校時代に同級生と付き合い妊娠する。子供の父とは別れ退学し、シングルマザーとなった。
母の担任だった桑原良彦先生は、あいらの母の退学後も何かと気に掛け、母子を共にサポートをしたようだ。
あいらが父親を「いい人」と評する理由に納得した。退学した元生徒の娘を、本当の娘のように可愛がってくれた男の人……「いい人」に相応しい。
「ますます僕は、あいらのお父さんを尊敬しますよ。どこかの父親とは全然違う」
あの男から勉強を教えてもらった記憶はない。Fラン大学出のあの男に、できるわけない。
ドライブは……もしかすると幼い時に連れてってもらったかもしれないが、あまり覚えていない。
「どこが尊敬できるの? 生徒に手を出す教師なんて最低じゃない」
「お母さんが高校にいたときに手を出したら問題ですが、退学後なら関係ありませんよね」
両親の期待に応えようとするあいらの気持ちがわかってきた。血のつながらない父への恩返しなのだ。
「僕はむしろ、いい話だと思いますよ。桑原さんは、あいらを本当の娘のように可愛がっています。あいらのお母さんとは真面目に付き合っていたのでしょう」
「マーちゃん、すっかり騙されて! どうしてお父様の名字が違うのか、篠崎さんが答えられなかったのか、教えてあげるわね」
今の話から、あいらの両親が入籍をためらうのは、何となくわかる。なので僕は無言で首を横に振った。
が、母は僕の拒絶を無視して話を続けた。
「桑原さんには、奥さんと子供がいるのよ」
父と娘で名字が違う家族は、いくらでもいるだろう。ポリシーや事情で入籍していない夫婦は、珍しくない。僕の知り合いにはいないが。
そんなことより、リビングのテーブルに置かれたファイルの存在に、衝撃を受けた。
調査報告書――。
「母さんは、あいらのこと勝手に調べたのか!」
「当たり前じゃない! あの女の子と部屋に何時間も籠って……星佳ちゃんと別れてそんなに経ってないのに、気持ち悪い!」
母が顔を覆って泣き出した。
わからない。なぜ僕がこれほど責められなければならない?
母の告白に付き合わされた。
僕が実家に顔を出さないため、母は僕の留守に部屋に入り様子を探る。使用済みの避妊具を見つけ、性的関係を結ぶ女がいることに気がついた。
しばしばマンションを訪れ、土曜の昼に出入りする若い女を目撃した。インターフォンを押しても僕らが出なかったため、母は僕と彼女の関係を確信した。恐ろしいことに母は、マンションから出たあいらを尾行し、自宅まで突き止め『桑原・篠崎』という表札まで確認した。
「あの子の家は、ここから一時間ぐらいかしら? 古いアパートだった。築五十年の公営住宅って、お父さん言ってたわ」
母は父を呼び出し、スマホで撮影したあいらの顔や自宅の写真を見せ、素性を知りたいと訴えた。そこで父は、会社で契約している興信所に身上調査を依頼した。
……自分でも、探偵調査をしているじゃないか。
「家に帰らない父さんを、よく捉まえましたね」
「マーちゃんのことはお父さんも心配なのよ。お父さん、最近は、毎日家に帰ってくるの」
「良かったじゃないですか。仲が戻ったようで」
いや、両親の仲は、どうでもいい。
「お父さん、カメラを部屋に設置したらって言ってくれたわ。消しゴムみたいに小さなカメラがあるんですって。でも断ったわ……マーちゃんが女の子と変なことしてるのは、見たくないもの」
あの男は、息子の部屋を盗撮しようとしたのか。人としてあり得ない。
「こそこそ調べないで僕に直接聞けばいいじゃないか!」
「マーちゃん、家に全然帰らないし、LINEもくれないじゃない! こんな時のために葛城さんにお願いしたのに、あの人全然役に立たない! 先生なのに生徒のことちっとも見てないのね」
「やっぱり母さんは、葛城先生に探りを入れていたのか」
大学は高校のように担任の先生はいない。そこまで深く学生の生活に干渉しない。あの先生は一年生の講義を担当してないから、本来なら全く関係ない。同じマンションつながりで、先生の実験に参加しているだけだ。
それでも先生は僕に警告をしてくれた。母親に心配かけるな、実家に帰れ、と。僕が警告を無視したから、こんな事態を招いてしまったのだ。
「そんなこと、どうでもいいじゃない、それより」
母が青いファイルを僕に差し出した。
「これ、よく読むのよ。篠崎さんと付き合ってはいけないことが、わかるから」
思わず手が伸びて、表紙に指を滑らす。ザラっとした厚紙の感触が懐かしい。が、すぐさま僕は手を引っ込めた。
「僕はこんなの読まない! 彼女は僕の大切な友達なんだ!」
「大切な友達と服を脱いで、何してたの?」
何をしていたか? 答えられるわけない。母の視線がチクチクささる。
「篠崎さんのお父様がなぜ桑原さんなのか、教えてあげるわね」
母は、調査報告書を手に取って開いた。
「あの子のお母様はシングルマザーよ。高校生の時に妊娠して篠崎さんを産んだの」
母の言葉に僕は動けなくなった。
あいらが見せてくれた親子三人の写真。姉妹のような母と娘。彼女の母は、まだ四十歳に達していない。対照的に父親は、五十代の半ばぐらいに見えた。
――こっち来て初めて三人で写真撮ったんだよ
――田舎に帰りたくなる。おじいちゃん、おばあちゃん、全然会ってない
星が見える田舎で祖父母と暮らしていたあいら。高校入学時に街に引っ越して、一度も祖父母のいる田舎に帰っていないと言っていた。
夏休み、彼女がマンションに泊まりにきて、プラネタリウムを見に行った日。初めて彼女とどこかへ出かけた日。両親への想いを、顔を輝かせて語ってくれた――
ここから先は聞くべきじゃない。知るべきじゃない。あいらは何も言っていないのだから。問答無用で母を追いだせばいい。
しかし僕は、母の話に黙って耳を傾けた。
好奇心に勝てなかった。篠崎あいらのことを知りたかった。
「申し訳ないけれど、お母様ってふしだらな方なのね。高校生がそんなことをするなんて」
「母さんだって似たようなものでしょう? 僕ができたとき、学生でしたよね?」
「一緒にしないで! 私は大学生だったし卒業決まってたもの。お父さんとは、おじいさまから紹介されて付き合ったのよ」
父は三好の不動産会社の社員だった。社長の娘を妊娠させるとは、自分の父親ながらとんでもない男だ。
「これは、お母様の修学旅行の写真よ」
母は写真がプリントされたページを見せた。京都か奈良の寺の前で、六人グループの男女が男の先生と撮影したようだ。三つの顔が丸で囲まれている。
「あいらのお父さんとお母さん?」
丸のついた顔のうち、セーラー服の女子高校生と先生の顔に見覚えがあった。あいらの高校入学式の写真で見た両親の顔だ。こちらの写真ではもちろんずっと若い。
「本当のお父さんは、この人よ」
母が指差した三つ目の丸は、詰襟の男子高校生だ。集合写真でもわかる大きな目……あいらと同じ目をしていた。
あいらの母は、高校時代に同級生と付き合い妊娠する。子供の父とは別れ退学し、シングルマザーとなった。
母の担任だった桑原良彦先生は、あいらの母の退学後も何かと気に掛け、母子を共にサポートをしたようだ。
あいらが父親を「いい人」と評する理由に納得した。退学した元生徒の娘を、本当の娘のように可愛がってくれた男の人……「いい人」に相応しい。
「ますます僕は、あいらのお父さんを尊敬しますよ。どこかの父親とは全然違う」
あの男から勉強を教えてもらった記憶はない。Fラン大学出のあの男に、できるわけない。
ドライブは……もしかすると幼い時に連れてってもらったかもしれないが、あまり覚えていない。
「どこが尊敬できるの? 生徒に手を出す教師なんて最低じゃない」
「お母さんが高校にいたときに手を出したら問題ですが、退学後なら関係ありませんよね」
両親の期待に応えようとするあいらの気持ちがわかってきた。血のつながらない父への恩返しなのだ。
「僕はむしろ、いい話だと思いますよ。桑原さんは、あいらを本当の娘のように可愛がっています。あいらのお母さんとは真面目に付き合っていたのでしょう」
「マーちゃん、すっかり騙されて! どうしてお父様の名字が違うのか、篠崎さんが答えられなかったのか、教えてあげるわね」
今の話から、あいらの両親が入籍をためらうのは、何となくわかる。なので僕は無言で首を横に振った。
が、母は僕の拒絶を無視して話を続けた。
「桑原さんには、奥さんと子供がいるのよ」
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
冷徹御曹司と極上の一夜に溺れたら愛を孕みました
せいとも
恋愛
旧題:運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
神楽坂グループ傘下『田崎ホールディングス』の創業50周年パーティーが開催された。
舞台で挨拶するのは、専務の田崎悠太だ。
専務の秘書で彼女の月島さくらは、会場で挨拶を聞いていた。
そこで、今の瞬間まで彼氏だと思っていた悠太の口から、別の女性との婚約が発表された。
さくらは、訳が分からずショックを受け会場を後にする。
その様子を見ていたのが、神楽坂グループの御曹司で、社長の怜だった。
海外出張から一時帰国して、パーティーに出席していたのだ。
会場から出たさくらを追いかけ、忘れさせてやると一夜の関係をもつ。
一生をさくらと共にしようと考えていた怜と、怜とは一夜の関係だと割り切り前に進むさくらとの、長い長いすれ違いが始まる。
再会の日は……。
【R18】男嫌いと噂の美人秘書はエリート副社長に一夜から始まる恋に落とされる。
夏琳トウ(明石唯加)
恋愛
真田(さなだ)ホールディングスで専務秘書を務めている香坂 杏珠(こうさか あんじゅ)は凛とした美人で26歳。社内外問わずモテるものの、男に冷たく当たることから『男性嫌いではないか』と噂されている。
しかし、実際は違う。杏珠は自分の理想を妥協することが出来ず、結果的に彼氏いない歴=年齢を貫いている、いわば拗らせ女なのだ。
そんな杏珠はある日社長から副社長として本社に来てもらう甥っ子の専属秘書になってほしいと打診された。
渋々といった風に了承した杏珠。
そして、出逢った男性――丞(たすく)は、まさかまさかで杏珠の好みぴったりの『筋肉男子』だった。
挙句、気が付いたら二人でベッドにいて……。
しかも、過去についてしまった『とある嘘』が原因で、杏珠は危機に陥る。
後継者と名高いエリート副社長×凛とした美人秘書(拗らせ女)の身体から始まる現代ラブ。
▼掲載先→エブリスタ、ベリーズカフェ、アルファポリス(性描写多め版)
性欲の強すぎるヤクザに捕まった話
古亜
恋愛
中堅企業の普通のOL、沢木梢(さわきこずえ)はある日突然現れたチンピラ3人に、兄貴と呼ばれる人物のもとへ拉致されてしまう。
どうやら商売女と間違えられたらしく、人違いだと主張するも、兄貴とか呼ばれた男は聞く耳を持たない。
「美味しいピザをすぐデリバリーできるのに、わざわざコンビニのピザ風の惣菜パンを食べる人います?」
「たまには惣菜パンも悪くねぇ」
……嘘でしょ。
2019/11/4 33話+2話で本編完結
2021/1/15 書籍出版されました
2021/1/22 続き頑張ります
半分くらいR18な話なので予告はしません。
強引な描写含むので苦手な方はブラウザバックしてください。だいたいタイトル通りな感じなので、少しでも思ってたのと違う、地雷と思ったら即回れ右でお願いします。
誤字脱字、文章わかりにくい等の指摘は有り難く受け取り修正しますが、思った通りじゃない生理的に無理といった内容については自衛に留め批判否定はご遠慮ください。泣きます。
当然の事ながら、この話はフィクションです。
【完結】maybe 恋の予感~イジワル上司の甘いご褒美~
蓮美ちま
恋愛
会社のなんでも屋さん。それが私の仕事。
なのに突然、企画部エースの補佐につくことになって……?!
アイドル顔負けのルックス
庶務課 蜂谷あすか(24)
×
社内人気NO.1のイケメンエリート
企画部エース 天野翔(31)
「会社のなんでも屋さんから、天野さん専属のなんでも屋さんってこと…?」
女子社員から妬まれるのは面倒。
イケメンには関わりたくないのに。
「お前は俺専属のなんでも屋だろ?」
イジワルで横柄な天野さんだけど、仕事は抜群に出来て人望もあって
人を思いやれる優しい人。
そんな彼に認められたいと思う反面、なかなか素直になれなくて…。
「私、…役に立ちました?」
それなら…もっと……。
「褒めて下さい」
もっともっと、彼に認められたい。
「もっと、褒めて下さ…っん!」
首の後ろを掬いあげられるように掴まれて
重ねた唇は煙草の匂いがした。
「なぁ。褒めて欲しい?」
それは甘いキスの誘惑…。
【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜
湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」
30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。
一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。
「ねぇ。酔っちゃったの………
………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」
一夜のアバンチュールの筈だった。
運命とは時に残酷で甘い………
羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。
覗いて行きませんか?
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
・R18の話には※をつけます。
・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。
・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる