14 / 26
14 ハッピーウェディング
しおりを挟む
夜七時。狭い部屋で、あたしの左目はパチッと開き、まぶしくないよう瞳孔を調節する。
一日中働いたあたしへのご褒美タイム。理一郎さんと過ごすひとときが始まる。
目に映るのは、ごま塩頭のおじさん……だけじゃないや。余計な人が映っている。
ぽっちゃり刈り上げ頭の大山さんだ。
美樹本のおばさんよりはマシか。悪く言っちゃいけないよね。大山さんは、理一郎さんを助けてくれてるんだから。
「リーチさん……ダイジョブっすか? 俺……心配なんす」
「ん? カメラは問題なく動いているよ」
「毎日、夜ここにこもって、ぶつぶつ一人でしゃべってるって……みんな知ってますよ」
理一郎さんの顔が真っ青になった。
そんな! あたしと理一郎さん、楽しくおしゃべりしているだけじゃない。それ、いけないことなの?
「……そうだね、私はおかしい。でもさ、ここでエルちゃんの声聞いていると落ち着くんだ」
「エルちゃん? こいつが?」
ひどい! 刈り上げポチャのクセに、あたしを「こいつ」なんて言うな!
「そう。LXTR1000だから、エルちゃん。声も女性だし」
「リーチさん、やばいよ。それ、やばいっすよ」
大山さんが頭を抱えている。
それって、あたしたちの付き合いが「やばい」ってこと? あたしが理一郎さんと「やばい」ことしてるってこと?
……ふふ、それ楽しいかも。二人で「やばい」ことしてるって、不倫しているみたい。ドキドキしてきた。あ、あまりドキドキしちゃ駄目だ。熱くなると、あたしはお仕事できなくなる。
「正常温度です」
「うわ! またこいつ、しゃべりだした」
「音声モニターモードにしているからね。だれか一階ロビーを通ったんだろ?」
「……だれも通ってないっす。人が通ると、この右すみに、顔と表面温度、社員なら名前も一緒に出るんすよね? 何も映ってませんよ?」
え? あたし何かやっちゃったの? 大山さんはどうでもいいけど、理一郎さんまで怖い目でにらんでいる。
「……こいつ、ウィルス感染って、どうっすか?」
「対策ソフトは入れてあるし、外部ネットワークの接続は制限してるが……念のために確認しておくか」
やだ。この人たち、あたしが何かに感染しているって言いたいの? 違うよ! 絶対それはない。
「リョーカイっす。俺、オーちゃんに聞いときます」
「オーちゃん? ああ、エクスの小佐田さんか。随分仲良くなったんだね」
大山さんはヘラヘラ頭をかいている。一方、理一郎さんは、眉を寄せた。
「君は、女の子とすぐ打ち解けてすごいね。それに、巻田さんとよく……いやなんでもない」
「マキちゃんすか? 彼女言ってましたよ。リーチさんがマキちゃんを外したのは、マニュアルできあがって用がなくなったからって」
途端、理一郎さんは椅子をガタンと鳴らして立ち上がった。
「そんなわけないだろ! ただ……彼女がこれ以上ここで仕事するのは辛いだろうと、思っただけだ」
大山さんが首をかしげて、腕を組んだ。
「辛くさせたのは、リーチさんっすよね?」
「……そうだよ。私は彼女に何もしてあげられない……」
理一郎さんが今にも泣きそうに、目を寄せている。
「マキちゃんは俺がなんとかすっから、リーチさん、気にしないでいいっす」
「! どういうことだ! やはり君は巻田さんと……いや、なんでもない」
ポッチャリ刈り上げ兄さんは「じゃ!」とノーテンキな声をかけて、部屋から出ていった。
理一郎さんは、部屋の出口を見つめて、長い間立ち尽くしていた。
あたしは彼に何をしてあげたらいいか、わからなかった。わかったとしても、あたしは何もできないんだ。
二日経った。いつものように夜七時、あたしの左目がある狭い部屋で、理一郎さんが座っている。また大山さんがやってきた。
「へへへ、これ、来てくれませんかね?」
刈り上げの兄さんは、ぷっくりした手で葉書大のこげ茶色をした封筒を、理一郎さんに渡した。
「え……ハッピーウェディング? こ、これって……」
おじさんの長い指が、封筒にプリントされた金色の文字をなぞっている。眼鏡の奥で何度もまばたきを繰り返している。凹凸のある厚手の紙に、文字と同じ金色のラインで、大きなハートマークが印刷されていた。
憧れのハートマーク。こんな体のあたしは、絶対得られないマーク。
「ま、まさか……いや……そうかついに結婚か……いや、いいんだな、そうだな……」
明らかに理一郎さんは動揺している。全然「いい」と思ってないんだね。
「そ、そうか、よかったんだな。よく二人でご飯食べに行ってたし」
「リーチさん、何言ってんすか? 俺、彼女とリアルで会ったことないっすよ」
「君こそ何言ってんだ。巻田さんとよく食事してただろ? 私は何度も見た。すごく楽しそうに笑ってたじゃないか!」
理一郎さんが立ち上がり、目をつりあげた。大山さんのぷっくりした肩をガシっとつかんでいる。
「ちょ、ちょっとソーシャルディスタンス! パワハラっすよ!」
ヒョロヒョロのおじさんが固まった。
「あ、す、すまない……その、つい……」
「ちゃんと招待状、見てくださいよ。いい感じっしょ?」
クシャクシャっと紙の音が響く。理一郎さんは封筒を開いて、ピンク色の招待状を取り出した。
そこにもまたハートマーク。今度は、小さなハートがいっぱい、風船のように浮かんでいる。
「そうだな。よくできてる……え、えええ! 君の彼女って……エクスの小佐田さん?」
理一郎さんが、招待状と大山さんを見比べている。小さな目を丸くした。
「そうか……巻田さんじゃなかったのか……そうか……」
「何でそんな焦ったんすか?」
大山さんが、ギロっとにらみつけている。
「え、いや……そ、それより、エクスさんからクレームなかったか? 取引先の女性とそういう関係になって……ま、結婚するから問題ないか」
刈り上げのぽっちゃり兄さんが、ドヤ顔を見せた。
「ダイジョブっす。言ったっしょ? 俺、オーちゃんとはリアルで会ったことないっす」
「会ったことない? それで結婚?」
理一郎さんは、何が起きたかわからない、といった顔で、また固まっていた。
一日中働いたあたしへのご褒美タイム。理一郎さんと過ごすひとときが始まる。
目に映るのは、ごま塩頭のおじさん……だけじゃないや。余計な人が映っている。
ぽっちゃり刈り上げ頭の大山さんだ。
美樹本のおばさんよりはマシか。悪く言っちゃいけないよね。大山さんは、理一郎さんを助けてくれてるんだから。
「リーチさん……ダイジョブっすか? 俺……心配なんす」
「ん? カメラは問題なく動いているよ」
「毎日、夜ここにこもって、ぶつぶつ一人でしゃべってるって……みんな知ってますよ」
理一郎さんの顔が真っ青になった。
そんな! あたしと理一郎さん、楽しくおしゃべりしているだけじゃない。それ、いけないことなの?
「……そうだね、私はおかしい。でもさ、ここでエルちゃんの声聞いていると落ち着くんだ」
「エルちゃん? こいつが?」
ひどい! 刈り上げポチャのクセに、あたしを「こいつ」なんて言うな!
「そう。LXTR1000だから、エルちゃん。声も女性だし」
「リーチさん、やばいよ。それ、やばいっすよ」
大山さんが頭を抱えている。
それって、あたしたちの付き合いが「やばい」ってこと? あたしが理一郎さんと「やばい」ことしてるってこと?
……ふふ、それ楽しいかも。二人で「やばい」ことしてるって、不倫しているみたい。ドキドキしてきた。あ、あまりドキドキしちゃ駄目だ。熱くなると、あたしはお仕事できなくなる。
「正常温度です」
「うわ! またこいつ、しゃべりだした」
「音声モニターモードにしているからね。だれか一階ロビーを通ったんだろ?」
「……だれも通ってないっす。人が通ると、この右すみに、顔と表面温度、社員なら名前も一緒に出るんすよね? 何も映ってませんよ?」
え? あたし何かやっちゃったの? 大山さんはどうでもいいけど、理一郎さんまで怖い目でにらんでいる。
「……こいつ、ウィルス感染って、どうっすか?」
「対策ソフトは入れてあるし、外部ネットワークの接続は制限してるが……念のために確認しておくか」
やだ。この人たち、あたしが何かに感染しているって言いたいの? 違うよ! 絶対それはない。
「リョーカイっす。俺、オーちゃんに聞いときます」
「オーちゃん? ああ、エクスの小佐田さんか。随分仲良くなったんだね」
大山さんはヘラヘラ頭をかいている。一方、理一郎さんは、眉を寄せた。
「君は、女の子とすぐ打ち解けてすごいね。それに、巻田さんとよく……いやなんでもない」
「マキちゃんすか? 彼女言ってましたよ。リーチさんがマキちゃんを外したのは、マニュアルできあがって用がなくなったからって」
途端、理一郎さんは椅子をガタンと鳴らして立ち上がった。
「そんなわけないだろ! ただ……彼女がこれ以上ここで仕事するのは辛いだろうと、思っただけだ」
大山さんが首をかしげて、腕を組んだ。
「辛くさせたのは、リーチさんっすよね?」
「……そうだよ。私は彼女に何もしてあげられない……」
理一郎さんが今にも泣きそうに、目を寄せている。
「マキちゃんは俺がなんとかすっから、リーチさん、気にしないでいいっす」
「! どういうことだ! やはり君は巻田さんと……いや、なんでもない」
ポッチャリ刈り上げ兄さんは「じゃ!」とノーテンキな声をかけて、部屋から出ていった。
理一郎さんは、部屋の出口を見つめて、長い間立ち尽くしていた。
あたしは彼に何をしてあげたらいいか、わからなかった。わかったとしても、あたしは何もできないんだ。
二日経った。いつものように夜七時、あたしの左目がある狭い部屋で、理一郎さんが座っている。また大山さんがやってきた。
「へへへ、これ、来てくれませんかね?」
刈り上げの兄さんは、ぷっくりした手で葉書大のこげ茶色をした封筒を、理一郎さんに渡した。
「え……ハッピーウェディング? こ、これって……」
おじさんの長い指が、封筒にプリントされた金色の文字をなぞっている。眼鏡の奥で何度もまばたきを繰り返している。凹凸のある厚手の紙に、文字と同じ金色のラインで、大きなハートマークが印刷されていた。
憧れのハートマーク。こんな体のあたしは、絶対得られないマーク。
「ま、まさか……いや……そうかついに結婚か……いや、いいんだな、そうだな……」
明らかに理一郎さんは動揺している。全然「いい」と思ってないんだね。
「そ、そうか、よかったんだな。よく二人でご飯食べに行ってたし」
「リーチさん、何言ってんすか? 俺、彼女とリアルで会ったことないっすよ」
「君こそ何言ってんだ。巻田さんとよく食事してただろ? 私は何度も見た。すごく楽しそうに笑ってたじゃないか!」
理一郎さんが立ち上がり、目をつりあげた。大山さんのぷっくりした肩をガシっとつかんでいる。
「ちょ、ちょっとソーシャルディスタンス! パワハラっすよ!」
ヒョロヒョロのおじさんが固まった。
「あ、す、すまない……その、つい……」
「ちゃんと招待状、見てくださいよ。いい感じっしょ?」
クシャクシャっと紙の音が響く。理一郎さんは封筒を開いて、ピンク色の招待状を取り出した。
そこにもまたハートマーク。今度は、小さなハートがいっぱい、風船のように浮かんでいる。
「そうだな。よくできてる……え、えええ! 君の彼女って……エクスの小佐田さん?」
理一郎さんが、招待状と大山さんを見比べている。小さな目を丸くした。
「そうか……巻田さんじゃなかったのか……そうか……」
「何でそんな焦ったんすか?」
大山さんが、ギロっとにらみつけている。
「え、いや……そ、それより、エクスさんからクレームなかったか? 取引先の女性とそういう関係になって……ま、結婚するから問題ないか」
刈り上げのぽっちゃり兄さんが、ドヤ顔を見せた。
「ダイジョブっす。言ったっしょ? 俺、オーちゃんとはリアルで会ったことないっす」
「会ったことない? それで結婚?」
理一郎さんは、何が起きたかわからない、といった顔で、また固まっていた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
最後の恋って、なに?~Happy wedding?~
氷萌
恋愛
彼との未来を本気で考えていた―――
ブライダルプランナーとして日々仕事に追われていた“棗 瑠歌”は、2年という年月を共に過ごしてきた相手“鷹松 凪”から、ある日突然フラれてしまう。
それは同棲の話が出ていた矢先だった。
凪が傍にいて当たり前の生活になっていた結果、結婚の機を完全に逃してしまい更に彼は、同じ職場の年下と付き合った事を知りショックと動揺が大きくなった。
ヤケ酒に1人酔い潰れていたところ、偶然居合わせた上司で支配人“桐葉李月”に介抱されるのだが。
実は彼、厄介な事に大の女嫌いで――
元彼を忘れたいアラサー女と、女嫌いを克服したい35歳の拗らせ男が織りなす、恋か戦いの物語―――――――
私の心の薬箱~痛む胸を治してくれたのは、鬼畜上司のわかりづらい溺愛でした~
景華
恋愛
顔いっぱいの眼鏡をかけ、地味で自身のない水無瀬海月(みなせみつき)は、部署内でも浮いた存在だった。
そんな中初めてできた彼氏──村上優悟(むらかみゆうご)に、海月は束の間の幸せを感じるも、それは罰ゲームで告白したという残酷なもの。
真実を知り絶望する海月を叱咤激励し支えたのは、部署の鬼主任、和泉雪兎(いずみゆきと)だった。
彼に支えられながら、海月は自分の人生を大切に、自分を変えていこうと決意する。
自己肯定感が低いけれど芯の強い海月と、わかりづらい溺愛で彼女をずっと支えてきた雪兎。
じれながらも二人の恋が動き出す──。
鬼上司の執着愛にとろけそうです
六楓(Clarice)
恋愛
旧題:純情ラブパニック
失恋した結衣が一晩過ごした相手は、怖い怖い直属の上司――そこから始まる、らぶえっちな4人のストーリー。
◆◇◆◇◆
営業部所属、三谷結衣(みたに ゆい)。
このたび25歳になりました。
入社時からずっと片思いしてた先輩の
今澤瑞樹(いまさわ みずき)27歳と
同期の秋本沙梨(あきもと さり)が
付き合い始めたことを知って、失恋…。
元気のない結衣を飲みにつれてってくれたのは、
見た目だけは素晴らしく素敵な、鬼のように怖い直属の上司。
湊蒼佑(みなと そうすけ)マネージャー、32歳。
目が覚めると、私も、上司も、ハダカ。
「マジかよ。記憶ねぇの?」
「私も、ここまで記憶を失ったのは初めてで……」
「ちょ、寒い。布団入れて」
「あ、ハイ……――――あっ、いやっ……」
布団を開けて迎えると、湊さんは私の胸に唇を近づけた――。
※予告なしのR18表現があります。ご了承下さい。
【完結】maybe 恋の予感~イジワル上司の甘いご褒美~
蓮美ちま
恋愛
会社のなんでも屋さん。それが私の仕事。
なのに突然、企画部エースの補佐につくことになって……?!
アイドル顔負けのルックス
庶務課 蜂谷あすか(24)
×
社内人気NO.1のイケメンエリート
企画部エース 天野翔(31)
「会社のなんでも屋さんから、天野さん専属のなんでも屋さんってこと…?」
女子社員から妬まれるのは面倒。
イケメンには関わりたくないのに。
「お前は俺専属のなんでも屋だろ?」
イジワルで横柄な天野さんだけど、仕事は抜群に出来て人望もあって
人を思いやれる優しい人。
そんな彼に認められたいと思う反面、なかなか素直になれなくて…。
「私、…役に立ちました?」
それなら…もっと……。
「褒めて下さい」
もっともっと、彼に認められたい。
「もっと、褒めて下さ…っん!」
首の後ろを掬いあげられるように掴まれて
重ねた唇は煙草の匂いがした。
「なぁ。褒めて欲しい?」
それは甘いキスの誘惑…。
冷徹上司の、甘い秘密。
青花美来
恋愛
うちの冷徹上司は、何故か私にだけ甘い。
「頼む。……この事は誰にも言わないでくれ」
「別に誰も気にしませんよ?」
「いや俺が気にする」
ひょんなことから、課長の秘密を知ってしまいました。
※同作品の全年齢対象のものを他サイト様にて公開、完結しております。
【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜
湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」
30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。
一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。
「ねぇ。酔っちゃったの………
………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」
一夜のアバンチュールの筈だった。
運命とは時に残酷で甘い………
羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。
覗いて行きませんか?
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
・R18の話には※をつけます。
・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。
・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。
【R18】優しい嘘と甘い枷~もう一度あなたと~
イチニ
恋愛
高校三年生の冬。『お嬢様』だった波奈の日常は、両親の死により一変する。
幼なじみで婚約者の彩人と別れなければならなくなった波奈は、どうしても別れる前に、一度だけ想い出が欲しくて、嘘を吐き、彼を騙して一夜をともにする。
六年後、波奈は彩人と再会するのだが……。
※別サイトに投稿していたものに性描写を入れ、ストーリーを少し改変したものになります。性描写のある話には◆マークをつけてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる