金魚すくい
母と二人で生きていました。きっとまだ生きていくでしょう。
※書き終わらないかもだし、終わらなかったものです。少し前に書いたお話です。
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金魚には辛い思い出しかない私。無知なのに無知の姉に、無知ゆえの純粋さとイケイケと流行りと建前で生きている姉にいつもの縁日でいつもの風流としてポイが和紙かアイスのコーンの蓋みたいなのかの違いだけで、毎回ルーチンの金魚すくいをしたことがあります。
それは親も仕事中毒で、保育園に定員オーバーでもてあそばれてしまう私の運命のようにどうでもいいたらいの上で次の日冷たい井戸水の流れの風呂場でお別れでした。
『救ってないじゃん』
で、頑として面白くないクソガキになっていく私に「お前には虫がおる」の灸でさえもかまってもらえるなら我慢すべきだとか無理だ、とか、子どもはすぐに嘘を付くとか。いいように解釈されました。そんな思い出をブランコで遊んでいる子どもが突然文体の子ども表現になったときに『ありゃ』と、なんだ、そうか、それがその辛さなのだと。
年末年始同じように別れを体験しました。
「お休み、ね」
です。
出来のいい子の大好きな人は一人遊びで金魚も亀も同じように縁日の貧乏ぐらしで、歳月生きていたらしい。まあ、彼は独特でアサリですら砂抜きの時に愛着で「それはアカンで」って母親に言われたと笑っていました。彼の20の母親は彼以外全員敵だったのだと今更思いました。それでも私は彼に義理でもいいから縁をさせて臓器一つ上げたいと常々思うほどHENHTAIでした。
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