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The 4th episode
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「今から10分後に来るそうだ。
二人で別れを惜しんで欲しいところだがごめんな、俺もここにいなきゃならない」
「いえ…」
向井は俯いている。
「そう言えばさ」
「はい」
「君、名前何ていうの?俺、向井としか知らないんだ」
「…はあ…。
蓮太です」
「蓮太か。覚えとくよ。彼女は?」
「西山真波…」
「そう。
二人はどうする気だったの?」
「…実は…」
向井が彼女の方を見る。彼女は、腹を押さえている。
「うぉ、マジか」
「…金もねぇし、途方に暮れて。稼げると思ってやった仕事が全然…」
「え、そうなの?あの店ぶっちゃけるけど、龍ヶ崎連合会検挙して、多分あそこも芋ずる式で検挙みたいな感じなんだけど。
やっぱブラックだな」
「ブラックってかおかしいよ!
ヤクだって、仕事慣れてくると渡されんの。最初は、酒に混ぜて客に飲ませろって。そのうち、客に渡せって。俺たちは、これは媚薬だって言われるわけ。けど気付くよ。明らかに客がラリってるわけよ?
で、常連になってくると売るの、その薬。
仲間もさ、あれ使ってみたけどマジよかったとか言うやつもいるし。俺怖くなってさ。
ふと思っちゃったの、何やってんの俺って。
金にも困ってたし嫌になったし、なんか気付いたら…俺犯罪者だよ…!」
「…ごめんな」
向井の目からは涙が流れた。謝った俺に、「は?」と漏らす。
「それもこれも俺ら行政のせいだよな。一応あんたら市民を守るために俺だって今ヤクザ潜入してるんだけど…。なんて言うかさ…。
事が起きてからじゃねぇと俺らって何で動けないんだろうな。
奥さん、あんたどうしてやったらいいかね」
彼女は、然り気無く俺が「奥さん」と言ったことに対して、「奥さん…」と呟き、少し反応を示した。
「待っててやったとして…そうだなぁ、10年以下の懲役、または50万以下の罰金だけど、自白だし…。そこまでは長くないと思うよ。盗った金返しちゃう?したら窃盗未遂とかで半分くらいになるんじゃね?裁判官にもよるが」
「まだ手はつけてません」
「じゃぁ刑事に渡しちゃえ。多分少しは軽くなるだろう。あとは言い方だね。例えば…『悪いことしました!お店にお金は返してください!腹いせだったんです!』とかさ」
「…なんか、あんたでよかった」
漸く向井は笑った。
まさか、感謝されるとは思ってなかった。
「え?そう?」
「あんた、なんか刑事じゃないみたいだ…あ、違うのか」
「うん。
まぁこれに懲りたら改心しろよ。
彼女は、そうだね…まずは警察病院手配するよ…」
そろそろ来る頃かな。
「さぁて。そろそろ行くよ。俺一応ヤクザってことになってるからさ。ここにいるのも不自然だし自白じゃなくなっちゃうから。
あ、俺がこんだけペラペラ喋ったって言わないでね?怒られるから」
「…はい。あの、」
「ん?」
「名前だけ聞いてもいいですか?」
申し出に一瞬迷ったが取り敢えず、「スミダ。なんかあったらまあ、厚労省に今はいるから」とだけ伝えることにした。
ドアを閉め出ていくとき、二人が頭を深々と下げているのが見えた。
外に出て、離れたところで覆面パトカーが到着するのを発見し、枝野に連絡。それから一人で電車に乗って錦糸町の事務所へ向かった。
龍ヶ崎連合会の事務所に行くと、枝野はすでに到着していた。
「おかえり」
「ただいま戻りました」
「おぅ、戻ったか」
「はい」
會澤と枝野はデスクにいた。枝野が場所を空けたのでそのまま會澤が座るデスクまで行けば、會澤は薄ら笑いを浮かべて俺を見るのだった。
「向井の件ですが…。
立ち入る隙もなく、警察に確保されていきました」
「ほぅ、そうか。
しかしおかしいな…どうやって知ったんだ…。あいつの女の家なんて」
「さぁ…。雰囲気的には少し戸惑ってはいましたが、なんて言うんですかね、番地を確認しながら?部屋に入ってったんで…」
「お前、よくわかったな。住所、確か13の1の3階?だよな。確か集合住宅かなんかだったよな」
「まぁあーゆー建物は…住んでたんで」
確かにわかりにくいところではあったけども。
「その感じだと場所を掴んでるわけではなかったか…一歩遅かったな。まぁいい。当分は刑事が出入りしそうだな。店に通達しておけ。
あぁ、そうそう。お前、ケータイ壊れてないか?」
やはりきたか。
まぁ何かあってもさっき然り気無く直しておいたから大丈夫だとは思うが…。
「いえ。何かありました?」
「いや、枝野から連絡が入った時に電話を入れたんだが…」
確かに着信履歴には残っている。これは気付いたのだが、敢えて出なかった。
その場でケータイを見て、「あれ?」と、今気付きましたと言う演技をしてみせる。
「あぁ、すみません。まったく…」
「サイレントマナーにしといたからな…まぁいいけど…」
発信器と盗聴器については、やはり言ってこないんだな。
「初めてにしてはよくまぁ巻いてこれたな。今日はもういい」
時間的に一度、捜対5課に寄れそうかな。
「では、失礼します」
そう言って帰ろうとすると、「ああ、そうそう」と會澤に呼び止められた。
今度はなんだ。
會澤は、ニヒルな表情を浮かべた。
「鮫島がお前を気に入ったようでな。すぐに電話が来たよ」
「…はぁ、そうですか」
「今度飯でも食いに行こうってさ。行ってきたら?」
多分この男の、人に選択肢をぶん投げる物言いは、イコールやれ、ということなんだろう。會澤組がゼウスから切られるか、エレボスと會澤組が手を切るか。この二択に迫られているのは間違いないのだから。
有無を言わさず會澤はデスクにポンっと封筒を投げた。封筒を一瞥すると、「今日の初任給だ」と言われたので、「ありがとうございます」と言って仕方なく受け取り、事務所を後にした。
車に乗り込み、まずケータイの電源を落として封筒の中身を確認した。
確かに金だった。数えたら30。一日分にしては多い。これはやはり、別の仕事もやれと言うことだろう。
二人で別れを惜しんで欲しいところだがごめんな、俺もここにいなきゃならない」
「いえ…」
向井は俯いている。
「そう言えばさ」
「はい」
「君、名前何ていうの?俺、向井としか知らないんだ」
「…はあ…。
蓮太です」
「蓮太か。覚えとくよ。彼女は?」
「西山真波…」
「そう。
二人はどうする気だったの?」
「…実は…」
向井が彼女の方を見る。彼女は、腹を押さえている。
「うぉ、マジか」
「…金もねぇし、途方に暮れて。稼げると思ってやった仕事が全然…」
「え、そうなの?あの店ぶっちゃけるけど、龍ヶ崎連合会検挙して、多分あそこも芋ずる式で検挙みたいな感じなんだけど。
やっぱブラックだな」
「ブラックってかおかしいよ!
ヤクだって、仕事慣れてくると渡されんの。最初は、酒に混ぜて客に飲ませろって。そのうち、客に渡せって。俺たちは、これは媚薬だって言われるわけ。けど気付くよ。明らかに客がラリってるわけよ?
で、常連になってくると売るの、その薬。
仲間もさ、あれ使ってみたけどマジよかったとか言うやつもいるし。俺怖くなってさ。
ふと思っちゃったの、何やってんの俺って。
金にも困ってたし嫌になったし、なんか気付いたら…俺犯罪者だよ…!」
「…ごめんな」
向井の目からは涙が流れた。謝った俺に、「は?」と漏らす。
「それもこれも俺ら行政のせいだよな。一応あんたら市民を守るために俺だって今ヤクザ潜入してるんだけど…。なんて言うかさ…。
事が起きてからじゃねぇと俺らって何で動けないんだろうな。
奥さん、あんたどうしてやったらいいかね」
彼女は、然り気無く俺が「奥さん」と言ったことに対して、「奥さん…」と呟き、少し反応を示した。
「待っててやったとして…そうだなぁ、10年以下の懲役、または50万以下の罰金だけど、自白だし…。そこまでは長くないと思うよ。盗った金返しちゃう?したら窃盗未遂とかで半分くらいになるんじゃね?裁判官にもよるが」
「まだ手はつけてません」
「じゃぁ刑事に渡しちゃえ。多分少しは軽くなるだろう。あとは言い方だね。例えば…『悪いことしました!お店にお金は返してください!腹いせだったんです!』とかさ」
「…なんか、あんたでよかった」
漸く向井は笑った。
まさか、感謝されるとは思ってなかった。
「え?そう?」
「あんた、なんか刑事じゃないみたいだ…あ、違うのか」
「うん。
まぁこれに懲りたら改心しろよ。
彼女は、そうだね…まずは警察病院手配するよ…」
そろそろ来る頃かな。
「さぁて。そろそろ行くよ。俺一応ヤクザってことになってるからさ。ここにいるのも不自然だし自白じゃなくなっちゃうから。
あ、俺がこんだけペラペラ喋ったって言わないでね?怒られるから」
「…はい。あの、」
「ん?」
「名前だけ聞いてもいいですか?」
申し出に一瞬迷ったが取り敢えず、「スミダ。なんかあったらまあ、厚労省に今はいるから」とだけ伝えることにした。
ドアを閉め出ていくとき、二人が頭を深々と下げているのが見えた。
外に出て、離れたところで覆面パトカーが到着するのを発見し、枝野に連絡。それから一人で電車に乗って錦糸町の事務所へ向かった。
龍ヶ崎連合会の事務所に行くと、枝野はすでに到着していた。
「おかえり」
「ただいま戻りました」
「おぅ、戻ったか」
「はい」
會澤と枝野はデスクにいた。枝野が場所を空けたのでそのまま會澤が座るデスクまで行けば、會澤は薄ら笑いを浮かべて俺を見るのだった。
「向井の件ですが…。
立ち入る隙もなく、警察に確保されていきました」
「ほぅ、そうか。
しかしおかしいな…どうやって知ったんだ…。あいつの女の家なんて」
「さぁ…。雰囲気的には少し戸惑ってはいましたが、なんて言うんですかね、番地を確認しながら?部屋に入ってったんで…」
「お前、よくわかったな。住所、確か13の1の3階?だよな。確か集合住宅かなんかだったよな」
「まぁあーゆー建物は…住んでたんで」
確かにわかりにくいところではあったけども。
「その感じだと場所を掴んでるわけではなかったか…一歩遅かったな。まぁいい。当分は刑事が出入りしそうだな。店に通達しておけ。
あぁ、そうそう。お前、ケータイ壊れてないか?」
やはりきたか。
まぁ何かあってもさっき然り気無く直しておいたから大丈夫だとは思うが…。
「いえ。何かありました?」
「いや、枝野から連絡が入った時に電話を入れたんだが…」
確かに着信履歴には残っている。これは気付いたのだが、敢えて出なかった。
その場でケータイを見て、「あれ?」と、今気付きましたと言う演技をしてみせる。
「あぁ、すみません。まったく…」
「サイレントマナーにしといたからな…まぁいいけど…」
発信器と盗聴器については、やはり言ってこないんだな。
「初めてにしてはよくまぁ巻いてこれたな。今日はもういい」
時間的に一度、捜対5課に寄れそうかな。
「では、失礼します」
そう言って帰ろうとすると、「ああ、そうそう」と會澤に呼び止められた。
今度はなんだ。
會澤は、ニヒルな表情を浮かべた。
「鮫島がお前を気に入ったようでな。すぐに電話が来たよ」
「…はぁ、そうですか」
「今度飯でも食いに行こうってさ。行ってきたら?」
多分この男の、人に選択肢をぶん投げる物言いは、イコールやれ、ということなんだろう。會澤組がゼウスから切られるか、エレボスと會澤組が手を切るか。この二択に迫られているのは間違いないのだから。
有無を言わさず會澤はデスクにポンっと封筒を投げた。封筒を一瞥すると、「今日の初任給だ」と言われたので、「ありがとうございます」と言って仕方なく受け取り、事務所を後にした。
車に乗り込み、まずケータイの電源を落として封筒の中身を確認した。
確かに金だった。数えたら30。一日分にしては多い。これはやはり、別の仕事もやれと言うことだろう。
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