身体

二色燕𠀋

文字の大きさ
上 下
4 / 4

しおりを挟む
 白に濁ったニコチンが痛い。吐いて、吸って、吐いて、吸って、吐いて、吸った吐いて吸った肺で吸った肺ですって、剥いで摩った心に近いそれは過去より未来より変わらない、少しずつ少しずつ吸って、吐いて楽にしてください、楽にしてください、お願いします、酸素がないそう、飛沫感染に二酸化炭素が濁り、窒素、窒素、窒素は酸欠暖かい、暖かい貴方が隣に居てくれるから恋は苦しい、初めて貴方と出会った日を思い出す、キスをした日を思い出す、息苦しい、だから心が暖かい、苦しいの、でも思い出せないの、ねばついたこの血液も身体も全部、どうしていってくれなかったの、握ったその手のその指の拘束具が貴方を縛り付けて、いる、から、私、が、ここに、貴方、と、きた、綺麗だ、ね、と、言って、くれた、あの日はいつか、ここに、浸す、一つの炭素に、眠りについた。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

二色短編集 2019~2020

二色燕𠀋
現代文学
やんごとなき散文集。やっぱり情緒がアレ。 ジャンル?わからん。もう自戒とかある。 「メクる」「小説家になろう」掲載。

二色燕丈短編集 2020~

二色燕𠀋
現代文学
別名、「ショートショートの成長記」 なんとも形容し難い単文が頭にぱっと浮かび、さくっと短編公開をすることがあり、結果、作品数が病的に増えることがある。なので1つにまとめておくのです。ハイ。 表紙に、年毎の珍事を足して行こうと思う。2017~2020までは別にあります。

水流の義士

二色燕𠀋
歴史・時代
二色燕丈時代小説短編 函館戦争の話 ※時代小説短編集(旧)からバラしました。内容は以前と変わりません。

ねぇ、本当は…

二色燕𠀋
現代文学
関連作品 心中Rock'n beat!!、水に澄む色、Slow Down、降りそそぐ灰色に 曽根原シリーズ!

消えゆく木霊

二色燕𠀋
現代文学
撮影・加工:二色燕𠀋 T県某所のとある雑種地にて。※フィクションあり

降りそそぐ灰色に

二色燕𠀋
現代文学
ずっと、大好きだった貴女へ

バナナと夢

二色燕𠀋
現代文学
お散歩で思い付いたお話 ※ジャンルは取り敢えず選びました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...