手の届く存在

スカーレット

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本編

大輝編61話~JSのお願い~

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久しぶりに絵里香ちゃんから連絡を受けて、俺は彼女を待っている。
冬がもうすぐそこなんだと感じるほどに、風も冷たい。
こんな寒くなってきてることだし、それに久しぶりに会うんだし、焼き芋でも買ってやろうか。

「大輝くん、おまたせ!」
「おお、久しぶり。元気してた?」
「うん、元気!だけど、ちょっと今日はお願いがあってぇ……」

何だろう、この子に似つかわしくない甘え方をしてくる。
というか小学生の女の子を連れまわすのはいささか抵抗がある。
一体何をお願いしようと言うのだろうか。

「実はね……」

驚天動地だ。
今時の小学生ってこんなに進んでるものなのか。

絵里香ちゃんが言うことには、絵里香ちゃんを好きだという男の子がいて、その子から今日告白されるのだという。
それだけでも驚きなのだが、本当の驚きはそのお願いの内容だった。

「私、つい彼氏がいるって言っちゃって……大輝くんにお願いできれば、って思うんだけど」
「な、何だって……?」
「今回のことが上手く行ったら、大輝くんのお願い私が叶えてあげるから」
「え、えっと……」

俺が小学生の女の子に、何をお願いしようというのか。
というかそんなのあいつらに知られたら俺、社会的に抹殺されたりしないか?

「ねぇ、ダメ……?」

この子は将来男を惑わす女になれる。
そんな素質を秘めた目で俺を見る絵里香ちゃん。
承諾しても断っても、俺の人生終わりそうな予感しかしない。

「大輝くんに断られたら、私……その子の毒牙にかかって……」
「どこで覚えてくるの、そういう言葉……」
「睦月お姉ちゃんから」
「…………」

あのやろ……小学生に何教えてんだよ……。
てかいつの間にそんな仲良くなったの……。

「あ、きた!」
「え?」

俺がウダウダと考えている間に、その相手の男の子がきてしまった。
逃げる暇などもちろんなかった。
というかこんな人目のあるところで告白とかするわけ?

「お、お前が絵里香の彼氏かよ」

このガキ……。
俺はお前よりもそれなり年上なんだぞ……。
そうは思うが本気で怒ったら、告白前にこの男の子を泣かせてしまうかもしれない。
目の前の勇敢な男の子……いい面構えだ、と褒めてやりたくなる。

「あ、ああ……そう……そうだよ……」

ここまできたら仕方ない。
人目はあるが、絵里香ちゃんのお願い、聞いてあげちゃう。

「お前、高校生の癖に小学生に手出すとか、恥ずかしくないのかよ!!」

ぐうの音も出ないほどの正論。
一番恐れていたことをいきなり、それもあっさりと言われてしまった。
そして、割と大きな声で言ってくれたものだから周りがざわっとし始める。

睦月がいなくても俺はさらし者になる運命なんですね……。

「お前みたいなの、ロリコンって言うんだろ!知ってるんだからな!!」

くっそ、誰だよこの子にそんな言葉教えたやつ……。

たかしくん、やめて!大輝くんは私の大事な人なの!」
「絵里香、お前本気なのか?」
「当たり前じゃん!」

おお、絵里香ちゃんが俺の擁護を……だけど状況が悪いことには変わりないんだけどな。

「だって、もう大輝くんとはキスだってしたし、少しだけどエッチなことだってしたんだから!!」

今この子、何て言った?
俺、そんなことした記憶ないんだけど。
そして絵里香ちゃんの言葉に隆くんも固まって、周りは更にざわついた。

これ、警察呼ばれたりしないか?
というか、俺もう生きて帰れないかもしれない。

「お、お前本当なのかよ……」
「え、いや、その……」
「大輝くんは恋人だもん、それくらい当然でしょ!!」

いやいやいや、俺ストライクゾーン広い自覚はあるけど、さすがに小学生を相手にそんなことする自信ない……。
なんてことを言えるはずもなく、俺はただただ二人のやり取りを見守る。

「た、助けてムツえもーん……」

二人に聞こえない様にぼそっと呟く。
すると、携帯が振動した。

『彼女の為に頑張ってきなさい。あと次青タヌキ呼ばわりしたら、性的にお仕置きするから』

何という恐ろしいことを、メールで……。
頼みの綱は絶たれた。
ここは、俺が自分で何とかするしかないってことか……何も思い浮かばないんだけど。

「あれ?大輝くん……と絵里香ちゃん?」
「お、おお、神よ!!」

何とそこに現れたのは明日香だった。
ここにきて、俺に運が向いてきたのかもしれない。

「明日香、助けてくれ!俺もう、どうしたらいいか……」

二人に聞こえない様小声で助けを求める。
明日香はきょとんとした顔をしているが、少し事情を説明するとすぐに把握した様だった。
さすがは明日香だ!

「はぁ……なるほどね。で、どんなお願いするつもりだったのかしら?」
「は?ちょっと待て、今はそんな場合じゃ……」
「お前、何ほかの女とイチャついてんだよ!絵里香の彼氏なんじゃないのか!?」

隆くんが明日香を見ていきり立つ。
いきなり矛先を向けられた明日香だったが、動じることなく隆くんを見返した。

「あらあら、元気な子ね。男の子はそうでなくちゃ」
「な、何だよおばさん!俺たち二人の問題なんだから……」
「今、何て言ったのかしら?よく聞こえなかったのだけど」

明日香の体から、真っ黒いオーラが噴出している様に見える。
お前、小学生相手にムキになんなよ……。

「おばさん、大輝の何なんだよ!!」
「もう一回言ってみてくれる?おばさん、よく聞こえなかったわぁ……」
「おい明日香、落ち着け!!子どもの言うことだぞ!」
「何部外者ぶってんだよお前!絵里香とそいつと二股かけてるんじゃないだろうな!!」

おおっと、なかなか鋭いですねぇ……。
厳密には絵里香ちゃんはこの中に入ってないんだけどな。
しかし、隆くんの言葉で俺は、この危機的状況を切り抜ける魔法の言葉を思いついた。

「そうだったらどうする?羨ましかったら、お前も将来いい男になって見せたらどうだ……?」

ちょっとカッコつけて言ってみる。
これは決まったと思った。

「小学生相手に、あんなこと言ってるけど大丈夫かしら……」
「あれっていじめじゃないの……?」

等々不穏なセリフが聞こえる様な気がするが、もうそんなことはどうでもいい。
まずはここを切り抜けなければ。

「大輝くん、あなた……小学生相手に何を本気で……」
「ええ……お前がそれ言うのか……」

明日香が本気でドン引きしている。
絵里香ちゃんもやや引いた様な顔で俺を見ている。
そして隆くんは、半泣きの表情だ。

何これ、ちょっと頑張ってみたつもりが、いつの間にか四面楚歌じゃね?
周りから見たら高校生二人が小学生カップルをいじめている様に見えるのかもしれないが、立場的に俺一人が悪いみたいな、非常に不本意な状況だ。
もういい加減帰りたい。

「うっ……」

必死で泣くまいと堪えている様子の隆くん。
状況的にはもう、限界かもしれない。

「ちょ、ちょっと俺、トイレ」

明日香に二人を任せ、俺は近くのビルのトイレに駆け込んだ。
あの汚物でも見るかの様な明日香の表情はしばらく忘れられそうにない。

それはともかくとして、まずはあいつらを連れださなければ、ということで俺は手っ取り早く女神化して、羽を隠した。
胸のふくらみがやや気になるが、今はそれどころじゃない。

「やぁ、お待たせ、場所変えようか」

そう言って俺は四人で、以前タコ坊主と殴り合った空地にワープした。

「な!?なんだよこれ!何処だよここ!!」
「え、さっきまでいたところじゃないよね、ここ……」

隆くんと絵里香ちゃんが混乱している。
当然と言えば当然だが、もうこれしか手は浮かばなかった。

「そんなことよりだな……まずはこの決着をつけようじゃないか。無事終わったらちゃんとさっきのところに帰してあげるから」

こっそりちゃっかりと元に戻って、混乱した二人を宥める。
明日香はため息をついて、体育座りして俺たちの様子を見ていた。

「さて、じゃあ本題だ。隆くんは絵里香ちゃんのどこが好きなんだ?」
「ど、どこって……全部に決まってるだろ!」
「ほう、全部……絵里香ちゃんが、どんなことをしててもか?」
「当たり前だろ!!」
「じゃあ、絵里香ちゃんは何で隆くんと付き合いたくないの?」
「え?大輝くん……本気で言ってるの?」
「え?」
「大輝くん、その質問はさすがにないと思うわ……」

明日香が呆れた様子で立ち上がる。
何かまずいことでも聞いたか、俺。

「ちょっとこっちへ……」

明日香が俺を引っ張って、二人に声の届かないところまで連れて行く。
明日香のこういう強引なところは嫌いじゃないぜ、俺。

「あのね、そもそも何で絵里香ちゃんがあなたに彼氏役を頼んだと思ってるの?」
「え?それは……ほかにいなかったからじゃないのか?」
「はぁ……」
「な、なんだよ……俺、そんなにおかしいこと言ったか?」
「ええ……おかしいわね……でも、おかしいのはきっとあなたの頭の方なのだけど」
「おい、ちょっと当たり強くないか?」
「そう思うんだったら、もう一回考えなさい。あなたを彼氏役に選んだ理由を」
「…………」

そんなこと言われてもなぁ……。
だって、たとえば絵里香ちゃんが俺のこと好き、とか言ったのだって、一時的なものかもしれないじゃん。
小学生の言うことをいちいち真に受けて対応してたら、俺何回警察の厄介になるかわからないって。

何て言ったら多分明日香は烈火のごとく怒りだすんだろうなぁ……。
案外激情家だから怖いんだよな……。

「ちゃんと考えてる?」
「あ、ああ……」
「なら、わかるでしょ?」
「あー……まぁ……多分……」
「多分って何よ!はっきりしなさい!!」
「ご、ごめんなさい!!」
「条件反射で謝ってる様に見えるからやめてくれる……」

とにかくさっきの発言は取り消す様に、と明日香にせっつかれて、俺は再び絵里香ちゃんの元へ。
今度は絵里香ちゃんが半泣きの顔をしている。

「おい、お前彼氏なんだろ!!何で絵里香を泣かしてるんだ!?」

いや、俺だってまさか泣くなんて思ってなかったし……。
ていうか彼氏「役」であって、本物の彼氏なわけじゃ……。

「俺は……お前になら絵里香を任せてもいいかなって、思ってるんだぞ……」
「ええ……」

お前まだ小学生なんだから、好きな子くらいすぐまたできるだろ……。
そこまで重く考えることないんだって……。

絵里香ちゃんだって、すぐ気が変わるかもしれないだろ?
なんてことを考えていたのが絵里香ちゃんにバレたのか、絵里香ちゃんが頬を膨らませて俺を見ている。

「大輝くん、私のこと嫌いなの?」
「い、いや?そんなことは……」
「私みたいなお子様じゃ、ダメなの?」
「え、えっと……」

ある意味では、そうだと言えないこともない。
だって、相手は子どもだし……。
だがここでそうです、なんて言ったらまた非難囂々と言ったところだろう。

「絵里香ちゃん。俺には、君が大人になるまで待つ義務があるんだ」
「え?」
「だってほら、何ていうか……果物って、ちゃんと熟したの食べたほうがおいしいだろ?」
「…………」
「ちょ、ちょっと……」

明日香が何か言いたげだが、ここはちゃんと最後まで言わなくては。

「例えば青い、まだ熟してないバナナとか。硬くて美味しくないし。みかんだって、青いのよりちゃんと熟してオレンジ色の方が……」
「大輝くん、それって……私のこと食べたいってこと?大人になると、食べられちゃうの?」
「あ、あれ?えっと、そうじゃなくて……」

そうなんだけど、意味が違う。
だがそんなことを小学生に言ってもいいのか。
というか、さっきの発言も既に言ってしまって何だが、ギリギリアウトな気がしてくる。

やらかしてしまった。

「あ、明日香……」
「あーあ、さすがに私は責任持てないから」
「そ、そんなこと言うなよ……」
「大人だったら、自分の言ったことには責任持たないと、でしょ?」

隆くんは意味を理解しているらしく、ニヤニヤとし始めている。
このガキ、余計なこと言うなよ……?

「大輝くんは、私のことちゃんと女の子として見てくれてるってことだよね?」
「ああ、そうだぞ。だからな……あっ」
「はぁ……」

明日香の顔に、はっきりと「バカ」、と書いてあるのが見えた気がした。

「何でそうあなたはゴリゴリ墓穴を掘っていくのかしら……」
「だ、だって……」
「何?何でコソコソ話してるの?」
「い、今はあれだ、ほら、大人の話をだなぁ……」
「あら、大人の話ってことはこのあと大人の会合ってことでいいのかしらね、もちろん二人で」
「……はーい……」

交渉成立、とばかりに明日香が舌なめずりをする。
こいつ、こんなキャラだったっけ……。
だが決まってしまったものをガタガタ言っても仕方ない。

「絵里香ちゃん、ここからはお姉さんが相手になるわね」
「え、何で?大輝くんダメなの?」
「えっと、大輝くんはね、その……そう、これからお姉さんと出かけないといけないのよ」
「何だよ、おばさんは引っ込んでろよ。絵里香と大輝の話し合いのはずじゃないのかよ」
「三回……」
「え?」
「隆くん、あなたが私におばさんと言った回数よ……」
「ひっ……」

小学生を本気でビビらせてどうする……。
大体十代やそこらでおばさんとか言われたって、大したダメージないだろうよ……自覚がなければな。

「大輝くん……あなたの顔に書いてあることが、私には読めるわ……あとでそのことについても沢山話し合いましょうね」

何で?俺の顔ってホワイトボードか何かなの?
そんなに俺、わかりやすかった?

まぁ経過はどうあれ、明日香は絵里香ちゃんを上手く言いくるめてくれたみたいだ。

「今すぐ彼女になるのは諦めるけど……でも、私大人になるのなんかあっという間だよ?あと、一個だけ私のお願い聞いてくれる?」

こっそりと絵里香ちゃんが耳打ちしてくる。
あれ、俺のお願い聞いてくれる番じゃなかったっけ……。
なんて言えばまた藪蛇になりそうなので何も言わずに聞いてみる。

「今度、うちに遊びにきてね。ママがぜひとも会ってみたいって言ってたから。詳しい日にちはメールするね」


ああ、また今度な、なんて気軽に言える雰囲気ではなくなってしまった。
二人を送って帰って、隆くんには帰り際に絵里香を頼んだ、とか力強く言われた。
絵里香ちゃんには、バイバイのチューとか言われて、頭をなでてこれで勘弁して、って言って誤魔化しておいた。

明日香には、先ほど隆くんから浴びせられた言葉の憂さ晴らしの対象にされた。
普段よりも若干サディスティックな面が浮き彫りになっていた気がする。

「私がおばさんになっても、ちゃんと愛してくれる?」
「あ、当たり前だろ……」

昔そんなタイトルの歌が売れたっけ。
ここで逆らうなんて愚かな真似は、いくら俺でもできる気がしなかった。
もちろん、おばさんになったからって対応変えたりはしないつもりだけど。

それよりも俺は、絵里香ちゃんからいつメールが来るのか、というそのことだけが気にかかって仕方ない。
小学生のうちから焦らしプレイとか、やめようぜ……。
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