その日の空は蒼かった
婚約者が大好きだった。 彼しか見えなかった。 ……だから、あの人の間に割り込んで来る人は、誰であろうと排除した。 でも、彼は私の事を好きではなかった。 私がした事は…… 私に帰って来た。 それも一度に、容赦も寛容も無く。 あの人の為だけに生きた私は、あの人に顧みられることも無く…… 濁った瞳が晴れ上がった空を映し出していた…… 私は私を追い詰め、落ちる所まで落ちた。 深い穴のような最低の場所から見上げる空は……蒼く、高く、澄み渡っていた。
なんて、馬鹿らしい。
自身の矮小さを思う存分見せつけられ…… あの人への執着が霧散した。
視界が黒く閉ざされ、耳に届く罵声が遠くになり、全てが終わりを告げた時…… 轟音と浮遊感が私を捕まえた。 これで、おしまい。 なにもかもが、無駄に終わったと、そう思った時…… 突然、視界が戻った。
懐かしくも、哀しみに満ちた場所への帰還。 そう、始まりの場所に……
もう一度、やり直せと言う事なの? 苦しみは永遠に続くの? 小さな手が虚空を掴む。 時間が巻き戻されたような感覚が襲う。 でも、あの蒼い空を見上げるまでの記憶は残っている。 そう、残っているのよ。 混乱した私は決心したの。
二度と恋なんてしないって
なんて、馬鹿らしい。
自身の矮小さを思う存分見せつけられ…… あの人への執着が霧散した。
視界が黒く閉ざされ、耳に届く罵声が遠くになり、全てが終わりを告げた時…… 轟音と浮遊感が私を捕まえた。 これで、おしまい。 なにもかもが、無駄に終わったと、そう思った時…… 突然、視界が戻った。
懐かしくも、哀しみに満ちた場所への帰還。 そう、始まりの場所に……
もう一度、やり直せと言う事なの? 苦しみは永遠に続くの? 小さな手が虚空を掴む。 時間が巻き戻されたような感覚が襲う。 でも、あの蒼い空を見上げるまでの記憶は残っている。 そう、残っているのよ。 混乱した私は決心したの。
二度と恋なんてしないって
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ご無沙汰しています。90日間休みなしで深夜勤は・・・・・・もう嫌だぁ
ギフリント要塞の修羅
>お問い合わせの事項に関しましては……
この形ですと≪問い合わせの内容≫が、マグノリア外務官の問い合わせかマクシミリアンの問い合わせかが解り辛いのでは?
又、この後も文にも『お問い合わせ』がもう一つありますが、どちら問い合わせであってもこちらには『お』がいらないのではないかと思います。
前半部がマグノリアからの質問についてであれば、『貴国よりの問い合わせの件につきましては、私よりも≪正式な質問状≫と言う形で、本国に問い合わせています』的な感じで、マクシミリアンの問い合わせであれば『我が国からの問い合わている件つきましたは、先日正式な質問状として本職より改めて問い合わせて頂いていた筈です』的な感じが良いのではと?
>毒蛇の幾疋
一発変換できないので、故意に使われていると思いますが、イメージ先行で読んでいる方も多いかと……振り仮名あれば。
ただ……ネットで引くと……「馬が牽く」から来ていると言う説明文があり、馬を数える或いは金銭を数えるのに使うとあって、間違いではないのと思いますが、見方によっては限りなくクロに近いグレーと言う感じも……ただ、古い使い方は最近の辞書に載ってないケースも多いので。古い小説では、『足がない等で下等と思われた生物の古い数え方』という説明がなされていた事は知っていますが、どうなのでしょうか?
いまだき かんき 様
コメントありがとうございます。 お久しぶりです! 感謝、多謝です!
90日間…… 気球に乗って世界一周出来てしまう程の期間ですね。 お疲れ様です、そして、ご苦労様です。 きっと、大切なお仕事なのでしょうね。 頭が下がります。 御身、大切にして下さい。
>お問い合わせの事項に関しましては……
そうですね、そういえば曖昧表現ですね。 理解しました! もうちょっと、文言を考えます。
>毒蛇の幾疋
古い言い方なのは、きっと、中の人の周辺の人々が古い人々が多いせいなのでしょうね。 時々、この様な事が起こってしまいます。ルビ打ちは必須ですね。 ” どくだのいくひき ” となります。 登場した、初老の外務官以外にも、ミレニアムに対しなんやかんや云ってくるマグノリアの統一聖堂の神官や、商務関連の官僚達が居たようです、 その辺も合わせて修正いたします。
本当にお疲れ様です。 いまだき様に良き事がありますように。
物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
ようやかう、リーナに恋の予感が!嬉しい!!!
椿 雅香 様
ようやくです! 恋の予感です!
物語を楽しんで頂ければ幸いです!
宜しくお願いします!
龍槍 椀 拝
おっ?おおぉぉ(*´∀`)甘い!やっと他じゃくリーナの甘味料が足されました!
ちょっと残念だったなぁ。お相手はマクシミリアンだったら良いなと思ってたので。前世の心残りを上手く昇華してくれたらなと。
でも前世のエスカリーナじゃ駄目だった。今世のマクシミリアンじゃ駄目だった。
天の配剤ってあるんだなぁと思いました。
リーナ、幸せになるんだぞ(早っ/笑)
そして安定のリーナの無茶……
シルフィに叱られなさいね〜(笑)
(体調お大事に執筆してください)
紅玉林檎 様
マクシミリアン様は、現在修羅の道行を極悪人になりつつ、爆走中です。 甘くない状況の彼の姿は、閑話にて!
安定のリーナさんの無茶。 皆さんのお叱りは、必須ですね。
彼女の容姿に変貌が起こり始めますので、乞うご期待ですッ!
物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
ガラス扉|д゚)
キタ────∵・(゚∀゚)・∵────ッ!!
『恋愛』タグ回収よー! ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♪
蒼衣みこ 様
やっと甘味成分投入出来ました!!
これで、タグ違いから、脱却~~~ッ!
まだまだ、先は長そうですが、生暖かく応援してください!
物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
ティカさんに強力な影の配下が居ると知ってから、ウーノル殿下暗殺に対してリーナしか守りが居なかったことが疑問でしたが、ティカの前世記憶持ちで解消しました。
どの前世でも当時点での暗殺計画はなかったから油断したんですね。
リーナの登場で事態が大きく変化してる事に気付かなかったのが失態につながったんでしょう。
その後、リーナ1人で各方面が激変してる事を知って、贄としか認識してなかった事を後悔したんでしょうね。
もっとも今回はリーナが前世記憶から母親の血を全部受け入れた事で連鎖したんですから、ティカやウーノルの苦闘の末に最善のタイミングでリーナを投入したってわけです。(誰が?)
g.a.m 様
コメントありがとうございます。 感謝多謝です!
殿下とティカ様がこれまで繰り返してきた世界に足りなかったピース。 民を安んじ、異界の魔物=魔人 に触れられる人物だったのです。 (ネタバレ相当ですが、もうすぐ、このお話もクライマックスですからね)
投入された最後のピースは、記憶を残したまま、生まれ直したエスカリーナ王女様。 民を思う気持ちは、幾度となく繰り返された世界の中でも屈指の方。 前世では、最悪の展開により、その気持ちすら持てませんでしたが、彼女の本来の性格は、人々を慈しむものだったようです。
さらに、お母さまの最後に於いて、受け継がれた記憶が、彼女を異界の魔物=魔人とのつながりを産んでいました。 つまり、彼女がループする世界から脱する、最後のピースだったわけです。 その事に気が付かない創造神様や精霊様達は、あまり悲惨であった前世のエスカリーナを救済すべく、前世の記憶を保持したまま彼女の時を巻き戻しました。
結果的に、最後のピースたる彼女が、この世界の時を進める事に成っております。
精霊様の『使命』は、そんな彼女を導く指針となっておりますからね。 この世界では全知全能の神様はいらっしゃいません。 神様でさえ苦悩を抱えて、見詰めていらっしゃるのでしょう。 そんな、世界ですので、そこに生きとし生ける者達は悩み多き、迷える者達に他なりませんね。
物語の骨子部分。 成すべきを成すために、精一杯生きて行く人々の諸々の所業。 そんな七転八倒の物語を綴りたかったのかもしれません。
物語を楽しんで頂ければ幸いです。 最後まで頑張って綴っていきたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
龍槍 椀 拝
久しぶりの幸せ時間。
ありがとうございます。
浅見十兵衛 様
コメントありがとうございます。 感謝です。
生還いたしました!! 頑張って綴っていきたく思います!
物語を楽しんで頂ければ幸いです!
龍槍 椀 拝
帰ってくるのがわかっていても、やはり「お帰りなさい」と言えるのは、読む方としても嬉しいものですね。何にしても大変なリアルの1ヶ月間、お疲れさまでした。
ただでさえ体調管理の難しい季節が、今年は更に厄介なことになっています。
お身体には十分に気をつけてください。
ゆのでぃえる 様
コメントありがとうございます。 感謝多謝です!
引き込まらざるを得ない状況になりつつありますね。 気晴らしに読んで物語を楽しんで頂ければ幸いです。
体調管理には十全に気を付けて行きます。 リーナさんに怒られそうですね♪
龍槍 椀 拝
毎回楽しく拝読させていただいておりますが、今回、ありがちな勘違いによる
誤記がありましたので、ご報告させていただきます。
本文終盤付近の「はぁぁい。 お待ち同様、プーイさん。(以下略)」
という部分ですが、「御待ち遠様(おまちどおさま)」が正しい表記かと。
毎回更新されるのも大変かとは思いますが、お体に気を付けて頑張って下さい。
ろぎ様
コメントご指摘ありがとうございますです!! 感謝多謝です!
早速修正いたします!!
物語を楽しんで頂ければ幸いです!
龍槍 椀 拝
おかえりなさい!もうお身体は大丈夫ですか?あまり無理しないよーにしてくださいね!色々疲れが出たのですから。
そんな中、更新ありがとうございます!
更新もそうですが、作者様がPCに向かえる様になった事が、少しでも体調良くなったのかなと、嬉しく思います。
今は、●●●やインフル流行っていますので気を付けて下さい。また、更新楽しみにしております。
naruru♪ 様
生還いたしました!!!
長らくお待たせしてしまいました。 本当に御免なさい。
今後とも、拙作を楽しんで頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます♪
龍槍 椀 拝
キャリッジ|д゚)
「リーナ様だ!ヘ(≧▽≦ヘ) きゃーー♪」
「曲者⁉」
「(・"・;) ウッ!シルフィー…侍女長…結構なお点前で…ございまし…た」
_(__)_~◎バタ
蒼衣みこ 様
コメントありがとうございます!!
感謝多謝!
物語を楽しんで頂ければ幸いです
龍槍 椀 拝
あれ?【ミルラス防壁】では?
えりのる様!!
グハッ! 感謝です! 早速、ヤラカシしてますね。 ご指摘大変ありがとうございます!
物語を楽しんで頂ければ幸いです♪
龍槍 椀 拝
お帰りなさい🎵
また、作品楽しませて頂きます✨😌✨
めぐ 様
只今生還いたしました! 元気が一番ですね。 長らくお待たせいたしました。 物語を楽しんで頂ければ幸いに存じます!
龍槍 椀 拝
幼少期まで、読みました。
やはり、語り口調はまるで現代の女学生のようなのに、
喋るのは、貴族のお嬢様で、違和感を感じます。
転生者とかなら、まだ分かるんですが、
前世では、貴族として過ごし、王子の為に勉強していたのに
やり直しの人生で、何故にいきなりあの口調なのか不思議に感じる。
また、主人公が時間が戻ってやり直しになった事に
何の疑問も持たないのが、後でこの謎も解けるのでしょうか?
ミレニアムが、不憫に感じました。
実子なのに、主人公の方が優遇され周りに誉められていれば、
比べられていれば、まだ、幼いのだから、劣等感や拗れた態度になっても
仕方ない気がします。
両親達も、主人公の事を気にするのは分かりますが、
自分の実子を、もう少し気にするべきでしょうに
主人公も、前の人生では、強請をしていたのだから
かなり、いい性格のようですしね。
アリスさま
続けてのコメントありがとうございます。 参考になります。
ミレニアム様は、結構不憫な方ですね。 そのうちいい事ありますって。 リーナさんのはいい性格してますよ? とても強情で、一筋縄ではいかない方ですので。
物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
読み始めですが、主人公の語りかけ口調が、
お嬢様風なのが、いきなり口の悪い庶民風になったのが気になりました。
ハンナの愚痴を聞いて、言葉使いが移ったのでしょうか?
前の人生の教育が1年や2年で、覆ったのが違和感。
今のところ、トラウマらしいものもないし、
凄い、精神力だと思いました。
アリス様
コメントありがとうございます。 参考になります。 感謝です。
物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
さて、リーナさんが北に向かいました。
前世とは周りの状況も意識も変わっています。
やはり、光だけでなく闇の巫女も必要だったのでしょうかね。
キーポイントその一のウーノル王太子。
私もいまだきかんき様と同じく、簒奪よりも良い言葉があるのではと考えます。
後の世に賢王と謳われるウーノル王ですが、待ちわびたとか待ちかねたと言う意味をもつ言葉として「待望」「希求」「願望」「渇望」とかはいかがでしょう?
ウーノルにしたらリーナにその言葉は送りたくなるでしょうがね。
さて、続きを楽しみにお待ちしています👋
茶P 様
コメントありがとうございます。とても嬉しいです。 感謝です!
そして、とても良きアイデアを頂き誠に、感謝の極み。 数日間悩み込んでおりました。 ええ、そうです。 簒奪ではあまりにも印象が悪すぎる上に、状況に合致しません。
頂きました、御言葉の中で、一番心に刺さった物を、綴らせて頂きます!
「渇望の王、王宮の魔女」
とさせて頂きました! 最後のウーノル殿下の御言葉もちょこっと変更。 ご確認頂ければ幸いです。
いまだきかんき様、茶P様…… 感謝の極み!!!
本当に有難うございました!
物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
遅れましたが、明けましておめでとうございます。
いつも、更新ごとに楽しませていただいています。
物語も盛り上がってきたので、読むこちらも前のめりになりやすい最近で印象に残ったのは、神官長様達がユーリに言祝ぎを贈った場面。
あの言祝ぎの内容、よく読むと「薬師リーナ」の生きざまそのものなんですよね。
それが、これから旅立つユーリへの餞として贈られている。
エスカリーナの時も、リーナになってからも、やはり世代のトップランナーなんだな、思いました。
忌み子の庶子であっても、災害孤児の庶民であっても、その振る舞いは尊き者の在り方を如実に示す。
まぁ、本人にその自覚がないのが問題なんでしょうけど(苦笑)
その自覚のなさの原因になっているのが、記憶に断絶がないこと。
前世の悲劇的最期から、今世の母の死まで一気に巻き戻ったことを実感しているため、今世でも「自分はいらない子」の認識が常態化していて、結果、自己評価の低さにつながっている。
だから、ティカ様がウーノル殿下と同じだけ前世の記憶を持っていると知った時は、驚きはなく、むしろ「ああ、ティカ様がそうだったのか」と思いました。
おそらく、前世のことを分かち合える誰かがいないと、リーナの心の問題は解決せず、恋愛に向き合うことが困難になるんじゃないかなと考えていたので。
なので、すべてが無事に終わって、リーナさんとティカ様、ウーノル陛下の三人でのお茶会、楽しみに待ってます。
寒い季節です。
身体には十分に注意してお過ごしください。
ゆのでぃえる 様
コメントありがとうございます! とても嬉しいです。 感謝です!!
幾度となく繰り返されたこの世界の中に於いて、その繰り返しの全てを知り、記憶しているのは、ウーノル殿下と、そして、ティカ様のお二人でした。 会話の内容から、ティカ様が何らかの大魔法を行使して、時を巻き戻した可能性がありますね。(内緒にして下さいね?)
幾度も幾度も繰り返した世界では、行き着く先はいつも世界の崩壊。 どんなにうまく立ち回っても、何かしらのピースが足りないと、ティカ様もウーノル殿下も感じておりました。 そして、二人は互いの事を伝える事も無かったのです。
現世に於いて、そこに一石が投下されました。 エスカリーナが前世の記憶を持ったままの、時間遡行が行われたのです。 精霊様が、前世のエスカリーナを哀れんで…… と、以前に綴りました。 世界を司っている精霊様に於かれても、何かが足りないと、感じて居られてのでしょう。
エスカリーナの存在と、彼女の能力、為人(ひととなり)。 世界の崩壊を押し止める ” 可能性 ” を見られたのかもしれませんね。
頑張って、綴っていきたいと思います。
物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
のめり込んでます。
そして寝不足です(泣)
さておき、気になったので
北の荒地への道程 5
において、ルフーラ が フルーラ となってるところが数カ所あります。
もう一つ、
物語として、語り口調となっていますが、リーナの中での語りなのに
「ルフーラ様」
「ルフーラ殿下」
「ルフーラ上級王太子殿下」
と呼称が変化しています。
登場人物も多い上、馴染みのない横文字の名前が多くなかなか頭に入らない(おまえだけだって)為、違う人物かと悩んでしまいます。
どこか、ミレニアム様がミレニアム殿下となっており、思わず、王族かと思い遡って読み返したところもありました。
ご考慮いただければ幸いです。
りかち 様
コメントご指摘ありがとうございます。 感謝です!!
ご指摘の部分については、時間が掛かるでしょうが、修正をして行きたいと思います。特に固有の名前の誤記は致命的ですものね。 誠に申し訳なく存じます。
一話書けたッ! 出来た、投稿しよう! では…… まぁ…… その…… ごめんなさい。
見直しに時間を取りますので、宜しくお願いします。
物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
やっぱり馬車が中央を通されていたのは、この時点でウーノルが気付いていたという事でしたか。
閑話4 簒奪の王
題名と最後の言葉として使われていますが、≪簒奪≫と言う言葉はそれなりにカッコいいのですが……
簒奪とは本来、『系統上その君主の地位を継承する資格がない又は低い者が、武力などによって君主の座を一方的に奪い去る行為』を意味します。エーデルハイム現国王は、正しい意味でまさに簒奪者です。彼(第2位?)より、マクシミリアン(第1位)の方が継承順位が高い筈ですから。正しい意味での簒奪者の例で言えば、某銀英伝の≪金髪の小僧≫が正統派です。因みに初代皇帝はちょび髭の総統と同じく、国民からの正当な信任でトップに成っての変貌ですので、簒奪にはなりません。
ウーノルの場合、既に王太子です。愚王が死ねのを待っていれば自動的に国王です。現国王の死が、老死か病死か戦死か暗殺か叛乱死かの違いでしかなく、彼が王位につくのは真っ当な事ですから、手段が正当でなくても簒奪の要件を満たしません。しかも、家臣側から見れば、正当な跡継ぎではない、と宣言している上位者です。
ただ……悩んだのが……他に良い表現があるのかという点でしょう。良い意味なら≪禅譲≫なのでしょうが……これって平和的にって意味が強いですし、かっこよい表現ではないですし。劫略或いは掠奪が近いとも思うのですが……
いまだき かんき 様
何時もコメントと考察、そして、言葉の意味や、その背景等々…… 誠に、誠に有難く存じます。 感謝です。多謝です。 本当に有難うございます。
「簒奪の王」については、再考しておりますが…… 本当に難しいのです。 ウーノル殿下は王太子として、冊立されましたしね。 ならば、順当に行けば、至高の階に登るのは既定路線。 決して、「簒奪」などとは言えないのですが……
気分的にはクーデターを意識しております。
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と、なってしまいます。 どれも、今一つ…… な、感じですね。 『禅譲』ならば、ガングータス国王陛下による、納得づくでの『王位継承」となりますから、これも違いますし、『強奪』と云うと、暴力革命的な匂いが強くなりすぎますものね…… 困りました。
『劫略』あるいは…… 『掠奪』が近いですね……
う~~ん 中の人、とても悩ましいです!
もう少し、考えてみます。 本当に有難うございました!
物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
マクシミリアン殿下、どうか、どうかリリアンネを妃にはしないで欲しい。
貴方と母君を虐げ、父王を弑したマグノリアなんかを救わないで欲しい。
ぽるくす 様
コメントありがとうございます。とても嬉しいです。 感謝です。
マクシミリアン殿下は、とても孤独を感じてしまいました。 自身が流された結果の当然の帰結であると、そう、理解もしております。 きっと、王姉である、母様にもその点を強く戒められたのでしょうね。
彼が佩く、マグノリア王国の聖剣は、かつて、父王が佩いていた聖剣。 渡されるときに、その意味を本当に理解しているのかを、問われた事でしょう。 流されて、周囲に迎合し、目立たず、息を殺す様に生きて来た彼が、いつの間にか、マグノリア王国解放の旗頭にされていたのですものね。
王姉殿下は、危惧していたのでしょう。 心優しき自慢の息子が、そんなドロドロの中に巻き込まれる事が、とても、とても、心配だったのです。 だから、ファンダリア王国に帰還する時に、無理にマクシミリアンを連れ出したのですよね。
流されたとは言え、マクシミリアン殿下は決断を下しました。 ええ、そうなのです。 下したのです。
彼がこれから行く道は、” 修羅の街道 ” 屍山血河を越えた先…… 彼は理想の国を ” 生み出せる ” のでしょうか? 閑話をお待ちください! 乞う、ご期待!!
物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
ここに来てリリアンネたちマグノリア勢の無能さが際立ってきましたね。何処までも他力本願、そのくせ自分達より上に立つものは許せない…マグノリアの王位簒奪が成っても早晩マクシミリアンは他ならぬリリアンネに殺されそうです。
そうなればファンダリアはマグノリアを潰すでしょう。今更ですがマグノリアをマグノリアとして救い国を残す意味があまり無いような…。
ケロリ様
コメントありがとうございます。 とても嬉しいです。 感謝です!
マグノリアの面々は…… まぁ、順当に云って、祖国奪還の事しか考えておりませんね。 もっと言えば、既得権益の奪還でしょうか? よき時代を知り、現在の境遇を考えると、取り戻そうとしますよねぇ。 だって、お貴族様ですから。
そこに、民への慈しみが有れば、まだましなのでしょうが、階層意識がファンダリア王国よりも強いマグノリア王国ですから、期待は持てません。 残念ですが、それは、マクシミリアン殿下が誰よりも良く判ってらっしゃるのですよ。
だから、彼は、孤独に戦うしか、方法がありません。 彼の指針は、まぁ、リーナさんの行動ですから。 しかし、彼には癒しの術を振るう力は有りません。 有るのは、政治的、軍事的な ”力” のみなのですよ。
奇しくも、彼は云います。 ” 覇業の道、修羅の街道 ” と。 つまりは、マグノリア指導層である、貴族の方々の粛清と、統一教会の解体を目指される訳です。 生き残れるのは、真に民と国を案ずる者達だけでしょう。 この世界に於いて、” 異形 ” である、黒目黒髪のマクシミリアン殿下。
後世の歴史に於いて、毀誉褒貶の幅のかなり大きな国王陛下となりますね。
いずれ、閑話にて、その辺の事も綴りたいと思いますので、気長にお待ちいただければ幸いです。
物語を楽しんで頂ければ、幸いです。
龍槍 椀 拝
更新ありがとうございます。
とても大好きな作品で最新話に追いついてはまた最初から読み返すのを繰り返しています。
ティカ様がウーノルと同じく今までの生の記憶を持っていることには驚きました。
ですが、一つ疑問が。
なぜミルラス防壁が弱まった際、魔力を注ぐためにリーナをあの処刑場に連れて行ったのでしょうか。
今まで何度も贄にしてきた過去生があるのなら、あの捕縛術式がリーナの血、エリザベート元王妃殿下の血を継ぐエスカリーナに強く反応することは分かっていたはずです。血の継承が行われているかどうかに関わらず。
あの時点でティカ様に過去生の記憶が戻っていなかった?
それともあの時点で贄にしてしまおうとしていた?
その後のティカ様の慌てぶりから贄にしてしまおうとしていたとは考えにくいけど、ではなぜあそこにリーナを連れて行っちゃったんだろうなぁ。。。
chama 様
コメントありがとうございます。 とても嬉しいです。 感謝です。
chamaさまが、感じられた、疑問の部分に関してお答えします。
現世に於いて、魔法の技術はティカ様の努力や、特務局の献身により、加速しております。 また、リーナさんから渡された、エリザベート前王妃の ” ミルラス防壁 ” の全貌も、明かされておりました。 当然、特務局は、全力を以て解析にあたり、ある程度、現状をコントロールできるくらいには、なっておりました。
ただ、想像以上に、リーナさんの『 血 』を、ミルラス防壁の ” 例の部分 ” が激しく求めてしまったという現象でした。 当のティカ様も、相当慌てているのです。 自身が有ったんだと思いますよ、ティカ様は。
でも、現実は、その予想を大幅に超えていたという訳です。
どうでしょうか? 自信家なティカ様が、想像さえできなかった そんな「事故」なんです。 それ以降、ティカ様、念には念を入れる様になりました。 世の中には、自分が想像もしない様な出来事が、沢山ある。自分が全てを知った様な顔をするのは、奢りでしかないって、そう思われたのかもしれませんね。
ではでは、 物語を楽しんで頂ければ幸いです。
龍槍 椀 拝
東門|ー+ ̄)ニヤリ
フルーリー嬢 (•̀ᴗ•́)و ̑̑グッジョブ!
次は押しかけ女房からのかかあ天下かな~ε=ε=ε=ε=ヽ(*⌒∇^)ノ
ウノールって何度もやり直してるのに無能過ぎませんかね
作品はすごく好きです。若干設定が食い違っていたりもしますが、良くできていて面白く、楽しみに読ませていただいております。
誠に惜しむらくは、誤字 誤用 変換ミスが多いです。特に『来た』が『着た』になっている所が多いのですが、場所の移動は『来た』、『着た』は服を身に着けているの意味です。『北辺に逝く』のはよいですが、これ、二度と帰ってきませんけど? 逝くと云うのは隔世にイクことです。『北辺に於いて死んでしまった』と云う意味になります。
勿論判っておいでなのだと思います。読者としても修正に時間を割かれるよりも続きを書いて頂きたいと思います。でも気になってしまうので『なろう』に転載をお勧めします。誤字報告機能があるので読者の方々が校正してくださいます。アルファポリスさんは書籍化に当たって校正がイマイチなので、本を買ってガッカリ、なことが多いのです。良い小説は正しく美しい日本語で堪能したいもの、是非御一考下さいませ。
失礼しました、続きです
作者様の意図なのでしょうか、漢字での表現を常に意識されているようにお見受けしますが、「御座います」「呉れる」等、昨今、ひらがなでの表記が多いところを漢字で表現されており、難しく感じます。呉れるは最初は変換ミスだと思い、調べてしまいましたよ(笑)
漢字に不慣れなので「薫陶」とかも「意味」がわからず調べながら読んでいます。えぇ、無知ですみません。
読めない、意味のわからない漢字を多く使用されると、作者様が伝えたい物語の内容が充分に伝わらない事もあるのではないでしょうか。えぇ、読めないアタシが悪いんですヨ(笑)すみません。
おばちゃんの戯言と思ってください。
指摘部分は念のため調べました、が、当方の認識不足もございますので、間違いでしたら、ごめんなさい。
久々に読み応えのある、引き込まれる作品に出会いました。
。。。早速、続きに戻ります。
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