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初夜のあとで サファイアside
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サファイアは夜中に目を覚ますと、自分の夫となったカールに強く抱きしめられていることに気づいた。広くたくましいカールの胸の中からサファイアはカールの顔を見上げる。と、カールと目が合う。
「起きてしまったかな?」
サファイアは、急に昨夜の営みのことを思い出し恥ずかしくなってしまい顔を赤くしてカールの胸にもう一度顔をうずめる。カールはそんなサファイアの頭に何度かキスを落とすと
「照れているのか? 可愛いね。いや、君は何をしていても可愛いのだが。事実、ずっとこうして自分の胸の中に君を抱き、その寝顔をずっと見つめていたが、飽きることがなかった」
と言った。サファイアは、カールが最近ずっとこの調子で甘い言葉を言い続けることにいまだに慣れずにいた。あまりの恥ずかしさにサファイアがうつむいたままでいるとカールは
「恥ずかしがることはないよ、本当のことなのだから。だが、その奥ゆかしいところも君の魅力の一つだね。私は君のそんなところに惚れ込んだのだから」
と言った。そして顔を覗き込むと
「体は辛くないか?」
と訊いてきた。サファイアは昨夜の甘い時間を思いだした。カールはとても優しく、ゆっくり、じっくり時間をかけてサファイアを愛してくれた。サファイアは初めてと思えないほどの経験をしたのだが、それを思い出すと顔から火が出そうだった。
「だ、大丈夫です。あの、充分、優しくしていただきましたから」
と、カールに言った。カールは微笑むと
「当然だよ、愛する君に痛い思いをさせるわけにはいかない。敏感な君が凄く乱れてくれて私も凄く興奮した」
とサファイアに口づけをした。サファイアは恥ずかしさで本当にどうかしてしまいそうだった。が、そこでふとお腹のあたりに憤ったものが触れているのに気づく。顔を上げカールを見ると、カールはサファイアを見下ろし
「君に負担をかけまいと思っていたが、だめだね我慢できそうにない」
と言って、更に深くサファイアに口づけた。結局、こうして寝る間もなく一晩中サファイアはカールに求められることとなり、情熱的な夜を過ごした。
朝の陽ざしに目を覚ましたサファイアが横を見ると、カールは横で気持ちよさそうに寝息を立てていた。流石にカールも疲れてしまったのだろう。サファイアは体中の甘美な痛みを感じながらそっと、カールを起こさぬようにベッドを抜けると、ガウンを羽織り寝室を出た。
メイドにお茶を入れるように頼み、お礼を言って運ばれてきた紅茶を手に取ると、窓から見える手入れの行き届いた美しく広大な庭を見つめた。
数か月前、自分はまさかこうなることを予想できただろうか? 小説の中に転生したのだと気が付き、しかも自分の最推しに捨てられる婚約者だと知ったときは絶望した。それがまさか、その最推しに愛されこんなに幸せな結末を迎えることができるなんて。と、しみじみ幸せをかみしめていた。
そんなことを想っていると、不意に手からティーカップが奪われた。振り向くとカールが立っている。カールは奪ったティーカップをテーブルに置くと、サファイアを後ろから思い切り抱きしめ、耳元で
「起きたら君がいないから、不安になったじゃないか」
と囁いた。サファイアは慌ててカールの顔を見ると
「ごめんなさい、あなたが気持ちよさそうに寝ていたものだから」
と言って謝った。カールは笑顔になり、サファイアの首に顔をうずめると
「あなた、か。いい響きだね」
と言い、首筋に何度もキスをしながら
「でも、今度寝ている間に勝手にベッドから抜け出したら、私は君がどこへも行けないようにしてしまうかもしれないよ? そうなりたくなかったら、勝手に私の胸の中から離れないこと。いいね?」
と言った。サファイアはカールにならそうされてもかまわないと思いつつ
「そんな、カールから離れるなんて絶対にありません」
と言った。カールはサファイアを見つめ
「冗談ではなく、本当にそうして欲しい。君はどれだけ自分が私から愛されているかわかっていないね。今度こんなことがあったら、本当に私は君に何をするかわからないよ?」
とほほ笑む。サファイアはカールが自分を捨てることがあっても、その逆は絶対にありえない。と思い
「そんなこと、ありえませんわ」
と笑って返した。カールは真剣な眼差しになり、サファイアを見つめると
「その顔は信用していないね、君は私のことをわかっていない。なら教えてあげよう。幸い、私達は新婚だ、二人の時間ならたっぷりあるからね」
と微笑んだ。が、サファイアは昨夜一晩のことを思い出し
「あ、あの、カール、カールも少しはゆっくりしたいのではないですか? お庭を散歩しませんこと?」
と散歩に誘ってみた。だがすでに、カールの目は欲望をたたえサファイアを見つめている。カールはサファイアを抱きかかえると
「大丈夫、昨夜のように優しくじっくりと君を愛して、数日は部屋からも出られないようにして君がわかるまで、その体に教えてあげるから」
と言った。サファイアは恥ずかしくて、身体をよじって抵抗したが、その抵抗もむなしく寝室へ連れ戻され、カールからの執拗な攻めを受け続けることとなった。おかげでその後一週間は寝室から出られなかった。
「起きてしまったかな?」
サファイアは、急に昨夜の営みのことを思い出し恥ずかしくなってしまい顔を赤くしてカールの胸にもう一度顔をうずめる。カールはそんなサファイアの頭に何度かキスを落とすと
「照れているのか? 可愛いね。いや、君は何をしていても可愛いのだが。事実、ずっとこうして自分の胸の中に君を抱き、その寝顔をずっと見つめていたが、飽きることがなかった」
と言った。サファイアは、カールが最近ずっとこの調子で甘い言葉を言い続けることにいまだに慣れずにいた。あまりの恥ずかしさにサファイアがうつむいたままでいるとカールは
「恥ずかしがることはないよ、本当のことなのだから。だが、その奥ゆかしいところも君の魅力の一つだね。私は君のそんなところに惚れ込んだのだから」
と言った。そして顔を覗き込むと
「体は辛くないか?」
と訊いてきた。サファイアは昨夜の甘い時間を思いだした。カールはとても優しく、ゆっくり、じっくり時間をかけてサファイアを愛してくれた。サファイアは初めてと思えないほどの経験をしたのだが、それを思い出すと顔から火が出そうだった。
「だ、大丈夫です。あの、充分、優しくしていただきましたから」
と、カールに言った。カールは微笑むと
「当然だよ、愛する君に痛い思いをさせるわけにはいかない。敏感な君が凄く乱れてくれて私も凄く興奮した」
とサファイアに口づけをした。サファイアは恥ずかしさで本当にどうかしてしまいそうだった。が、そこでふとお腹のあたりに憤ったものが触れているのに気づく。顔を上げカールを見ると、カールはサファイアを見下ろし
「君に負担をかけまいと思っていたが、だめだね我慢できそうにない」
と言って、更に深くサファイアに口づけた。結局、こうして寝る間もなく一晩中サファイアはカールに求められることとなり、情熱的な夜を過ごした。
朝の陽ざしに目を覚ましたサファイアが横を見ると、カールは横で気持ちよさそうに寝息を立てていた。流石にカールも疲れてしまったのだろう。サファイアは体中の甘美な痛みを感じながらそっと、カールを起こさぬようにベッドを抜けると、ガウンを羽織り寝室を出た。
メイドにお茶を入れるように頼み、お礼を言って運ばれてきた紅茶を手に取ると、窓から見える手入れの行き届いた美しく広大な庭を見つめた。
数か月前、自分はまさかこうなることを予想できただろうか? 小説の中に転生したのだと気が付き、しかも自分の最推しに捨てられる婚約者だと知ったときは絶望した。それがまさか、その最推しに愛されこんなに幸せな結末を迎えることができるなんて。と、しみじみ幸せをかみしめていた。
そんなことを想っていると、不意に手からティーカップが奪われた。振り向くとカールが立っている。カールは奪ったティーカップをテーブルに置くと、サファイアを後ろから思い切り抱きしめ、耳元で
「起きたら君がいないから、不安になったじゃないか」
と囁いた。サファイアは慌ててカールの顔を見ると
「ごめんなさい、あなたが気持ちよさそうに寝ていたものだから」
と言って謝った。カールは笑顔になり、サファイアの首に顔をうずめると
「あなた、か。いい響きだね」
と言い、首筋に何度もキスをしながら
「でも、今度寝ている間に勝手にベッドから抜け出したら、私は君がどこへも行けないようにしてしまうかもしれないよ? そうなりたくなかったら、勝手に私の胸の中から離れないこと。いいね?」
と言った。サファイアはカールにならそうされてもかまわないと思いつつ
「そんな、カールから離れるなんて絶対にありません」
と言った。カールはサファイアを見つめ
「冗談ではなく、本当にそうして欲しい。君はどれだけ自分が私から愛されているかわかっていないね。今度こんなことがあったら、本当に私は君に何をするかわからないよ?」
とほほ笑む。サファイアはカールが自分を捨てることがあっても、その逆は絶対にありえない。と思い
「そんなこと、ありえませんわ」
と笑って返した。カールは真剣な眼差しになり、サファイアを見つめると
「その顔は信用していないね、君は私のことをわかっていない。なら教えてあげよう。幸い、私達は新婚だ、二人の時間ならたっぷりあるからね」
と微笑んだ。が、サファイアは昨夜一晩のことを思い出し
「あ、あの、カール、カールも少しはゆっくりしたいのではないですか? お庭を散歩しませんこと?」
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と言った。サファイアは恥ずかしくて、身体をよじって抵抗したが、その抵抗もむなしく寝室へ連れ戻され、カールからの執拗な攻めを受け続けることとなった。おかげでその後一週間は寝室から出られなかった。
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