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第百十七話 なんだか恥ずかしい
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そう言ってアドニスは優しく微笑むと、話を続ける。
「それからは、貴女の横に並べるように努力してきました。まずは父と同じように、立派に統治できるよう努めました。ですが、なにをやっても父と比べられつらく落ち込むことも多かったです」
「あら、アドニスとスペンサー伯爵は違うのですもの、同じようになんてできなくて当然ですわ。それに、同じようにしては進歩がありませんもの、そんな必要はありませんわ」
すると、アドニスは声を出して笑った。
「以前同じことを貴女に言われましたね『卿と同じようにしようとしてはいけませんわ。それではなんの進歩もありませんもの』と。実はそれで、だいぶ考え方が変わりました。父とまったく同じことをしていてはいけないのだと」
「そんなこともありましたわね。いずれにせよ、そのあとでアドニスが良かったと思えるなら、それに越したことはありませんわ。それで私が言ったことは、よい方向に向かいましたの?」
アルメリアにそう言われじっと見つめ返すと、アドニスは頷いた。
「はい、もちろんです。貴女はそうやって私の生き方に影響を与え導いてきたのです。しかも、それをなんでもないことのようにやってしまう。本当に貴女には感服してしまいます」
改めてそんな言い方をされて、アルメリアは恥ずかしくなり俯く。
「いえ、私は当然の意見を言っただけで……、そこまで凄いことをしたわけではありませんわ」
しばらくそうして俯いていたが、あまりにもアドニスがなにも言わずそのまま沈黙が続くので、アルメリアはちらりとアドニスを見る。と、熱のこもったアドニスの視線とぶつかり、さらに恥ずかしくなった。
なんとか話を変えようと、アルメリアは顔を上げると平静を装ってヘンリーの話に戻す。
「ところで、ヘンリーとの話は準備期間もありますし、少し時間をとった方がよろしいですわよね?」
アドニスはそんなアルメリアに優しく微笑み返す。
「そうですね。先ほどの話を聞いて私もやらなければならないことが増えましたから、少しお時間いただけるように伝えてもらえると助かります」
「わかりましたわ。では、そのようにヘンリーには伝えますわね」
頷くとアドニスは立ち上がった。
「では、忙しくなりそうなので私はこの辺で失礼いたします。準備でき次第連絡させていただきますので、それまでお待ちください」
そう言って戻って行くアドニスを見送りながら、アルメリアは自分が他人に与える影響について、ぼんやり考えるのだった。
そのあとでアルメリアがさっそくヘンリーに少し時間が欲しいと伝えると、ヘンリーはそれを了承してくれた。
アルメリアはアルメリアでアドニスのために、なにかできることがないか考えていた。
そんなときに、ヘンリーからお砂糖が届いた。
その砂糖は前世で見たものと違い、綺麗な白いお砂糖ではないものの、この世界においてはとても希少価値の高い物だということは確かだった。
ふと、この砂糖を使って自分だからできることをアルメリアは思いつき、それを実践すべく動くのだった。
ツルスにいる間、アウルスは単独で行動することが多く、アルメリアも自由にできる時間があった。それを利用して自分のやりたいことに時間をさいていた。
そんなとき、珍しく暇を出していたリカオンがアルメリアの部屋を訪ねてきた。
「お嬢様、今日のご予定がなければ、港町へ僕と一緒に出かけませんか?」
息抜きにちょうど良いと考えたアルメリアは、すぐに了承すると外でも動きやすいドレスに着替えた。
「散歩にはちょうどよいですわね。私ツルス港の整備はしましたけれど、まだ実際にちゃんと見て回ったわけではないので、顔も知られておりませんしお忍びで行くみたいで楽しいですわね」
リカオンの隣に並んで歩きながら、アルメリアがそう言うとリカオンは優しく微笑み返した。
「今の貴女はとても愛らしくて、僕はそれだけでもお誘いして良かったと思いました」
笑顔でリカオンを見上げていたアルメリアは、思わず目を反らし俯く。
「リカオンてば、なにを言ってますの? ここはいつものように呆れて皮肉を言うところではありませんの?」
「先日言ったでしょう? これからは精進しますと」
そう言うと、アルメリアの手を取った。
「ツルスで貴女の顔は知られていません。ですから、なにか危険が及ばないよう手をつないでおきましょう」
この話の流れで手を繋ぐのはとても恥ずかしかったが、リカオンの言うことも一理あり、それに今手を振り払うのも過剰な反応だと思い、アルメリアはリカオンの手を握り返した。
「では今日は宜しくお願いいたしますわね」
リカオンはアルメリアの手をさらに強く握り返すと、嬉しそうに笑い頷く。
「はい。では行きましょう。それと町中でお嬢様呼びはおかしいので、お名前を呼ばせていただきます。よろしいですか?」
「もちろんですわ。そもそも、いつも名前で呼んでかまいませんのよ?」
「いいえ、これは僕なりのけじめです。お嬢様からお心をいただけたときには、普段からお名前で呼ばせていただきますが、今はまだそのときではありませんから」
そう言ってリカオンは悲しげに微笑んだ。アルメリアはこんなに信頼し、そばにいるのになにが足りないのだろうと不思議に思った。
リカオンに手を引かれ、ツルス港の町を歩く。活気があり、たくさんの人々か行き交う素晴らしい町並みを眺め、改めて自分がこの港町の復興に携わったのだと思うと、嬉しくなった。
「アルメリア、貝は食べられますか?」
リカオンにそう訊かれ、アルメリアは満面の笑みで答える。
「もちろん、食べられますわ!」
「あちらに取れたての貝を焼いてくれる場所があるのです。行きましょう!」
アルメリアはリカオンに連れられ、一緒に海の幸を堪能する。それがとても楽しくて、たまにはこんな日常もよいかもしれない。そんなことを思いながら、その他のいろんな露天を覗いて歩いた。
いつも内陸にいるアルメリアにとっては、見るものすべてが新鮮に写った。
「アルメリア、今度は海岸で貝拾いをしませんか? それに、貝拾いをしなくともここの海はとても綺麗で、海岸線を見るだけでもとても感動すると思いますよ?」
「そうなんですのね、行きたいですわ!」
アルメリアは思わずはしゃいだ。リカオンはそんなアルメリアを見ても、呆れることなく優しく微笑むと海岸にアルメリアを連れていってくれた。
「それからは、貴女の横に並べるように努力してきました。まずは父と同じように、立派に統治できるよう努めました。ですが、なにをやっても父と比べられつらく落ち込むことも多かったです」
「あら、アドニスとスペンサー伯爵は違うのですもの、同じようになんてできなくて当然ですわ。それに、同じようにしては進歩がありませんもの、そんな必要はありませんわ」
すると、アドニスは声を出して笑った。
「以前同じことを貴女に言われましたね『卿と同じようにしようとしてはいけませんわ。それではなんの進歩もありませんもの』と。実はそれで、だいぶ考え方が変わりました。父とまったく同じことをしていてはいけないのだと」
「そんなこともありましたわね。いずれにせよ、そのあとでアドニスが良かったと思えるなら、それに越したことはありませんわ。それで私が言ったことは、よい方向に向かいましたの?」
アルメリアにそう言われじっと見つめ返すと、アドニスは頷いた。
「はい、もちろんです。貴女はそうやって私の生き方に影響を与え導いてきたのです。しかも、それをなんでもないことのようにやってしまう。本当に貴女には感服してしまいます」
改めてそんな言い方をされて、アルメリアは恥ずかしくなり俯く。
「いえ、私は当然の意見を言っただけで……、そこまで凄いことをしたわけではありませんわ」
しばらくそうして俯いていたが、あまりにもアドニスがなにも言わずそのまま沈黙が続くので、アルメリアはちらりとアドニスを見る。と、熱のこもったアドニスの視線とぶつかり、さらに恥ずかしくなった。
なんとか話を変えようと、アルメリアは顔を上げると平静を装ってヘンリーの話に戻す。
「ところで、ヘンリーとの話は準備期間もありますし、少し時間をとった方がよろしいですわよね?」
アドニスはそんなアルメリアに優しく微笑み返す。
「そうですね。先ほどの話を聞いて私もやらなければならないことが増えましたから、少しお時間いただけるように伝えてもらえると助かります」
「わかりましたわ。では、そのようにヘンリーには伝えますわね」
頷くとアドニスは立ち上がった。
「では、忙しくなりそうなので私はこの辺で失礼いたします。準備でき次第連絡させていただきますので、それまでお待ちください」
そう言って戻って行くアドニスを見送りながら、アルメリアは自分が他人に与える影響について、ぼんやり考えるのだった。
そのあとでアルメリアがさっそくヘンリーに少し時間が欲しいと伝えると、ヘンリーはそれを了承してくれた。
アルメリアはアルメリアでアドニスのために、なにかできることがないか考えていた。
そんなときに、ヘンリーからお砂糖が届いた。
その砂糖は前世で見たものと違い、綺麗な白いお砂糖ではないものの、この世界においてはとても希少価値の高い物だということは確かだった。
ふと、この砂糖を使って自分だからできることをアルメリアは思いつき、それを実践すべく動くのだった。
ツルスにいる間、アウルスは単独で行動することが多く、アルメリアも自由にできる時間があった。それを利用して自分のやりたいことに時間をさいていた。
そんなとき、珍しく暇を出していたリカオンがアルメリアの部屋を訪ねてきた。
「お嬢様、今日のご予定がなければ、港町へ僕と一緒に出かけませんか?」
息抜きにちょうど良いと考えたアルメリアは、すぐに了承すると外でも動きやすいドレスに着替えた。
「散歩にはちょうどよいですわね。私ツルス港の整備はしましたけれど、まだ実際にちゃんと見て回ったわけではないので、顔も知られておりませんしお忍びで行くみたいで楽しいですわね」
リカオンの隣に並んで歩きながら、アルメリアがそう言うとリカオンは優しく微笑み返した。
「今の貴女はとても愛らしくて、僕はそれだけでもお誘いして良かったと思いました」
笑顔でリカオンを見上げていたアルメリアは、思わず目を反らし俯く。
「リカオンてば、なにを言ってますの? ここはいつものように呆れて皮肉を言うところではありませんの?」
「先日言ったでしょう? これからは精進しますと」
そう言うと、アルメリアの手を取った。
「ツルスで貴女の顔は知られていません。ですから、なにか危険が及ばないよう手をつないでおきましょう」
この話の流れで手を繋ぐのはとても恥ずかしかったが、リカオンの言うことも一理あり、それに今手を振り払うのも過剰な反応だと思い、アルメリアはリカオンの手を握り返した。
「では今日は宜しくお願いいたしますわね」
リカオンはアルメリアの手をさらに強く握り返すと、嬉しそうに笑い頷く。
「はい。では行きましょう。それと町中でお嬢様呼びはおかしいので、お名前を呼ばせていただきます。よろしいですか?」
「もちろんですわ。そもそも、いつも名前で呼んでかまいませんのよ?」
「いいえ、これは僕なりのけじめです。お嬢様からお心をいただけたときには、普段からお名前で呼ばせていただきますが、今はまだそのときではありませんから」
そう言ってリカオンは悲しげに微笑んだ。アルメリアはこんなに信頼し、そばにいるのになにが足りないのだろうと不思議に思った。
リカオンに手を引かれ、ツルス港の町を歩く。活気があり、たくさんの人々か行き交う素晴らしい町並みを眺め、改めて自分がこの港町の復興に携わったのだと思うと、嬉しくなった。
「アルメリア、貝は食べられますか?」
リカオンにそう訊かれ、アルメリアは満面の笑みで答える。
「もちろん、食べられますわ!」
「あちらに取れたての貝を焼いてくれる場所があるのです。行きましょう!」
アルメリアはリカオンに連れられ、一緒に海の幸を堪能する。それがとても楽しくて、たまにはこんな日常もよいかもしれない。そんなことを思いながら、その他のいろんな露天を覗いて歩いた。
いつも内陸にいるアルメリアにとっては、見るものすべてが新鮮に写った。
「アルメリア、今度は海岸で貝拾いをしませんか? それに、貝拾いをしなくともここの海はとても綺麗で、海岸線を見るだけでもとても感動すると思いますよ?」
「そうなんですのね、行きたいですわ!」
アルメリアは思わずはしゃいだ。リカオンはそんなアルメリアを見ても、呆れることなく優しく微笑むと海岸にアルメリアを連れていってくれた。
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