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3、蓮見家の人々
二、
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ぎしぎしと床を踏み鳴らしながら、明晴は宛がわれた部屋に向かった。
東側の奥にある部屋は、初音に宛がわれた部屋からは離れている。初音は「織田家に比べたらたいした家ではない」と言っていたが、明晴にしてみれば充分な名家だ。
(所詮、俺は自称・安倍晴明の子孫。初音と違って確かな家柄もないし……好意を持つこと自体、バカな話だった)
荷をほどくと、見覚えのある包みが出て来た。出立前、初音が持たせてくれた干菓子である。
『明晴は、よくお腹が空いてしまうようだから。握り飯と違って日持ちがするから、持っておいて』
一緒に暮らし始めたばかりの頃は、喧嘩ばかりしていた。互いの価値観を擦り合わせるのに、半年近く時を要した。
ようやく、「家族」になれたと思ったのに、明晴が壊してしまった。
――昨日の、目を丸くする初音の姿が目に焼き付く。
ひらひらと御簾が揺れた。明晴はそれを避けると、廊下に出る。
以前、蓮見に来たのは秋の終わりだった。あの時は仙千代と二人きりだった。
(仙千代……)
初音を殺めかけ、仙千代にも軽蔑された。人を守るための力で、人を殺そうとした明晴を、仙千代は許さないだろう。
沓を突っかけ、明晴は庭の奥へ進んで行った。夏の乾いた温かい風が肌を撫でていく。
(初音は――蓮見領に残るべきだ)
初音は人質の任を解かれている。恩返しだって、明晴は充分受け取っている。
初音を岐阜に繋ぎ止める理由はもうない。彼女を殺しかけるくらいなら――明晴は、初音と離れたい――。
「もし――」
そこへ、凛とした声が割って入った。
(やばっ)
考え事をしていたら、随分と奥まで進んでしまっていたらしい。いつのまにか、蓮見家の家族が暮らす方まで進んでしまっていた。
慌てて詫びようとすると、御簾が揺れた。
「そこにいるのは――明晴ですか?」
御簾の向こう側に、人影が見える。
(この部屋って、確か――)
明晴は目を真ん丸くしながら、問いかけた。
「菫姫……?」
「やはり……明晴なのね」
菫姫は、声を高くした。
「今日あたり、そなたも来ると聞いていたけれど……本当に来てくれるなんて嬉しいわ」
菫姫は、部屋にお入り、と明晴を招いた。
(この人は――自分の妹を俺が殺しかけたと聞いたら、どう思うだろう)
若干の不安が胸を刺激する。
一生ひとりでいたい。そんな気持ちとは裏腹に、明晴は菫姫の部屋の御簾に手をかけていた。
***
菫姫は、相変わらず扇で顔を隠している。だが、凛とした佇まいも健在で、育ちの良さをうかがい知ることができた。
「本当にお久しぶりね、明晴。少し背が伸びたのでは」
「そう……ですか? 最近、起きた時に手足が痛いことがあるんですけど」
「あら。それは、手足が健康に伸びている証ですよ」
「そうなんだ」
てっきり、何か病かと思ったが、違うらしい。道理で紅葉が心配して来ないわけだ。それならそうと、教えてくれたらいいのに。
菫姫は、周囲をきょろきょろと見渡す仕草をした。
「今日は、眷属はご一緒ではないの? 確か……紅葉と言ったかしら」
「紅葉なら、散歩に。もしかしたらこの部屋にも後から来るかも。もし来たら、追い出してもらって構いませんよ」
「そんなことしないわ」
菫姫は笑みを漏らした。
「明晴の大切な眷属だもの。きちんとおもてなししなくては。紅葉とは、長い付き合いなのでしょう」
「まあ……小さい頃から一緒にいます」
「では、ただの眷属ではないのね。そういう存在がいるのは、羨ましいことだわ」
穏やかな口調に、ささくれだった心が和んでいく。
明晴には、母がいない。だが、もし母がいたら――こんな風に明晴の話に耳を傾け、時に窘めてくれたのだろうか。
(母ちゃんが……生きていたら……あんなこともしないで済んだのかな)
眦が熱くなり、鼻の奥がツンと痛んだ。
カタン、と音がする。菫姫の方を見ると、菫姫の座の付近に、扇が落ちていた。菫姫は袖から手ぬぐいを出した。明晴に近づくと、香を焚き染めた手ぬぐいでそっと目元を拭ってくれた。
「泣かないで、明晴。……なにか、つらいことがあったの?」
菫姫の瞳に目を奪われていると、姫ははっとした。手ぬぐいを明晴に持たせ、打掛の袖で顔を隠す。
「ごめんなさい……驚いていたとはいえ、ひどいものを見せてしまって」
「ひどいもの?」
「私の顔よ。……醜いでしょう。こんな、痘痕面」
菫姫は幼い頃に疱瘡にかかったのだという。命こそ助かったが、今でも顔には痘痕が残ってしまった。
「この顔のせいで、三度も縁談が反故にされたの。……家の役にも立てない、ダメな女」
「そんなことない!」
明晴は叫んだ。
「病に勝った自分を、卑下しないでください。菫姫は、強いです。優しいし。顔なんかどうだっていいんです。病に負けず、誰にでも優しくできる菫姫は――誰が何と言おうと、気高い姫です。外見なんかで判断して断るような奴ら、見る目がないんだ」
それに――菫姫は穢れていない。
穢れているとしたら、それは――「俺のほうだ」
明晴は拳を握り締めた。喉がひりついたように痛む。震えたくないのに、肩が震える。
「明晴が……汚い……? それこそあり得ない話だわ」
「いいえ。俺は汚いです」
「そんなことは、ない」
「……俺が、陰陽師になる前――体を売っていたとしても?」
菫姫が目を丸くした。
陰陽術を知る前――まだ、十二天将達と出会う前のことだ。
老いた老人。中年の女。若い男や女。
年齢も性別も様々だった。彼らは明晴の体を好き勝手に弄んだ。金を置いていく者はまだいい方だった。中には好き勝手にするだけして、何も払わずに去って行った。明晴がそれを責めると、彼らは口々に言った。
『汚らわしい上に卑しいなんて、救いようもないな』
十二天将達と出会ってからは、少しずつ忘れたつもりだった。しかし、岐阜で初音と暮らすようになって、魘される夜が増えて来た。
「明晴」
「俺は、汚くて、初音や仙千代の傍にいる権利なんてない」
「明晴」
「俺は、もうここにいちゃいけない。姫を助けたら、ちゃんと出ていかないと」
「明晴」
ぱちん、と頬で音が鳴った。菫姫の掌が明晴の頬を包み込んでいる。しっとりと柔らかく、甘い匂いがした。
「明晴、お聞きなさい。――あなたは、穢れていないわ」
菫姫の声が耳朶を打つ。まるで、鐘のように響いて、すっと明晴の胸にしみわたって行った。
「生きるというのは――乱世において、かくも難しいことです。死ぬことの方が、余程容易い。そんな中であなたは、手段を選ばず生きることを選んでくれました」
「……卑しい手段だ」
「卑しいのは、あなたを好き勝手に弄んで傷つけた愚かな者達です。あなたが自分を傷つける必要はない。私は、あなたを傷つけた者達を一生許しません」
視界が塞がった。目の前に広がる藤色は――菫姫の打掛だった。
「よく――今まで頑張って生きましたね。あなたは立派です。誰よりも偉い」
菫姫の声は震えている。
(泣いている……俺のために……?)
明晴は、菫姫の背中にそっと手を回した。
自分のために誰かが泣いてくれるだなんて、思わなかった。自分が恥ずべきだった過去を受け止め、生きることを赦してくれる人の腕の中で、明晴はゆっくりと嗚咽を漏らした。
東側の奥にある部屋は、初音に宛がわれた部屋からは離れている。初音は「織田家に比べたらたいした家ではない」と言っていたが、明晴にしてみれば充分な名家だ。
(所詮、俺は自称・安倍晴明の子孫。初音と違って確かな家柄もないし……好意を持つこと自体、バカな話だった)
荷をほどくと、見覚えのある包みが出て来た。出立前、初音が持たせてくれた干菓子である。
『明晴は、よくお腹が空いてしまうようだから。握り飯と違って日持ちがするから、持っておいて』
一緒に暮らし始めたばかりの頃は、喧嘩ばかりしていた。互いの価値観を擦り合わせるのに、半年近く時を要した。
ようやく、「家族」になれたと思ったのに、明晴が壊してしまった。
――昨日の、目を丸くする初音の姿が目に焼き付く。
ひらひらと御簾が揺れた。明晴はそれを避けると、廊下に出る。
以前、蓮見に来たのは秋の終わりだった。あの時は仙千代と二人きりだった。
(仙千代……)
初音を殺めかけ、仙千代にも軽蔑された。人を守るための力で、人を殺そうとした明晴を、仙千代は許さないだろう。
沓を突っかけ、明晴は庭の奥へ進んで行った。夏の乾いた温かい風が肌を撫でていく。
(初音は――蓮見領に残るべきだ)
初音は人質の任を解かれている。恩返しだって、明晴は充分受け取っている。
初音を岐阜に繋ぎ止める理由はもうない。彼女を殺しかけるくらいなら――明晴は、初音と離れたい――。
「もし――」
そこへ、凛とした声が割って入った。
(やばっ)
考え事をしていたら、随分と奥まで進んでしまっていたらしい。いつのまにか、蓮見家の家族が暮らす方まで進んでしまっていた。
慌てて詫びようとすると、御簾が揺れた。
「そこにいるのは――明晴ですか?」
御簾の向こう側に、人影が見える。
(この部屋って、確か――)
明晴は目を真ん丸くしながら、問いかけた。
「菫姫……?」
「やはり……明晴なのね」
菫姫は、声を高くした。
「今日あたり、そなたも来ると聞いていたけれど……本当に来てくれるなんて嬉しいわ」
菫姫は、部屋にお入り、と明晴を招いた。
(この人は――自分の妹を俺が殺しかけたと聞いたら、どう思うだろう)
若干の不安が胸を刺激する。
一生ひとりでいたい。そんな気持ちとは裏腹に、明晴は菫姫の部屋の御簾に手をかけていた。
***
菫姫は、相変わらず扇で顔を隠している。だが、凛とした佇まいも健在で、育ちの良さをうかがい知ることができた。
「本当にお久しぶりね、明晴。少し背が伸びたのでは」
「そう……ですか? 最近、起きた時に手足が痛いことがあるんですけど」
「あら。それは、手足が健康に伸びている証ですよ」
「そうなんだ」
てっきり、何か病かと思ったが、違うらしい。道理で紅葉が心配して来ないわけだ。それならそうと、教えてくれたらいいのに。
菫姫は、周囲をきょろきょろと見渡す仕草をした。
「今日は、眷属はご一緒ではないの? 確か……紅葉と言ったかしら」
「紅葉なら、散歩に。もしかしたらこの部屋にも後から来るかも。もし来たら、追い出してもらって構いませんよ」
「そんなことしないわ」
菫姫は笑みを漏らした。
「明晴の大切な眷属だもの。きちんとおもてなししなくては。紅葉とは、長い付き合いなのでしょう」
「まあ……小さい頃から一緒にいます」
「では、ただの眷属ではないのね。そういう存在がいるのは、羨ましいことだわ」
穏やかな口調に、ささくれだった心が和んでいく。
明晴には、母がいない。だが、もし母がいたら――こんな風に明晴の話に耳を傾け、時に窘めてくれたのだろうか。
(母ちゃんが……生きていたら……あんなこともしないで済んだのかな)
眦が熱くなり、鼻の奥がツンと痛んだ。
カタン、と音がする。菫姫の方を見ると、菫姫の座の付近に、扇が落ちていた。菫姫は袖から手ぬぐいを出した。明晴に近づくと、香を焚き染めた手ぬぐいでそっと目元を拭ってくれた。
「泣かないで、明晴。……なにか、つらいことがあったの?」
菫姫の瞳に目を奪われていると、姫ははっとした。手ぬぐいを明晴に持たせ、打掛の袖で顔を隠す。
「ごめんなさい……驚いていたとはいえ、ひどいものを見せてしまって」
「ひどいもの?」
「私の顔よ。……醜いでしょう。こんな、痘痕面」
菫姫は幼い頃に疱瘡にかかったのだという。命こそ助かったが、今でも顔には痘痕が残ってしまった。
「この顔のせいで、三度も縁談が反故にされたの。……家の役にも立てない、ダメな女」
「そんなことない!」
明晴は叫んだ。
「病に勝った自分を、卑下しないでください。菫姫は、強いです。優しいし。顔なんかどうだっていいんです。病に負けず、誰にでも優しくできる菫姫は――誰が何と言おうと、気高い姫です。外見なんかで判断して断るような奴ら、見る目がないんだ」
それに――菫姫は穢れていない。
穢れているとしたら、それは――「俺のほうだ」
明晴は拳を握り締めた。喉がひりついたように痛む。震えたくないのに、肩が震える。
「明晴が……汚い……? それこそあり得ない話だわ」
「いいえ。俺は汚いです」
「そんなことは、ない」
「……俺が、陰陽師になる前――体を売っていたとしても?」
菫姫が目を丸くした。
陰陽術を知る前――まだ、十二天将達と出会う前のことだ。
老いた老人。中年の女。若い男や女。
年齢も性別も様々だった。彼らは明晴の体を好き勝手に弄んだ。金を置いていく者はまだいい方だった。中には好き勝手にするだけして、何も払わずに去って行った。明晴がそれを責めると、彼らは口々に言った。
『汚らわしい上に卑しいなんて、救いようもないな』
十二天将達と出会ってからは、少しずつ忘れたつもりだった。しかし、岐阜で初音と暮らすようになって、魘される夜が増えて来た。
「明晴」
「俺は、汚くて、初音や仙千代の傍にいる権利なんてない」
「明晴」
「俺は、もうここにいちゃいけない。姫を助けたら、ちゃんと出ていかないと」
「明晴」
ぱちん、と頬で音が鳴った。菫姫の掌が明晴の頬を包み込んでいる。しっとりと柔らかく、甘い匂いがした。
「明晴、お聞きなさい。――あなたは、穢れていないわ」
菫姫の声が耳朶を打つ。まるで、鐘のように響いて、すっと明晴の胸にしみわたって行った。
「生きるというのは――乱世において、かくも難しいことです。死ぬことの方が、余程容易い。そんな中であなたは、手段を選ばず生きることを選んでくれました」
「……卑しい手段だ」
「卑しいのは、あなたを好き勝手に弄んで傷つけた愚かな者達です。あなたが自分を傷つける必要はない。私は、あなたを傷つけた者達を一生許しません」
視界が塞がった。目の前に広がる藤色は――菫姫の打掛だった。
「よく――今まで頑張って生きましたね。あなたは立派です。誰よりも偉い」
菫姫の声は震えている。
(泣いている……俺のために……?)
明晴は、菫姫の背中にそっと手を回した。
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