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第二章「デートはお手柔らかに!」
6 恋愛相談
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それから一時間後。
「ちゅかれた……っ」
サインを書き続け、同じ体勢を取り続けた俺は疲れていた。そして同時にアントニオも小説を読み終えていた。
「修正を入れている所はペン入れしてるから確認しとけ」
そうアントニオはぶっきら棒に言った。しかし面白くなければ、ハッキリとどこが『ダメ』と言うので、何もないという事はどうやらアントニオのお眼鏡にかかったようだ。
「おー、わかった。しかし相変わらずの速読だなぁ」
「まあな。……それより茶でも飲むか?」
「飲むー」
俺が返事をするとアントニオはキッチンへ向かった。
俺はその間にアントニオが修正を入れてくれているところを確認する。脱字や誤字のある場所には赤ペンで色々と書きこまれている。まさに赤ペン先生。
パララッと全体を読んでみると、そこそこ脱字や誤字の指摘が入っていた。
……毎回思うけど、なんで間違えちゃうんだろ?
「うむむっ」
俺は唸って眉間に皺を寄せるが、数分後アントニオがトレーを手に戻ってきた。だが、お茶だけではなく同時に甘いシナモンの香りも漂ってくる。
……くんかくんかっ、この匂いはまさか!?
「ほら、紅茶。砂糖とミルクはいったか?」
アントニオは大きなマグカップに紅茶を淹れて持ってきてくれた。だけど紅茶だけでなく、別皿にアップルパイもつけてくれた。 しかもホカホカッ! どうやらトースターで温めてきてくれたらしい。これならお砂糖がなくても大丈夫だ。
「ん、大丈夫! それよりこのアップルパイ、どうしたんだ?!」
「貰いもん。お前、甘い物好きだろ?」
「ん~っ、さっすがマイフレンド、わかってるぅ! でも貰い物なのに俺が食べていいの?」
「まだあるからいいよ。冷めないうちに食べろよ」
「ありがとーっ。では、いっただきまーす!」
俺は素直にお礼を言い、一口分をフォークで切り取り、ぱくっと口に運んだ。すると、サクサクのパイの生地とあまーいアップルとシナモンの風味が口の中いっぱいに広がる。
「うんまぁーいっ!」
……アップルパイを作った人は本当天才! このコラボ、アメイジング!
俺はもぐもぐと味わって食べ、ごっくんと飲み込んだ後、アントニオが淹れてくれたお茶をフーフーして飲む。
……ストレートの紅茶が、これまたアップルパイによく合うんだなぁ。はぁ、至福。
俺はたまらずほっと息を吐く。そんな俺を見て、アントニオは呆れた顔でお茶を飲んだ。
「ホント、お前は昔から変わらないな。それより今日はレノさんは一緒じゃないのか?」
尋ねられて俺は顔をしかめさせる。
「レノは休みだ」
「てことは、勝手に出てきたって事か? というか今は領地に住んでるんじゃないのか? なんで、ここにいるんだよ。来るなら来るで連絡しろ」
アントニオは疑問を思い出したように次々と俺に尋ねてきた。
「今は領地に住んでるよ。ただ今回は用事があって帰ってきただけ。それに連絡したらサプライズにならないじゃん?」
俺はアップルパイを食べつつ答える。
「おい、最初の答えは?」
「……たまには一人でブラブラしたいしぃ」
えへっ? と首を傾げると、アントニオは呆れた様子でため息を吐いた。
「気持ちはわかるけど、お前は公爵家の人間なんだぞ? 一介の本屋に気軽に遊びに来るな」
「なんだよー、レノみたいな事を言うなよ~」
「レノさんの気苦労が偲ばれるよ」
心底同情する様にいうアントニオに俺はちょっとむっとする。
「なんか、アントニオって昔からレノびいきじゃない? 俺と友達なのにぃ~」
だがそう呟いた後、俺はハッとする。
……アントニオって、もしかしてレノの事……ッ!? そんなわけないよな!?
「おい、お前が今想像している事は絶対に違うからな?」
「なんだよ? 俺がどんな想像してるって言うんだよ」
「どーせ、俺がレノさんを好きかも!? とか思ってんだろ?」
……ここにもエスパーがッ!
「そ、そんな事考えてないもーん。違うもーん」
「何が違うもーんだ。俺が好きになるわけないって、テメーは知ってるだろうが。それにだな、レノさんは」
アントニオはそこまで言って俺を見た後、口を閉じた。でも今ならその先の言葉が予想できる。
……レノさんはって、まさか、まさかぁ?!
「もしかして、アントニオってレノの好きな人を知ってたりする?」
俺が伺うように尋ねるとアントニオはハッと目を見開いた。
「キトリー。もしかしてレノさんに」
「実は告白されまして」
俺が告げるとアントニオは驚いた顔を見せたが、すぐにいつもの顔に戻った。
やっぱりアントニオはレノが俺を好きだったことを知っていたようだ。それなら、俺がレノに告白される前に教えてくれたらよかったのに。
……てか、いつから知ってたんだ?
「レノさん、もう告白したのか。それで? キトリーは何て答えたんだ?」
「色々とありまして、付き合うことになりました」
「へぇ? 断りそうなものなのに心境の変化でも?」
「それがぁ、そのぅ……かくかくしかじかで」
俺は手短に説明した。ノエルの偽告白現場の目撃から今日に至ったまでの事を。
「という訳でありまして」
「なるほどな。でもいいじゃないか。あのレノさんだぞ? 顔良し、性格よし、仕事もできる。将来有望だぞ」
「うっ、そりゃそうかもだけどぉ。レノはレノだしぃー。それに俺はパイパイに挟まれるっていう夢が……。そもそも俺は当事者じゃなくて、見て、眺めて、愛でたい派なんだよ!」
「パイって……まあそれはわからなくもないが、最後のとこ。お前と付き合い長いけどよくわからん」
あっさりと言うアントニオに俺はぷぅっと頬を膨らませる。
「大体、俺がレノと付き合うってなったら!」
……あの夢みたいにドッキングすることになって、俺のお尻が再起不能にッ!
「恐ろしや!」
俺はプルプルと震えつつお尻を手で隠した。この歳で痔にはなりたくない、だが。
「付き合うって言ったんなら腹を決めろ、キトリー」
アントニオは面白がるように笑って言った。
「他人事だと思って! 大体、アントニオはいつからレノが俺の事を好きだって知ってたんだよ!?」
「そんなの、子供の頃からに決まってんだろ」
「え゛?! うっそぉん。子供の頃っていつから?」
「そりゃ、お前が俺のところに押しかけて来た十歳の頃からだ。平民と貴族のクラスは分けられてたのに、わざわざ俺のところまでやってきて……」
アントニオはげっそりした顔で俺に告げた。
実はアントニオは十歳の時に地方からこの帝都に引っ越してきた転校生で。そして珍しい時期に転校してきた子が、本屋の孫と聞いた俺は速攻会いに行った。それは勿論、BL本の事が聞きたくて。
……あの頃は本屋に行きたかったけど、子供過ぎて行かせてもらえなかったんだよなぁ~。欲しい本があれば、メイドさん達が買ってきてくれたし。
ちなみに平民と貴族のクラスと言うのはその名の通り、一般の子達が入るクラスと俺みたいな貴族が入るクラスの事だ。身分差別だと言う人もいるが、身分の高い子供は色々と誘拐や人質、暗殺などの標的になりやすい。なのでセキュリティの為に一般の子達とはクラスが分けられていた。一般人を事件に巻き込むわけにはいかないからな。
そしてレノも一般科の五年上の学年にいた。ま、学ぶ校舎が違ったんだけど。
「でも十歳の時にわかってたんなら、なんで教えてくれなかったんだよ~っ」
「そりゃ、その、なんだ……色々あってだな」
アントニオは歯切れ悪く答えた。いつもはズバッと言うのに。
「なんだよ、色々って?」
「色々は色々なんだよ。とりあえず、あのレノさんと真面目に交際したらいいじゃないか。何が問題なんだよ?」
「問題も何も、レノだぞ? 子供の頃から知ってて、今更恋人って言われても」
「フーン? でもキトリーは本当にレノさんの事、知ってるのか?」
疑うように聞かれて俺は眉間に皺を寄せ、口を尖らせる。
「そんなもん知ってるに決まってるだろ? 何年一緒にいると思ってるんだよ」
「へー? じゃあ、レノさんが休日何してるかも?」
「そりゃ、勿論! レノが休日に何をしてるかなんて……んん?」
アントニオに尋ねられ、俺は考える。レノが過ごしている休日を。でも、全然何も思い浮かばない。
いつも傍にいて何をしているかはわかるが、それは仕事をしている時のレノだ。
……言われてみれば、レノが休日に何をしてるのかって聞いた事ないかも。何してるんだろ?
「ほら見ろ、知らないじゃないか」
「いや、それはぁ!」
「レノさんの他の一面を知ったら好きになるかもよ? とりあえず、休日に何をしてるか聞いてみたら?」
アントニオは俺の後ろを見ながら言い、俺は首を傾げる。
「んぅ?」
なんだろう? と思って振り返ってみれば、裏口には帽子を被った私服姿のレノが立っていた!
「ちゅかれた……っ」
サインを書き続け、同じ体勢を取り続けた俺は疲れていた。そして同時にアントニオも小説を読み終えていた。
「修正を入れている所はペン入れしてるから確認しとけ」
そうアントニオはぶっきら棒に言った。しかし面白くなければ、ハッキリとどこが『ダメ』と言うので、何もないという事はどうやらアントニオのお眼鏡にかかったようだ。
「おー、わかった。しかし相変わらずの速読だなぁ」
「まあな。……それより茶でも飲むか?」
「飲むー」
俺が返事をするとアントニオはキッチンへ向かった。
俺はその間にアントニオが修正を入れてくれているところを確認する。脱字や誤字のある場所には赤ペンで色々と書きこまれている。まさに赤ペン先生。
パララッと全体を読んでみると、そこそこ脱字や誤字の指摘が入っていた。
……毎回思うけど、なんで間違えちゃうんだろ?
「うむむっ」
俺は唸って眉間に皺を寄せるが、数分後アントニオがトレーを手に戻ってきた。だが、お茶だけではなく同時に甘いシナモンの香りも漂ってくる。
……くんかくんかっ、この匂いはまさか!?
「ほら、紅茶。砂糖とミルクはいったか?」
アントニオは大きなマグカップに紅茶を淹れて持ってきてくれた。だけど紅茶だけでなく、別皿にアップルパイもつけてくれた。 しかもホカホカッ! どうやらトースターで温めてきてくれたらしい。これならお砂糖がなくても大丈夫だ。
「ん、大丈夫! それよりこのアップルパイ、どうしたんだ?!」
「貰いもん。お前、甘い物好きだろ?」
「ん~っ、さっすがマイフレンド、わかってるぅ! でも貰い物なのに俺が食べていいの?」
「まだあるからいいよ。冷めないうちに食べろよ」
「ありがとーっ。では、いっただきまーす!」
俺は素直にお礼を言い、一口分をフォークで切り取り、ぱくっと口に運んだ。すると、サクサクのパイの生地とあまーいアップルとシナモンの風味が口の中いっぱいに広がる。
「うんまぁーいっ!」
……アップルパイを作った人は本当天才! このコラボ、アメイジング!
俺はもぐもぐと味わって食べ、ごっくんと飲み込んだ後、アントニオが淹れてくれたお茶をフーフーして飲む。
……ストレートの紅茶が、これまたアップルパイによく合うんだなぁ。はぁ、至福。
俺はたまらずほっと息を吐く。そんな俺を見て、アントニオは呆れた顔でお茶を飲んだ。
「ホント、お前は昔から変わらないな。それより今日はレノさんは一緒じゃないのか?」
尋ねられて俺は顔をしかめさせる。
「レノは休みだ」
「てことは、勝手に出てきたって事か? というか今は領地に住んでるんじゃないのか? なんで、ここにいるんだよ。来るなら来るで連絡しろ」
アントニオは疑問を思い出したように次々と俺に尋ねてきた。
「今は領地に住んでるよ。ただ今回は用事があって帰ってきただけ。それに連絡したらサプライズにならないじゃん?」
俺はアップルパイを食べつつ答える。
「おい、最初の答えは?」
「……たまには一人でブラブラしたいしぃ」
えへっ? と首を傾げると、アントニオは呆れた様子でため息を吐いた。
「気持ちはわかるけど、お前は公爵家の人間なんだぞ? 一介の本屋に気軽に遊びに来るな」
「なんだよー、レノみたいな事を言うなよ~」
「レノさんの気苦労が偲ばれるよ」
心底同情する様にいうアントニオに俺はちょっとむっとする。
「なんか、アントニオって昔からレノびいきじゃない? 俺と友達なのにぃ~」
だがそう呟いた後、俺はハッとする。
……アントニオって、もしかしてレノの事……ッ!? そんなわけないよな!?
「おい、お前が今想像している事は絶対に違うからな?」
「なんだよ? 俺がどんな想像してるって言うんだよ」
「どーせ、俺がレノさんを好きかも!? とか思ってんだろ?」
……ここにもエスパーがッ!
「そ、そんな事考えてないもーん。違うもーん」
「何が違うもーんだ。俺が好きになるわけないって、テメーは知ってるだろうが。それにだな、レノさんは」
アントニオはそこまで言って俺を見た後、口を閉じた。でも今ならその先の言葉が予想できる。
……レノさんはって、まさか、まさかぁ?!
「もしかして、アントニオってレノの好きな人を知ってたりする?」
俺が伺うように尋ねるとアントニオはハッと目を見開いた。
「キトリー。もしかしてレノさんに」
「実は告白されまして」
俺が告げるとアントニオは驚いた顔を見せたが、すぐにいつもの顔に戻った。
やっぱりアントニオはレノが俺を好きだったことを知っていたようだ。それなら、俺がレノに告白される前に教えてくれたらよかったのに。
……てか、いつから知ってたんだ?
「レノさん、もう告白したのか。それで? キトリーは何て答えたんだ?」
「色々とありまして、付き合うことになりました」
「へぇ? 断りそうなものなのに心境の変化でも?」
「それがぁ、そのぅ……かくかくしかじかで」
俺は手短に説明した。ノエルの偽告白現場の目撃から今日に至ったまでの事を。
「という訳でありまして」
「なるほどな。でもいいじゃないか。あのレノさんだぞ? 顔良し、性格よし、仕事もできる。将来有望だぞ」
「うっ、そりゃそうかもだけどぉ。レノはレノだしぃー。それに俺はパイパイに挟まれるっていう夢が……。そもそも俺は当事者じゃなくて、見て、眺めて、愛でたい派なんだよ!」
「パイって……まあそれはわからなくもないが、最後のとこ。お前と付き合い長いけどよくわからん」
あっさりと言うアントニオに俺はぷぅっと頬を膨らませる。
「大体、俺がレノと付き合うってなったら!」
……あの夢みたいにドッキングすることになって、俺のお尻が再起不能にッ!
「恐ろしや!」
俺はプルプルと震えつつお尻を手で隠した。この歳で痔にはなりたくない、だが。
「付き合うって言ったんなら腹を決めろ、キトリー」
アントニオは面白がるように笑って言った。
「他人事だと思って! 大体、アントニオはいつからレノが俺の事を好きだって知ってたんだよ!?」
「そんなの、子供の頃からに決まってんだろ」
「え゛?! うっそぉん。子供の頃っていつから?」
「そりゃ、お前が俺のところに押しかけて来た十歳の頃からだ。平民と貴族のクラスは分けられてたのに、わざわざ俺のところまでやってきて……」
アントニオはげっそりした顔で俺に告げた。
実はアントニオは十歳の時に地方からこの帝都に引っ越してきた転校生で。そして珍しい時期に転校してきた子が、本屋の孫と聞いた俺は速攻会いに行った。それは勿論、BL本の事が聞きたくて。
……あの頃は本屋に行きたかったけど、子供過ぎて行かせてもらえなかったんだよなぁ~。欲しい本があれば、メイドさん達が買ってきてくれたし。
ちなみに平民と貴族のクラスと言うのはその名の通り、一般の子達が入るクラスと俺みたいな貴族が入るクラスの事だ。身分差別だと言う人もいるが、身分の高い子供は色々と誘拐や人質、暗殺などの標的になりやすい。なのでセキュリティの為に一般の子達とはクラスが分けられていた。一般人を事件に巻き込むわけにはいかないからな。
そしてレノも一般科の五年上の学年にいた。ま、学ぶ校舎が違ったんだけど。
「でも十歳の時にわかってたんなら、なんで教えてくれなかったんだよ~っ」
「そりゃ、その、なんだ……色々あってだな」
アントニオは歯切れ悪く答えた。いつもはズバッと言うのに。
「なんだよ、色々って?」
「色々は色々なんだよ。とりあえず、あのレノさんと真面目に交際したらいいじゃないか。何が問題なんだよ?」
「問題も何も、レノだぞ? 子供の頃から知ってて、今更恋人って言われても」
「フーン? でもキトリーは本当にレノさんの事、知ってるのか?」
疑うように聞かれて俺は眉間に皺を寄せ、口を尖らせる。
「そんなもん知ってるに決まってるだろ? 何年一緒にいると思ってるんだよ」
「へー? じゃあ、レノさんが休日何してるかも?」
「そりゃ、勿論! レノが休日に何をしてるかなんて……んん?」
アントニオに尋ねられ、俺は考える。レノが過ごしている休日を。でも、全然何も思い浮かばない。
いつも傍にいて何をしているかはわかるが、それは仕事をしている時のレノだ。
……言われてみれば、レノが休日に何をしてるのかって聞いた事ないかも。何してるんだろ?
「ほら見ろ、知らないじゃないか」
「いや、それはぁ!」
「レノさんの他の一面を知ったら好きになるかもよ? とりあえず、休日に何をしてるか聞いてみたら?」
アントニオは俺の後ろを見ながら言い、俺は首を傾げる。
「んぅ?」
なんだろう? と思って振り返ってみれば、裏口には帽子を被った私服姿のレノが立っていた!
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