81 / 100
続編
62 ぱくりっ 後編 ※
しおりを挟む
「別に何もできないわけじゃっ!」
「そうか。じゃあ、勝手にさせてもらうぞ?」
「え!? ひゃっ!」
コーディーが戸惑っている内にドレイクはコーディーの首筋に唇を落としていく。ちゅっちゅっと吸い付いて、鎖骨から胸に降りる。そして薄い胸の尖りに唇を寄せた。
「あっ!」
コーディーが声を上げた時にはもうすでに遅かった。ドレイクはぷくっと尖った胸の先を口に含め、舌で舐め始めたから。
「ちょっとどこ舐めてっ、んんっ!」
コーディーはドレイクの頭を押さえて抗議するけれど、ドレイクは構わずにレロレロと舐められて甘く噛む。その上、コーディーのとっくに勃ちあがったものに片手で扱き始めた。
「んっ、はっ! んんーっ」
コーディーはドレイクの肩に手を回し、ぎゅうっとシャツを掴む。
その可愛い様子をドレイクは胸を舐めながら見て、ぐりっと鈴口を親指で押さえればびくんっとコーディーが震えた。
おかげで、もっと乱したい、とドレイクの中で欲望の火が更に燃え滾る。
「あぅーっ、ちくびっ、吸わないでっ。……あぇっ?」
コーディーがはひはひっと息を乱しながら言うと、ドレイクはぱっと手も口も離した。そうすればコーディーは戸惑った顔をドレイクに見せる。そしてすぐに、なんで止めるの? と物欲しそうな顔した。
そんな表情を見せられては、ぐっとドレイクの喉が鳴る。
……自分で止めろって言ったくせに。こいつ、自分が今どんな顔をしてるのかわかってないんだろうな。
「ど、れいく?」
「もっと気持ちよくしてやる」
困惑顔のコーディーに言うとドレイクは身をずらして屈み、ある部分に顔を埋めようとした。だが、コーディーは驚いて慌てて声を上げた。
「ドレイクっ! だ、だめっ!」
コーディーは叫び声と共に、むぎゅっとコーディーの太ももでドレイクは顔を挟まれた。
柔らかい太ももに挟まれたおかげでドレイクの動きは一時止まるが、ドレイクはコーディーをじろっと見ると「大人しくしてろ」と言って、いとも簡単にコーディーの拘束を解いた。
そしてカパッとコーディーの足を開かせると勃っているコーディーの性器をぱくりっと口に含んだ。
「んんぅーっ!」
今まで感じた事ない快感にコーディーは嬌声を上げ、ドレイクはその声を聞きながら口いっぱいにコーディーのモノを頬張った。
……この俺がこんな事をするとはな。
ドレイクはそう思いつつも「あっ、ふぅっんっ!」と声を漏らしながら首をのけ反らせ、ぴくんっぴくんっと快感に震えるコーディーの反応を見れば堪らない。
ドレイクは顔を上下に動かし、じゅぶじゅぶっと舐めて擦って刺激を与え続けた。そうすれば、コーディーはすぐに達した。
「あぁぁっ!」
びくびくっと腰を震わせて、びゅるるっとドレイクの口の中に射精する。
……これがコーディーの味か。
コーディーの精液は不思議と嫌な味も匂いもせず、むしろ甘味さえ感じるものだった。その事に違和感を覚えながらもドレイクはじゅるっと最後の一滴まで吸い取ると、ごくりと飲み込んだ。普段だったら絶対にしない行為だ。
……いや、そもそも男のものを俺が咥えるなんて今までだったらありえなかった。俺はこいつだから。
そう思いながら口元を手の甲で拭って体を起こし、コーディーを見れば、くてっとベッドに身を預け、またいつものように気を失っていた。どうやらお子様には刺激が強すぎたようだ。
「あ、おい?」
ドレイクは声をかけるがコーディーはすっかり夢の国の住人だ。そして残ったのは元気溌剌なドレイクの息子だけ。
「くそ、またかっ!」
ドレイクは思わず小さな声で悪態をつくが、コーディーがあんまりにも気持ちよさそうに眠っているので起こす気にもなれない。
……たくっ、人の気も知らないで。こいつは。
ドレイクはそう思いながら、ふにっとコーディーの頬を指先で触る。でも触れば、柔らかく温かいコーディーの頬の感触に何とも言えない気持ちが胸に沸き上がる。
けど、それがもう恋しいという気持ちだとドレイクはわかっていた。
「……早く、家に帰ってこい」
ドレイクは小さく呟く。でも、眠っているコーディーからの返事は勿論ない。それでもドレイクは言葉にしたくなった。
しかし頬を撫でながら暫しコーディーを見つめていたドレイクだったが、全裸の、なおかつ無防備なコーディーがベッドに寝転がっていて、そのまま何もしないでいられるほど理性は強くない。なので、すくっとその場から立ち上がった。
……手を出す前にトイレで抜いてくるか。いや、まあ、もう手は出した後だが。
ドレイクは一人でそんな事を思いながらトイレに向かおうとする。
だが、ちょうどその時。大食堂で夕食を済まし、部屋へ帰ってきた騎士達のがやがやと騒ぐ声が聞こえてきた。
……コーディーの声を聞かれなくてよかった。
ドレイクは心底ほっとした。この時間帯、誰もいないことはわかっていたが、あの可愛い声を誰かに聞かれるなんて我慢ならない。
……やっぱり、ここは駄目だな。次はコーディーの部屋で。
ドレイクはそんな目論見を考えながらトイレへと向かった。
――――しかしドレイクがトイレから戻って来た時、眠っていたコーディーの姿はどこにもいなくなっていた。
けれど翌日、送られてきた手紙にはこう書かれていた。
『明日、二十時に王城の屋上へ来てください』
「そうか。じゃあ、勝手にさせてもらうぞ?」
「え!? ひゃっ!」
コーディーが戸惑っている内にドレイクはコーディーの首筋に唇を落としていく。ちゅっちゅっと吸い付いて、鎖骨から胸に降りる。そして薄い胸の尖りに唇を寄せた。
「あっ!」
コーディーが声を上げた時にはもうすでに遅かった。ドレイクはぷくっと尖った胸の先を口に含め、舌で舐め始めたから。
「ちょっとどこ舐めてっ、んんっ!」
コーディーはドレイクの頭を押さえて抗議するけれど、ドレイクは構わずにレロレロと舐められて甘く噛む。その上、コーディーのとっくに勃ちあがったものに片手で扱き始めた。
「んっ、はっ! んんーっ」
コーディーはドレイクの肩に手を回し、ぎゅうっとシャツを掴む。
その可愛い様子をドレイクは胸を舐めながら見て、ぐりっと鈴口を親指で押さえればびくんっとコーディーが震えた。
おかげで、もっと乱したい、とドレイクの中で欲望の火が更に燃え滾る。
「あぅーっ、ちくびっ、吸わないでっ。……あぇっ?」
コーディーがはひはひっと息を乱しながら言うと、ドレイクはぱっと手も口も離した。そうすればコーディーは戸惑った顔をドレイクに見せる。そしてすぐに、なんで止めるの? と物欲しそうな顔した。
そんな表情を見せられては、ぐっとドレイクの喉が鳴る。
……自分で止めろって言ったくせに。こいつ、自分が今どんな顔をしてるのかわかってないんだろうな。
「ど、れいく?」
「もっと気持ちよくしてやる」
困惑顔のコーディーに言うとドレイクは身をずらして屈み、ある部分に顔を埋めようとした。だが、コーディーは驚いて慌てて声を上げた。
「ドレイクっ! だ、だめっ!」
コーディーは叫び声と共に、むぎゅっとコーディーの太ももでドレイクは顔を挟まれた。
柔らかい太ももに挟まれたおかげでドレイクの動きは一時止まるが、ドレイクはコーディーをじろっと見ると「大人しくしてろ」と言って、いとも簡単にコーディーの拘束を解いた。
そしてカパッとコーディーの足を開かせると勃っているコーディーの性器をぱくりっと口に含んだ。
「んんぅーっ!」
今まで感じた事ない快感にコーディーは嬌声を上げ、ドレイクはその声を聞きながら口いっぱいにコーディーのモノを頬張った。
……この俺がこんな事をするとはな。
ドレイクはそう思いつつも「あっ、ふぅっんっ!」と声を漏らしながら首をのけ反らせ、ぴくんっぴくんっと快感に震えるコーディーの反応を見れば堪らない。
ドレイクは顔を上下に動かし、じゅぶじゅぶっと舐めて擦って刺激を与え続けた。そうすれば、コーディーはすぐに達した。
「あぁぁっ!」
びくびくっと腰を震わせて、びゅるるっとドレイクの口の中に射精する。
……これがコーディーの味か。
コーディーの精液は不思議と嫌な味も匂いもせず、むしろ甘味さえ感じるものだった。その事に違和感を覚えながらもドレイクはじゅるっと最後の一滴まで吸い取ると、ごくりと飲み込んだ。普段だったら絶対にしない行為だ。
……いや、そもそも男のものを俺が咥えるなんて今までだったらありえなかった。俺はこいつだから。
そう思いながら口元を手の甲で拭って体を起こし、コーディーを見れば、くてっとベッドに身を預け、またいつものように気を失っていた。どうやらお子様には刺激が強すぎたようだ。
「あ、おい?」
ドレイクは声をかけるがコーディーはすっかり夢の国の住人だ。そして残ったのは元気溌剌なドレイクの息子だけ。
「くそ、またかっ!」
ドレイクは思わず小さな声で悪態をつくが、コーディーがあんまりにも気持ちよさそうに眠っているので起こす気にもなれない。
……たくっ、人の気も知らないで。こいつは。
ドレイクはそう思いながら、ふにっとコーディーの頬を指先で触る。でも触れば、柔らかく温かいコーディーの頬の感触に何とも言えない気持ちが胸に沸き上がる。
けど、それがもう恋しいという気持ちだとドレイクはわかっていた。
「……早く、家に帰ってこい」
ドレイクは小さく呟く。でも、眠っているコーディーからの返事は勿論ない。それでもドレイクは言葉にしたくなった。
しかし頬を撫でながら暫しコーディーを見つめていたドレイクだったが、全裸の、なおかつ無防備なコーディーがベッドに寝転がっていて、そのまま何もしないでいられるほど理性は強くない。なので、すくっとその場から立ち上がった。
……手を出す前にトイレで抜いてくるか。いや、まあ、もう手は出した後だが。
ドレイクは一人でそんな事を思いながらトイレに向かおうとする。
だが、ちょうどその時。大食堂で夕食を済まし、部屋へ帰ってきた騎士達のがやがやと騒ぐ声が聞こえてきた。
……コーディーの声を聞かれなくてよかった。
ドレイクは心底ほっとした。この時間帯、誰もいないことはわかっていたが、あの可愛い声を誰かに聞かれるなんて我慢ならない。
……やっぱり、ここは駄目だな。次はコーディーの部屋で。
ドレイクはそんな目論見を考えながらトイレへと向かった。
――――しかしドレイクがトイレから戻って来た時、眠っていたコーディーの姿はどこにもいなくなっていた。
けれど翌日、送られてきた手紙にはこう書かれていた。
『明日、二十時に王城の屋上へ来てください』
205
お気に入りに追加
357
あなたにおすすめの小説
完結・虐げられオメガ側妃なので敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン溺愛王が甘やかしてくれました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
転移したらなぜかコワモテ騎士団長に俺だけ子供扱いされてる
塩チーズ
BL
平々凡々が似合うちょっと中性的で童顔なだけの成人男性。転移して拾ってもらった家の息子がコワモテ騎士団長だった!
特に何も無く平凡な日常を過ごすが、騎士団長の妙な噂を耳にしてある悩みが出来てしまう。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
時々おまけを更新しています。
龍は精霊の愛し子を愛でる
林 業
BL
竜人族の騎士団団長サンムーンは人の子を嫁にしている。
その子は精霊に愛されているが、人族からは嫌われた子供だった。
王族の養子として、騎士団長の嫁として今日も楽しく自由に生きていく。
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
悪役令息に転生したけど…俺…嫌われすぎ?
「ARIA」
BL
階段から落ちた衝撃であっけなく死んでしまった主人公はとある乙女ゲームの悪役令息に転生したが...主人公は乙女ゲームの家族から甘やかされて育ったというのを無視して存在を抹消されていた。
王道じゃないですけど王道です(何言ってんだ?)どちらかと言うとファンタジー寄り
更新頻度=適当
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる