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続編

62 ぱくりっ 後編 ※

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「別に何もできないわけじゃっ!」
「そうか。じゃあ、勝手にさせてもらうぞ?」
「え!? ひゃっ!」

 コーディーが戸惑っている内にドレイクはコーディーの首筋に唇を落としていく。ちゅっちゅっと吸い付いて、鎖骨から胸に降りる。そして薄い胸の尖りに唇を寄せた。

「あっ!」

 コーディーが声を上げた時にはもうすでに遅かった。ドレイクはぷくっと尖った胸の先を口に含め、舌で舐め始めたから。

「ちょっとどこ舐めてっ、んんっ!」

 コーディーはドレイクの頭を押さえて抗議するけれど、ドレイクは構わずにレロレロと舐められて甘く噛む。その上、コーディーのとっくに勃ちあがったものに片手で扱き始めた。

「んっ、はっ! んんーっ」

 コーディーはドレイクの肩に手を回し、ぎゅうっとシャツを掴む。
 その可愛い様子をドレイクは胸を舐めながら見て、ぐりっと鈴口を親指で押さえればびくんっとコーディーが震えた。

 おかげで、もっと乱したい、とドレイクの中で欲望の火が更に燃え滾る。

「あぅーっ、ちくびっ、吸わないでっ。……あぇっ?」

 コーディーがはひはひっと息を乱しながら言うと、ドレイクはぱっと手も口も離した。そうすればコーディーは戸惑った顔をドレイクに見せる。そしてすぐに、なんで止めるの? と物欲しそうな顔した。
 そんな表情を見せられては、ぐっとドレイクの喉が鳴る。

 ……自分で止めろって言ったくせに。こいつ、自分が今どんな顔をしてるのかわかってないんだろうな。

「ど、れいく?」
「もっと気持ちよくしてやる」

 困惑顔のコーディーに言うとドレイクは身をずらして屈み、ある部分に顔を埋めようとした。だが、コーディーは驚いて慌てて声を上げた。

「ドレイクっ! だ、だめっ!」

 コーディーは叫び声と共に、むぎゅっとコーディーの太ももでドレイクは顔を挟まれた。
 柔らかい太ももに挟まれたおかげでドレイクの動きは一時止まるが、ドレイクはコーディーをじろっと見ると「大人しくしてろ」と言って、いとも簡単にコーディーの拘束を解いた。
 そしてカパッとコーディーの足を開かせると勃っているコーディーの性器をぱくりっと口に含んだ。

「んんぅーっ!」

 今まで感じた事ない快感にコーディーは嬌声を上げ、ドレイクはその声を聞きながら口いっぱいにコーディーのモノを頬張った。

 ……この俺がこんな事をするとはな。

 ドレイクはそう思いつつも「あっ、ふぅっんっ!」と声を漏らしながら首をのけ反らせ、ぴくんっぴくんっと快感に震えるコーディーの反応を見れば堪らない。
 ドレイクは顔を上下に動かし、じゅぶじゅぶっと舐めて擦って刺激を与え続けた。そうすれば、コーディーはすぐに達した。

「あぁぁっ!」

 びくびくっと腰を震わせて、びゅるるっとドレイクの口の中に射精する。

 ……これがコーディーの味か。

 コーディーの精液は不思議と嫌な味も匂いもせず、むしろ甘味さえ感じるものだった。その事に違和感を覚えながらもドレイクはじゅるっと最後の一滴まで吸い取ると、ごくりと飲み込んだ。普段だったら絶対にしない行為だ。

 ……いや、そもそも男のものを俺が咥えるなんて今までだったらありえなかった。俺はこいつだから。

 そう思いながら口元を手の甲で拭って体を起こし、コーディーを見れば、くてっとベッドに身を預け、またいつものように気を失っていた。どうやらお子様には刺激が強すぎたようだ。

「あ、おい?」

 ドレイクは声をかけるがコーディーはすっかり夢の国の住人だ。そして残ったのは元気溌剌なドレイクの息子だけ。

「くそ、またかっ!」

 ドレイクは思わず小さな声で悪態をつくが、コーディーがあんまりにも気持ちよさそうに眠っているので起こす気にもなれない。

 ……たくっ、人の気も知らないで。こいつは。

 ドレイクはそう思いながら、ふにっとコーディーの頬を指先で触る。でも触れば、柔らかく温かいコーディーの頬の感触に何とも言えない気持ちが胸に沸き上がる。
 けど、それがもう恋しいという気持ちだとドレイクはわかっていた。

「……早く、家に帰ってこい」

 ドレイクは小さく呟く。でも、眠っているコーディーからの返事は勿論ない。それでもドレイクは言葉にしたくなった。
 しかし頬を撫でながら暫しコーディーを見つめていたドレイクだったが、全裸の、なおかつ無防備なコーディーがベッドに寝転がっていて、そのまま何もしないでいられるほど理性は強くない。なので、すくっとその場から立ち上がった。

 ……手を出す前にトイレで抜いてくるか。いや、まあ、もう手は出した後だが。

 ドレイクは一人でそんな事を思いながらトイレに向かおうとする。
 だが、ちょうどその時。大食堂で夕食を済まし、部屋へ帰ってきた騎士達のがやがやと騒ぐ声が聞こえてきた。

 ……コーディーの声を聞かれなくてよかった。

 ドレイクは心底ほっとした。この時間帯、誰もいないことはわかっていたが、あの可愛い声を誰かに聞かれるなんて我慢ならない。

 ……やっぱり、ここは駄目だな。次はコーディーの部屋で。

 ドレイクはそんな目論見を考えながらトイレへと向かった。




 ――――しかしドレイクがトイレから戻って来た時、眠っていたコーディーの姿はどこにもいなくなっていた。
 けれど翌日、送られてきた手紙にはこう書かれていた。



『明日、二十時に王城の屋上へ来てください』


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