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第八章 ダンジョンに種付けおじさん ~特別の損害~

深淵の鉱床

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 それは、レッジョ霊園に面した
 朽木の園から川を挟んだレッジョの
 北郊外の土手の下にある。
 ルロイはディエゴ、ギャリック、アナの
 四名と共に深淵の鉱床の前にいた。
 今回依頼人のアシュリーも一度
 商売敵のダンジョンに赴き今回の
 ミツダケ高騰の謎を暴いてやると
 息巻いていた。が、流石に相手方も
 そんなことは警戒しているだろうし、
 表向きミツダケ狩りをしに来た一行を
 装う上ではこのメンバーが
 一番自然だろう
 という結論に達したのであった。
 ちなみに、レッジョの住民であれば
 冒険者でなくともダンジョン探索が
 ある程度は認められている。
 これもダンジョン都市の異名を持つ
 レッジョならではであった。

「にしても、珍しいですね。
 あなたがダンジョン内部まで
 付き合ってくれるなんて」

 ルロイはディエゴに殊勝そうに呟く。
 これまでも、情報提供などでルロイに
 協力してくれていたディエゴだが、
 基本戦闘などの荒事に関わることは
 避ける主義であるとルロイは見ていた。

「これでも美食家だからヤァ、
 一度あのマツタケをダンジョンでの
 取れたてを食ってみてえんでヤァ」

「マツタケ?」

「ミツダケのことニャ。
 形状がマツタケに似てるんで
 そんな呼び方もあるらしいヤァ。
 まぁ、オメーらと一緒なら
 オイラも安心できるヤァ。
 ダンジョン内でモンスターに遭遇したら
 オイラ邪魔せず下がってるから、
 心配すんなヤァ」

 よだれを垂らしたホクホク顔で
 ルロイの肩をバシバシ叩くディエゴの
 様子からして食い意地が生来の臆病さに
 勝ったようである。

「ミツダケだかマツタケだか知らねぇが、
 滾るんだろうなぁ?
 俺は暴れられりゃあ文句はねぇ」

「な、なんだかここの地下から
 色々な気配を感じます……」

 ギャリックは少しばかり退屈そうに
 伸びをして欠伸を一つ、
 アナは早くも何かを感じ始めたか
 ロッドを握りしめてキョロキョロと
 周囲に警戒を強めていた。

「おや、そこの犬っころ以外は
 一見さんだねぇ」

 地の底から響いてきそうな
 重低音の声がした。

「犬っころはねぇだろヤァ。
 こちとらコボルトでヤァ」

 ディエゴが非難のこもった目線を
 声の方角へやる。
 樽の様に恰幅の良い、
 背の低い白い毛の混じった
 中年の女ドワーフが
 ダンジョンの見張り小屋から
 こちらを覗いていた。
 汚れた分厚い作業着を着こみながらも、
 その顔には上客を迎える
 素朴な親しみやすさが浮かんでいたが、
 その大きく見開かれた眼には抜け目なく
 何かを見定める怜悧な光があることを
 ルロイは感じ取った。

「あー、この不愛想で小汚い
 ドワーフのオバはんが
 ダンジョン主のゾーシャだヤァ」

 ディエゴは自らの小汚いなりを棚に上げ
 犬っころ呼ばわりされた
 当てつけとばかり一行に紹介する。
 ゾーシャと呼ばれたドワーフは、
 ディエゴの言葉など意に介さないように
 フンと鼻で笑うとギャリックとアナを
 一瞥しルロイに目線を合わせるや、
 興味深げに目を細めて歩み寄ってきた。

「ほう、そっちのやせっぽっちの
 ヒュームのは確か、魔法公証人の……」

「ルロイ・フェヘールです。
 僕のこともご存じとはね……」

「もちろんだとも、
 このレッジョで一人しかおらん
 ウェルスの魔法公証人。
 それほどの人物を知らぬは
 間抜けじゃけぇ」

 ルロイはゾーシャから
 差し出された手を握り握手を交わす。
 ゾーシャの顔は快活に
 笑ってみせているが、
 その手は恐ろしく冷たく感じた。
 顔と手どちらを信じればいいか
 言わずもがな。
 恐らく、ゾーシャはルロイがここに
 来ることも察知していた。
 その目的も当然知っている。
 その上での歓待。
 まったく海千山千のダンジョン主
 というのはやりづらい。

「ああ、ところでその靴で
 ここに入るのはお勧めできんね」

 握手が済んだところで、
 ゾーシャはダンジョン入り口の小屋から
 分厚い皮でできたものを持って、
 ルロイたちによこす。

「これは」

「東洋の履物でねぇ『足袋』ってんだ。
 それを更に改良して
 ブーツのように厚くしてある。
 名付けて『地下足袋』じゃ。
 深淵の鉱床は太古の下水道を改修した
 ダンジョンじゃけぇ地面はぬかるむ。
 レンタル料は安くしとくけぇ、
 心配しなさんな」

 満面の笑みを浮かべるゾーシャ。
 やはり、ダンジョン主ともなれば
 商魂はたくましい。


 「深淵の鉱床」

 文字通りかつて太古の昔には、
 鉱山として栄えた廃坑である。
 今現在は、地下の地層の水の流れが
 変わったためか、レッジョの下水兼
 ダンジョンとして活用されている。
 立て坑をさらに
 下水として改修したためか、
 石造りの水路と立て坑が
 複雑に入り組む迷宮であった。
 加えて、湿気とすえたような腐敗臭が
 それを好むモンスターを
 地の底から引き寄せる。

「ヒャッシャアァ、オラァ!」

 ギャリックの長剣が、ダンジョン内に
 巣食う巨大ネズミのモンスターを
 勢い良く両断する。これでもう、
 かれこれ五十は倒しただろうか。
 ルロイ一行の通ったあとには
 先ほどのネズミ型以外にも、
 キノコ型やらスライム型の
 モンスターの死骸が散乱している。
 大部分はギャリックが捌いているが、
 ルロイもチンクエデアを振るい
 ギャリックのサポートに周り
 それなりにモンスターを仕留めている。
 そして、アナはというと。

脱魂ディソウリング

 瞬間、アナのロッドが光り危うく
 ルロイの背後に迫った蜘蛛型の
 モンスターがギチギチと痙攣を起こす。
 反射的にルロイが振り返ると
 モンスターは青白い光の渦に包まれ、
 この光の渦に抵抗しようと脚を不規則に
 ばたつかせているものの、
 その抵抗は虚しく蜘蛛の体からひと際
 青白く輝く何かが抜け上がり
 あっけなく動かなくなった。

「助かりましたアナ。
 新たに習得した魔法ですか?」

「は、はい」

 死霊使いらしく死霊を用いて
 相手の魂を抜き取り死に至らしめる、
 自身のプロバティオに似た
 高位の魔法の一種であろうと
 ルロイは推察する。

「あれから、更に鍛錬を積んだようですね」

「えへへ、そんな……」

 ロッドを片手にはにかみながら
 アナは謙遜しているようであったが、
 ルロイのみならずギャリックや
 物影に隠れていたディエゴまでもが
 アナの力に目を見張っていた。

「植物ゾンビの時と比べても、
 強者の匂いがするでヤァよ」

「捌ききれねぇザコは任せるぜ」

「そう言えば、『種付けおじさん』に
 ついてなにか知ってませんか?」

 ダンジョン内を進みながら、
 ルロイはディエゴに問いかける。

「んー、オイラも噂くらいにしか
 聞いてる程度ニャ。でもまぁ、
 ここのゾーシャとは旧知の仲らしい
 ってこと位かヤァ」

「旧知?」

「オイラもゾーシャのオバはんとは
 それなりに腐れ縁で、
 食いもんせびりにここへ
 来たとき種のおっちゃんを
 遠目に見たきりヤァ。そのとき、
 お互いやけに親しそうに
 酔っぱらってたからヤァ」

「なるほど」

 フィオーレの話によれば、
 種付けおじさんは十五年前も
 目撃情報がありつい最近になって
 レッジョに戻ってきたという。
 このダンジョンの主であるゾーシャも
 かなり前からここで、
 ダンジョン経営をしている
 古株としてそれなりに有名である。
 二人が古くからの知己
 であったとしてもおかしくはない。

「で、『わしのことは昔馴染みのまま
 マルティン・フリードマンと呼べ』
 って種のおっちゃんが酔ったゾーシャに
 言っていたのを聞いたんでヤァ」

「マルティン!
 確かにそう言ったんですね?」

「コボルトの耳を疑うもんじゃねぇヤァ」

 ディエゴはニィと犬歯をのぞかせて
 自信に満ちた笑みを向けた。

「ありがとうディエゴ。
 これで、少し前進しましたよ」

 勝利をつかむための、
 まずは貴重な第一歩である。
 ルロイはぬかるむ隘路を
 更に力づよく歩んでゆく。
 しばらくまた歩いてから、
 急にディエゴが鼻をクンクンと
 ひくつかせ、
 荒ぶるようにソワソワし始めた。

「ち、近い……こっちの方だヤァ」

 ようやくミツダケの群生地が
 近いということだろう。
 ディエゴは水路を駆け上がり、
 ぬかるんだ土の盛り上がった場所に
 カンテラをかざす。
 途中、食い意地に勇んだせいか
 ディエゴは汚泥でぬかるんだ床に
 転びそうになる。
 ルロイやギャリック、アナもまた
 むき出しの隘路に、
 足を取られそうになりながら
 踏ん張って今のところ転ばずに
 前進できている。

「こりゃ、地下足袋さまさまですかね」

「まぁ、履き心地としちゃ良い具合だぜ」

「はい、普段の革靴のままだったら
 と思うと……」

 あのまま、普段の靴を履いてここを
 踏破しようとしていたかと思うと
 ゾッとする。
 靴の外も中も汚泥まみれとなり、
 下手をすれば二度と使い物に
 ならなくなったかもしれない。
 何を考えているか分からない
 ゾーシャだったが、
 地下足袋を貸してくれた事は、
 ルロイたちは素直に感謝している。

「随分歩きましたけど……例のキノコは?」

 隘路の中の大きな段差を越えたところで、
 アナが息を切らし辟易したように
 先行しているディエゴに声を掛ける。

「心配すんヤァ。ついに
 ミツダケとご対面だヤァ」

 今まで黙々と危険も顧みず
 カンテラを振り回していたディエゴが、
 ここに来て声を弾ませ後続の
 ルロイたちにカンテラを振って見せる。
 ルロイたちもディエゴのいるより
 奥まった窪みに駆け寄る。

「ケヒャ、これがどえらい
 ミツダケとやらかぁ」

「これは香しい」

 ルロイはレッジョの界隈で人気を集め
 値段も高騰しているソレを見た。
 ディエゴの言う通り松茸のような
 フォルムに色は傘のあたりを中心に
 淡い黄色の色彩がきれいな
 グラデーションを菌糸に織り込んでいる。
 つばから柄の部分にかけてひだのような
 突起物が優雅にうねっておりまるで
 天使の羽根のようであった。
 加えて香りもミツダケの名前に違わぬ、
 熟成された蜜の匂いが鼻腔を突く。

「さて、では記念に一つだけ」

「びゃー脳天ガッツン!うんめぇええ!!」

 ディエゴは、
 ミツダケを食い尽くすことに
 我を忘れている。

「はぁ~こんなモンが良いもんかねぇ……
 俺は、断然血の滴る赤身の肉が食いてぇ」

 ギャリックは、こんなものかと
 白けたように自ら抜き出したミツダケを
 興味薄に眺め、すぐにディエゴの方に
 一本投げすててしまう。

「薬品のような異臭がしますね」

 ミツダケに興味を示すでもなく、
 なにか別の気配にアナは気を
 取られているようだった。

「深淵の鉱床という位ですからね。
 ここまで深く潜れば、ここの土壌には
 何か鉱物の成分がしみ込んでいる
 とみて間違いないでしょう。
 大丈夫ですか、
 顔色が優れないようですが」

 死霊使いとしての研ぎ澄まされた
 本能ゆえか、アナは冷汗を流し
 悪寒に身を震わせていた。

「大丈夫です……ただ、
 なんかもっと地下には
 尋常じゃない数の霊が
 蠢いているような……
 そんな気がして」

 ルロイはミツダケが生えていた
 異臭のする土壌を手のひらに
 すくってみた。
 土以外の何か丸く硬い
 殻のようなものが
 ルロイの手に当たった。
 土を払ってカンテラの光を当ててみる。
 水晶のような半透明の何か、
 今はそれしか分からない。

「これは、何かの生物の核ですかね?」

 ルロイとしては、ミツダケとそれが
 生えた土のみをサンプルとして
 持ち帰るつもりだったが、
 思わぬ手掛かりかもしれない。
 これで後は、
 その正体を見極めるだけである。
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