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第五章 ノーヴォヴェルデ ~無権代理人~
リーゼの薬液
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長い階段を駆け上ると、
ついにルロイたちは地上部分に出た。
ドルップ商会の商館の中庭に面した
廊下に出たようだ。
商館の職員たちに見つからないよう、
細心の注意を払いルロイたちは、
商館の内部を探って行く。
更に階段を伝って二階に登ると、
ひと際豪奢な扉が見える。
恐らくドルップの執務室なのだろう。
が、運よく見張りもおらず
今なら容易く忍び込める。
ルロイはギャリックとアシュリーに
目配せをして遂に本丸に突入する。
「ドルップは……居ないか」
ルロイが部屋の中央まで行くと、
バカでかい上に高そうな執務机があり、
その上には書類の山のみならず、
怪しげな薬液や粉の入った袋など
得体のしれないものが
山積みになって行った。
「ケッ、なんだよつまらねぇな」
「逃げられちったかぁ?」
これから悪党相手に、
暴れまわる気満々だった二人は、
肩透かしを食らったようで、
少し落胆している。
「ん、あの文言確か……」
ルロイが執務机の後ろの、
タペストリーに目をやる。
そこには見覚えのある
文字が書かれていた。
「レッジョに新生なる緑を」
この商館の玄関口でみたのと同じ文言だ。
一体どういう意味合いだろうと、
ルロイが考えこもうとした瞬間。
「やぁ、皆の衆」
いつも何かを楽し気に
嘲弄するかのような
聞き覚えのある声がした。
部屋の隅に椅子に拘束された
リーゼの姿があった。
「リーゼさん。何故ここに?」
「何って……たまには、
普段のマッドサイエンティスト
を離れて囚われの姫君気分も
味わってみたいと思った訳だよ。
どうだい、実に文学的だろう」
リーゼがわざとらしく
乙女チックな表情を装い、
儚げに言葉を紡ぐ。
「いや、分かりませんって」
「では、仕方がない。
散文的に説明してあげよう」
つまらなそうに口をへの字に曲げ、
いつものマッドサイエンティストの
顔に戻ったリーゼが、
ここに至るまでの経緯を説明する。
モリーの無権代理行為を責め突っぱねた
リーゼだったがドルップ商会が大人しく
引き下がるとは思っていなかった。
荒くれ冒険者どもを使い工房の襲撃を
企てている事はリーゼも予期していた。
それならば普通は官憲に通報するか、
あるいは工房に閉じこもって、
自衛の手段を模索するか考えられたが、
リーゼはあろうことか、
みずからドルップ商会の求めている
発明品を携えて投降するという
手段にでたのだった。
「工房を寄ってたかって
壊されでもしたら、
実験に支障をきたすからねぇ。
そうなる前に私自ら出向いた訳さ」
「貴女ほどの女傑が戦わずして、
敵に屈するとはらしくないですね」
「屈するだけならば、
大人しくブツを渡して
それまでさ。けど私はわざわざ
こうして敵の本拠地に
乗り込んで来ているねぇ……
どういう意味か分かるかい?」
リーゼが舌を出しせせら笑って見せる。
リーゼの事である。初めから、
ちょっかいを出して来たドルップ商会に
反撃する気満々で乗り込んだのであろう。
「ギャハハ、
ネェちゃん度胸あり過ぎだぜぇ。
面白れぇエルフがいたもんだな」
「なんかムカつく……」
あくの強いリーゼの不遜な態度に、
ギャリックはあっぱれと好意的に、
アシュリーは不快そうな反応を示す。
「貴女に何かあったら
モリーが泣きますよ」
相変わらずやりたい放題のリーゼに、
ルロイは苦々しくたしなめる。
「モリーかあの子には、
済まないことをしたと
今は思っているよ」
モリーの名を聞いてリーゼは、
不敵な笑みを引っ込める。
リーゼも今回ばかりはモリーに対し、
多少の負い目を感じているらしい。
モリーの名前を口にしてルロイ自身も、
大切なことを聞き忘れていたことに
今更ながらに気が付く。
「そう言えば大事なことを
まだ聞いてませんでしたが、
今回貴女が発明したものとは
一体どんな発明品なんですか?」
今回の事件の核心の一つである
リーゼの発明品についてである。
これがためにドルップはモリーに接近し、
工房への襲撃という強硬策まで
取ろうとしていたのである。
「名前はまだ付けてはいないが。
まぁ、薬液の一種さ。それも大量の
テトロドトキシンが含有されている」
「テトロ……なんだって?」
アシュリーが苛立たし気に、
リーゼへ聞き返す。
「簡単に言えば神経毒の一種で、
場合によっては人間を仮死状態
にするものだと考えたまえ」
「また物騒なものを作りましたね」
毎度ルロイがため息交じりに呟く。
危険な橋を躊躇なく渡る
リーゼらしい発明だが、
今回はそれのせいで事件は
かなりの大ごとになろうとしている。
「オイふざけんなよ!
アンタがそんなモン作ったせいで
どれだけ周りに迷惑かけたと
思ってんだ」
義憤の念からか、
アシュリーがリーゼを睨む。
アシュリーのまっとうな怒りの声に、
リーゼは怒る訳でも傷ついた様子もなく、
平静を保っている。
「ものはなんでも使いようだよ。
強力な神経毒なら医療用の
麻酔に使えないかと
アレコレ試してみたんだがね」
人間を仮死状態に至らせる劇物と聞いて、
ルロイはピンとくる。
「もしかして下の階で襲って来た
植物まみれのゾンビは」
「あはっ、見たのかいアレ。
ドルップの生み出したモンスターだよ。
成金趣味の下らない俗物かと思って
いたが実に猟奇的な趣味を持っているよ」
そこまで言うや、
リーゼは一旦押し黙り、
聞き耳を立てつつ
人差し指を唇に当て、
扉へ視線を移す。
数人の足音が近づいてくる。
「おっと、キミたち……
そろそろ隠れていたまえ」
どうやら部屋の主が
戻って来たようである。
ルロイたちはバカでかい執務机の下に
素早く身を隠した。
ついにルロイたちは地上部分に出た。
ドルップ商会の商館の中庭に面した
廊下に出たようだ。
商館の職員たちに見つからないよう、
細心の注意を払いルロイたちは、
商館の内部を探って行く。
更に階段を伝って二階に登ると、
ひと際豪奢な扉が見える。
恐らくドルップの執務室なのだろう。
が、運よく見張りもおらず
今なら容易く忍び込める。
ルロイはギャリックとアシュリーに
目配せをして遂に本丸に突入する。
「ドルップは……居ないか」
ルロイが部屋の中央まで行くと、
バカでかい上に高そうな執務机があり、
その上には書類の山のみならず、
怪しげな薬液や粉の入った袋など
得体のしれないものが
山積みになって行った。
「ケッ、なんだよつまらねぇな」
「逃げられちったかぁ?」
これから悪党相手に、
暴れまわる気満々だった二人は、
肩透かしを食らったようで、
少し落胆している。
「ん、あの文言確か……」
ルロイが執務机の後ろの、
タペストリーに目をやる。
そこには見覚えのある
文字が書かれていた。
「レッジョに新生なる緑を」
この商館の玄関口でみたのと同じ文言だ。
一体どういう意味合いだろうと、
ルロイが考えこもうとした瞬間。
「やぁ、皆の衆」
いつも何かを楽し気に
嘲弄するかのような
聞き覚えのある声がした。
部屋の隅に椅子に拘束された
リーゼの姿があった。
「リーゼさん。何故ここに?」
「何って……たまには、
普段のマッドサイエンティスト
を離れて囚われの姫君気分も
味わってみたいと思った訳だよ。
どうだい、実に文学的だろう」
リーゼがわざとらしく
乙女チックな表情を装い、
儚げに言葉を紡ぐ。
「いや、分かりませんって」
「では、仕方がない。
散文的に説明してあげよう」
つまらなそうに口をへの字に曲げ、
いつものマッドサイエンティストの
顔に戻ったリーゼが、
ここに至るまでの経緯を説明する。
モリーの無権代理行為を責め突っぱねた
リーゼだったがドルップ商会が大人しく
引き下がるとは思っていなかった。
荒くれ冒険者どもを使い工房の襲撃を
企てている事はリーゼも予期していた。
それならば普通は官憲に通報するか、
あるいは工房に閉じこもって、
自衛の手段を模索するか考えられたが、
リーゼはあろうことか、
みずからドルップ商会の求めている
発明品を携えて投降するという
手段にでたのだった。
「工房を寄ってたかって
壊されでもしたら、
実験に支障をきたすからねぇ。
そうなる前に私自ら出向いた訳さ」
「貴女ほどの女傑が戦わずして、
敵に屈するとはらしくないですね」
「屈するだけならば、
大人しくブツを渡して
それまでさ。けど私はわざわざ
こうして敵の本拠地に
乗り込んで来ているねぇ……
どういう意味か分かるかい?」
リーゼが舌を出しせせら笑って見せる。
リーゼの事である。初めから、
ちょっかいを出して来たドルップ商会に
反撃する気満々で乗り込んだのであろう。
「ギャハハ、
ネェちゃん度胸あり過ぎだぜぇ。
面白れぇエルフがいたもんだな」
「なんかムカつく……」
あくの強いリーゼの不遜な態度に、
ギャリックはあっぱれと好意的に、
アシュリーは不快そうな反応を示す。
「貴女に何かあったら
モリーが泣きますよ」
相変わらずやりたい放題のリーゼに、
ルロイは苦々しくたしなめる。
「モリーかあの子には、
済まないことをしたと
今は思っているよ」
モリーの名を聞いてリーゼは、
不敵な笑みを引っ込める。
リーゼも今回ばかりはモリーに対し、
多少の負い目を感じているらしい。
モリーの名前を口にしてルロイ自身も、
大切なことを聞き忘れていたことに
今更ながらに気が付く。
「そう言えば大事なことを
まだ聞いてませんでしたが、
今回貴女が発明したものとは
一体どんな発明品なんですか?」
今回の事件の核心の一つである
リーゼの発明品についてである。
これがためにドルップはモリーに接近し、
工房への襲撃という強硬策まで
取ろうとしていたのである。
「名前はまだ付けてはいないが。
まぁ、薬液の一種さ。それも大量の
テトロドトキシンが含有されている」
「テトロ……なんだって?」
アシュリーが苛立たし気に、
リーゼへ聞き返す。
「簡単に言えば神経毒の一種で、
場合によっては人間を仮死状態
にするものだと考えたまえ」
「また物騒なものを作りましたね」
毎度ルロイがため息交じりに呟く。
危険な橋を躊躇なく渡る
リーゼらしい発明だが、
今回はそれのせいで事件は
かなりの大ごとになろうとしている。
「オイふざけんなよ!
アンタがそんなモン作ったせいで
どれだけ周りに迷惑かけたと
思ってんだ」
義憤の念からか、
アシュリーがリーゼを睨む。
アシュリーのまっとうな怒りの声に、
リーゼは怒る訳でも傷ついた様子もなく、
平静を保っている。
「ものはなんでも使いようだよ。
強力な神経毒なら医療用の
麻酔に使えないかと
アレコレ試してみたんだがね」
人間を仮死状態に至らせる劇物と聞いて、
ルロイはピンとくる。
「もしかして下の階で襲って来た
植物まみれのゾンビは」
「あはっ、見たのかいアレ。
ドルップの生み出したモンスターだよ。
成金趣味の下らない俗物かと思って
いたが実に猟奇的な趣味を持っているよ」
そこまで言うや、
リーゼは一旦押し黙り、
聞き耳を立てつつ
人差し指を唇に当て、
扉へ視線を移す。
数人の足音が近づいてくる。
「おっと、キミたち……
そろそろ隠れていたまえ」
どうやら部屋の主が
戻って来たようである。
ルロイたちはバカでかい執務机の下に
素早く身を隠した。
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