23 / 31
第四章 疑念と真実
4-4 二人の長
しおりを挟む
*
紺碧の星空の元、イシャンは見張り櫓に昇り、ぼんやり遠くを見つめていた。
警備の有志がかなり集まったお陰もあって、以前より暇はだいぶ出来た。それに結婚式も間近だ。しかし、そうだとしても最も危険な北方の監視を任せるわけにいかぬもので、イシャンは変わらずルドラと夜警に出掛けていた。
未だ空が白む迄に時間もかかるだろう。
交代は夜明けまで……。彼はあぐらを組み直し、空に浮かぶ半月を眺めてほぅと息をついた。
(眠い……)
そう思ったと同時だった。
「あ~クソ、眠みぃわ!」
隣から響く馬鹿デカい気怠げな声にイシャンはビクリと肩を震わせる。静謐な中でいきなり大声を出されたのだから驚いた。
ジト……と目を細めて隣を見ると、ルドラが大あくびをして目を擦っていた。
「うるせぇよお前……俺だって眠いわ」
率直に言えば、ルドラはハンと鼻を鳴らしてイシャンを睨み据える。
──否や、恐らく睨んでいない。元々やたらと眼光が鋭いだけ……。幼少期はそうでも無かった筈だが、いったいどこでどう間違えてこんなに柄が悪くなってしまったのやら……。そう思いつつイシャンはルドラから視線を反らすが、ルドラはお構いなしだった。
「おい。そういや、もうすぐ仮眠の時間だよな? テメェと俺、どっちが先に仮眠取るか決めようぜ?」
勝負するぞ勝負。と、随分な上から目線で言われて、面倒臭そうにイシャンは再びルドラを見た。
……確かに眠い。そろそろ仮眠したいとは思った。夜警とは言え、こうして延々とアスラ族に何か動きが無いか見ているだけだ。何も無い時は本当に何も起きやしない。イシャンはルドラの提案に頷いた。
「乗ろう。俺も眠い。だが、どうやって勝負を付ける?」
「身体鈍ってるから一本勝負で武闘が良い」
即、きっぱりとルドラが吐いた言葉にイシャンはたちまち目を細めた。
「馬鹿かお前。族長と副族長が二人で遊んでてどうするんだよ。と、いうのか……お前、俺に勝てないだろ」
紛れもない事実をイシャンは言えば、ルドラが心底不機嫌そうに眉をしかめた。
「おん? やんのか? あぁん?」
今度ばかりは本気で睨んでいるだろう。それでも、イシャンは見慣れているのだからどうとも思わない。
──父親同士が族長と副族長だった。幼少期もこの城で暮らしていた。そう、ルドラはイシャンにとって腐れ縁と言っても過言でなかった。
昔から無鉄砲で偉そうで散々に世話を焼かされた。だが、喧嘩に勝つのはいつも自分。洟を垂らしてビービー泣き喚き『次こそ覚えてろよ!』なんて吐き捨てて去り行く後ろ姿の記憶はそこまで古くない。
喧嘩をした日は決まって、夜中までシタールの音がルドラの部屋から響いていた。そうして自分の心でも慰めていたのだろうと思しい。
初めは調子外れな音だったが、それは年を重ねる毎に上手くなり、今では弦を奏でて右に出る者は居ない程。誰もを魅了する音を奏でる。
しかし、本当に何時からこんなにスレて柄が悪くなったのやら。そこに間違いなく自分が原因しているとは思うが……いやいや、元からそんなかんじだったか。昔を回想しつつ、イシャンはやれやれと首を横に振る。
「はーテメェ見てろよ。十年後は俺がお前を負かしてるかも知れねぇだろが」
顎を聳やかして言われるが、確かにそれはありうるだろうとは思った。何せ、ルドラの方が僅かではあるが若いのだ。
「……まぁ、それはありうるかもな。俺の方が年上だし事実、三十も過ぎれば体力も衰えて当然だしな。マントラ抜きだと多分、お前の方が力あるしな」
もう面倒なので少し機嫌でも取る事にした。それでも言った事は事実だ。だが、ルドラは更に不機嫌そうに眉をしかめた。
「ふざけんな。俺より強いのはテメェしかいねぇだろ?」
──張り合いが無くなるわ、このタコ。と、鼻を鳴らして言われて、イシャンは目を丸くした。
「それによ。テメェ結婚するだろ? そのうちガキでも出来てみろ。選抜武闘で俺に負けてみろ。親父クソダセェー! って笑われるだろが」
しかし言っている事が色々矛盾している。やたらと偉そうな馬鹿だとは思っていたが、いよいよ頭がおかしくなったのか……。イシャンは神妙に眉を寄せた。
「は? お前族長になりたいんじゃないのか? 俺を負かして、族長になるだの三年前に散々言ってただろ?」
「ああ、もう今はなりたくねー」
即、きっぱりと言われてイシャンはポカンと口を開けてしまった。
「は?」
「……テメェの仕事ぶりを見てると、俺にはどうにも向いてないと思ったからな。俺はテメェみたいに要領が良くねぇし、人当たりよく出来る自信がねぇ。集落纏めるなんぞ無理だ。お前に勝ちたいとは思うが、族長になりたいとは思わなくなったな。族長に妻にしてやるだとか言って娶ったアンビカには悪いとは未だに思うがな」
適材適所だろ。と、あっさりと告げたルドラの言葉にイシャンはどこか納得してしまった。確かに『自分の担う責務をこいつに務まるか?』と言えば、首を捻る。一応はそれを自覚していたのかと思うと、少しだけイシャンは感心してしまった。
「まぁ……先の事なんぞ分からないが、万が一にもお前が俺を打ち破って族長になった時は補佐くらいするから安心しろ。まぁ俺もお前に負けないように気をつける」
そう言ってルドラの肩を叩くが──一拍も立たぬうち、唐突に肩を組まれてイシャンはきょとんとした。
「……まぁそんな事の前に、まずはテメェの結婚式だよな。やっと結婚しやがってクソ野郎が。シタール弾いてやっから久しぶりに踊って騒がねぇと!」
朗らかに言ってルドラはイシャンの背をバシバシと叩く。
牙のような犬歯を覗かせて、無邪気にルドラは笑む。
しかし、久しくルドラが笑った所を見た気がした。その表情だけは幼少の頃とは変わっておらず、イシャンは少しばかり心が和んだ。
「ああ、そうだな。あと一週間くらいか。派手な襲撃も無く無事に迎えられるといいが。シュリーはお前のシタールの音色が好きだって言ってたからな。きっと喜ぶ」
唇を綻ばせてイシャンがルドラに頷いた途端だった──後方から怒号が響き渡ったのである。
「襲撃か……東の方か?」
肩を組んでいたルドラは即座に跳ね上がるように立ち上がった。
「ルドラ、ここを監視しててくれ。俺が様子を見てくる。分かり次第ラサーヤに通達させる」
立ち上がったイシャンは指笛を吹き櫓を飛び降りる。すると、櫓の上から劈く程の鳴き声が響き、巨大なガルダが翼を広げてイシャンを背に乗せた。
「ラサーヤ頼んだ」
鬣のように広がった羽毛を掴み、イシャンが語りかける。すると、ガルダはギィ! 鳴き声を上げて返答した。
それから暫くして、騒動があったと思しい付近にイシャンは辿り着く。
しかしそこには既にアスラ族の姿は無く、警備に当たっていたハヌマーン族の男達が数人話し込んでいた。皆尻尾を丸め、神妙な顔を貼り付けているもので……。
「無事か、どうした?」
イシャンがラサーヤから飛び降りる。すると、ハヌマーン族の男達は神妙な顔でイシャンの方を向いた。
「……ああ、族長様」
「何があった?」
「襲撃があったのですが……どういった訳か、奴ら直ぐに諦めたのか追い返すが出来たものですけど」
しかし何処か腑に落ちなそうに彼らは皆、顔を見合わせて言い淀む。イシャンは不思議に思い小首を傾げた。
「それで?」
追求すると、一人がイシャンに複雑を貼り付けたままの面を向けた。
「……襲撃者の中に一人女が居たもので」
「ナーガ族の女か?」
「いいえ、ヴァルナ族です。……ナーガとは違って鱗も持たず、動物的特徴が一切無い女でして……その……」
それだけ言って彼は口を噤んでしまった。
しかし複雑に思うのも分かる。何せ、アスラ族で人の姿をした女が異常な程に少ないからだ。ましてや、アスラのヴァルナ族の女なんてそもそも見たことも無い。
「確かに、そりゃ珍しいな。奴ら男の方が多いものだが……」
人手が足りなかったのか。しかしヴァルナ族の女は希少だ。数を増やす為の存在には違わない。だからこそ、女を襲撃に使うなど考えられやしない。
イシャンは頤に手を当てて考える。だが、答えなど出てこない。やれやれと首を振って、イシャンは傍らで様子を見守るラサーヤに目をやった。
「そういう訳だラサーヤ。この近辺の様子を少し見たら戻るとルドラに伝えてくれ」
ラサーヤは無言で頷き、猛烈な風と羽音を巻き上げて夜空に舞い上がった。
紺碧の星空の元、イシャンは見張り櫓に昇り、ぼんやり遠くを見つめていた。
警備の有志がかなり集まったお陰もあって、以前より暇はだいぶ出来た。それに結婚式も間近だ。しかし、そうだとしても最も危険な北方の監視を任せるわけにいかぬもので、イシャンは変わらずルドラと夜警に出掛けていた。
未だ空が白む迄に時間もかかるだろう。
交代は夜明けまで……。彼はあぐらを組み直し、空に浮かぶ半月を眺めてほぅと息をついた。
(眠い……)
そう思ったと同時だった。
「あ~クソ、眠みぃわ!」
隣から響く馬鹿デカい気怠げな声にイシャンはビクリと肩を震わせる。静謐な中でいきなり大声を出されたのだから驚いた。
ジト……と目を細めて隣を見ると、ルドラが大あくびをして目を擦っていた。
「うるせぇよお前……俺だって眠いわ」
率直に言えば、ルドラはハンと鼻を鳴らしてイシャンを睨み据える。
──否や、恐らく睨んでいない。元々やたらと眼光が鋭いだけ……。幼少期はそうでも無かった筈だが、いったいどこでどう間違えてこんなに柄が悪くなってしまったのやら……。そう思いつつイシャンはルドラから視線を反らすが、ルドラはお構いなしだった。
「おい。そういや、もうすぐ仮眠の時間だよな? テメェと俺、どっちが先に仮眠取るか決めようぜ?」
勝負するぞ勝負。と、随分な上から目線で言われて、面倒臭そうにイシャンは再びルドラを見た。
……確かに眠い。そろそろ仮眠したいとは思った。夜警とは言え、こうして延々とアスラ族に何か動きが無いか見ているだけだ。何も無い時は本当に何も起きやしない。イシャンはルドラの提案に頷いた。
「乗ろう。俺も眠い。だが、どうやって勝負を付ける?」
「身体鈍ってるから一本勝負で武闘が良い」
即、きっぱりとルドラが吐いた言葉にイシャンはたちまち目を細めた。
「馬鹿かお前。族長と副族長が二人で遊んでてどうするんだよ。と、いうのか……お前、俺に勝てないだろ」
紛れもない事実をイシャンは言えば、ルドラが心底不機嫌そうに眉をしかめた。
「おん? やんのか? あぁん?」
今度ばかりは本気で睨んでいるだろう。それでも、イシャンは見慣れているのだからどうとも思わない。
──父親同士が族長と副族長だった。幼少期もこの城で暮らしていた。そう、ルドラはイシャンにとって腐れ縁と言っても過言でなかった。
昔から無鉄砲で偉そうで散々に世話を焼かされた。だが、喧嘩に勝つのはいつも自分。洟を垂らしてビービー泣き喚き『次こそ覚えてろよ!』なんて吐き捨てて去り行く後ろ姿の記憶はそこまで古くない。
喧嘩をした日は決まって、夜中までシタールの音がルドラの部屋から響いていた。そうして自分の心でも慰めていたのだろうと思しい。
初めは調子外れな音だったが、それは年を重ねる毎に上手くなり、今では弦を奏でて右に出る者は居ない程。誰もを魅了する音を奏でる。
しかし、本当に何時からこんなにスレて柄が悪くなったのやら。そこに間違いなく自分が原因しているとは思うが……いやいや、元からそんなかんじだったか。昔を回想しつつ、イシャンはやれやれと首を横に振る。
「はーテメェ見てろよ。十年後は俺がお前を負かしてるかも知れねぇだろが」
顎を聳やかして言われるが、確かにそれはありうるだろうとは思った。何せ、ルドラの方が僅かではあるが若いのだ。
「……まぁ、それはありうるかもな。俺の方が年上だし事実、三十も過ぎれば体力も衰えて当然だしな。マントラ抜きだと多分、お前の方が力あるしな」
もう面倒なので少し機嫌でも取る事にした。それでも言った事は事実だ。だが、ルドラは更に不機嫌そうに眉をしかめた。
「ふざけんな。俺より強いのはテメェしかいねぇだろ?」
──張り合いが無くなるわ、このタコ。と、鼻を鳴らして言われて、イシャンは目を丸くした。
「それによ。テメェ結婚するだろ? そのうちガキでも出来てみろ。選抜武闘で俺に負けてみろ。親父クソダセェー! って笑われるだろが」
しかし言っている事が色々矛盾している。やたらと偉そうな馬鹿だとは思っていたが、いよいよ頭がおかしくなったのか……。イシャンは神妙に眉を寄せた。
「は? お前族長になりたいんじゃないのか? 俺を負かして、族長になるだの三年前に散々言ってただろ?」
「ああ、もう今はなりたくねー」
即、きっぱりと言われてイシャンはポカンと口を開けてしまった。
「は?」
「……テメェの仕事ぶりを見てると、俺にはどうにも向いてないと思ったからな。俺はテメェみたいに要領が良くねぇし、人当たりよく出来る自信がねぇ。集落纏めるなんぞ無理だ。お前に勝ちたいとは思うが、族長になりたいとは思わなくなったな。族長に妻にしてやるだとか言って娶ったアンビカには悪いとは未だに思うがな」
適材適所だろ。と、あっさりと告げたルドラの言葉にイシャンはどこか納得してしまった。確かに『自分の担う責務をこいつに務まるか?』と言えば、首を捻る。一応はそれを自覚していたのかと思うと、少しだけイシャンは感心してしまった。
「まぁ……先の事なんぞ分からないが、万が一にもお前が俺を打ち破って族長になった時は補佐くらいするから安心しろ。まぁ俺もお前に負けないように気をつける」
そう言ってルドラの肩を叩くが──一拍も立たぬうち、唐突に肩を組まれてイシャンはきょとんとした。
「……まぁそんな事の前に、まずはテメェの結婚式だよな。やっと結婚しやがってクソ野郎が。シタール弾いてやっから久しぶりに踊って騒がねぇと!」
朗らかに言ってルドラはイシャンの背をバシバシと叩く。
牙のような犬歯を覗かせて、無邪気にルドラは笑む。
しかし、久しくルドラが笑った所を見た気がした。その表情だけは幼少の頃とは変わっておらず、イシャンは少しばかり心が和んだ。
「ああ、そうだな。あと一週間くらいか。派手な襲撃も無く無事に迎えられるといいが。シュリーはお前のシタールの音色が好きだって言ってたからな。きっと喜ぶ」
唇を綻ばせてイシャンがルドラに頷いた途端だった──後方から怒号が響き渡ったのである。
「襲撃か……東の方か?」
肩を組んでいたルドラは即座に跳ね上がるように立ち上がった。
「ルドラ、ここを監視しててくれ。俺が様子を見てくる。分かり次第ラサーヤに通達させる」
立ち上がったイシャンは指笛を吹き櫓を飛び降りる。すると、櫓の上から劈く程の鳴き声が響き、巨大なガルダが翼を広げてイシャンを背に乗せた。
「ラサーヤ頼んだ」
鬣のように広がった羽毛を掴み、イシャンが語りかける。すると、ガルダはギィ! 鳴き声を上げて返答した。
それから暫くして、騒動があったと思しい付近にイシャンは辿り着く。
しかしそこには既にアスラ族の姿は無く、警備に当たっていたハヌマーン族の男達が数人話し込んでいた。皆尻尾を丸め、神妙な顔を貼り付けているもので……。
「無事か、どうした?」
イシャンがラサーヤから飛び降りる。すると、ハヌマーン族の男達は神妙な顔でイシャンの方を向いた。
「……ああ、族長様」
「何があった?」
「襲撃があったのですが……どういった訳か、奴ら直ぐに諦めたのか追い返すが出来たものですけど」
しかし何処か腑に落ちなそうに彼らは皆、顔を見合わせて言い淀む。イシャンは不思議に思い小首を傾げた。
「それで?」
追求すると、一人がイシャンに複雑を貼り付けたままの面を向けた。
「……襲撃者の中に一人女が居たもので」
「ナーガ族の女か?」
「いいえ、ヴァルナ族です。……ナーガとは違って鱗も持たず、動物的特徴が一切無い女でして……その……」
それだけ言って彼は口を噤んでしまった。
しかし複雑に思うのも分かる。何せ、アスラ族で人の姿をした女が異常な程に少ないからだ。ましてや、アスラのヴァルナ族の女なんてそもそも見たことも無い。
「確かに、そりゃ珍しいな。奴ら男の方が多いものだが……」
人手が足りなかったのか。しかしヴァルナ族の女は希少だ。数を増やす為の存在には違わない。だからこそ、女を襲撃に使うなど考えられやしない。
イシャンは頤に手を当てて考える。だが、答えなど出てこない。やれやれと首を振って、イシャンは傍らで様子を見守るラサーヤに目をやった。
「そういう訳だラサーヤ。この近辺の様子を少し見たら戻るとルドラに伝えてくれ」
ラサーヤは無言で頷き、猛烈な風と羽音を巻き上げて夜空に舞い上がった。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
絶倫彼は私を離さない~あぁ、私は貴方の虜で快楽に堕ちる~
一ノ瀬 彩音
恋愛
私の彼氏は絶倫で、毎日愛されていく私は、すっかり彼の虜になってしまうのですが
そんな彼が大好きなのです。
今日も可愛がられている私は、意地悪な彼氏に愛され続けていき、
次第に染め上げられてしまうのですが……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
[R18] 18禁ゲームの世界に御招待! 王子とヤらなきゃゲームが進まない。そんなのお断りします。
ピエール
恋愛
R18 がっつりエロです。ご注意下さい
えーー!!
転生したら、いきなり推しと リアルセッ○スの真っ最中!!!
ここって、もしかしたら???
18禁PCゲーム ラブキャッスル[愛と欲望の宮廷]の世界
私って悪役令嬢のカトリーヌに転生しちゃってるの???
カトリーヌって•••、あの、淫乱の•••
マズイ、非常にマズイ、貞操の危機だ!!!
私、確か、彼氏とドライブ中に事故に遭い••••
異世界転生って事は、絶対彼氏も転生しているはず!
だって[ラノベ]ではそれがお約束!
彼を探して、一緒に こんな世界から逃げ出してやる!
カトリーヌの身体に、男達のイヤラシイ魔の手が伸びる。
果たして、主人公は、数々のエロイベントを乗り切る事が出来るのか?
ゲームはエンディングを迎える事が出来るのか?
そして、彼氏の行方は•••
攻略対象別 オムニバスエロです。
完結しておりますので最後までお楽しみいただけます。
(攻略対象に変態もいます。ご注意下さい)
【完結】お義父様と義弟の溺愛が凄すぎる件
百合蝶
恋愛
お母様の再婚でロバーニ・サクチュアリ伯爵の義娘になったアリサ(8歳)。
そこには2歳年下のアレク(6歳)がいた。
いつもツンツンしていて、愛想が悪いが(実話・・・アリサをーーー。)
それに引き替え、ロバーニ義父様はとても、いや異常にアリサに構いたがる!
いいんだけど触りすぎ。
お母様も呆れからの憎しみも・・・
溺愛義父様とツンツンアレクに愛されるアリサ。
デビュタントからアリサを気になる、アイザック殿下が現れーーーーー。
アリサはの気持ちは・・・。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
冷徹御曹司と極上の一夜に溺れたら愛を孕みました
せいとも
恋愛
旧題:運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
神楽坂グループ傘下『田崎ホールディングス』の創業50周年パーティーが開催された。
舞台で挨拶するのは、専務の田崎悠太だ。
専務の秘書で彼女の月島さくらは、会場で挨拶を聞いていた。
そこで、今の瞬間まで彼氏だと思っていた悠太の口から、別の女性との婚約が発表された。
さくらは、訳が分からずショックを受け会場を後にする。
その様子を見ていたのが、神楽坂グループの御曹司で、社長の怜だった。
海外出張から一時帰国して、パーティーに出席していたのだ。
会場から出たさくらを追いかけ、忘れさせてやると一夜の関係をもつ。
一生をさくらと共にしようと考えていた怜と、怜とは一夜の関係だと割り切り前に進むさくらとの、長い長いすれ違いが始まる。
再会の日は……。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる