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高城は潔癖ではないが、わりと掃除好きである。
皿洗いも結構好きだと言うので、吉塚はその言葉に甘えている。
吉塚は掃除が苦手なタイプだ。
とはいえ散らかった空間も落ち着かないのでそこそこするが、それでも高城程ではない。
なんなら掃除を完全に自分の当番にしていいよと高城は言うのだけれど、吉塚はそこまで甘えることはできなかった。
高城と離れてしまった時に、自分でも出来るようにならなければならない。
そう思いながら食事の終わったテーブルを拭いていると、自動給湯器のリモコンから軽快な音が聞こえた。
「ヨッシー、先にお風呂入っちゃいな。」
「うん。ありがとう。」
自分の家とはいえ、至れり尽くせりで申し訳ないなと吉塚は思う。
いくら居候じみたことをさせてるとはいえ、なんだか割に合わない気もする。
何かお礼にできること………と考えても、吉塚にできることは高城にもできる。
どうしたら恩返しができるだろうか?
わしゃわしゃと泡立てたシャンプーで髪を洗いながら考える。
高城だって恩着せがましい態度でしている訳ではないと、吉塚は理解している。
なんなら今恩返ししたいと気持ちを押し付けているのは吉塚の方だ。
良いか悪いかでいえば、確実に良くない。
高城だって気まずくなって出て行ってしまうかもしれない。
どうするかと泡をシャワーでしっかりと流しながら、ふと気付く。
―――風呂の窓、開いてる?
換気のために朝の間は開けていると高城は言っていたが、家を出る前に閉めてから出ている筈だ。
たまたま閉め忘れたのだろうか?
取り敢えずそっと閉めたものの、けれども高城はいつもちゃんと閉めたことを確認してなかったか?
そもそも自分は、何故開いてることに気付いた?
その思考に行き着いた瞬間、吉塚はゾッとして慌てて窓の鍵をかけた。
心臓の音が激しく鳴り響き、気持ちが悪い。
まるでホラー映画を観た後のように、背後に何か居るような気配さえしてくる。
吉塚は鏡に映らないように端に寄って急いで身体を洗うと、ろくに拭かずに高城が居るであろうリビングに走った。
「高城!」
「うわっ!びっくりしたー、何どうしたのヨッシー?びしゃびしゃじゃん。虫でも出た?」
ソファに寝転がりのんびりとテレビを観ていた高城は飛び起きたものの、パジャマすら湿らせている吉塚を見て、持って行くつもりで置いていた畳まれたタオル達から一枚取って吉塚に駆け寄った。
「高城、高城お前、今日風呂場の窓閉め忘れた?」
「は?風呂場の窓?」
風呂場の窓は絶対に開けたままにはしていない。
開けているのは朝起きてから家を出る直前までの時間だし、鍵をかけて開かないことを確認してついでに風呂の栓と蓋をしてから家を出ている。
帰ってきて直ぐ沸かせるようにだ。
「風呂場の窓、開いてたの?」
「開いてた。でも、高城は絶対閉めてる筈だよな?」
咄嗟に閉めて鍵をかけたけどと言われた瞬間、高城はゾッとした。
帰ってからも確かめるべきだった。
かけた筈の鍵までもが開いていたという事は、窓は内側から開けられている。
閉めた筈の窓が開いていたことにばかり吉塚は気を取られていて気付いていないが、つまり風呂場の窓云々以前に、高城と吉塚以外の誰かがこの家に侵入を果たしているということになる。
―――何が目的だ………
今までにない違和感に怯えてしまっている吉塚を抱きしめて宥めながら、高城は考える。
目的そのものが分からないと、対処の仕様がない。
今闇雲に颯太や警察に相談したところで、気の所為だと笑われるだけだ。
どうせ高城が閉め忘れたのだろうと。
「高城、あの………あのな、俺」
「どうしたヨッシー。ゆっくりで良いよ?」
言葉を詰まらせながらも必死に何かを訴えようとする吉塚の背中を撫でてやりながら、高城は言葉を待つ。
「俺、窓の外で何か光った気がして、だから気付いて………」
吉塚がなんとか吐き出した言葉に、高城は帰って来て施錠を確認しなかったことを死ぬ程後悔した。
頭に浮かんだのは反射する物。
例えば眼鏡やカメラのレンズ、そしてナイフなどの鋭利な刃物………どれにしても最悪過ぎる。
震える吉塚の身体にどこも異常が見当たらないのが、不幸中の幸いだ。
「ヨッシー、怖かったね。俺がちゃんと確かめるべきだった。ごめんね。」
「違っ、高城はわるくなくて、」
少しだけ身体を離してタオルで優しく拭いてやる高城に、吉塚は必死に首を横に振った。
それでも、子供だけの空間に不審者が居るかもしれないというのは恐ろしいものだ。
同じ子供である高城に必死に縋りつきながらも、一応家主である自分がなんとかしなくてはと思考が追い詰められていく。
「そうだね。俺もヨッシーも、悪くない。でも俺にはもっと出来ることがあったって話なんだけど………取り敢えず身体拭こうか。」
とうとう涙を零し始めた吉塚に対して、高城は意識していつものような少し能天気な声色を装った。
くずる吉塚が風邪を引かないように髪の毛から順番に拭きあげていると、高城自身は落ち着いてきたのか徐々に冷静な考えができるようになってきた。
犯人は目的ごと不明。
今は誰がどうなど考えるだけ無駄だろう。
では何故わざわざ侵入してまで風呂場の窓という微妙な場所を開けたのか。
そこになにかヒントがあるかもしれない。
「ヨッシー、その光ったやつの他に何か気付いたことない?」
「他………他は何も。あったかもしれないけど、分からなかった。」
吉塚も高城の様子と手つきに段々と落ち着いてきたのか、激しくなっていた呼吸も穏やかになってきた。
深呼吸を一つして、もう一度思い出してみる。
光に気付いたのは丁度シャワーを浴びてる最中だったから、そっちの方が大きくて他の音や匂いには気付けなかった。
そもそも何かが光ったかどうかすら、光った直後には気付けなかったからじっくり泡を流していた訳だし。
「例えば誰かが居て逃げたとしたら、十分な時間だと思う。」
吉塚がそう言えば、高城は考え込む仕草を見せた。
一瞬だけ光った何か。
「ヨッシー、怖い思いしたばかりで悪いけど一緒に家の中を見回ろう。危険は承知で他に開いてるところがないか確認したいけど、ヨッシーを一人にさせたくない。」
一緒に居ればせめて自分が盾となって逃がしてあげるくらいはできるが、吉塚一人だと襲われてしまうかもしれない。
自分が狙いならいいけれど、此処が吉塚の家な以上吉塚が狙われている可能性の方が高い。
「分かった。どこから行く?」
「そうだね………まず風呂場を確かめたい。ヨッシーの眼鏡も取りに行きたいしね。あと、どういう風に開いてたか覚えてる?」
高城はタオルドライを止めて吉塚の手を握りながらそう言って、ゆっくりと歩き出した。
空いてる方の手には念の為に武器になりそうな物………以前倉庫から見つけ出した木製バットを手にしている。
万が一吉塚が襲われたら、刺し違えるか過剰防衛をする覚悟くらいはある。
「念の為トイレや玄関の小窓も見ておこう。」
細工をされている可能性があるとは言えなかったが、高城の言いたいことを理解してくれたのか吉塚は特に何も言わずに頷いた。
実際、トイレも玄関の小窓も目に見えた細工や破損はなかったので余計な不安を与えずに済んだ。
「ここが、この位開いてたんだ。」
吉塚はもう一度鍵を開けて、覚えている範囲で再現してみせた。
高城が持っているバットの柄が辛うじて通る位の狭い隙間。
物理的に襲おうにも狭いから、目的は盗撮か覗きだったのかもしれない。
やはりここは颯太や警察に一度相談しておいた方が良いだろう。
「他も見て回ろうか。」
「うん。」
覗きや盗撮が目的ならば、家に侵入したのも何か仕掛ける為の可能性がある。
一回一回侵入しなくても、吉塚や高城の動向を探れるからだ。
もう一度しっかりと鍵をかけて風呂場を後にし、一部屋一部屋順番に隅々と、コンセントのタップや
見覚えのない物が増えてないかチェックしていく。
案の定、リビングと吉塚の部屋に不審なコンセントが見付かり、まさかと思って再びトイレを探れば小型のカメラが見付かった。
そして高城が居座っている部屋には何も無かったということは―――
「狙いは、俺?」
「だと思う。ヨッシー、確か親戚の人に警察関係者が居るんだっけ?その人に連絡して。俺は颯太さんに伝えるから。」
厳密に言えば親戚ではないのだが、と思いながらも吉塚は高城の指示に素直に従い、該当する人物に電話をかけた。
盗聴器にカメラ。
これは所謂ストーカーの仕業だろう。
高城のように見目がいい訳ではない自分が、まさかストーカー被害に遭うだなんて思ってもなかった。
風呂場で感じた恐怖がぶり返して震えてしまう吉塚の手を、高城は電話しながらも優しく握ってやった。
これくらいしかできない自分が情けないとも、感じながら。
皿洗いも結構好きだと言うので、吉塚はその言葉に甘えている。
吉塚は掃除が苦手なタイプだ。
とはいえ散らかった空間も落ち着かないのでそこそこするが、それでも高城程ではない。
なんなら掃除を完全に自分の当番にしていいよと高城は言うのだけれど、吉塚はそこまで甘えることはできなかった。
高城と離れてしまった時に、自分でも出来るようにならなければならない。
そう思いながら食事の終わったテーブルを拭いていると、自動給湯器のリモコンから軽快な音が聞こえた。
「ヨッシー、先にお風呂入っちゃいな。」
「うん。ありがとう。」
自分の家とはいえ、至れり尽くせりで申し訳ないなと吉塚は思う。
いくら居候じみたことをさせてるとはいえ、なんだか割に合わない気もする。
何かお礼にできること………と考えても、吉塚にできることは高城にもできる。
どうしたら恩返しができるだろうか?
わしゃわしゃと泡立てたシャンプーで髪を洗いながら考える。
高城だって恩着せがましい態度でしている訳ではないと、吉塚は理解している。
なんなら今恩返ししたいと気持ちを押し付けているのは吉塚の方だ。
良いか悪いかでいえば、確実に良くない。
高城だって気まずくなって出て行ってしまうかもしれない。
どうするかと泡をシャワーでしっかりと流しながら、ふと気付く。
―――風呂の窓、開いてる?
換気のために朝の間は開けていると高城は言っていたが、家を出る前に閉めてから出ている筈だ。
たまたま閉め忘れたのだろうか?
取り敢えずそっと閉めたものの、けれども高城はいつもちゃんと閉めたことを確認してなかったか?
そもそも自分は、何故開いてることに気付いた?
その思考に行き着いた瞬間、吉塚はゾッとして慌てて窓の鍵をかけた。
心臓の音が激しく鳴り響き、気持ちが悪い。
まるでホラー映画を観た後のように、背後に何か居るような気配さえしてくる。
吉塚は鏡に映らないように端に寄って急いで身体を洗うと、ろくに拭かずに高城が居るであろうリビングに走った。
「高城!」
「うわっ!びっくりしたー、何どうしたのヨッシー?びしゃびしゃじゃん。虫でも出た?」
ソファに寝転がりのんびりとテレビを観ていた高城は飛び起きたものの、パジャマすら湿らせている吉塚を見て、持って行くつもりで置いていた畳まれたタオル達から一枚取って吉塚に駆け寄った。
「高城、高城お前、今日風呂場の窓閉め忘れた?」
「は?風呂場の窓?」
風呂場の窓は絶対に開けたままにはしていない。
開けているのは朝起きてから家を出る直前までの時間だし、鍵をかけて開かないことを確認してついでに風呂の栓と蓋をしてから家を出ている。
帰ってきて直ぐ沸かせるようにだ。
「風呂場の窓、開いてたの?」
「開いてた。でも、高城は絶対閉めてる筈だよな?」
咄嗟に閉めて鍵をかけたけどと言われた瞬間、高城はゾッとした。
帰ってからも確かめるべきだった。
かけた筈の鍵までもが開いていたという事は、窓は内側から開けられている。
閉めた筈の窓が開いていたことにばかり吉塚は気を取られていて気付いていないが、つまり風呂場の窓云々以前に、高城と吉塚以外の誰かがこの家に侵入を果たしているということになる。
―――何が目的だ………
今までにない違和感に怯えてしまっている吉塚を抱きしめて宥めながら、高城は考える。
目的そのものが分からないと、対処の仕様がない。
今闇雲に颯太や警察に相談したところで、気の所為だと笑われるだけだ。
どうせ高城が閉め忘れたのだろうと。
「高城、あの………あのな、俺」
「どうしたヨッシー。ゆっくりで良いよ?」
言葉を詰まらせながらも必死に何かを訴えようとする吉塚の背中を撫でてやりながら、高城は言葉を待つ。
「俺、窓の外で何か光った気がして、だから気付いて………」
吉塚がなんとか吐き出した言葉に、高城は帰って来て施錠を確認しなかったことを死ぬ程後悔した。
頭に浮かんだのは反射する物。
例えば眼鏡やカメラのレンズ、そしてナイフなどの鋭利な刃物………どれにしても最悪過ぎる。
震える吉塚の身体にどこも異常が見当たらないのが、不幸中の幸いだ。
「ヨッシー、怖かったね。俺がちゃんと確かめるべきだった。ごめんね。」
「違っ、高城はわるくなくて、」
少しだけ身体を離してタオルで優しく拭いてやる高城に、吉塚は必死に首を横に振った。
それでも、子供だけの空間に不審者が居るかもしれないというのは恐ろしいものだ。
同じ子供である高城に必死に縋りつきながらも、一応家主である自分がなんとかしなくてはと思考が追い詰められていく。
「そうだね。俺もヨッシーも、悪くない。でも俺にはもっと出来ることがあったって話なんだけど………取り敢えず身体拭こうか。」
とうとう涙を零し始めた吉塚に対して、高城は意識していつものような少し能天気な声色を装った。
くずる吉塚が風邪を引かないように髪の毛から順番に拭きあげていると、高城自身は落ち着いてきたのか徐々に冷静な考えができるようになってきた。
犯人は目的ごと不明。
今は誰がどうなど考えるだけ無駄だろう。
では何故わざわざ侵入してまで風呂場の窓という微妙な場所を開けたのか。
そこになにかヒントがあるかもしれない。
「ヨッシー、その光ったやつの他に何か気付いたことない?」
「他………他は何も。あったかもしれないけど、分からなかった。」
吉塚も高城の様子と手つきに段々と落ち着いてきたのか、激しくなっていた呼吸も穏やかになってきた。
深呼吸を一つして、もう一度思い出してみる。
光に気付いたのは丁度シャワーを浴びてる最中だったから、そっちの方が大きくて他の音や匂いには気付けなかった。
そもそも何かが光ったかどうかすら、光った直後には気付けなかったからじっくり泡を流していた訳だし。
「例えば誰かが居て逃げたとしたら、十分な時間だと思う。」
吉塚がそう言えば、高城は考え込む仕草を見せた。
一瞬だけ光った何か。
「ヨッシー、怖い思いしたばかりで悪いけど一緒に家の中を見回ろう。危険は承知で他に開いてるところがないか確認したいけど、ヨッシーを一人にさせたくない。」
一緒に居ればせめて自分が盾となって逃がしてあげるくらいはできるが、吉塚一人だと襲われてしまうかもしれない。
自分が狙いならいいけれど、此処が吉塚の家な以上吉塚が狙われている可能性の方が高い。
「分かった。どこから行く?」
「そうだね………まず風呂場を確かめたい。ヨッシーの眼鏡も取りに行きたいしね。あと、どういう風に開いてたか覚えてる?」
高城はタオルドライを止めて吉塚の手を握りながらそう言って、ゆっくりと歩き出した。
空いてる方の手には念の為に武器になりそうな物………以前倉庫から見つけ出した木製バットを手にしている。
万が一吉塚が襲われたら、刺し違えるか過剰防衛をする覚悟くらいはある。
「念の為トイレや玄関の小窓も見ておこう。」
細工をされている可能性があるとは言えなかったが、高城の言いたいことを理解してくれたのか吉塚は特に何も言わずに頷いた。
実際、トイレも玄関の小窓も目に見えた細工や破損はなかったので余計な不安を与えずに済んだ。
「ここが、この位開いてたんだ。」
吉塚はもう一度鍵を開けて、覚えている範囲で再現してみせた。
高城が持っているバットの柄が辛うじて通る位の狭い隙間。
物理的に襲おうにも狭いから、目的は盗撮か覗きだったのかもしれない。
やはりここは颯太や警察に一度相談しておいた方が良いだろう。
「他も見て回ろうか。」
「うん。」
覗きや盗撮が目的ならば、家に侵入したのも何か仕掛ける為の可能性がある。
一回一回侵入しなくても、吉塚や高城の動向を探れるからだ。
もう一度しっかりと鍵をかけて風呂場を後にし、一部屋一部屋順番に隅々と、コンセントのタップや
見覚えのない物が増えてないかチェックしていく。
案の定、リビングと吉塚の部屋に不審なコンセントが見付かり、まさかと思って再びトイレを探れば小型のカメラが見付かった。
そして高城が居座っている部屋には何も無かったということは―――
「狙いは、俺?」
「だと思う。ヨッシー、確か親戚の人に警察関係者が居るんだっけ?その人に連絡して。俺は颯太さんに伝えるから。」
厳密に言えば親戚ではないのだが、と思いながらも吉塚は高城の指示に素直に従い、該当する人物に電話をかけた。
盗聴器にカメラ。
これは所謂ストーカーの仕業だろう。
高城のように見目がいい訳ではない自分が、まさかストーカー被害に遭うだなんて思ってもなかった。
風呂場で感じた恐怖がぶり返して震えてしまう吉塚の手を、高城は電話しながらも優しく握ってやった。
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