貴方に幸せの花束を

かかし

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中編

きみのためのゆめ

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―――最期に覚えているのは、従兄弟の首を噛み千切った瞬間。

身を焦がす程の怒りは、明確な殺意を産みただひたすらに【赤】を撒き散らした。
それでも、足りないと思った。
彼の悲しみに、苦しみに、償うには何一つ足りないと。
兵士達の怒声に交じって、砂嵐のような音がする。
やがてその音は大きくなり、そしてそれしか聞こえなくなる。

身体中が熱く、痛い。
刺されたのだと気付くよりも前に、視界が歪んだ。


























ハロー、ハロー
君の嘆きは、一体誰の為だったんだろうか
親友の為?
愛しい人の為?
それとも、自分の為?

ハロー、ハロー
君の悲しみは、一体誰の所為だったんだろうか
親友の所為?
愛しい人の所為?
それとも、自分の所為?
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