99 / 138
第八章〜統一戦争〜
第93話 紀伊脱出
しおりを挟む
ロレック王国首都バーンイルの中心部にある国王宮殿にて、ロレック王国国王ジョン・ロレックは、部屋の中をウロウロとしていた。
「…何故だ何故だ何故だ!!何故、さっさと攻撃を開始しない…!!準備は出来ているのであろう!?」
落ち着きがないジョンは、家臣に浅瀬で停泊している紀伊を指さしながら、攻撃を行わない理由を聞いた。
「しかしながら、陛下…!未だ周辺地域の民間人の避難が終わっていないのです。もし今、敵を攻撃し挑発すれば、被害は甚大なものになると…!」
攻撃を行なわい理由を家臣は答える。
「黙れ!愚民どもの命なぞどうでも良い!!さっさと始めんか!!これは王の命令だ!さっさと攻撃を始めよ!!」
「…………はっ………それでは、失礼します……」
これなら大帝国に直接支配されていた方がマシだと思いながら、家臣は後で命令を上手い具合に誤魔化しておこうと決意し、部屋から出ようとしたその時、
「陛下!緊急事態でございます!!」
「なんだね騒々しい…」
別の家臣が、慌てた様子で部屋に入ってきた。
「先程、シャールス師団長から通信があり、アーガス共和国が侵攻を開始、現在軍を分担し、第六混成師団を中心とした王国軍は、西へと進路を変えて進軍中とのことです」
「何!?」
慌てて入ってきた家臣からの報告に、ジョンは驚き直ぐに怒りが湧いてきた。
「ヨークめ…!勝手な真似を…!!」
(陛下に報告すれば、余計なことをしかねないと判断し、既成事実を作った後に報告をしたな…)
ヨークの行動にジョンがキレる中、家臣の1人はヨークが既成事実化した後に、報告したということを察した。
「もうよい、奴が好き勝手に行動するのであれば、こちらもそうしよう!」
「…へ、陛下!お待ちを!!」
ジョンが部屋を出て行き、何をするかを気づいた家臣は止めるために後を追う。
怒るジョンが向かったのは、国王宮殿内にある放送室だった。
「邪魔だ退けぃ!」
「へ、陛下!?」
放送室に居た兵士を殴り飛ばし、ジョンはマイクを手に取った。
「全軍に次ぐ!大和へ攻撃を開始せよ!!繰り返す!大和を攻撃せよ!!これは国王命令だ!!!」
マイクを取ったジョンは、一方的に命令を飛ばし、そのまま乱雑にマイクを投げ飛ばした。
「……っ!」
止めきれなかったことに追ってきた家臣が悔やむ中、ジョンはそれを無視して部屋を出る。
「私はこのまま地下に避難する…あとは任せる」
悔やんでいる家臣に、避難先などを伝えた後、ジョンはそのまま安全な地下へと避難して行った。
「皆、済まない…!」
無能な国王を停めきれなかったことに、家臣は自身の無能さを嘆き、これから犠牲になってしまうだろう者達に謝罪した。
〇
「不味いな…」
紀伊の第一艦橋にて、千夏は嫌な予感を感じていた。
それもそのはず、先程まで居なかった戦車が姿を表し、主砲を紀伊に向けているのだ。
「…全艦戦闘態勢!UD-BV発進用意!」
このまま後手に回ってはやられると判断した千夏は、いざと言う時のため、戦闘態勢へと移行させる。
「サイバー班、進捗はどうか?」
『よーーしッ!取ったァーーーッ!!!』
サイバー班の状況を確認するため、通信を繋げた時、班長胡桃木 瑠偉の叫び声が響き、千夏は少し驚いた。
『えー…こちらサイバー班、ユキのシステム中枢に侵入することに成功、これより再起動を行います』
「わ、分かった…引き続き頼む」
瑠偉の変わり、報告してくれた班員に状況を聞き、千夏は引き続き頼む。
「よし、再起動に時間がかかるとはいえ、十数分有れば…!」
千夏が安堵したその時だった。
バゴンッ!
爆発音と共に船体が大きく揺れる。
「まさかっ!?」
千夏は双眼鏡を使い、街の方を見てみる。
双眼鏡を覗いてみると、海岸にいた軍が紀伊に攻撃を始めていた。
ドォン!!
「うぐっ…!」
戦車の砲撃が命中し、船体が再び大きく揺れる。
「サイバー班、復旧はまだ!?」
『後、2分程だ!何とか時間を稼いでくれ!』
船体が揺れる中、千夏はサイバー班に通信を送り、瑠偉が質問に答えた。
「分かった!」
瑠偉に返事をしながら、千夏は通信を切り替える。
「システム復旧まで2分だ!副砲、高射砲、機関銃、攻撃開始!サイバー班が、システムを復旧させるまで敵を紀伊に近づかせるな!!」
通信を切り替えた千夏は、乗組員を鼓舞する。
艦長から命令が降り、斜線が通る銃火器が、攻撃してきた王国軍に火を噴く。
圧倒的な銃火器の前に、王国軍は為す術なく倒され、砲撃を受けつつもサイバー班に言われた通り、2分稼ぐことが出来た。
『全システム復旧完了!』
「後進一杯!急げ!!」
全てのシステムが復旧したことで、千夏は紀伊を後進させる。
『ダメです!抜け出せません…!』
操舵室から抜け出せないという報告を受けた千夏が、苦虫を噛み潰したよな表情を浮かべたその時、
『……早梅、山櫻に干渉部分の座標を送信………約40秒後に魚雷が来ます』
復旧したユキが、行動に出ていた。
「ユキちゃん…!」
『今はここを出ましょ!』
ユキが復活したことに、千夏は嬉しそうな笑みを浮かべ、ユキはウィンクをしながら返事を返した。
「まもなく魚雷が届く!総員何かに掴まれ!!」
千夏が魚雷のことを報告してから数秒後、早梅と山櫻から放たれた魚雷が、紀伊が座礁している箇所に命中し、水柱と共に船体が大きく揺れる。
『抜け出せました!!』
「反転、180度!現海域を離れる!!」
抜け出せた紀伊は、そのまま艦首を180度回頭し、駆逐艦と共にバーンイルを背に、離れて行った。
「…何故だ何故だ何故だ!!何故、さっさと攻撃を開始しない…!!準備は出来ているのであろう!?」
落ち着きがないジョンは、家臣に浅瀬で停泊している紀伊を指さしながら、攻撃を行わない理由を聞いた。
「しかしながら、陛下…!未だ周辺地域の民間人の避難が終わっていないのです。もし今、敵を攻撃し挑発すれば、被害は甚大なものになると…!」
攻撃を行なわい理由を家臣は答える。
「黙れ!愚民どもの命なぞどうでも良い!!さっさと始めんか!!これは王の命令だ!さっさと攻撃を始めよ!!」
「…………はっ………それでは、失礼します……」
これなら大帝国に直接支配されていた方がマシだと思いながら、家臣は後で命令を上手い具合に誤魔化しておこうと決意し、部屋から出ようとしたその時、
「陛下!緊急事態でございます!!」
「なんだね騒々しい…」
別の家臣が、慌てた様子で部屋に入ってきた。
「先程、シャールス師団長から通信があり、アーガス共和国が侵攻を開始、現在軍を分担し、第六混成師団を中心とした王国軍は、西へと進路を変えて進軍中とのことです」
「何!?」
慌てて入ってきた家臣からの報告に、ジョンは驚き直ぐに怒りが湧いてきた。
「ヨークめ…!勝手な真似を…!!」
(陛下に報告すれば、余計なことをしかねないと判断し、既成事実を作った後に報告をしたな…)
ヨークの行動にジョンがキレる中、家臣の1人はヨークが既成事実化した後に、報告したということを察した。
「もうよい、奴が好き勝手に行動するのであれば、こちらもそうしよう!」
「…へ、陛下!お待ちを!!」
ジョンが部屋を出て行き、何をするかを気づいた家臣は止めるために後を追う。
怒るジョンが向かったのは、国王宮殿内にある放送室だった。
「邪魔だ退けぃ!」
「へ、陛下!?」
放送室に居た兵士を殴り飛ばし、ジョンはマイクを手に取った。
「全軍に次ぐ!大和へ攻撃を開始せよ!!繰り返す!大和を攻撃せよ!!これは国王命令だ!!!」
マイクを取ったジョンは、一方的に命令を飛ばし、そのまま乱雑にマイクを投げ飛ばした。
「……っ!」
止めきれなかったことに追ってきた家臣が悔やむ中、ジョンはそれを無視して部屋を出る。
「私はこのまま地下に避難する…あとは任せる」
悔やんでいる家臣に、避難先などを伝えた後、ジョンはそのまま安全な地下へと避難して行った。
「皆、済まない…!」
無能な国王を停めきれなかったことに、家臣は自身の無能さを嘆き、これから犠牲になってしまうだろう者達に謝罪した。
〇
「不味いな…」
紀伊の第一艦橋にて、千夏は嫌な予感を感じていた。
それもそのはず、先程まで居なかった戦車が姿を表し、主砲を紀伊に向けているのだ。
「…全艦戦闘態勢!UD-BV発進用意!」
このまま後手に回ってはやられると判断した千夏は、いざと言う時のため、戦闘態勢へと移行させる。
「サイバー班、進捗はどうか?」
『よーーしッ!取ったァーーーッ!!!』
サイバー班の状況を確認するため、通信を繋げた時、班長胡桃木 瑠偉の叫び声が響き、千夏は少し驚いた。
『えー…こちらサイバー班、ユキのシステム中枢に侵入することに成功、これより再起動を行います』
「わ、分かった…引き続き頼む」
瑠偉の変わり、報告してくれた班員に状況を聞き、千夏は引き続き頼む。
「よし、再起動に時間がかかるとはいえ、十数分有れば…!」
千夏が安堵したその時だった。
バゴンッ!
爆発音と共に船体が大きく揺れる。
「まさかっ!?」
千夏は双眼鏡を使い、街の方を見てみる。
双眼鏡を覗いてみると、海岸にいた軍が紀伊に攻撃を始めていた。
ドォン!!
「うぐっ…!」
戦車の砲撃が命中し、船体が再び大きく揺れる。
「サイバー班、復旧はまだ!?」
『後、2分程だ!何とか時間を稼いでくれ!』
船体が揺れる中、千夏はサイバー班に通信を送り、瑠偉が質問に答えた。
「分かった!」
瑠偉に返事をしながら、千夏は通信を切り替える。
「システム復旧まで2分だ!副砲、高射砲、機関銃、攻撃開始!サイバー班が、システムを復旧させるまで敵を紀伊に近づかせるな!!」
通信を切り替えた千夏は、乗組員を鼓舞する。
艦長から命令が降り、斜線が通る銃火器が、攻撃してきた王国軍に火を噴く。
圧倒的な銃火器の前に、王国軍は為す術なく倒され、砲撃を受けつつもサイバー班に言われた通り、2分稼ぐことが出来た。
『全システム復旧完了!』
「後進一杯!急げ!!」
全てのシステムが復旧したことで、千夏は紀伊を後進させる。
『ダメです!抜け出せません…!』
操舵室から抜け出せないという報告を受けた千夏が、苦虫を噛み潰したよな表情を浮かべたその時、
『……早梅、山櫻に干渉部分の座標を送信………約40秒後に魚雷が来ます』
復旧したユキが、行動に出ていた。
「ユキちゃん…!」
『今はここを出ましょ!』
ユキが復活したことに、千夏は嬉しそうな笑みを浮かべ、ユキはウィンクをしながら返事を返した。
「まもなく魚雷が届く!総員何かに掴まれ!!」
千夏が魚雷のことを報告してから数秒後、早梅と山櫻から放たれた魚雷が、紀伊が座礁している箇所に命中し、水柱と共に船体が大きく揺れる。
『抜け出せました!!』
「反転、180度!現海域を離れる!!」
抜け出せた紀伊は、そのまま艦首を180度回頭し、駆逐艦と共にバーンイルを背に、離れて行った。
93
お気に入りに追加
595
あなたにおすすめの小説
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
平和国家異世界へ―日本の受難―
あずき
ファンタジー
平和国家、日本。 東アジアの島国であるこの国は、厳しさを増す安全保障環境に対応するため、 政府は戦闘機搭載型護衛艦、DDV-712「しなの」を開発した。 「しなの」は第八護衛隊群に配属され、領海の警備を行なうことに。
それから数年後の2035年、8月。
日本は異世界に転移した。
帝国主義のはびこるこの世界で、日本は生き残れるのか。
総勢1200億人を抱えた国家サバイバルが今、始まる――
何番煎じ蚊もわからない日本転移小説です。
質問などは感想に書いていただけると、返信します。
毎日投稿します。
異世界に転移す万国旗
あずき
ファンタジー
202X年、震度3ほどの地震と共に海底ケーブルが寸断された。
日本政府はアメリカ政府と協力し、情報収集を開始した。
ワシントンD.Cから出港した米艦隊が日本海に現れたことで、
アメリカ大陸が日本の西に移動していることが判明。
さらに横須賀から出発した護衛艦隊がグレートブリテン島を発見。
このことから、世界中の国々が位置や向きを変え、
違う惑星、もしくは世界に転移していることが判明した。
私のスローライフはどこに消えた?? 神様に異世界に勝手に連れて来られてたけど途中攫われてからがめんどくさっ!
魔悠璃
ファンタジー
タイトル変更しました。
なんか旅のお供が増え・・・。
一人でゆっくりと若返った身体で楽しく暮らそうとしていたのに・・・。
どんどん違う方向へ行っている主人公ユキヤ。
R県R市のR大学病院の個室
ベットの年配の女性はたくさんの管に繋がれて酸素吸入もされている。
ピッピッとなるのは機械音とすすり泣く声
私:[苦しい・・・息が出来ない・・・]
息子A「おふくろ頑張れ・・・」
息子B「おばあちゃん・・・」
息子B嫁「おばあちゃん・・お義母さんっ・・・」
孫3人「いやだぁ~」「おばぁ☆☆☆彡っぐ・・・」「おばあちゃ~ん泣」
ピーーーーー
医師「午後14時23分ご臨終です。」
私:[これでやっと楽になれる・・・。]
私:桐原悠稀椰64歳の生涯が終わってゆっくりと永遠の眠りにつけるはず?だったのに・・・!!
なぜか異世界の女神様に召喚されたのに、
なぜか攫われて・・・
色々な面倒に巻き込まれたり、巻き込んだり
事の発端は・・・お前だ!駄女神めぇ~!!!!
R15は保険です。
1514億4000万円を失った自衛隊、派遣支援す
ス々月帶爲
ファンタジー
元号が令和となり一箇月。自衛隊に数々の災難が、襲い掛かっていた。
対戦闘機訓練の為、東北沖を飛行していた航空自衛隊のF-35A戦闘機が何の前触れもなく消失。そのF-35Aを捜索していた海上自衛隊護衛艦のありあけも、同じく捜索活動を行っていた、いずも型護衛艦2番艦かがの目の前で消えた。約一週間後、厄災は東北沖だけにとどまらなかった事を知らされた。陸上自衛隊の車両を積載しアメリカ合衆国に向かっていたC-2が津軽海峡上空で消失したのだ。
これまでの損失を計ると、1514億4000万円。過去に類をみない、恐ろしい損害を負った防衛省・自衛隊。
防衛省は、対策本部を設置し陸上自衛隊の東部方面隊、陸上総隊より選抜された部隊で混成団を編成。
損失を取り返すため、何より一緒に消えてしまった自衛官を見つけ出す為、混成団を災害派遣する決定を下したのだった。
これは、「1514億4000万円を失った自衛隊、海外に災害派遣す(https://ncode.syosetu.com/n3570fj/)」の言わば海上自衛隊版です。アルファポリスにおいても公開させていただいております。
※作中で、F-35A ライトニングⅡが墜落したことを示唆する表現がございます。ですが、実際に墜落した時より前に書かれた表現ということをご理解いただければ幸いです。捜索が打ち切りとなったことにつきまして、本心から残念に思います。搭乗員の方、戦闘機にご冥福をお祈りいたします。
超文明日本
点P
ファンタジー
2030年の日本は、憲法改正により国防軍を保有していた。海軍は艦名を漢字表記に変更し、正規空母、原子力潜水艦を保有した。空軍はステルス爆撃機を保有。さらにアメリカからの要求で核兵器も保有していた。世界で1、2を争うほどの軍事力を有する。
そんな日本はある日、列島全域が突如として謎の光に包まれる。光が消えると他国と連絡が取れなくなっていた。
異世界転移ネタなんて何番煎じかわかりませんがとりあえず書きます。この話はフィクションです。実在の人物、団体、地名等とは一切関係ありません。
勇者現代へ帰る。でも、国ごと付いてきちゃいました。
Azanasi
ファンタジー
突然召喚された卒業間近の中学生、直人
召喚の途中で女神の元へ……女神から魔神の討伐を頼まれる。
断ればそのまま召喚されて帰るすべはないと女神は言い、討伐さえすれば元の世界の元の時間軸へ帰してくれると言う言葉を信じて異世界へ。
直人は魔神を討伐するが帰れない。実は魔神は元々そんなに力があるわけでもなくただのハリボテだった。そう、魔法で強く見せていただけだったのだが、女神ともなればそれくらい簡単に見抜けるはずなおだが見抜けなかった。女神としては責任問題だここでも女神は隠蔽を施す。
帰るまで数年かかると直人に伝える、直人は仕方なくも受け入れて現代の知識とお買い物スキルで国を発展させていく
ある時、何の前触れもなく待望していた帰還が突然がかなってしまう。
それには10年の歳月がかかっていた。おまけにあろうことか国ごと付いてきてしまったのだ。
現代社会に中世チックな羽毛の国が現れた。各国ともいろんな手を使って取り込もうとするが直人は抵抗しアルスタン王国の将来を模索して行くのだった。
■小説家になろうにも掲載
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる