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39.はじめて?
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シュラトは迷いなくカルナの後孔へと指を伸ばし、香油を擦り付けるようにその窄まりに触れる。
それだけでそこがヒクついて、カルナの体もびくりと跳ねた。
「っ、あ」
追加でさらに香油を垂らされ、シュラトの人差し指がゆっくりとカルナのナカへと入ってくる。指の付け根まで収まると、シュラトはその指をゆるゆると動かし、カルナの腹の内側を指で優しく解しはじめた。
「ああっ、あ、う」
「久しぶりだから緊張してるんだな。いつもより狭い」
「っん、は、あぁ……!」
ナカでぐるりと指が回転する。そのままぬぷぬぷと指を抜き差しされて、カルナの口からは甘い吐息がこぼれた。
香油の甘い香りのせいか、それとも久々で興奮しているのか、酸欠のときのように頭がクラクラする。
もっと欲しい。早く欲しい。
シュラトに全部喰らい尽くしてほしい──
「はっ、うッ……あ、あ……」
カルナの気持ちを知ってか知らずか、ナカの指が二本に増やされた。またゆっくりと、狭い内側を押し広げるようにシュラトの指がナカを掻き回す。
「やっ……はやく、ぅ、ああ……」
「まだダメだ。痛い思いはさせたくない」
「いいっ、いいから……あっ、ああッ」
「ここ好きだろう?」
ある箇所を、二本の指先でぐりぐりと押される。
すると、電流が流れるような快感がカルナの体を駆け巡り、内腿がびくびくと痙攣した。
指を抜き差しするたびにそこを刺激しながら、苦笑したシュラトが場違いなほどに柔らかい声で言う。
「そんなに焦らなくても時間はたっぷりある。ゆっくり楽しめばいい。せっかくの初めてなんだから」
──また、はじめてって……
カルナはとろけた思考の中、シュラトの言う『初めて』の意味を考える。
別に、ふたりが体を繋げるのは今日が初めてというわけではない。
それこそ、二週間前までは毎日のように体を繋げていた。
またするのかと目を丸くするカルナに、シュラトは真顔で「付き合いたての恋人はそんなものだ」と、当然のように答えていた。カルナもそれを真に受けたわけではなかったが、気持ちいいしまあいいかと思って毎日愛し合っていたのだ。
少し話は逸れたが、とにかくふたりにとってはこれが『初めて』ではない。
なら、いったいなにが初めてなのか──
「はっ、んぁ、あっ……あ、あ」
「かわいい」
目を細めて笑ったシュラトが、指の動きはそのまま、緩く勃ち上がったカルナの性器の先端あたりにキスをした。そして、先走りの滲み出るそこをペロペロと舐める。
敏感な粘膜を刺激する濡れた舌の感触に、カルナの性器がびくりと硬さを増した。
「またすぐイけそうだな。あまりひとりでやってなかったのか?」
「や、やっ……」
シュラトの声とともに、グチュグチュとナカを掻き回すいやらしい水音が、カルナの頭に響く。
過ぎた快感にかぶりを振るが、シュラトの指の動きが止まることはない。それどころか、さらに指を増やされ、三本の指がズブズブとカルナのナカを犯していた。
鈴口からあふれた透明な蜜が、とろとろとカルナの性器の幹を伝い落ちていく。それをまたシュラトの舌が美味そうに舐め取り、裏筋をなぞるように舌を這わせる。
前も後ろも同時に責められて、頭がどうにかなってしまいそうだった。
「も、もうっ……あ、っん」
「そうだな」
カルナの口から泣き言のような声がもれた瞬間、ナカの指がずるりと引き抜かれた。
もう限界だったカルナとしてはそのまま指でイかせてほしかったのだが、どうやらシュラトにそのつもりはないらしい。
それだけでそこがヒクついて、カルナの体もびくりと跳ねた。
「っ、あ」
追加でさらに香油を垂らされ、シュラトの人差し指がゆっくりとカルナのナカへと入ってくる。指の付け根まで収まると、シュラトはその指をゆるゆると動かし、カルナの腹の内側を指で優しく解しはじめた。
「ああっ、あ、う」
「久しぶりだから緊張してるんだな。いつもより狭い」
「っん、は、あぁ……!」
ナカでぐるりと指が回転する。そのままぬぷぬぷと指を抜き差しされて、カルナの口からは甘い吐息がこぼれた。
香油の甘い香りのせいか、それとも久々で興奮しているのか、酸欠のときのように頭がクラクラする。
もっと欲しい。早く欲しい。
シュラトに全部喰らい尽くしてほしい──
「はっ、うッ……あ、あ……」
カルナの気持ちを知ってか知らずか、ナカの指が二本に増やされた。またゆっくりと、狭い内側を押し広げるようにシュラトの指がナカを掻き回す。
「やっ……はやく、ぅ、ああ……」
「まだダメだ。痛い思いはさせたくない」
「いいっ、いいから……あっ、ああッ」
「ここ好きだろう?」
ある箇所を、二本の指先でぐりぐりと押される。
すると、電流が流れるような快感がカルナの体を駆け巡り、内腿がびくびくと痙攣した。
指を抜き差しするたびにそこを刺激しながら、苦笑したシュラトが場違いなほどに柔らかい声で言う。
「そんなに焦らなくても時間はたっぷりある。ゆっくり楽しめばいい。せっかくの初めてなんだから」
──また、はじめてって……
カルナはとろけた思考の中、シュラトの言う『初めて』の意味を考える。
別に、ふたりが体を繋げるのは今日が初めてというわけではない。
それこそ、二週間前までは毎日のように体を繋げていた。
またするのかと目を丸くするカルナに、シュラトは真顔で「付き合いたての恋人はそんなものだ」と、当然のように答えていた。カルナもそれを真に受けたわけではなかったが、気持ちいいしまあいいかと思って毎日愛し合っていたのだ。
少し話は逸れたが、とにかくふたりにとってはこれが『初めて』ではない。
なら、いったいなにが初めてなのか──
「はっ、んぁ、あっ……あ、あ」
「かわいい」
目を細めて笑ったシュラトが、指の動きはそのまま、緩く勃ち上がったカルナの性器の先端あたりにキスをした。そして、先走りの滲み出るそこをペロペロと舐める。
敏感な粘膜を刺激する濡れた舌の感触に、カルナの性器がびくりと硬さを増した。
「またすぐイけそうだな。あまりひとりでやってなかったのか?」
「や、やっ……」
シュラトの声とともに、グチュグチュとナカを掻き回すいやらしい水音が、カルナの頭に響く。
過ぎた快感にかぶりを振るが、シュラトの指の動きが止まることはない。それどころか、さらに指を増やされ、三本の指がズブズブとカルナのナカを犯していた。
鈴口からあふれた透明な蜜が、とろとろとカルナの性器の幹を伝い落ちていく。それをまたシュラトの舌が美味そうに舐め取り、裏筋をなぞるように舌を這わせる。
前も後ろも同時に責められて、頭がどうにかなってしまいそうだった。
「も、もうっ……あ、っん」
「そうだな」
カルナの口から泣き言のような声がもれた瞬間、ナカの指がずるりと引き抜かれた。
もう限界だったカルナとしてはそのまま指でイかせてほしかったのだが、どうやらシュラトにそのつもりはないらしい。
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