105 / 105
ここは獣人の国
9
しおりを挟む
「やった!やっぱりいたでしょ、ミシェルさんに任せておいて正解よ!早く連れてきてちょうだい、今から訓練したら鍋の祭典に間に合うわ!やっぱり最初は花びらをこう、どーんと私の後ろから撒いてもらいましょ!」
やはりの流石の聖女様だ。
絶対に頷くと思っていたが、本人はノリノリだ。
カロンが紡いだ魔術は、ホログラムのように美しい聖女様の姿を幻影のようにミシェルの前に映し出す。
ミシェルは、カロンに魔術で聖女様との緊急通信をお願いしたのだ。
名目上は息子であるカロンくらいしか許されていない通信魔術で、カロンもこの魔術を使うのは初めてだと言っていた。相当受け手の聖女様もびっくりしたろうに、まるで電話でも取る気軽さでこの魔術を受信してくれた。
さすがは聖女様だ。常人には思いもつかない部分の何かの未来視があるのだろう。
ミシェルが見つけました!と開口一言聖女様に告げて、ニーケをグッと聖女様にお見せして、ちょっと羽ばたいてもらったその瞬間に、ミシェルのいいたいことが聖女様には完全にわかったらしい。
ニーケに聖女様の周りで言祝ぐ前触れの巫女の役割を、すぐに任命した。
ずっと探していたらしいのだが、これといういい人材がいなかった様子だ。
アランの占いの件以来ミシェルは時々聖女様のところに用事に行くダンテやカロンについて聖女様のところに行っていたのだが、前触れの巫女のいい人材がいないとぼやいていたのだ。
「なんか、こう、私が登場するときにどーっんと楽しい演出が欲しいのよねえ!聖女様かっこいいわ!ってみんながなるような。アランでもいいんだけどさ、アランは巫女ではないし、もうパーっとちょっと派手なのがいいのよ。ミシェルさん、誰か知らない?いい人がいたら教えといてね!」
「はは、依頼人に花火師でもきたら紹介しますね!」
「絶対よ!見つけたら緊急連絡してもいいわ。カロンが私に直通する魔術を知っているから、カロンにお願いしてちょうだいね」
城下町の大道芸の話を羨ましそうに聞いていた聖女様から、そんな気軽なお願いをいただいて、ノリのいいミシェルはそれをお気軽に承諾していたのだ。言霊という言葉の存在を侮っていてはいけないものだ。
本当に聖女様ときたら、あんなゆるふわに見えていてもやはりディーテ王国の根幹に存在するような立派なお人だ。
ミシェルが何かを連れてくる予感をしていたのだろう。
聖女様は楽しそうに続ける。
「ニーケっていうの?いい名前ね!とってもその翼可愛いわ!早くそんなところでぐずぐずしてないで、これから忙しくなるからすぐに荷物まとめてちょうだいね!」
「は・・・え、はい」
後ろのニーケは固まっている。
そりゃそうだ。聖女様という生き物は九重の神殿の奥の奥に大切に囲われている神の妻。
普通はこんなノリの良い可愛い女性だとは思わないし、お言葉を直接いただける事だけでも相当な名誉らしい。
ミシェルはようわからんが。
ミシェルは自分の鑑定が正しい道を弾き出したと思われる事で大満足だ。
「そういう訳で、やっぱり貴女の活躍する場所は、神殿で間違いないわ!あなたじゃないとこの仕事できないのよ。あなたの特殊性は、苦しかったろうけれど祝福でもあった訳なのよね。神殿で貴女はとても大切にしてもらえるわよ」
これからニーケは聖女のお付きの前触れの巫女として、誰にもできない仕事を任される。
ほかの鳥族では無理。人でも無理。ニーケがハーフの鳥人の女の子であるからこその仕事だ。そしてそんな稀有な存在は、この世界で一人しかいないらしい。
そして聖女の周りで美しく宙を舞う前触れの巫女なぞ、どれほどの男の心を奪うのか。
番いを諦めていたニーケにも、ヒトの伴侶やら恋人やらなら、すぐに見つかるだろう。
「ミシェルさん・・どうしてこんなに私にご親切を・・」
自分が一体何を仰せ使ったのかをようやく理解したニーケは震えながら涙を流した。
この感情の淡白な現代っ子が、ようやく見せた涙だ。
ミシェルはご機嫌で答えた。
「どうして?わかんない。でも、貴女と会えてよかったわ!」
今度は涙するニーケとは違って、ミシェルは満面の笑みだ。
一人の苦しむ女性が、胸を張って人生を生きる手伝いができたのなら、この妙な異世界に渡ってきた甲斐もあるというものだ。よかった。
おいおいと泣き崩れるニーケの背中をさすってやっているミシェルの後ろに立ち尽くしていた男達は、二人を見守るしかできなかった。
「品の悪い女だが、魂はとても、美しいな」
ダンテは独り言をミシェルの後ろで、そうポツリとつぶやいた。女とはミシェルの事を指しているのは明白だ。
「ミシェルはとても美しいですよ、ダンテ様。私は決して彼女を手放すつもりはありません」
カロンはそう、ミシェルから目を離す事なくそう答えた。
カロンから急に発せられた強い言葉の意味に躊躇したダンテは、驚いてカロンに向き直って、言った。
「カロン。お前はまだ若い。今の感情は気の迷いだ。侯爵家がお前に相応しい伴侶を選ぶだろし、ミシェルは異世界人の上、お前より相当歳上だ。落ち着いて考えよ。お前は・・」
ピシャリとカロンはダンテに言い放つ。
「師よ。私はミシェルを手放すつもりはありません。たとえ侯爵家の意向であっても、聖女様の意志であっても。そして、貴方と彼女を争う事になっても、です」
カロンは挑戦的な目をして、ダンテを見据えた。
そこにカロンが見たのは、可愛いカロンではない。成人して間のない、だが次代の大神官としての強い矜持に満ちた、若い男の情熱のままの熱情だった。
こんなカロンの顔など見たこともない。
ダンテはたじろいだが、言葉を返す。
「カロン・・お前私がミシェルを求めるとでも思うのか?馬鹿げた事を」
薄くダンテをせせら笑うと、カロンは言った。
「なぜミシェルが貴方の手によって、この世界に呼ばれたのか。ダンテ様はまだ気がつきませんか」
そしてカロンは呆然としているダンテを置いて歩み出し、ダンテの傍を通り過ぎるとミシェルの元まで歩み寄り、先ほどのまでの氷のような次期大神官の顔など忘れた方のように、無邪気な顔をして言った。
「さあミシェルもニーケも立って!これからベルギリウス様に面会して、ニーケを連れている許可を取らなくては!鍋の祭典に間に合わせるのだったらとても忙しくなるよ!」
やはりの流石の聖女様だ。
絶対に頷くと思っていたが、本人はノリノリだ。
カロンが紡いだ魔術は、ホログラムのように美しい聖女様の姿を幻影のようにミシェルの前に映し出す。
ミシェルは、カロンに魔術で聖女様との緊急通信をお願いしたのだ。
名目上は息子であるカロンくらいしか許されていない通信魔術で、カロンもこの魔術を使うのは初めてだと言っていた。相当受け手の聖女様もびっくりしたろうに、まるで電話でも取る気軽さでこの魔術を受信してくれた。
さすがは聖女様だ。常人には思いもつかない部分の何かの未来視があるのだろう。
ミシェルが見つけました!と開口一言聖女様に告げて、ニーケをグッと聖女様にお見せして、ちょっと羽ばたいてもらったその瞬間に、ミシェルのいいたいことが聖女様には完全にわかったらしい。
ニーケに聖女様の周りで言祝ぐ前触れの巫女の役割を、すぐに任命した。
ずっと探していたらしいのだが、これといういい人材がいなかった様子だ。
アランの占いの件以来ミシェルは時々聖女様のところに用事に行くダンテやカロンについて聖女様のところに行っていたのだが、前触れの巫女のいい人材がいないとぼやいていたのだ。
「なんか、こう、私が登場するときにどーっんと楽しい演出が欲しいのよねえ!聖女様かっこいいわ!ってみんながなるような。アランでもいいんだけどさ、アランは巫女ではないし、もうパーっとちょっと派手なのがいいのよ。ミシェルさん、誰か知らない?いい人がいたら教えといてね!」
「はは、依頼人に花火師でもきたら紹介しますね!」
「絶対よ!見つけたら緊急連絡してもいいわ。カロンが私に直通する魔術を知っているから、カロンにお願いしてちょうだいね」
城下町の大道芸の話を羨ましそうに聞いていた聖女様から、そんな気軽なお願いをいただいて、ノリのいいミシェルはそれをお気軽に承諾していたのだ。言霊という言葉の存在を侮っていてはいけないものだ。
本当に聖女様ときたら、あんなゆるふわに見えていてもやはりディーテ王国の根幹に存在するような立派なお人だ。
ミシェルが何かを連れてくる予感をしていたのだろう。
聖女様は楽しそうに続ける。
「ニーケっていうの?いい名前ね!とってもその翼可愛いわ!早くそんなところでぐずぐずしてないで、これから忙しくなるからすぐに荷物まとめてちょうだいね!」
「は・・・え、はい」
後ろのニーケは固まっている。
そりゃそうだ。聖女様という生き物は九重の神殿の奥の奥に大切に囲われている神の妻。
普通はこんなノリの良い可愛い女性だとは思わないし、お言葉を直接いただける事だけでも相当な名誉らしい。
ミシェルはようわからんが。
ミシェルは自分の鑑定が正しい道を弾き出したと思われる事で大満足だ。
「そういう訳で、やっぱり貴女の活躍する場所は、神殿で間違いないわ!あなたじゃないとこの仕事できないのよ。あなたの特殊性は、苦しかったろうけれど祝福でもあった訳なのよね。神殿で貴女はとても大切にしてもらえるわよ」
これからニーケは聖女のお付きの前触れの巫女として、誰にもできない仕事を任される。
ほかの鳥族では無理。人でも無理。ニーケがハーフの鳥人の女の子であるからこその仕事だ。そしてそんな稀有な存在は、この世界で一人しかいないらしい。
そして聖女の周りで美しく宙を舞う前触れの巫女なぞ、どれほどの男の心を奪うのか。
番いを諦めていたニーケにも、ヒトの伴侶やら恋人やらなら、すぐに見つかるだろう。
「ミシェルさん・・どうしてこんなに私にご親切を・・」
自分が一体何を仰せ使ったのかをようやく理解したニーケは震えながら涙を流した。
この感情の淡白な現代っ子が、ようやく見せた涙だ。
ミシェルはご機嫌で答えた。
「どうして?わかんない。でも、貴女と会えてよかったわ!」
今度は涙するニーケとは違って、ミシェルは満面の笑みだ。
一人の苦しむ女性が、胸を張って人生を生きる手伝いができたのなら、この妙な異世界に渡ってきた甲斐もあるというものだ。よかった。
おいおいと泣き崩れるニーケの背中をさすってやっているミシェルの後ろに立ち尽くしていた男達は、二人を見守るしかできなかった。
「品の悪い女だが、魂はとても、美しいな」
ダンテは独り言をミシェルの後ろで、そうポツリとつぶやいた。女とはミシェルの事を指しているのは明白だ。
「ミシェルはとても美しいですよ、ダンテ様。私は決して彼女を手放すつもりはありません」
カロンはそう、ミシェルから目を離す事なくそう答えた。
カロンから急に発せられた強い言葉の意味に躊躇したダンテは、驚いてカロンに向き直って、言った。
「カロン。お前はまだ若い。今の感情は気の迷いだ。侯爵家がお前に相応しい伴侶を選ぶだろし、ミシェルは異世界人の上、お前より相当歳上だ。落ち着いて考えよ。お前は・・」
ピシャリとカロンはダンテに言い放つ。
「師よ。私はミシェルを手放すつもりはありません。たとえ侯爵家の意向であっても、聖女様の意志であっても。そして、貴方と彼女を争う事になっても、です」
カロンは挑戦的な目をして、ダンテを見据えた。
そこにカロンが見たのは、可愛いカロンではない。成人して間のない、だが次代の大神官としての強い矜持に満ちた、若い男の情熱のままの熱情だった。
こんなカロンの顔など見たこともない。
ダンテはたじろいだが、言葉を返す。
「カロン・・お前私がミシェルを求めるとでも思うのか?馬鹿げた事を」
薄くダンテをせせら笑うと、カロンは言った。
「なぜミシェルが貴方の手によって、この世界に呼ばれたのか。ダンテ様はまだ気がつきませんか」
そしてカロンは呆然としているダンテを置いて歩み出し、ダンテの傍を通り過ぎるとミシェルの元まで歩み寄り、先ほどのまでの氷のような次期大神官の顔など忘れた方のように、無邪気な顔をして言った。
「さあミシェルもニーケも立って!これからベルギリウス様に面会して、ニーケを連れている許可を取らなくては!鍋の祭典に間に合わせるのだったらとても忙しくなるよ!」
18
お気に入りに追加
88
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
転生したら養子の弟と家庭教師に好かれすぎて、困っています。
ももね いちご
恋愛
普通のOL高坂真姫(こうさかまき)が、転生したのは 、フランス王国だった!?
養子の弟と家庭教師の好き好きアピールに悪戦苦闘の毎日。
しかも、その家庭教師は元〇〇で……!?
揺れ動く、マキの心情に注目しながらお楽しみください
「休刊日不定期であり」
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜
楠ノ木雫
恋愛
病院に入院中だった私、奥村菖は知らず知らずに異世界へ続く穴に落っこちていたらしく、目が覚めたら知らない屋敷のベッドにいた。倒れていた菖を保護してくれたのはこの国の公爵家。彼女達からは、地球には帰れないと言われてしまった。
病気を患っている私はこのままでは死んでしまうのではないだろうかと悟ってしまったその時、いきなり目の前に〝妖精〟が現れた。その妖精達が持っていたものは幻の薬草と呼ばれるもので、自分の病気が治る事が発覚。治療を始めてどんどん元気になった。
元気になり、この国の公爵家にも歓迎されて。だから、恩返しの為に現代の知識をフル活用して頑張って元気に生きたいと思います!
でも、あれ? この世界には私の知る食材はないはずなのに、どうして食事にこの四角くて白い〝コレ〟が出てきたの……!?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
前世持ち公爵令嬢のワクワク領地改革! 私、イイ事思いついちゃったぁ~!
Akila
ファンタジー
旧題:前世持ち貧乏公爵令嬢のワクワク領地改革!私、イイ事思いついちゃったぁ〜!
【第2章スタート】【第1章完結約30万字】
王都から馬車で約10日かかる、東北の超田舎街「ロンテーヌ公爵領」。
主人公の公爵令嬢ジェシカ(14歳)は両親の死をきっかけに『異なる世界の記憶』が頭に流れ込む。
それは、54歳主婦の記憶だった。
その前世?の記憶を頼りに、自分の生活をより便利にするため、みんなを巻き込んであーでもないこーでもないと思いつきを次々と形にしていく。はずが。。。
異なる世界の記憶=前世の知識はどこまで通じるのか?知識チート?なのか、はたまたただの雑学なのか。
領地改革とちょっとラブと、友情と、涙と。。。『脱☆貧乏』をスローガンに奮闘する貧乏公爵令嬢のお話です。
1章「ロンテーヌ兄妹」 妹のジェシカが前世あるある知識チートをして領地経営に奮闘します!
2章「魔法使いとストッカー」 ジェシカは貴族学校へ。癖のある?仲間と学校生活を満喫します。乞うご期待。←イマココ
恐らく長編作になるかと思いますが、最後までよろしくお願いします。
<<おいおい、何番煎じだよ!ってごもっとも。しかし、暖かく見守って下さると嬉しいです。>>
獣人の彼はつがいの彼女を逃がさない
たま
恋愛
気が付いたら異世界、深魔の森でした。
何にも思い出せないパニック中、恐ろしい生き物に襲われていた所を、年齢不詳な美人薬師の師匠に助けられた。そんな優しい師匠の側でのんびりこ生きて、いつか、い つ か、この世界を見て回れたらと思っていたのに。運命のつがいだと言う狼獣人に、強制的に広い世界に連れ出されちゃう話
【第一章完結】半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
私は逃げます
恵葉
恋愛
ブラック企業で社畜なんてやっていたら、23歳で血反吐を吐いて、死んじゃった…と思ったら、異世界へ転生してしまったOLです。
そしてこれまたありがちな、貴族令嬢として転生してしまったのですが、運命から…ではなく、文字通り物理的に逃げます。
貴族のあれやこれやなんて、構っていられません!
今度こそ好きなように生きます!
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる