恭介&圭吾シリーズ

芹澤柚衣

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アンリミテッド・スノーマンの情景

12.

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 静かな空間だった。地球を丸ごと飲み込める怪獣が現れて、鳴海達をぺろりと頭から食べてしまったので今その胃袋の中にいますと関係各所の誰かに言われても信じられそうな程、広がる暗闇には果てがない。
〝ええと〟
 話を集約すべく、鳴海は気を引き締めた。扉を閉め損ねた時に似た、風の漏れる音が僅かに聞こえる。ふとした瞬間に、そっちに気が取られてしまうくらいには、鳴海の思考は取っ散らかっていた。向かいに視えているのは、見覚えがあると言えばあるような、それでも目撃者として警察に面通しを依頼されたらはっきり彼でしたとは言えないような、その程度の印象強さで覚えていた青年だった。
 生前に緩いパーマをかけていたのだろう均等な癖っ毛は、明るい栗色でコーティングされている。こめかみと襟足の一部だけ、不規則に跳ねているところには愛嬌があった。どこか軽薄にもとれそうなカラーリングで彩られていても、純朴さが一切損なわれていない真っ直ぐな瞳。反らしたらばちがあたりそうだなと鳴海は思った。もとより、人の話を真面目に聞く時は相手の目を見る方だ。
 悪霊と化した姿ばかりが記憶に残ってはいたけれど、そんな彼から負のエネルギーをすべて削ぎ落とせば、こういうタイプの優男ができあがるのだろうと推測はできた。申し訳なさそうに顔を歪めている要因も、心当たりから現状までを紐づけるには大いなるヒントになったし――詰まるところ要するに、話が早かった。
〝たっ君もお兄ちゃんを人質にとられて、脅されてたってことだよね?〟
 まるでこの後説明しなければならない誰かがいるかの如く噛んで含めるような言い方で、鳴海はたった今組み立てた推測の事実確認を試みた。たっくんとは、という顔で恐らくは兄だと思われる青年が暫し押し黙るので、注釈を添えるように拓真君と言い足してみたが怪訝な顔は戻らなかった。実際、渾名を気軽に付け合うほど関われていた訳ではないので、それも致し方ないかもしれない。
 腑に落ちない顔のまま、兄は静かに首を縦に振った。肯定の意を表す簡略的なサインだ。
〝そんなことだろうと思ったよ〟
 どこまでも明るい声が響いた。まるで、コピー用紙を印刷途中に使い切ってしまい棚から持ってきた在庫を一袋開けなきゃならなくなった程度の事案に対面しているかのような軽さだった。仲間に裏切られ、罠に嵌められたという事実は、コピー用紙何十枚にあたる質量と比べれば遥かに重い筈だ。容易く笑い飛ばされるのに、甘える訳にはいかなかった。
〝拓真のしたことで、貴方を巻き込んでしまうなんて……本当に、申し訳ありません〟
 和真は、外国のキャンディのように華やかな少年にしっかり頭を下げた。それは官僚が国会の答弁で矢面に立たされた時のような、折り目正しい言い方だった。
〝たっ君が、まるで悪いことしたみたいに謝るんだね〟
〝……?〟
 脳内で「たっ君」を「拓真」に変換する作業が必要だったため、嫌な間ができてしまった。慌てて和真は言われたことを自分なりに整理してみたが、脳内で何度か復唱しても理解はできなかった。
〝大事なひとを守るのに、いつも万全の状態が整っているとは限らない〟
 諦めた訳でも、憤りを隠している訳でもなく、鳴海がぽつりと溢すように言った。
〝本当にどうにもならない。そういう時に自分の中で一番がわかってたら、何を傷つけたって、守りたいって思えるんだよ。それを悪いことだなんて、よりによって貴方が言わないで……そのことをたっ君が後から知っちゃったら、きっと見捨てられた気分になる〟
 鳴海は静かに笑った。主人公が理不尽な目に遭うばかりで最終的に何ひとつ報われることのないままエンドロールを迎えた社会派映画を観た後のような、ひどくもの悲しい笑顔だった。
〝たっ君が守れなかったものは、他の誰かが、できる時にどうにかすれば済む話でしょ? それは貴方が頭を下げなきゃならない問題ではないし、仮にそのことで引き起こされる悲劇があったとしても、たっ君がお兄ちゃんを守り切ったっていう事実は、俺達にとっての絶望にはならないよ〟
 きっぱりと言い切って、鳴海は小さく息をついた。溜息でも、疲労でもない。それは、安堵からくる吐息だった。
〝たっ君が自分の心を、裏切るようなことにならなくて本当に良かった〟
 和真は何かを言おうとしたが、うまく言葉にできなかった。
 体がないから、涙も出ない。今はもう失ってしまったけれど、肉体とは所謂、心の映し鏡だったのかもしれない。今更そんなことを思った。何ひとつ置き換える言葉なんか思いつきもしないのに、今すぐこれらを外に出してしまわないとおかしくなってしまいそうだ。それは、そんな脅迫概念にも似た抗いがたい衝動だった。
〝……ありがとう〟
 言葉にしてしまってから、改めて凡庸だなと思う。こんな陳腐な一言しか伝えられないなんて。生きていた頃夢中になって読んだ本も、必要だったから開いた参考書も、どれも役に立ってはくれない。弟を見捨てるような発言をする前に遮ってくれた。そのことにこそ、一番お礼が言いたかったのに。
〝どういたしまして〟
 中学に上がってすぐ渡される英語の教科書に載っているだろう簡単な英文を日本語訳したかのような、シンプルな一言。挨拶の受け答えに倣うのであれば、鳴海の言葉は模範回答だ。兄が救われたかどうかなんて、いちいち考えもしない。鳴海にとってはどれもこれもが世間話で、日常の一部に違いない。カラフルな感情で彩られるその少年は、どこまでもプリミティブだった。
〝ところでさ、ひとつ疑問があるんだけど〟
 月の兎みたいにピョンと跳び跳ねて、鳴海が闇の中へすたすたと歩いて行く。
〝あ、あの……!〟
〝着いて来てよ。ちょっと思いついたことがあるんだ〟
 鳴海がにやりと笑った。戸棚に隠してあるお菓子を見つけたような笑顔だった。


〝ここだ!〟
「……え?」
 犬神が突然立ち止まって吠えた。圭吾は「こ」と「こ」と「だ」が揃ったらどんな文章になるのか、改めて考えなければならなかった。
 犬神が指し示す先に某かの建物があれば、圭吾だって神妙な顔で頷くことができたかもしれない。しかし彼が自慢げにポンポンと叩いている場所は明らかにただの地面であり土であり茶褐色の大地であり、詰まるところ要するに、紛うことなき疑いようもない地面であった。
 圭吾は考えた。もし今の犬神が何らかの莫大なストレスによって前置きもなくふざけてしまいたくなったが故の突っ込み待ちであるなら、現時点で申し訳ないぐらいの時間を放置してしまっている。圭吾はひたすらに言葉を選ぶことへ全力を注いでいた。なるべく犬神を傷つけることなく彼の顔をうまく立てながらも、丁寧な物言いで「何でやねん」を言わなければならなかった。
「こ……」
〝こ?〟
「ここ掘れワンワン……的な」
〝ぶっ飛ばすぞ!〟
 長考した結果盛大に犬神のプライドを傷つけ立てるどころか上からぺしゃんこに潰してしまったことに気づけないまま、圭吾はどうやら外してしまったらしい自身の発言に於いてううんと首を捻る。「先輩はブラジルにでも連れてかれたんですか?」との二択で迷った末の「ここ掘れワンワン」だったので、大いに失言したということがいまいちよくわからなかった。
 犬神は長時間潜水した後のように深く長い息を吸ってから、吸った分をゆっくりと吐き出している。肺活量だけで見れば世界新を狙ってもギリギリ新記録は叩き出せないような、絶妙な長さだった。
〝まぁ……あながち間違いでもねェンだけどな〟
 犬神はすぐに留飲を下げ、困り果てたように眉毛を下げる。圭吾が不審がるのも無理はなかった。そこは「部屋」などではないのだから。
「え、掘るんですか?」
 前足で固い土をガリガリと削りだした犬神を見て、圭吾は慌てて駆け寄った。目的も必要性も何ひとつ理解できていないままだったが、どうやらそれは決定事項のようだった。
〝おら、お前も手伝え〟
 尻尾で巻き取った太めの枝を投げて、犬神が忌々しそうに呟く。
「……こんなところに、何があるっていうんです?」
〝地下牢だよ〟
「は?」
〝恭介は、部屋をあてがわれて育ったんじゃねぇ。与えられたのは、檻だ〟
「……」
 圭吾は、静かに息を飲んだ。今更どうにもできない過去だ。最初からわかっていたことだった。触れもしない、捻じ曲げもできないそんなもの。いちいち踏みつぶして回る訳にはいかないのだからと言い聞かせ、関わらせてもらえない現状に納得もできていた。それなのに、今更――足元から徐々に、血液が冷えていくような怒りを覚えるなんて。
〝……そんな顔すんな〟
 目の前が真っ赤になりそうな瞬間、犬神の声が聞こえた。現実に引き戻された意識の中で、圭吾は瞬きを繰り返した。返事をしようとして、喉がひゅうっと鳴るのがわかる。言うべき言葉をすぐに、組み立てることはできなかった。
〝ずっとじゃなかったさ。この冷たい牢獄から、烏丸が外に出してくれたんだ。あいつはもともと立ち回りがうまいところがあったからな。口八丁手八丁で、俺らにはどうにもできなかったもんをどうにかしてくれた……だから〟
 ガリガリと爪を立てながら、犬神が言った。

〝烏丸は、裏切ったりなんかしねェ。本当は俺だって、そう信じたいんだ〟

 この情に熱い動物霊が、容易く揺らぐことなどわかりきっていた。それは、弱さからくる動揺ではない。犬神は優しすぎるのだ。誰に対しても温情を惜しまず、自身の懐に入れては、他者の感情であれ同じように傷つき、喜び、嘆き悲しむことができる。だからせめて自分だけは、指標でいたかった。どんな時でも冷静に状況を分析し、正確な情報から整合性のある筋道を立て、緻密な作戦を練り、正しく恭介のもとへと駆け付ける道を作りたかった。
 今までの自分では、そんなことは到底無理だったのかもしれない。けれど、あの日恭介が初めて甘えてくれたから。自分がいないと生きてはいけないと、その唇ではっきり言ってくれた。それだけが、今の圭吾を突き動かしているのだ――逆に言えば、圭吾を支えるものは、それしかなかった。
「……削れてませんよ、土」
〝うるせェ! そう思うならとっとと手伝いやがれ〟
 ザシュ、と大きく空気が切られたと犬神は思った。気がつくと、先程渡した木の枝が深々と地面へと刺さっているのが見える。風化され凝り固まった土にやすやすとここまでぶっ刺すことができるだなんて、最早人間業とは思えない。犬神はじっとりと汗をかきながら、何年も油を差していない自転車のハンドルのようなぎちぎちした動作で、たった今信じられないスピードで地面へフラッグを立てたと推測される張本人を見遣った。
「すぐに掘り起こすので、どいててもらえますか」
 口の端を歪めて、圭吾が不敵に笑った。勇者討伐に赴く魔王がいたら、きっと出掛ける前にこのように口許を綻ばせるのだろうなと想像させるような禍々しい笑みだった。
 落ち込まれるより幾らかマシだったが、それでも「様」をつけたくなるような圭吾が降臨するスイッチは未だにわからない。縮こまった尻尾をくるりとお腹に巻き付けながら、犬神はどうにか頷いてみせる。触らぬ神に祟りなしを文字通り体感した瞬間だった。

 暫く炭鉱夫のように土を掘り返すだけの単純作業を繰り返していたが、漸くそれも終わりを見せた。地面へ力の限り垂直に振りかざされた枝が、着地点とぶつかりガチャン、という音が響く。金属にぶつかった証拠。
 圭吾は少し眉を寄せ、何かを考えるようにしてから、枝をぐりぐりと円形に回して穴を広げる。隙間から足を捩じ込み、ローファーの爪先でスコップのように土を抉ると鉄の扉が見えた。取っ手の位置に鉄製の輪がついていたが、肝心のドアが入り口と言うには少し小さい正四方形のつくりになっている。
〝天窓だ〟
 なるほど、大きさは確かに窓だった。
〝少し斜めになっているから、露骨に影が映ることはないだろうが、月明かりが漏れたらバレる可能性がある。慎重に開けろよ〟
 頷いて、圭吾は窓の蓋を持ち上げた。ゆっくりと横にスライドし、細い二等辺三角形の隙間を作る。現れた格子越しに覗き込むと、恭介が蹲っているのが見えた。
 苦しそうにお腹を抱える左手には、うっすらと血が滲んでいる。圭吾は注意深く辺りを見回し、誰もいないことを確認してから声を掛けた。
「土屋先輩……!」
〝聞こえてねェな〟
「この距離で、どうして」
〝おそらくだか……張られてンのさ。外部の音をシャットダウンするような結界がな〟
 圭吾は立ち膝の姿勢から体を起こし、使えそうなものを視線のみで見繕う。音が駄目なら、音以外は届く可能性があるということ。
 指先をうずめるようにして、掘り起こしたばかりの土を探った。最初に爪の先に当たったのは、小ぶりの石。これでは、少し分かりにくいかもしれないから却下。軽く弾いて、更に奥。次に見つけたのは親指と、二本の指で掴まなければ不安定になりそうな大きさ――うん、これぐらいが理想。
 鉄骨の隙間から滑らせたそれは、空気以外の障害物にぶつかることもなく落下した。カツン。圭吾の耳にも聞こえたその音は、より近い場所にいる恭介には言わずもがな届いただろう。
 誰が、は伝わらなくていい。助けに来た存在を、知らしめるための合図だ。
 落ちたばかりの石を振り返り、恭介は少し逡巡するかのような態度を見せた。それから、もどかしくなるくらいゆっくりと片腕を伸ばす。指を一本一本折り曲げて、ぎゅっと握り込んでから天窓を煽り見た。
 三角の形で降り注ぐ月明かりが、朧気に恭介の顔を照らしている。何かを伝えようとする、強い意思を感じる瞳だった。圭吾の落としたささやかなサインは、その小さな掌に届いたようだった。
〝俺らが来たこと、伝わったみてェだな〟
「……すみません」
 圭吾は天窓の蓋を元に戻してから、一言謝った。それはまるで、意図の読めない謝罪だった。
〝何だよ〟
「僕はこれから、屋敷の周りを探索して情報収集に向かいます。ここをお願いできますか?」
〝は?〟
 犬神はぽかんと口を開けた。あさっての方向から急にボールをぶつけられたような気分だった。
「先に伝えておいたでしょう。先輩を見つけてからの方が、やることが多いって。ここから連れ出すにしてもある程度の事情を何かしらの方法で知ってはおくべきですし、成功率をよりあげるために、チャンスとなり得るタイミングがないか探る必要性もありますから」
〝そ、それなら俺も一緒に……!〟
「犬神さんは、ここにいてください。いざという時に、先輩に何ひとつ戦う術がないというのは得策じゃありません」
 圭吾はひとつだけ嘘をついて、お人好しの動物霊をどうにか宥める。すべてにおいて納得した訳ではないだろうが、噛み切れなかった大きな何かを無理やり嚥下しているかのような顔をしながら犬神は頷いた。
〝……無理は、しねェだろうな?〟
「ええ」

 ――うまく、笑えていただろうか。

 自信はなかったから、すぐに背を向けた。足早にその場を去りながらも、頭はフル回転したままだ。恭介にサインを送るつもりで、彼から渡されたメッセージが圭吾をひどく混乱させていた。
 恭介の、右側に落とした小石。体を捻ってまで左腕を使い、それを拾った。殊更一本一本、丁寧に指を動かして、彼は合図に使われたそれを握り込んで見せた。
(先輩、左腕治ってる)
 圭吾だって、意味もなくベッタリと恭介に貼り付いていた訳ではない。体を触れ合わせることに拘ったのは、強がられても、嘘をつかれても見抜くことができるよう、その左手の細部にわたりボディチェックを怠りたくなかったからだ。
 修学旅行に出掛ける直前までは、まだ指の先に力を入れることはままならなかった筈だ。その恭介が、目の前で敢えて小石を握ってみせた。月明かりに、ぼんやりと映し出された手の甲を思い出す。その表面には、しっかりと血管が浮き上がっていた。それは、力を込めた証拠――力を込めることが、できた証拠だ。
 ずっと監視していた自分にだけ、送られたサイン。左手が既に健常であることを、助けに来ただろう圭吾にだけ伝えるために。
(それならどうして、九尾を呼ぼうとしないんだ……!?)
 囚われたままでいるのは、逃げ出す手段がないからだと思っていた。否――そう思いたかった。
 勿論、恭介が逃亡をまるで諦めているとは思えない。実際に、左手が復帰したからといって、その直後に九尾を使うことへのリスクを考えている可能性もある。でもそれならば、ないものとみなして行動するだろう。わざわざ左手を使うだなんて、思わせぶりなサインは送ったりしない筈だ――いや、鳴海のことだってある。彼を人質にとったから、そこを動くなと脅されているのかもしれない。
 けれど万一、万が一の話だけれど、恭介がもう、生涯あの牢を出ないということを腹に決めているのなら――本当に、圭吾たちにできることは何もなくなってしまう。或いは、悪知恵の働く恭介のことだ。何らかの意図があって、おとなしくしているというケースも考えられなくはないけれど。
(もっと他に、良い方法があるのか……?)
 圭吾は焦っていた。足元はもうぐらついている。
 冷静に頭を動かして指揮を執る役目を、あとどれだけ続けていられるのかわからなくなっていた。
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