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第3章 ヒロイン登場
第18話「ベルンハルトは父に会う」
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腹黒鬼畜攻め……じゃないや……エステルの弟であり、オレの義弟であるロニー。
彼はぶつかられたことに抗議するエステルを宥めて見送ってから、オレの姿を見ていう。
「お父様は、“貴方一人で“と仰っていたんですが――もう少し時間がかかりそうだと、お父様にお伝えしておきます」
――お父様、ね。
「いや。伯爵様には着替えたらすぐに行くと伝えろ」
「へぇ……随分とお顔の色が悪いですが、もう一人で歩けるんですか?」
「ベル、無理しないで」
グレンはロニーを睨み付けながらオレを優しい声音で気遣うという器用な芸当をやってのける。
すごいなそれ。間違ったりしないの?
……間違わないんだろうなぁ。きっとグレンにとっては当たり前なんだ。
ベルンハルトの敵を憎むこと。ベルンハルトを愛すること。――ずっとそうやってきたんだろう。
オレが……この世界に来るより前から。
「大丈夫。――あまりここに長居する気はないんでね。這ってでも行って、さっさと終わらせたい」
前半はグレンに向かって、後半はロニーに向けてだ。オレはグレンのように器用ではないので、声音は冷たくなってしまった。
◇◇◇
ノックをするのは、苦手だ。
開いた扉の向こうの誰かが暖かく迎え入れてくれたことなど数えるほどしかないせいだろう。
震える手をグレンに支えられながら、戸を叩く。
「――伯爵様。ベルンハルトです」
ここからはオレ一人の戦いだ。
◇
「――それで? “勇者“を辞めた後はどうするつもりだ。まさか市井に混じって冒険者にでもなるのか?」
勇者を辞める、と。そう告げると伯爵――ブルーノ・ミルザムは冷たく問いを投げてきた。
神経質さの滲みだす細面の顔貌に浮かぶのは侮蔑、嫌悪。
とても実の息子へ向けるようなものではない。
「……いいえ。この身体では冒険者を続けるのは難しいでしょう」
「はっ……まあ、その貧弱な身体ではな。大体、元勇者なんて掃いて捨てるほどいるのだ。実力と実績が伴わねば、何の価値もない称号だ」
……その“勇者“になるのを栄誉なことだと息子に言い含め旅立たせたのはお前のはずでは?
そんな苛立ちが込み上げたが、彼の言うことも全てが間違っているわけではないのだろう。
――“勇者“は数年に一度、成人を控えた貴族の子弟から選ばれる。パーティーメンバーも同じだ。
選別の条件は、表向きは“強力なスキルを持っていること“が第一だが……。
オレの予想では、見た目もかなり重視されてる。
だってオレたちの顔面偏差値高すぎるし。歴代の勇者パーティーも美形揃いだ。
“勇者“や“勇者パーティー“は飾りなのだ。
よく言えば平和の象徴。
そうでなければ、魔王がおとぎ話になったこの世界で、わざわざ“勇者様“を見繕う必要がどこにあると言うのか。
勇者パーティーと同じぐらいの実力を持った――S級モンスターを倒すことのできる――パーティーは他にも存在する。
ただ、王家に招かれ、ときおり民衆の前で平和が保たれていることを保証する演説の材料になるのは勇者パーティーだけだ。
飾りは美しくなくてはいけない。
――だから、戦いでその見目を損なわない程度には強くあらねば。
飾りは古びていてはいけない。
――だから、勇者は数年おきに入れ替えられる。
普通なら、引退した勇者はその肩書きを利用して縁談を結び、貴族としての生き方へと戻っていく。
一部にはそのまま冒険者を続ける変わり者もいるが……オレには到底無理な話だ。
「ええ……そうですね。なので、私に温情をください」
男の指が机を小刻みに叩く。
「温情?――私は、お前を後継者にする気はない」
妙なテンポだ。もっとリズミカルな音を奏でろよ。あんたリズムゲーム下手くそそうだな。
「勿論です。私は後継者教育を久しく受けておりませんし……ロニーが貴方の跡を継ぎ伯爵となることに異論などございません」
てか、めんどくさすぎるし頼まれてもなんねぇよ!!
「当然だ」
「……“別邸“で過ごす許可を、いただきたい。対外的には、そうですね――“長子のベルンハルトは身体が弱く、領主は務まらないので、後継は養子のロニー。ベルンハルトは数年の療養の後に遠縁の家に入る“でいかがでしょうか」
どうせ、この男が描いていたシナリオもこんなもんだろ。本当に陳腐で、自分にだけ都合がいい。
「ふははっ……なんだベルンハルト。随分と身の程を弁えた物言いだな。プライドの欠片もない――本当に、私の息子だとはとても思えぬ」
叔父さんの言葉を思い出す。
――蓮。君のことを尊重しない人間の言葉で、君が傷つかないといけない道理がどこにある?
――難しいだろうけど……忘れて、他の好きな人の顔でも思い浮かべてやり過ごすんだよ。何だったら、俺のことを考えてくれてもいい。俺はそういうとき……いつも、蓮のことを考えてる。
ごめん叔父さん。オレいま、貴方以外のことを考えてます。
でもそいつは、貴方の容姿をモデルにした見た目も中身もすごくかっこいい男で、世界で一番、オレのことを大切にしてくれます。
「伯爵様にご迷惑をおかけしない形で……伯爵家の名に泥を塗らぬ方法で、この家を出ます。ですので……」
――グレン。
どうせお前、ドアの前で忠犬よろしく待ってんだろ。表情だけ取り繕って……心の中でオレのこと心配して、心臓バクバクさせてさ。
自然と微笑みがもれた。
「勝手にしろ。私の知らぬところで野垂れ死なれても面倒だからな」
……舌打ちももれそうだけどな!!!
――この人も、あれだね。モブおじさんにモテそうだよ。没落して、でも贅沢が辞めれずにモブレされるのが似合う……。
井上さん。空気読んでもらっていい??
今シリアスパートなんで。
彼はぶつかられたことに抗議するエステルを宥めて見送ってから、オレの姿を見ていう。
「お父様は、“貴方一人で“と仰っていたんですが――もう少し時間がかかりそうだと、お父様にお伝えしておきます」
――お父様、ね。
「いや。伯爵様には着替えたらすぐに行くと伝えろ」
「へぇ……随分とお顔の色が悪いですが、もう一人で歩けるんですか?」
「ベル、無理しないで」
グレンはロニーを睨み付けながらオレを優しい声音で気遣うという器用な芸当をやってのける。
すごいなそれ。間違ったりしないの?
……間違わないんだろうなぁ。きっとグレンにとっては当たり前なんだ。
ベルンハルトの敵を憎むこと。ベルンハルトを愛すること。――ずっとそうやってきたんだろう。
オレが……この世界に来るより前から。
「大丈夫。――あまりここに長居する気はないんでね。這ってでも行って、さっさと終わらせたい」
前半はグレンに向かって、後半はロニーに向けてだ。オレはグレンのように器用ではないので、声音は冷たくなってしまった。
◇◇◇
ノックをするのは、苦手だ。
開いた扉の向こうの誰かが暖かく迎え入れてくれたことなど数えるほどしかないせいだろう。
震える手をグレンに支えられながら、戸を叩く。
「――伯爵様。ベルンハルトです」
ここからはオレ一人の戦いだ。
◇
「――それで? “勇者“を辞めた後はどうするつもりだ。まさか市井に混じって冒険者にでもなるのか?」
勇者を辞める、と。そう告げると伯爵――ブルーノ・ミルザムは冷たく問いを投げてきた。
神経質さの滲みだす細面の顔貌に浮かぶのは侮蔑、嫌悪。
とても実の息子へ向けるようなものではない。
「……いいえ。この身体では冒険者を続けるのは難しいでしょう」
「はっ……まあ、その貧弱な身体ではな。大体、元勇者なんて掃いて捨てるほどいるのだ。実力と実績が伴わねば、何の価値もない称号だ」
……その“勇者“になるのを栄誉なことだと息子に言い含め旅立たせたのはお前のはずでは?
そんな苛立ちが込み上げたが、彼の言うことも全てが間違っているわけではないのだろう。
――“勇者“は数年に一度、成人を控えた貴族の子弟から選ばれる。パーティーメンバーも同じだ。
選別の条件は、表向きは“強力なスキルを持っていること“が第一だが……。
オレの予想では、見た目もかなり重視されてる。
だってオレたちの顔面偏差値高すぎるし。歴代の勇者パーティーも美形揃いだ。
“勇者“や“勇者パーティー“は飾りなのだ。
よく言えば平和の象徴。
そうでなければ、魔王がおとぎ話になったこの世界で、わざわざ“勇者様“を見繕う必要がどこにあると言うのか。
勇者パーティーと同じぐらいの実力を持った――S級モンスターを倒すことのできる――パーティーは他にも存在する。
ただ、王家に招かれ、ときおり民衆の前で平和が保たれていることを保証する演説の材料になるのは勇者パーティーだけだ。
飾りは美しくなくてはいけない。
――だから、戦いでその見目を損なわない程度には強くあらねば。
飾りは古びていてはいけない。
――だから、勇者は数年おきに入れ替えられる。
普通なら、引退した勇者はその肩書きを利用して縁談を結び、貴族としての生き方へと戻っていく。
一部にはそのまま冒険者を続ける変わり者もいるが……オレには到底無理な話だ。
「ええ……そうですね。なので、私に温情をください」
男の指が机を小刻みに叩く。
「温情?――私は、お前を後継者にする気はない」
妙なテンポだ。もっとリズミカルな音を奏でろよ。あんたリズムゲーム下手くそそうだな。
「勿論です。私は後継者教育を久しく受けておりませんし……ロニーが貴方の跡を継ぎ伯爵となることに異論などございません」
てか、めんどくさすぎるし頼まれてもなんねぇよ!!
「当然だ」
「……“別邸“で過ごす許可を、いただきたい。対外的には、そうですね――“長子のベルンハルトは身体が弱く、領主は務まらないので、後継は養子のロニー。ベルンハルトは数年の療養の後に遠縁の家に入る“でいかがでしょうか」
どうせ、この男が描いていたシナリオもこんなもんだろ。本当に陳腐で、自分にだけ都合がいい。
「ふははっ……なんだベルンハルト。随分と身の程を弁えた物言いだな。プライドの欠片もない――本当に、私の息子だとはとても思えぬ」
叔父さんの言葉を思い出す。
――蓮。君のことを尊重しない人間の言葉で、君が傷つかないといけない道理がどこにある?
――難しいだろうけど……忘れて、他の好きな人の顔でも思い浮かべてやり過ごすんだよ。何だったら、俺のことを考えてくれてもいい。俺はそういうとき……いつも、蓮のことを考えてる。
ごめん叔父さん。オレいま、貴方以外のことを考えてます。
でもそいつは、貴方の容姿をモデルにした見た目も中身もすごくかっこいい男で、世界で一番、オレのことを大切にしてくれます。
「伯爵様にご迷惑をおかけしない形で……伯爵家の名に泥を塗らぬ方法で、この家を出ます。ですので……」
――グレン。
どうせお前、ドアの前で忠犬よろしく待ってんだろ。表情だけ取り繕って……心の中でオレのこと心配して、心臓バクバクさせてさ。
自然と微笑みがもれた。
「勝手にしろ。私の知らぬところで野垂れ死なれても面倒だからな」
……舌打ちももれそうだけどな!!!
――この人も、あれだね。モブおじさんにモテそうだよ。没落して、でも贅沢が辞めれずにモブレされるのが似合う……。
井上さん。空気読んでもらっていい??
今シリアスパートなんで。
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