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#64 庸子と玲乃とアミとユミ ―会議は踊る―
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「これもいいね……でもこっちも捨て難いわねぇ……」
「でもお姉ちゃん、こっちの方が可愛くない?」
「確かに目力というか、キャラが立ってますよね店長?」
「いやいやユミ? キャラがあえて立ってないこっちの方が――」
彼女たち――神代永遠と砂山刹那が喜びと感謝、そしてたくさんの写真を残して帰っていった『ヘアスタジオ レノ』の待合ブースは、今まさに『会議は踊る、されど進まず』の様相を呈していた。
そんな状況を愉しむかのように、私のノートPCのモニターの中、楽しそうに踊る二人がいる。
そのどれもが『一体どの写真を店に掲出すべき』なのか、選ぶに選べない状態になっていた。それはもちろんいい意味で、だ。
砂山刹那。
彼女はクラスメイトで私の一番の友人、永遠さんの幼馴染かつ彼女の一番の理解者。彼女は学校が違うが、いつでも永遠さんのことを最優先で考えていて、彼女からは、平日の永遠さんをどうかよろしくと頼まれている。
そんな彼女の魅力は色々とあるのだが、とにかく、
『可愛いという単語は彼女のために存在する』
である。身長も私や永遠さんと違って少し低めで、まずここが私的には可愛い。そしてその身長からは考えられないほどの女性らしい体つき。些か古い表現になるが、一言で言えば『トランジスタ・グラマー』なのだ。でも彼女自身はそんな『女性の女性たらしめるもの』に対して全くといっていいほど執着がないようだ。
「やっぱりツナちゃんは可愛いで出来てるねぇ……そろそろビフォーアフター、決めちゃおうか?」
「アミとユミは正直どれでもオッケーです! どれも可愛いので!!」
「じゃあ庸子ちゃんと私で決めちゃお。まずビフォーはこれかな……思いっきり笑顔もいいけど、こんな微笑も結構いいと思うんだよね。どう? 庸子ちゃん」
そう言いながら姉が指差したのは、少しだけおすましな微笑を浮かべた写真。これには私も大賛成で、普段とは違った彼女の魅力を切り取れた一枚だと感じていたからだ。
ところで通常、店内に掲出するこの類の写真は、いわゆる真顔のものが多い。これは『ヘアスタジオ レノ』のメンバーと私でたくさんの美容室から得たリサーチの結果なのだが、あまりにもそれが画一的すぎて面白みがないと全員の意見が一致していた。
姉はこの店を構える際に『他所とは違う差別化を図るべき』と宣言、その第一歩が『掲出モデル写真は、モデル自身の魅力が引き立つべき。髪型はその飾りでしかない』だった。モデルが真顔という名の仏頂面じゃなくてはいけない理由なんかないと姉は豪語、私もそのコンセプトには感銘しかなく、店に飾るモデル写真の撮影担当を快諾したのだ。
「さて次は問題の永遠ちゃんなんだけど……どうしたものか」
「問題……うん、お姉ちゃんの言いたいことわかる」
「? 店長、どういうことですか?」
「何が問題なんです?」
多分姉はこう考えている。
『永遠さんの写真はどれを採用するのが正しいのか』、つまり私の言葉に置き換えれば『永遠さんの写真はどれを採用するのが最適解なのか』と。
一見するとどの写真も彼女の容姿も相まって素敵なのだが、その素敵さのベクトルが一枚一枚まるで異なるのだ。簡単に言えば『変幻自在』。ある写真は小さく可憐な山野の一輪。ある写真は極限まで美を追求改良された大輪の薔薇。ある写真は崖にひっそり息づく手の届かない希少な一輪。
「なんて言ったらいいのか私もわからないんだけど、言葉悪く言うなら『こんな子見たことない』なんだよね。私もたくさん女性を見てきたけど、どんな髪型もこの子は似合うと思うの。でもどういう髪型がこの子にはベストなのかがまったくわからないのよ。もちろんポンパドールが似合ってることは間違いないんだけど、この髪型で掲出していいのか? って。こんなこと初めてよ……」
姉が困ったように言ったその言葉にまた私は同意する。姉の視点はおそらく『どの写真が店の集客に繋がるのか』という経営者の視点だと思うのだが、私のそれはあくまで撮影者としてだ。その観点から言えばどの写真も優劣が付けられない。例えるなら『どの曲もシングルカットできるくらいの良曲』なのだ。
だから私はこんな提案を投げかける。
「あのねお姉ちゃん。永遠さんの写真、今無理して選ばなくてもいいんじゃないかな?」
「庸子ちゃん、それどういうこと?」
「「もっといい写真が撮れるってことですか!?」」
姉とアミユミコンビが困惑の表情で訴えかけてきた。私の気持ちを包み隠さず言えば『全部採用して店じゅう永遠さんで埋め尽くす』なのだが、ここは美容院であって私のギャラリーではないから、それは内に秘めて、
「まず、永遠さんの場合はツナちゃんと違ってまだ『未完成』でしょ?だったら今無理して選ぶ必要はないんじゃないかなって。だから今日の写真の中であえてというなら――」
これかな? と一枚の写真をPCの全画面で表示した。それは、アフターに撮った一枚で、それこそ私の中では『もし無人島に一枚だけ永遠さんの写真を持って行くなら?』という問いかけをされたら苦渋の選択でこれだろう、という一枚で、トリミングとしてはギターのボディを半分ほどかじったバストアップ。目線もカメラ目線ではなく、どこにも合ってないように見えるけど強い意志を感じるものだ。つまり、彼女が決断した『髪も眼もあるがままでこれから過ごす』その行く末に不安を感じているけど、何があっても折れない、という高らかな宣言がその眼から感じられたからだ。
「――この写真をね、モノクロでプリントして、あくまで『お店のインテリア』として飾りたいの……どうかな? お姉ちゃん」
「なるほど……そうよね、まだ永遠ちゃんは途中だもんね。うん! そうしよっか。アミユミはどう?」
「「はい! それがいいと思います!」」
似ていない双子姉妹が手を取り合って跳ねる。そこまで喜ぶことなのかは疑問が残るけど、私の提案が受け入れられたことは素直に嬉しい。
これで全ての写真のセレクトが終わり、早速当人たちに決まった写真の画像をグループメッセに飛ばしてお伺いを立てた。万が一本人たちにとって不本意な画像であれば変更することも吝かではないから。
【ふたりの写真、こちらでいきたいのですがいいですか?】
【永遠さんの写真はモノクロ変換ののち作品として掲出予定です】
いつもの日常的なやりとりなんかに使う『永遠とその周辺』に、ツナちゃんのビフォーアフター、永遠さんのアフター――という名のギターを持った女子高生のポートレート――の計三枚の画像を送信すると、すぐにツナちゃんから、
【わたしは全然おっけーってかわたしかわいい笑】
【可愛く撮ってくれてありがとーヨーコさん!】
【了解です>ツナちゃん】
こういう時に即レスが来るのはとてもありがたい。さっそくPCの元データに採用のラベルをつけた。
でも、私はここから元データの現像、とはいってもフィルムではないからRAWデータを調整して書き出して、ほんのちょっと補正という作業が待っている。
昨今のプロが取るデジタル写真にはほぼこの処理が入っていて、特に女性の写真などは、細かなシワやシミなどの除去、肌色や唇の色の調整は当たり前で、過度なものになると、頭の大きさや足の長さすら変えたりもする。
ただ今回の写真は、いわゆる『商用』ではないから、最低限のレタッチしかしない予定だ。
レタッチの方向性を頭でシミュレートしているうち、永遠さんから、
【私の写真これでいいの?】
こんな予想通りの返事が届く。なので間髪入れず、
【永遠さんはこの後数回アフターがあるから】
【ブロンドに戻るまでの過程を以って終わりとしたいので】
【代わりにこの写真が今日一番の出来なので是非掲出したいのです】
少し欲求だだ漏れにも見えなくないレスを返す。でもこれが私の正直な気持ちだし、永遠さんに嘘は吐きたくない。断られても写真は残るから、その時はプリントだけして彼女にプレゼントしたいと思う。
少しレスに時間がかかっているところをみると、迷っているのだろうか?
少しやきもきしながらスマホを弄って時間を埋めていると、
【よーこさんがいちばんと思うのなら】
【わたしに断る理由はありません】
【すてきな写真ありがと これでおねがいします】
【永遠の写真すごくいいね! わたしもそれいいと思う!】
予想通りとはいえ、二人の肯定的なレスにふぅと安堵の息が漏れた。
と、それまで静観なのか一度もレスのない茶渡くんからのレスがつく。
彼は普段そんなにレスをしないぶん、話題をうまく締める役割を担ってるようで、そのレスも、
【二人ともすごいいいじゃん 採用】
なんだかんだ言っても、茶渡くんは『永遠さんツナちゃんを間近で長いこと見てきた男子』。彼の目線は信頼に値するものだと思う。そんな彼のレスはちょっと上から目線にも関わらず、嫌味なく私の胸に落ちてきた。
【で? おれの写真はいつ撮ってくれんの ドラムの新しいやつ】
時を待たずに飛んできたレス。彼のドラムを叩く姿はとても躍動感に溢れ、絶好の被写体であるのを私は知っている。
【さわたりくん了解です】
こちらも即レスすれば、
【じゃあなつやすみ中どっかで いいよな?>とわ】
【いいよ 6120もっていくね 衣装も合わせます】
【じゃあわたしのぐれーとぱんばりんも必要とみた】
やはり長い時間を共に過ごしてきた三人には、私にはまだ見えない強い絆があるのだろう、すぐにレスが並び揃う。
【いいですね! 三人一緒ならすごくいい写真撮れそうです!】
【では現像作業に入るのでこのへんで】
最高のデータは最高の写真に現像したい。
私はそっとスマホの電源を落とし、一切のノイズを断ち切った。
「でもお姉ちゃん、こっちの方が可愛くない?」
「確かに目力というか、キャラが立ってますよね店長?」
「いやいやユミ? キャラがあえて立ってないこっちの方が――」
彼女たち――神代永遠と砂山刹那が喜びと感謝、そしてたくさんの写真を残して帰っていった『ヘアスタジオ レノ』の待合ブースは、今まさに『会議は踊る、されど進まず』の様相を呈していた。
そんな状況を愉しむかのように、私のノートPCのモニターの中、楽しそうに踊る二人がいる。
そのどれもが『一体どの写真を店に掲出すべき』なのか、選ぶに選べない状態になっていた。それはもちろんいい意味で、だ。
砂山刹那。
彼女はクラスメイトで私の一番の友人、永遠さんの幼馴染かつ彼女の一番の理解者。彼女は学校が違うが、いつでも永遠さんのことを最優先で考えていて、彼女からは、平日の永遠さんをどうかよろしくと頼まれている。
そんな彼女の魅力は色々とあるのだが、とにかく、
『可愛いという単語は彼女のために存在する』
である。身長も私や永遠さんと違って少し低めで、まずここが私的には可愛い。そしてその身長からは考えられないほどの女性らしい体つき。些か古い表現になるが、一言で言えば『トランジスタ・グラマー』なのだ。でも彼女自身はそんな『女性の女性たらしめるもの』に対して全くといっていいほど執着がないようだ。
「やっぱりツナちゃんは可愛いで出来てるねぇ……そろそろビフォーアフター、決めちゃおうか?」
「アミとユミは正直どれでもオッケーです! どれも可愛いので!!」
「じゃあ庸子ちゃんと私で決めちゃお。まずビフォーはこれかな……思いっきり笑顔もいいけど、こんな微笑も結構いいと思うんだよね。どう? 庸子ちゃん」
そう言いながら姉が指差したのは、少しだけおすましな微笑を浮かべた写真。これには私も大賛成で、普段とは違った彼女の魅力を切り取れた一枚だと感じていたからだ。
ところで通常、店内に掲出するこの類の写真は、いわゆる真顔のものが多い。これは『ヘアスタジオ レノ』のメンバーと私でたくさんの美容室から得たリサーチの結果なのだが、あまりにもそれが画一的すぎて面白みがないと全員の意見が一致していた。
姉はこの店を構える際に『他所とは違う差別化を図るべき』と宣言、その第一歩が『掲出モデル写真は、モデル自身の魅力が引き立つべき。髪型はその飾りでしかない』だった。モデルが真顔という名の仏頂面じゃなくてはいけない理由なんかないと姉は豪語、私もそのコンセプトには感銘しかなく、店に飾るモデル写真の撮影担当を快諾したのだ。
「さて次は問題の永遠ちゃんなんだけど……どうしたものか」
「問題……うん、お姉ちゃんの言いたいことわかる」
「? 店長、どういうことですか?」
「何が問題なんです?」
多分姉はこう考えている。
『永遠さんの写真はどれを採用するのが正しいのか』、つまり私の言葉に置き換えれば『永遠さんの写真はどれを採用するのが最適解なのか』と。
一見するとどの写真も彼女の容姿も相まって素敵なのだが、その素敵さのベクトルが一枚一枚まるで異なるのだ。簡単に言えば『変幻自在』。ある写真は小さく可憐な山野の一輪。ある写真は極限まで美を追求改良された大輪の薔薇。ある写真は崖にひっそり息づく手の届かない希少な一輪。
「なんて言ったらいいのか私もわからないんだけど、言葉悪く言うなら『こんな子見たことない』なんだよね。私もたくさん女性を見てきたけど、どんな髪型もこの子は似合うと思うの。でもどういう髪型がこの子にはベストなのかがまったくわからないのよ。もちろんポンパドールが似合ってることは間違いないんだけど、この髪型で掲出していいのか? って。こんなこと初めてよ……」
姉が困ったように言ったその言葉にまた私は同意する。姉の視点はおそらく『どの写真が店の集客に繋がるのか』という経営者の視点だと思うのだが、私のそれはあくまで撮影者としてだ。その観点から言えばどの写真も優劣が付けられない。例えるなら『どの曲もシングルカットできるくらいの良曲』なのだ。
だから私はこんな提案を投げかける。
「あのねお姉ちゃん。永遠さんの写真、今無理して選ばなくてもいいんじゃないかな?」
「庸子ちゃん、それどういうこと?」
「「もっといい写真が撮れるってことですか!?」」
姉とアミユミコンビが困惑の表情で訴えかけてきた。私の気持ちを包み隠さず言えば『全部採用して店じゅう永遠さんで埋め尽くす』なのだが、ここは美容院であって私のギャラリーではないから、それは内に秘めて、
「まず、永遠さんの場合はツナちゃんと違ってまだ『未完成』でしょ?だったら今無理して選ぶ必要はないんじゃないかなって。だから今日の写真の中であえてというなら――」
これかな? と一枚の写真をPCの全画面で表示した。それは、アフターに撮った一枚で、それこそ私の中では『もし無人島に一枚だけ永遠さんの写真を持って行くなら?』という問いかけをされたら苦渋の選択でこれだろう、という一枚で、トリミングとしてはギターのボディを半分ほどかじったバストアップ。目線もカメラ目線ではなく、どこにも合ってないように見えるけど強い意志を感じるものだ。つまり、彼女が決断した『髪も眼もあるがままでこれから過ごす』その行く末に不安を感じているけど、何があっても折れない、という高らかな宣言がその眼から感じられたからだ。
「――この写真をね、モノクロでプリントして、あくまで『お店のインテリア』として飾りたいの……どうかな? お姉ちゃん」
「なるほど……そうよね、まだ永遠ちゃんは途中だもんね。うん! そうしよっか。アミユミはどう?」
「「はい! それがいいと思います!」」
似ていない双子姉妹が手を取り合って跳ねる。そこまで喜ぶことなのかは疑問が残るけど、私の提案が受け入れられたことは素直に嬉しい。
これで全ての写真のセレクトが終わり、早速当人たちに決まった写真の画像をグループメッセに飛ばしてお伺いを立てた。万が一本人たちにとって不本意な画像であれば変更することも吝かではないから。
【ふたりの写真、こちらでいきたいのですがいいですか?】
【永遠さんの写真はモノクロ変換ののち作品として掲出予定です】
いつもの日常的なやりとりなんかに使う『永遠とその周辺』に、ツナちゃんのビフォーアフター、永遠さんのアフター――という名のギターを持った女子高生のポートレート――の計三枚の画像を送信すると、すぐにツナちゃんから、
【わたしは全然おっけーってかわたしかわいい笑】
【可愛く撮ってくれてありがとーヨーコさん!】
【了解です>ツナちゃん】
こういう時に即レスが来るのはとてもありがたい。さっそくPCの元データに採用のラベルをつけた。
でも、私はここから元データの現像、とはいってもフィルムではないからRAWデータを調整して書き出して、ほんのちょっと補正という作業が待っている。
昨今のプロが取るデジタル写真にはほぼこの処理が入っていて、特に女性の写真などは、細かなシワやシミなどの除去、肌色や唇の色の調整は当たり前で、過度なものになると、頭の大きさや足の長さすら変えたりもする。
ただ今回の写真は、いわゆる『商用』ではないから、最低限のレタッチしかしない予定だ。
レタッチの方向性を頭でシミュレートしているうち、永遠さんから、
【私の写真これでいいの?】
こんな予想通りの返事が届く。なので間髪入れず、
【永遠さんはこの後数回アフターがあるから】
【ブロンドに戻るまでの過程を以って終わりとしたいので】
【代わりにこの写真が今日一番の出来なので是非掲出したいのです】
少し欲求だだ漏れにも見えなくないレスを返す。でもこれが私の正直な気持ちだし、永遠さんに嘘は吐きたくない。断られても写真は残るから、その時はプリントだけして彼女にプレゼントしたいと思う。
少しレスに時間がかかっているところをみると、迷っているのだろうか?
少しやきもきしながらスマホを弄って時間を埋めていると、
【よーこさんがいちばんと思うのなら】
【わたしに断る理由はありません】
【すてきな写真ありがと これでおねがいします】
【永遠の写真すごくいいね! わたしもそれいいと思う!】
予想通りとはいえ、二人の肯定的なレスにふぅと安堵の息が漏れた。
と、それまで静観なのか一度もレスのない茶渡くんからのレスがつく。
彼は普段そんなにレスをしないぶん、話題をうまく締める役割を担ってるようで、そのレスも、
【二人ともすごいいいじゃん 採用】
なんだかんだ言っても、茶渡くんは『永遠さんツナちゃんを間近で長いこと見てきた男子』。彼の目線は信頼に値するものだと思う。そんな彼のレスはちょっと上から目線にも関わらず、嫌味なく私の胸に落ちてきた。
【で? おれの写真はいつ撮ってくれんの ドラムの新しいやつ】
時を待たずに飛んできたレス。彼のドラムを叩く姿はとても躍動感に溢れ、絶好の被写体であるのを私は知っている。
【さわたりくん了解です】
こちらも即レスすれば、
【じゃあなつやすみ中どっかで いいよな?>とわ】
【いいよ 6120もっていくね 衣装も合わせます】
【じゃあわたしのぐれーとぱんばりんも必要とみた】
やはり長い時間を共に過ごしてきた三人には、私にはまだ見えない強い絆があるのだろう、すぐにレスが並び揃う。
【いいですね! 三人一緒ならすごくいい写真撮れそうです!】
【では現像作業に入るのでこのへんで】
最高のデータは最高の写真に現像したい。
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