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#49 永遠 ―『一人でお買い物』―
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「「「「……」」」」
倉庫に今あるのは、かつてないほどの静寂。
普段なら音楽や楽器の音、そしてそれを楽しむ私たちの声がここに在るはずなのに。在ったはずなのに。
理由はいたって簡単で、今まではずっと私たち三人でしか演れなかった演奏に、ヨーコさんの鍵盤と声が加わって、グッと厚みが増したから。結果その音楽が不可視な奔流となり、私たちをごくりと飲み込んだから。
だから言葉を失い、言葉を探した。最初に発するべき言葉、ヨーコさん風に言うなら『最適解』な言葉を私たちは探していた。
なんて難しく言ってみたけど、つまりは『感動し過ぎて言葉もなかった』ってことだ。音楽の力って凄いな。
「……すごいすごいすごーい! 今のヤバくなかった? 広大!」
「おう、ヤバかったな! てか中見の鍵盤が相当効いてるな!」
「い、いやいやそんなことないよ! ツナちゃんのマラカスも、原曲のちょっと怪しげな感じが出てて感心しちゃったし、永遠さんのギターもすごくカッコよかった!」
「あ、ありがとヨーコさん……頑張ってよかったぁ」
「で? 俺はどうよ?」
コーちゃんもどうやら褒めてもらいたいらしく、女子三人をキラキラした目で見つめる。その大きな身体でその目は正直不気味だよ。言わないけど。
本業のドラムじゃなかったけど、ツナともばっちりリズムがいい感じに絡み合ってたし、もちろんよかったよ! と思う私とツナの思うそれは違ったようで、
「広大はね……歌うとき、ちゃんと唇厚く見せようとする努力が良かったよ。うんうん、広大はよく頑張ったよ……顔芸グッジョブ」
「な、なんだよそれ? 褒められてんのかそれ?」
「「褒めてる褒めてる」」
ついヨーコさんとハモってしまって、思いがけず『倉庫』が笑いに満たされる。
うん、ほんと楽しかった。楽しかったよみんな。存分に悪魔を憐れむことが出来たんじゃないかな。
✳︎ ✳︎ ✳︎
「ほんと今日は楽しかったね。しかも三人一緒の部屋で寝るなんて、今でも信じられないよ。二人とも、今日はありがとう」
「よかったね永遠。てか私もめっちゃ楽しかったし、これからもずっと楽しいよきっと!」
「私もそう思う。今日はとにかく永遠さんには、というかみんなには驚かされっぱなしだったけど、楽しかったわ。あ、みんなっていうのはレイさんとビリーさんも込みで、ね?」
さっきまでの興奮――初めての四人演奏――も落ち着いて、今は私の部屋で、寝る前のちょっとしたお喋りタイム。コーちゃんはといえば、「ZZのところで寝る。おやすみ」と言って、上の階へと帰って行った。普段の彼は『倉庫』で寝袋で寝たり、私の部屋でツナと一緒の布団で寝たりと、割とフリーダムに過ごすんだけど、さすがにヨーコさんがいるから空気を読んだのだろう。まぁさすがに四人で私の部屋だと暑苦しいもんね。
「じゃあそろそろ寝よっか。永遠、電気消してー」
「はーい。ちょっと待ってね……あ、そうだヨーコさん」
「ん? 何?」
今日を締めくくる最後のサプライズがあるんだよヨーコさん。
この日のために、実は色々――ギターだったり翠の眼だったり――仕込んできたんだけど、もうひとつ、昨日の今頃にどうにか完成させたものがあるのだ。
ベッドに下に隠していたそれをもぞもぞと探り出して、
「これね、ヨーコさんにプレゼントしたくて、今週ずっと描いてたの。昨日やっとできたばっかりなんだけど、貰ってくれますか?」
そう言って、ブルーグレーのちょっと味気ない包装紙で包んだそれを差し出した。
当の彼女の顔は、驚きつつも少しだけ呆れている。
「もう……私は今日、何度永遠さんに驚かされるのかな? ……描いてた、っていうことは絵なの? これ」
「うん、そう。我ながら結構自信作なんだよ。あ、でもまだ開けないで。お家に帰ってから開けてね」
「ん~? ……今じゃダメなの永遠ぁ?」
そんな疑問を投げかけるツナの目はもう閉店間際でうつらうつら、不安定に身体もゆらゆら。今日は色々あったもんね。もう寝てもいいんだよ?
「うん。今開けると寝る時間遅くなっちゃうから」
「そっか、そうだよね。うん、家に帰ってからのお楽しみにするね、永遠さん」
「んにゃ~ ……もう眠いか――」
と、みなまで言わずにぱたんと布団にツナは突っ伏してしまう。何度も見てるけど、ツナの寝顔って相変わらず可愛い。
すーすー聞こえるツナの小さな寝息をBGMに、灯りを消す。ヨーコさんはプレゼントを枕元にそっと置いて、吐息混じりに今日最後の言葉を述べる。
「じゃあおやすみなさい、永遠さん」
「うん、おやすみなさいヨーコさん」
ほどなくヨーコさんの寝息も聞こえてくる。未だ私だけは微睡んだままで見えない天井を瞼越しに見ていた。
(今日は楽しかったな……ツナの言ってた通り、こんな日がずっと続けばもっと楽しいんだろうな……)
そんなことを考えて。
そんなことを想って。
そんなことを願って。
それは今、確かに私の手の中にある。そう思い至ったのは二人の幸せそうな寝顔につい笑顔を零してしまった、翌日の朝だった。
✳︎ ✳︎ ✳︎
楽しいことってあっという間に過ぎてしまう。
少し遅めの朝食を摂ったあと、ツナとコーちゃんは自転車二人乗りであっという間に帰っていく。まぁ二人が家に泊まった時のいつもの光景だから、私もいつも通りに見送った。
残されたヨーコさんは、『車で駅向こうに買い物に行く』と準備していたママが駅まで送ることになった。
じゃあ私はといえば、やはりママの車にちゃっかり便乗する。
今日はこのあと、一人でお買い物でもしようかなと思っていたのだ。本当なら昨日は『私の行きたいところに付き合ってもらう日』で、その時に買いに行こうと思ってたんだけどね。
「永遠さんはこれからどうするの?」
「ちょっとお買い物に行こうかなって」
「そっか。気を付けてね。じゃあまた明日」
「うん。ヨーコさんも気を付けてね。また明日」
改札でヨーコさんと別れて、私は上り、彼女は下りホームへと降りて行く。
「また明日」ってなんかいいな、なんてことと昨日の楽しかったことを雑多に思い起こしながら一路都心へと向かった。
✳︎ ✳︎ ✳︎
基本的に私は人ごみが苦手だ。
普段の生活範囲がそれほど広くないのもあるし、そもそも今住んでいるところも、少し足を伸ばせばちょっとした畑や水田、大きめの自然公園なんかがあり、でも駅近くには主要のフード・ドリンクのチェーン店なんかもある。ただしちょっとおしゃれな服とかが欲しいなとなると、都心に出ないと買えない、ってくらいの場所に住んでいる。
そういった地方都市だと、都心ほど人はいない。まぁつまり何が言いたいかというと、『ほんのちょっと田舎者』なのだ。だから人ごみに耐性がないってわけ。
でも今日は、どうしても買いたいものがいくつかあった。それは地元でも買えなくはないんだけど、それ以外にも欲しいものがあって、それはたぶん都心のお店の方が『選択肢がある』からと踏んだから、苦手な人混みも我慢して都心に向かうのだ。
今日買おうとしているのは、前からずっと気になっていた『B◯SSのR◯-2 Space Echo』。今現在も『ギターガレージ』に預けているグレ◯チの#612◯をかっこよく、というかブラ○アン・セッツァーみたいな音を出すのに必須だから買わない選択肢がない。ちなみにこれは地元のお店でも買えるんだけど、都心のお店の方がそれ以外のもの――弦とかピック、シールドなんかの『ギター周りの商品の品揃えが多い』から、ついでに色々見ようかな、って目論見もあるのだ。
で、それ以外に欲しいもの。それは『ラバーソールの靴』と『ボーリングシャツ』だ。良くも悪くも『形から入る』傾向がある私は、どうせ#612◯を弾くのなら、ブラ◯アンみたいなファッションがいいし、じゃあとあれこれとネットで見てるうちに『50年代のファッション』にちょっと興味が湧いたのだ。
一口に『50年代のファッション』と言っても色々あるんだけど、そんな中で私が釘付けになってしまったもの。それが『ボーリングシャツ』。色んな色もあるし、刺繍なんかも可愛いのがいっぱい。ただどうしても『古着』の方が圧倒的に選択肢が多いのだ。つまり、色が好きでもサイズが合うとは限らない。サイズがジャストでも写真では『古着のダメージ度合いと正確な色』がわからない。地元には古着屋はないから、都心に行くしかない。
『ラバーソールの靴』に関しては当たりは付けてあって、在庫の確認ももう済ませてあるから、あとは買いに行くだけ! ただ結構高い買い物で、しかも『R◯-2 Space Echo』もそこそこの値段のものだから、実は今、私のお財布にはかなりの額が入っていて超ドキドキしている。
こういう時は、確実に買えるものを先に済ませるのがいい。
降り立った某都心の駅から少し歩いた楽器屋へ。
それからさくっと靴屋に向かい。
そのあとはじっくりと古着屋を漁る。
日差し眩しい夏空を避けるようにビル群を盾にして、まずは一路楽器屋へと赴いた。
倉庫に今あるのは、かつてないほどの静寂。
普段なら音楽や楽器の音、そしてそれを楽しむ私たちの声がここに在るはずなのに。在ったはずなのに。
理由はいたって簡単で、今まではずっと私たち三人でしか演れなかった演奏に、ヨーコさんの鍵盤と声が加わって、グッと厚みが増したから。結果その音楽が不可視な奔流となり、私たちをごくりと飲み込んだから。
だから言葉を失い、言葉を探した。最初に発するべき言葉、ヨーコさん風に言うなら『最適解』な言葉を私たちは探していた。
なんて難しく言ってみたけど、つまりは『感動し過ぎて言葉もなかった』ってことだ。音楽の力って凄いな。
「……すごいすごいすごーい! 今のヤバくなかった? 広大!」
「おう、ヤバかったな! てか中見の鍵盤が相当効いてるな!」
「い、いやいやそんなことないよ! ツナちゃんのマラカスも、原曲のちょっと怪しげな感じが出てて感心しちゃったし、永遠さんのギターもすごくカッコよかった!」
「あ、ありがとヨーコさん……頑張ってよかったぁ」
「で? 俺はどうよ?」
コーちゃんもどうやら褒めてもらいたいらしく、女子三人をキラキラした目で見つめる。その大きな身体でその目は正直不気味だよ。言わないけど。
本業のドラムじゃなかったけど、ツナともばっちりリズムがいい感じに絡み合ってたし、もちろんよかったよ! と思う私とツナの思うそれは違ったようで、
「広大はね……歌うとき、ちゃんと唇厚く見せようとする努力が良かったよ。うんうん、広大はよく頑張ったよ……顔芸グッジョブ」
「な、なんだよそれ? 褒められてんのかそれ?」
「「褒めてる褒めてる」」
ついヨーコさんとハモってしまって、思いがけず『倉庫』が笑いに満たされる。
うん、ほんと楽しかった。楽しかったよみんな。存分に悪魔を憐れむことが出来たんじゃないかな。
✳︎ ✳︎ ✳︎
「ほんと今日は楽しかったね。しかも三人一緒の部屋で寝るなんて、今でも信じられないよ。二人とも、今日はありがとう」
「よかったね永遠。てか私もめっちゃ楽しかったし、これからもずっと楽しいよきっと!」
「私もそう思う。今日はとにかく永遠さんには、というかみんなには驚かされっぱなしだったけど、楽しかったわ。あ、みんなっていうのはレイさんとビリーさんも込みで、ね?」
さっきまでの興奮――初めての四人演奏――も落ち着いて、今は私の部屋で、寝る前のちょっとしたお喋りタイム。コーちゃんはといえば、「ZZのところで寝る。おやすみ」と言って、上の階へと帰って行った。普段の彼は『倉庫』で寝袋で寝たり、私の部屋でツナと一緒の布団で寝たりと、割とフリーダムに過ごすんだけど、さすがにヨーコさんがいるから空気を読んだのだろう。まぁさすがに四人で私の部屋だと暑苦しいもんね。
「じゃあそろそろ寝よっか。永遠、電気消してー」
「はーい。ちょっと待ってね……あ、そうだヨーコさん」
「ん? 何?」
今日を締めくくる最後のサプライズがあるんだよヨーコさん。
この日のために、実は色々――ギターだったり翠の眼だったり――仕込んできたんだけど、もうひとつ、昨日の今頃にどうにか完成させたものがあるのだ。
ベッドに下に隠していたそれをもぞもぞと探り出して、
「これね、ヨーコさんにプレゼントしたくて、今週ずっと描いてたの。昨日やっとできたばっかりなんだけど、貰ってくれますか?」
そう言って、ブルーグレーのちょっと味気ない包装紙で包んだそれを差し出した。
当の彼女の顔は、驚きつつも少しだけ呆れている。
「もう……私は今日、何度永遠さんに驚かされるのかな? ……描いてた、っていうことは絵なの? これ」
「うん、そう。我ながら結構自信作なんだよ。あ、でもまだ開けないで。お家に帰ってから開けてね」
「ん~? ……今じゃダメなの永遠ぁ?」
そんな疑問を投げかけるツナの目はもう閉店間際でうつらうつら、不安定に身体もゆらゆら。今日は色々あったもんね。もう寝てもいいんだよ?
「うん。今開けると寝る時間遅くなっちゃうから」
「そっか、そうだよね。うん、家に帰ってからのお楽しみにするね、永遠さん」
「んにゃ~ ……もう眠いか――」
と、みなまで言わずにぱたんと布団にツナは突っ伏してしまう。何度も見てるけど、ツナの寝顔って相変わらず可愛い。
すーすー聞こえるツナの小さな寝息をBGMに、灯りを消す。ヨーコさんはプレゼントを枕元にそっと置いて、吐息混じりに今日最後の言葉を述べる。
「じゃあおやすみなさい、永遠さん」
「うん、おやすみなさいヨーコさん」
ほどなくヨーコさんの寝息も聞こえてくる。未だ私だけは微睡んだままで見えない天井を瞼越しに見ていた。
(今日は楽しかったな……ツナの言ってた通り、こんな日がずっと続けばもっと楽しいんだろうな……)
そんなことを考えて。
そんなことを想って。
そんなことを願って。
それは今、確かに私の手の中にある。そう思い至ったのは二人の幸せそうな寝顔につい笑顔を零してしまった、翌日の朝だった。
✳︎ ✳︎ ✳︎
楽しいことってあっという間に過ぎてしまう。
少し遅めの朝食を摂ったあと、ツナとコーちゃんは自転車二人乗りであっという間に帰っていく。まぁ二人が家に泊まった時のいつもの光景だから、私もいつも通りに見送った。
残されたヨーコさんは、『車で駅向こうに買い物に行く』と準備していたママが駅まで送ることになった。
じゃあ私はといえば、やはりママの車にちゃっかり便乗する。
今日はこのあと、一人でお買い物でもしようかなと思っていたのだ。本当なら昨日は『私の行きたいところに付き合ってもらう日』で、その時に買いに行こうと思ってたんだけどね。
「永遠さんはこれからどうするの?」
「ちょっとお買い物に行こうかなって」
「そっか。気を付けてね。じゃあまた明日」
「うん。ヨーコさんも気を付けてね。また明日」
改札でヨーコさんと別れて、私は上り、彼女は下りホームへと降りて行く。
「また明日」ってなんかいいな、なんてことと昨日の楽しかったことを雑多に思い起こしながら一路都心へと向かった。
✳︎ ✳︎ ✳︎
基本的に私は人ごみが苦手だ。
普段の生活範囲がそれほど広くないのもあるし、そもそも今住んでいるところも、少し足を伸ばせばちょっとした畑や水田、大きめの自然公園なんかがあり、でも駅近くには主要のフード・ドリンクのチェーン店なんかもある。ただしちょっとおしゃれな服とかが欲しいなとなると、都心に出ないと買えない、ってくらいの場所に住んでいる。
そういった地方都市だと、都心ほど人はいない。まぁつまり何が言いたいかというと、『ほんのちょっと田舎者』なのだ。だから人ごみに耐性がないってわけ。
でも今日は、どうしても買いたいものがいくつかあった。それは地元でも買えなくはないんだけど、それ以外にも欲しいものがあって、それはたぶん都心のお店の方が『選択肢がある』からと踏んだから、苦手な人混みも我慢して都心に向かうのだ。
今日買おうとしているのは、前からずっと気になっていた『B◯SSのR◯-2 Space Echo』。今現在も『ギターガレージ』に預けているグレ◯チの#612◯をかっこよく、というかブラ○アン・セッツァーみたいな音を出すのに必須だから買わない選択肢がない。ちなみにこれは地元のお店でも買えるんだけど、都心のお店の方がそれ以外のもの――弦とかピック、シールドなんかの『ギター周りの商品の品揃えが多い』から、ついでに色々見ようかな、って目論見もあるのだ。
で、それ以外に欲しいもの。それは『ラバーソールの靴』と『ボーリングシャツ』だ。良くも悪くも『形から入る』傾向がある私は、どうせ#612◯を弾くのなら、ブラ◯アンみたいなファッションがいいし、じゃあとあれこれとネットで見てるうちに『50年代のファッション』にちょっと興味が湧いたのだ。
一口に『50年代のファッション』と言っても色々あるんだけど、そんな中で私が釘付けになってしまったもの。それが『ボーリングシャツ』。色んな色もあるし、刺繍なんかも可愛いのがいっぱい。ただどうしても『古着』の方が圧倒的に選択肢が多いのだ。つまり、色が好きでもサイズが合うとは限らない。サイズがジャストでも写真では『古着のダメージ度合いと正確な色』がわからない。地元には古着屋はないから、都心に行くしかない。
『ラバーソールの靴』に関しては当たりは付けてあって、在庫の確認ももう済ませてあるから、あとは買いに行くだけ! ただ結構高い買い物で、しかも『R◯-2 Space Echo』もそこそこの値段のものだから、実は今、私のお財布にはかなりの額が入っていて超ドキドキしている。
こういう時は、確実に買えるものを先に済ませるのがいい。
降り立った某都心の駅から少し歩いた楽器屋へ。
それからさくっと靴屋に向かい。
そのあとはじっくりと古着屋を漁る。
日差し眩しい夏空を避けるようにビル群を盾にして、まずは一路楽器屋へと赴いた。
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