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相良仁、異世界へ転職!
竜神教の事情
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銅像の右斜め下側の扉を開け司祭と思しき人が先に入り続いて入る。部屋の中は本棚が窓以外の壁にずらりと並び、窓の手前に大きな机があり少し間があって長テーブルが置かれ、ソファーが長テーブルを挟んで向かい合う様に置かれていた。
「どうぞ掛けて下さい、今お茶を御用意致しますので」
「い、いえお構いなく」
どうもこういう施設には縁が無くて落ち着かない。初めての一人暮らしの最初の訪問者が勧誘だったのもあって苦手なのもあるかもしれないが。
「少し話が長くなりますからのんびりお話ししましょう。改めまして自己紹介を。私は竜神教の司祭でティーオと申します。以後お見知りおきを」
「ジン・サガラですこちらこそ宜しくお願いします」
長年の癖で立ち上がり名刺を出そうとしてしまう。今は名刺が無いので冒険者証を出し相手に見せると、ティーオ司祭は見た後頷き戻すよう手で促す。そして机の上にあった鉄瓶を手に取り水を入れると、入口の脇にあった暖炉の中に引っ掛けて温めながらティーポットに茶葉を入れてから向かい合う様に座った。
「なるほど変わっている方ですね貴方は。妹が臭いを確かめようとした訳だ」
「臭い……ですか?」
そう言われて自分の袖等を嗅いでみるが元の世界とは違い、洗濯も手洗いで洗剤も木灰の灰汁を使って居る。替えを多く用意したり仕舞ったりする場所もない。臭いかどうかは人其々だが、自分で嗅いでも臭いはしないし毎日お風呂にも入って洗っているから大丈夫だと信じる。
「体臭の話ではありませんよ。と言うかこの世界で体臭を気にする人間なんて居ませんよ? 洗剤も大したこと無いしフローラルな香りも無いんで、気にしてる人は三日と持たないでしょう」
「え!?」
一瞬耳を疑った。洗剤なんて単語をこの世界の人が使うのだろうか。フローラルな香りは言うかもしれないが。ここで先走って異世界から来ました! 何て言ってもし違ったら捉えられるかもしれない。まだステイだ……!
「それはさておき、町長からお話は伺っています。我々としてはヨシズミ国と同盟関係にあるので協力は惜しみません。貴方達で何とかしたいというのであれば尚更」
「司祭様は今回の黒幕を御存知なのですか?」
「ティーオで宜しいですよジン殿。私は貴方よりも年下ですから。で、ジン殿が異変を感じたのは巨大リスの凶暴化ですな?」
「え? あ、はいそうです」
俺より年下っていうところに引っ掛かった。何かこの人俺より長生きしているような気がするんだよなぁ。落ち着きと言うか余裕と言うか懐深そうな雰囲気が。
「森に棲んでいた動物が変異するのは割とこの世界ではあるんですが、凶暴化するにしても目付きとかが妙だと」
「ええ何か他の力を感じるんですが」
そう言うとティーオ司祭は頷き何か言おうとしたところで鉄瓶がピーッと音を立てたので立ち上がり、鉄の棒で鉄瓶を引っ掛けて取っり地面に一旦置く。近くにあった熱い革の手袋をはめて掴むと、ティーポットに注いだ。少し間を置いてからティーポットを手に取り、少しお茶を捨ててからカップに注ぎ始める。
「まぁ隠してても仕方ありません。ジン殿の想像の通りです。我が教会でのみ許されている魔法の行使、これはまぁ治癒やお祓いなどに限定されていますが、魔法とはそう言うものだけでは無いのは御存知かと思います」
ティーオ司祭曰く、竜神教は魔法の氾濫による悪い影響を考え使用を制限しているらしい。竜神教は古い宗教で竜から護られ指導を受けた者たちによって続いて来たもので、世界を牛耳っている訳では無いものの強い影響力を持っているそうだ。
「伝統を守ろうとする者が居る一方でそうで無い者も居る。言語を喋る思考動物と言うのは欲深いもの。他者よりも儲けたい楽したい思うままにしたいと思うのは性でしょうな」
「……竜神教の管理する魔法を枠外で利用している者が居る、と?」
「利用するだけならまだしもそれを権力として利用している者たちが居ます。まだそう大きくはありませんが、芽は出てしまった。だからこそ我々も同盟国を増やし対策を行おうとしているのです。その矢先に不死鳥騎士団が力の誇示を理由に壊滅させられました」
不死鳥騎士団は魔法使いによって壊滅させられた!? 確かに滅多に見ない魔法に対抗するのは難しいかもしれないが、俺が貰った盾を見ても分かる装備も充実していたであろう騎士たちを壊滅させるほど凄い魔法使いが居るのか。
ティーオ司祭が言うには壊滅させたのは竜神教始まって以来の秀才であり、稀代の魔法使いのようだ。今回この国にはその人物の命を受けて部下が来ているらしい。
「獣を操る魔法使いなんですか?」
「メインはそれだと思われますが、森の動物が町まで降りてきているとなると別の目的や手段を用いて森で何かしている可能性もあります。我々も彼らの実態を全て把握しきれてはいないので協力したいという面もあるのです」
竜神教が自ら作った決まりを破る訳にはいかない。もし破る場合はそれなりの理由が居る。今は足りないので直接対応出来ないというのが本当のところのようだ。竜神教側としても手を拱いていては不信にも繋がるしなるべくこれ以上犠牲者を増やしたくないので、全面的には無理でも多少は情報を開示していくという方針を取った。これはかなり画期的な出来事だという。
「どうぞ掛けて下さい、今お茶を御用意致しますので」
「い、いえお構いなく」
どうもこういう施設には縁が無くて落ち着かない。初めての一人暮らしの最初の訪問者が勧誘だったのもあって苦手なのもあるかもしれないが。
「少し話が長くなりますからのんびりお話ししましょう。改めまして自己紹介を。私は竜神教の司祭でティーオと申します。以後お見知りおきを」
「ジン・サガラですこちらこそ宜しくお願いします」
長年の癖で立ち上がり名刺を出そうとしてしまう。今は名刺が無いので冒険者証を出し相手に見せると、ティーオ司祭は見た後頷き戻すよう手で促す。そして机の上にあった鉄瓶を手に取り水を入れると、入口の脇にあった暖炉の中に引っ掛けて温めながらティーポットに茶葉を入れてから向かい合う様に座った。
「なるほど変わっている方ですね貴方は。妹が臭いを確かめようとした訳だ」
「臭い……ですか?」
そう言われて自分の袖等を嗅いでみるが元の世界とは違い、洗濯も手洗いで洗剤も木灰の灰汁を使って居る。替えを多く用意したり仕舞ったりする場所もない。臭いかどうかは人其々だが、自分で嗅いでも臭いはしないし毎日お風呂にも入って洗っているから大丈夫だと信じる。
「体臭の話ではありませんよ。と言うかこの世界で体臭を気にする人間なんて居ませんよ? 洗剤も大したこと無いしフローラルな香りも無いんで、気にしてる人は三日と持たないでしょう」
「え!?」
一瞬耳を疑った。洗剤なんて単語をこの世界の人が使うのだろうか。フローラルな香りは言うかもしれないが。ここで先走って異世界から来ました! 何て言ってもし違ったら捉えられるかもしれない。まだステイだ……!
「それはさておき、町長からお話は伺っています。我々としてはヨシズミ国と同盟関係にあるので協力は惜しみません。貴方達で何とかしたいというのであれば尚更」
「司祭様は今回の黒幕を御存知なのですか?」
「ティーオで宜しいですよジン殿。私は貴方よりも年下ですから。で、ジン殿が異変を感じたのは巨大リスの凶暴化ですな?」
「え? あ、はいそうです」
俺より年下っていうところに引っ掛かった。何かこの人俺より長生きしているような気がするんだよなぁ。落ち着きと言うか余裕と言うか懐深そうな雰囲気が。
「森に棲んでいた動物が変異するのは割とこの世界ではあるんですが、凶暴化するにしても目付きとかが妙だと」
「ええ何か他の力を感じるんですが」
そう言うとティーオ司祭は頷き何か言おうとしたところで鉄瓶がピーッと音を立てたので立ち上がり、鉄の棒で鉄瓶を引っ掛けて取っり地面に一旦置く。近くにあった熱い革の手袋をはめて掴むと、ティーポットに注いだ。少し間を置いてからティーポットを手に取り、少しお茶を捨ててからカップに注ぎ始める。
「まぁ隠してても仕方ありません。ジン殿の想像の通りです。我が教会でのみ許されている魔法の行使、これはまぁ治癒やお祓いなどに限定されていますが、魔法とはそう言うものだけでは無いのは御存知かと思います」
ティーオ司祭曰く、竜神教は魔法の氾濫による悪い影響を考え使用を制限しているらしい。竜神教は古い宗教で竜から護られ指導を受けた者たちによって続いて来たもので、世界を牛耳っている訳では無いものの強い影響力を持っているそうだ。
「伝統を守ろうとする者が居る一方でそうで無い者も居る。言語を喋る思考動物と言うのは欲深いもの。他者よりも儲けたい楽したい思うままにしたいと思うのは性でしょうな」
「……竜神教の管理する魔法を枠外で利用している者が居る、と?」
「利用するだけならまだしもそれを権力として利用している者たちが居ます。まだそう大きくはありませんが、芽は出てしまった。だからこそ我々も同盟国を増やし対策を行おうとしているのです。その矢先に不死鳥騎士団が力の誇示を理由に壊滅させられました」
不死鳥騎士団は魔法使いによって壊滅させられた!? 確かに滅多に見ない魔法に対抗するのは難しいかもしれないが、俺が貰った盾を見ても分かる装備も充実していたであろう騎士たちを壊滅させるほど凄い魔法使いが居るのか。
ティーオ司祭が言うには壊滅させたのは竜神教始まって以来の秀才であり、稀代の魔法使いのようだ。今回この国にはその人物の命を受けて部下が来ているらしい。
「獣を操る魔法使いなんですか?」
「メインはそれだと思われますが、森の動物が町まで降りてきているとなると別の目的や手段を用いて森で何かしている可能性もあります。我々も彼らの実態を全て把握しきれてはいないので協力したいという面もあるのです」
竜神教が自ら作った決まりを破る訳にはいかない。もし破る場合はそれなりの理由が居る。今は足りないので直接対応出来ないというのが本当のところのようだ。竜神教側としても手を拱いていては不信にも繋がるしなるべくこれ以上犠牲者を増やしたくないので、全面的には無理でも多少は情報を開示していくという方針を取った。これはかなり画期的な出来事だという。
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