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ホロスコープ星国 ルシス編 パート40

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⭐️ロキさん視点に戻ります。


 「オーホホホホ・オーホホホホ」



 サラちゃんは高らかに声をあげる。


 「私がいるのに『オリュンポス国』を攻めるなんて、無謀なことですわ。これにこりたらディービルの森でのんびりと暮らすといいわ」

 「サラ、やりすぎだろ・・・俺にももっと戦わせて欲しかったぜ」


 トールは悔しそうに言った。


 「トール、遊びじゃないのよ。サラちゃんのおかげで魔獣たちは逃げたのよ。大きな損害も出なかったから、これでよかったのよ。それに、上空から大きな蛇のようなドラゴンも迫っていました。あのドラゴンを相手にするのは、かなり危険だったわ」

 「私もそう思うわ。あの上空に潜んでいたドラゴンは、ニーズヘッドという国潰しのドラゴンと呼ばれるドラゴン族でも上位ドラゴンよ。まさか、こんな場所にいるなんてビックリしたわ」

 「はいはい。俺が悪かったぜ。サラ、撃退してくれてありがとう!」

 「オーホホホホ・オーホホホホ。トールさんも私の活躍を素直に認めてくれるのね。ちゃんとルシスちゃんに報告して、美味しい食べ物を用意させるのよ」

 「私が持っている特大プリンと日本酒大魔王をお渡しします」


 小ルシスがサラちゃんに声をかけた。


 「あ・・・あなたは誰なの?ルシスちゃんにそっくりじゃない??」


 サラちゃんは小ルシスを見て、ビックリしている。


 「サラちゃん、この子は小ルシスちゃんよ。ルシスちゃんが作ったゴーレムなの。小ルシスちゃんは、ルシスちゃんの伝達係なので、遠くに離れていてもルシスちゃんと連絡することができるのよ」

 「そうなの!小ルシスちゃん。私の活躍をすぐにルシスちゃんに報告するのよ」


 サラちゃんは小ルシスちゃんのかけより、必死にアピールをする。


 「問題ありません。私の見た映像は自由にルシスお姉様は見ることができるのです。ディービルの森の魔獣を撃退したこともすぐに報告しましたので、ルシスお姉様からこの特大プリンと日本酒大魔王を渡すように指示があったのです。これでも足りないようなら追加を請求します」

 「わかったわ。とりあえず、特大プリンと日本酒大魔王はもらっておくわ。あとおつまみに唐揚げとフライドポテトにチーズインハンバーグにそれと・・・」

 『ゴツン』


 トールさんがサラちゃんの頭を叩く。


 「サラ、少しは遠慮しろ!ルシスはサラのお食事係じゃないのだぞ。今回は特大プリンと日本酒の大魔王で十分だろ!」

 「私はもっと食べたいのよ!!」

 「トールさん、お気遣いありがとうございます。唐揚げとフライドポテトはたくさんあるので、一部をサラさんにお渡しします」

 「やったぁーーー」


 サラちゃんと飛び跳ねて喜んだ。


 ⭐️ルシス視点に戻ります。


 「無事に片付いてみたいです」

 「それはよかったです」


 シューは嬉しそうに答えた。


 「これで、魔獣の件も片付いたので、私はヴァンピーさんと約束があるので町に戻ります」

 「わかりました。私たちは、ルシス様が修復してくださったこの城を拠点に、平和の森を作っていきます」

 「楽しみしています。フレキさん、ヴァンピーさんがお友達が会いたいと言っていましたので、一緒に来てもらってもいいですか?」

 「もちろんです。フェニちゃんにもこの平和の森の件を伝えておきたいです。それに、私を外の世界に連れ出してくれたことのお礼を述べたいと思っています」

 「お姉ちゃんが行くのなら、私も行くのだぁ」


 ゲリはフレキにべったりとくっついている。


 「まだ、ヴァンピーさんはハダルの町にいると思うので、急いでハダルの町へ向かいましょう」

 「わかりました」

 「わかったのだぁ」


 2人は仲良く返事をした。


 「フレキ様、留守は私に任せてください」


 ホットドックは、胸を張って言った。


 「ホットドックさん、お願いします」


 こうして、私はゲリの背中に乗ってハダルの町へ戻ったのであった。

 ハダルの町に着く頃には日もだいぶ暮れいた。私はハダルの町へ着くと門兵がすぐにヴァンピーを呼んできてくれた。


 「もう、用事が済んだのですか?」


 ヴァンピーが目を丸くして言った。


 「はい。無事に解決しました」

 「この方がウルフキングさんですか?」

 「私がウルフキングと呼ばれているフレキと申します」

 「フレキさんよろしくね。私が吸血鬼族の生き残りのヴァンピーです。フェニちゃんからあなたのことは聞いているわ。フェニちゃんは、あなたが元気にしているかとても心配しているから、明日にでも会いに行ってもらえれると嬉しいわ」

 「そのつもりです。私もフェニちゃんに会ってお礼を伝えたいのです」

 「ありがとう。フェニちゃんも喜ぶと思うわ」


 ヴァンピーはとても嬉しそうである。


 「ヴァンピーさん、報告があります」


 私は、王の森での出来事を説明した。


 「ラードーンを倒してくれてありがとうございます。ラードーンによって私の一族は滅びました。一族の仇を取って頂いて本当に感謝しています。これで、王の森の脅威は無くなりました。そして、廃墟の城は私たちの一族が住んていたドラキュラ城ですので自由にお使いください。その方が死んでいった同胞達も喜んでくれるでしょう。平和の森の件も私たちも協力したいと思っています。シリウス城に戻ったら国王代理のポルックスに平和の森を国として認めるように言っておきます」

 「そうしていただけると助かります」


 フレキは頭を下げる。


 「それに『平和の森王国』とはぜひ同盟を結びたいと思います」

 「喜んで同盟を結ばさせてもらいます」

 「同盟の件は、ルシスさんの技術供与があるので、ポルックスも喜んで引き受けると思います」


 ヴァンピーは私の事をじっと見つめる。


 「わかりました。あす一緒に王都へ行って、私が持っている魔石具を使ってシリウス城をリフォームさせてもらいます」

 「それはとても嬉しいです」


 ヴァンピーが満面の笑みを浮かべて喜んだ。


 
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