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ホロスコープ星国 パート7
しおりを挟む★カプリコーン視点になります。
「カプリコーン軍団長、あそこに見えるのはグリフォンです。なぜグリフォンは北の森から抜け出たのでしょうか?」
スコーピオは、北の森から慌てて南下するグルフォンたちの姿を確認した。
「何かあったのかもしれない。確認してくるぞ」
カプリコーンは、山羊の魔獣に変身してグリフォンの元へ向かった。
「グリフォン様、どうしたのですか?」
カプリコーンはグリフォンに尋ねる。
「この嘘つき山羊魔獣が!!!お前のせいで、危うく危険な目にあうところだったんだぞ」
グリフォンは、ウルフキングにビビった気持ちをカプリコーンにぶつけた。
「どう言う事ですか?」
カプリコーンは聞いた。
「お前が、ウルフの森はたくさんの果物があって、弱い魔獣しかいないと言ってたが、ウルフの森にはとんでもない化け物がいるではないか!」
グリフォンは怒鳴り散らす。
「そんなことはありません。あの森を支配するのはウルフキングです。ウルフキングは討伐何度Dランクの魔獣なので、グリフォン様なら勝てる相手だと思います」
ホロスコープ星国では、ウルフの森を支配するウルフキングをC3ランクに認定している。しかし、カプリコーンはグリフォンにDランクと嘘の情報を伝えていた。
「嘘をつくな!ウルフキングはDランクレベルではない。もっと強い魔獣だ!危うくお前に騙されて、ウルフキングに殺されていたかもしれないぞ。俺はお前を信用しないぞ」
グリフォンは怒鳴った。
「グリフォン様、この山羊魔獣には、お仕置きが必要だと思います。こいつは私たちを騙して、何か企んでいるのかもしれません」
ライフォンが言った。
「そうだな。お前は俺を騙した罰が必要だな。覚悟はできているな」
グリフォンが、カプリコーンを威嚇する。
「ちょっと待ってください」
「お前の意見などもう聞きたくない」
グリフォンは、口から大きな炎を吐き出した。
カプリコーンは、大きくジャンプして炎かわして人間に戻った。
「スコーピオ、作戦は失敗だ」
カプリコーンは大声で叫んだ。
「あいつ人間に変身したぞ」
ライフォンが言う。
「やっぱりあいつは俺を騙していたな。絶対に許さんぞ」
グリフォンは怒りの頂点に達した。グリフォンは翼を広げて上空に飛び上がった。
「お前は絶対に許さないぞ」
グリフォンは、上空から炎を次々を放つ。
カプリコーンは、『スター』を発動した。
『スター』とはオリュンポス国でいう『神技』である。ホロスコープ星国では、『星の使徒』より選ばれし12人が『ゾディアックサイン』の能力を持っている。そして、『ゾディアックサイン』の能力以外にも、『スター』と言われる技を使えるのであった。
「『瞬足』『倍倍』」
カプリコーンは俊敏さをあげて、グリフォンの炎を避ける。
「すばしっこいヤツめ。これならどうだ」
グリフォンは翼を大きくバタつかせて、凄まじい風をカプリコーンに放ち、動きの自由を奪う。
カプリコーンは、凄まじい突風を受けて、地面に叩きつけられる。
グリフォンは、地面に叩きつけられたカプリコーン目掛けて炎を放つ。
「『防備』『瞬足』」
スコーピオは『スター』を発動して、カプリコーンを抱えて逃げる。
「逃すか」
ライフォンが、スコーピオ目掛けてタックルをぶちかます。
ライフォンは、3mもある巨漢なライオンの魔獣だ。スコーピオはライフォンのタックルをくらって、大きく弾き飛ばされる。
「どうだ。俺様のタックルの威力は」
ライフォンが勝ち誇ったかのように言った。
そして、スコーピオとカプリコーンは、地面に激しく叩きつけられる。
『ドテ』
ライフォンが、急に顔が紫色になって倒れ込んだ。
「お前何をした」
ライフォンが、苦しそうに叫んだ。しかし、魔獣の言葉はスコーピオにはわからない。
スコーピオの『ゾディアックサイン』の能力は毒を操る力である。スコーピオは、ライフォンにタックルをくらった時に、毒を打ち込んだのであった。しかし、ライフォンの強靭な肉体の前では、スコーピオの毒の力では、殺すまでにはいかないのであった。
ライフォンは、よちよち歩きで立ち上がりながら、スコーピオの元へ歩いて行く。
「貴様を食い殺してやる」
ライフォンは怒りに満ちていた。
ライフォンのタックルをくらったカプリコーンとスコーピオは、かなりのダメージを負っている。なので、すぐに動くことはできない。そして、周りにいた赤騎士団の兵は、グリフォンとライフォンにビビって、すぐに逃げ出したのである。
「ライフォン、俺が終わらしてやるぜ」
グリフォンを大きく口を開けて、大きな炎を吐き出した。
大きな炎がカプリコーン、スコーピオに向かって飛んでいく。
『ホワイトブレス」
白い風がグリフォンの炎をかき消した。
カプリコーンとスコーピオの前に、白いウルフに乗った女の子が現れた。
「間に合ったね」
私が笑顔で言った。
「そうですね」
フレキが静かに言った。
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