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4時限目の授業の終了のチャイムが鳴る。お昼休みなので弁当を持ってきている人は机に弁当を広げ、学食で食べる人や購買部でパンを買う人は教室から出ていく。俺は弁当を持ってきているが、弁当を出さずにすぐに上園の席に向かう。
「上園!お仕置きの時間だぜ!」
御手洗と木原が上園の席を取り囲んでいた。
「望むところだ!いつでも相手になってやる」
上園が大声で二人を威嚇した。上園は俺が一緒に着いて来ると聞いて、再度勇気を振り絞って覚悟を決めていた。教室内はお昼休みなのでにぎやかだったが一瞬で凍り付く。
「威勢がいいじゃないか!いつまでその虚勢が続くのか見ものだな」
木原が上園を睨みつける。
「上園!外に出るぞ」
御手洗は先に教室を出ようとする。御手洗は教室内であまり騒ぎを起こしたくないようだ。
「待て!俺も行く」
俺は御手洗に声をかける。
「六道・・・一回見逃してやったのだぞ。俺たちに逆らうとどうなるかわかっているのか」
御手洗は立ち止まり俺を睨みつける
「俺は上園の友達だ。このまま1人で行かせるわけにはいかない」
「御手洗、六道にもお仕置きが必要だ!俺がまとめてぶっ殺してやる」
「六道、友達選びを間違えたみたいだな」
俺は上園と一緒に教室を出た。俺達が教室を出るとクラスメート達は先生に報告をするか迷っている。
「余計な事はするなよ!御手洗達を怒らしたらひどい目にあうぞ」
御手洗の仲間の男子生徒がクラスメート達に一喝をする。それを聞いたクラスメート達は何事もなかったかのように弁当を食べ始めた。
俺は4限目の授業の内容は全く頭の中に入っていない。昼休みの事で頭がいっぱいであった。上園は体が大きいがケンカをした事がないので木原に勝てる自信はない。もちろん、俺も同じである。俺は人を殴るという行為すら臆するほどの小心者なので勝ち目は0である。こんな事になるのであったら先に運動神経のレベルを上げて格闘技でもしておけばよかった。ケンカと格闘技は別物かもしれないが何もしていないよりかはマシである。
俺は上園と話し合った結果、言いたいことを全て言って、後は手を出さない事に決めていた。どのみちケンカをしても負けるのだから、ケンカはしないという強い意思をアピールをすることにした。
御手洗は人がいない体育館の裏手に俺達を案内する。
「ここなら誰も来ない。お前達覚悟は出来ているか」
御手洗は俺達にガンを飛ばす。
「初めに言っておく!俺達はケンカをしに来たのではない。話し合いに来たのだ」
俺は臆することなく大声で言う。
「ガハハハハハハハ」
御手洗達は大声で笑いだす。
「情けない奴らだ」
「ほんま笑える」
「俺は上園をやる。裕也は六道をやれ」
「任せとけ」
御手洗はシャドーボクシングをしながら上園に近寄っていく。
「いたぶりたいなら好きにしろ!俺達は絶対に手を出さない」
「俺もだ」
「別に俺は構わないぜ、どうせお前は俺のサンドバックになるのだからな」
「六道!そのイケメンの面をグチャグチャにしてやるぜ」
「暴力を振るなら好きにしろ。しかし、俺達に手を出せばお前たちは退学だ!」
話し合いとは駆け引きである。入学早々に退学になりたい奴などいない。特に高校生活をエンジョイできる陽キャの御手洗達が退学覚悟で俺達を殴ることなどしないはず。案の定、御手洗の顔に動揺が見える。
「御手洗、何をビビっている。チクられないようにボコボコにすれば良いだけだ。所詮臆病者の戯言だ。殴られればすぐに泣いて謝って来るぜ」
木原は退学が怖くないわけではない。しかし、今まで力で人を抑え付けてきたので、俺達も同じように力で抑え付ければおとなしくなると息巻いている。
木原はすぐに行動に移す。俺が木原に反論しようとした瞬間には拳が俺の頬に当たっていた。俺は痛みで大声で泣き叫びたいところだが歯を食いしばって耐える。俺は次のパンチが来るのが怖くて両手で顔をガートした。
「あぁ~~~」
木原はがら空きになった俺のみぞおちを殴る。俺は呼吸が出来なくなるような痛烈な痛みが込み上げて来てそのまま地面に倒れ込む。
「お前は俺に手を出さないのじゃない。俺に手を出せないだけだ」
木原は倒れ込んだ俺を何度も蹴り飛ばす。
「やめなさい!」
甲高い声が響き渡る。
「木原!担任の雪月花が来たぞ。誰かチクりやがったみたいだ」
「うるせぇ~俺に逆らったヤツは絶対に許さん」
木原はかまわず俺を蹴り飛ばす。
「やめろ~」
このままでは俺が死んでしまうのではないかと思った上園が木原にタックルをかます。急に後ろからタックルされた木原は上園と一緒に地面に倒れ込む。そして、上園は木原にしがみつき抑え込んだ。
「離せ上園!俺にこんなことをして後でどうなるかわかっているのか!」
「うるせぇ~俺は絶対にお前を離さないぞ」
「上園君、そのまま木原君を抑えこんでいてください。すぐに、先生たちがかけつけます」
木原は激しく動くが柔道をしている上園のパワーと体重で抑え付けられたので身動きがとれない。
「御手洗!上園の後頭部を蹴り飛ばせ」
「・・・」
御手洗は何もできずに苦虫を食い潰したよう顔をして困惑している。すると、男性教員が5名駆け付けてきた。それを見た木原は観念したようでおとなしくなった。
「上園!お仕置きの時間だぜ!」
御手洗と木原が上園の席を取り囲んでいた。
「望むところだ!いつでも相手になってやる」
上園が大声で二人を威嚇した。上園は俺が一緒に着いて来ると聞いて、再度勇気を振り絞って覚悟を決めていた。教室内はお昼休みなのでにぎやかだったが一瞬で凍り付く。
「威勢がいいじゃないか!いつまでその虚勢が続くのか見ものだな」
木原が上園を睨みつける。
「上園!外に出るぞ」
御手洗は先に教室を出ようとする。御手洗は教室内であまり騒ぎを起こしたくないようだ。
「待て!俺も行く」
俺は御手洗に声をかける。
「六道・・・一回見逃してやったのだぞ。俺たちに逆らうとどうなるかわかっているのか」
御手洗は立ち止まり俺を睨みつける
「俺は上園の友達だ。このまま1人で行かせるわけにはいかない」
「御手洗、六道にもお仕置きが必要だ!俺がまとめてぶっ殺してやる」
「六道、友達選びを間違えたみたいだな」
俺は上園と一緒に教室を出た。俺達が教室を出るとクラスメート達は先生に報告をするか迷っている。
「余計な事はするなよ!御手洗達を怒らしたらひどい目にあうぞ」
御手洗の仲間の男子生徒がクラスメート達に一喝をする。それを聞いたクラスメート達は何事もなかったかのように弁当を食べ始めた。
俺は4限目の授業の内容は全く頭の中に入っていない。昼休みの事で頭がいっぱいであった。上園は体が大きいがケンカをした事がないので木原に勝てる自信はない。もちろん、俺も同じである。俺は人を殴るという行為すら臆するほどの小心者なので勝ち目は0である。こんな事になるのであったら先に運動神経のレベルを上げて格闘技でもしておけばよかった。ケンカと格闘技は別物かもしれないが何もしていないよりかはマシである。
俺は上園と話し合った結果、言いたいことを全て言って、後は手を出さない事に決めていた。どのみちケンカをしても負けるのだから、ケンカはしないという強い意思をアピールをすることにした。
御手洗は人がいない体育館の裏手に俺達を案内する。
「ここなら誰も来ない。お前達覚悟は出来ているか」
御手洗は俺達にガンを飛ばす。
「初めに言っておく!俺達はケンカをしに来たのではない。話し合いに来たのだ」
俺は臆することなく大声で言う。
「ガハハハハハハハ」
御手洗達は大声で笑いだす。
「情けない奴らだ」
「ほんま笑える」
「俺は上園をやる。裕也は六道をやれ」
「任せとけ」
御手洗はシャドーボクシングをしながら上園に近寄っていく。
「いたぶりたいなら好きにしろ!俺達は絶対に手を出さない」
「俺もだ」
「別に俺は構わないぜ、どうせお前は俺のサンドバックになるのだからな」
「六道!そのイケメンの面をグチャグチャにしてやるぜ」
「暴力を振るなら好きにしろ。しかし、俺達に手を出せばお前たちは退学だ!」
話し合いとは駆け引きである。入学早々に退学になりたい奴などいない。特に高校生活をエンジョイできる陽キャの御手洗達が退学覚悟で俺達を殴ることなどしないはず。案の定、御手洗の顔に動揺が見える。
「御手洗、何をビビっている。チクられないようにボコボコにすれば良いだけだ。所詮臆病者の戯言だ。殴られればすぐに泣いて謝って来るぜ」
木原は退学が怖くないわけではない。しかし、今まで力で人を抑え付けてきたので、俺達も同じように力で抑え付ければおとなしくなると息巻いている。
木原はすぐに行動に移す。俺が木原に反論しようとした瞬間には拳が俺の頬に当たっていた。俺は痛みで大声で泣き叫びたいところだが歯を食いしばって耐える。俺は次のパンチが来るのが怖くて両手で顔をガートした。
「あぁ~~~」
木原はがら空きになった俺のみぞおちを殴る。俺は呼吸が出来なくなるような痛烈な痛みが込み上げて来てそのまま地面に倒れ込む。
「お前は俺に手を出さないのじゃない。俺に手を出せないだけだ」
木原は倒れ込んだ俺を何度も蹴り飛ばす。
「やめなさい!」
甲高い声が響き渡る。
「木原!担任の雪月花が来たぞ。誰かチクりやがったみたいだ」
「うるせぇ~俺に逆らったヤツは絶対に許さん」
木原はかまわず俺を蹴り飛ばす。
「やめろ~」
このままでは俺が死んでしまうのではないかと思った上園が木原にタックルをかます。急に後ろからタックルされた木原は上園と一緒に地面に倒れ込む。そして、上園は木原にしがみつき抑え込んだ。
「離せ上園!俺にこんなことをして後でどうなるかわかっているのか!」
「うるせぇ~俺は絶対にお前を離さないぞ」
「上園君、そのまま木原君を抑えこんでいてください。すぐに、先生たちがかけつけます」
木原は激しく動くが柔道をしている上園のパワーと体重で抑え付けられたので身動きがとれない。
「御手洗!上園の後頭部を蹴り飛ばせ」
「・・・」
御手洗は何もできずに苦虫を食い潰したよう顔をして困惑している。すると、男性教員が5名駆け付けてきた。それを見た木原は観念したようでおとなしくなった。
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