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21.激怒するジェローム
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スプーンを置いたジェロームが不思議そうに首を傾げたが、デュークとウルグス弁護士は無表情でテーブルの花瓶を見つめている。
「いや、それには及ばないよ。気を使わず食事を楽しんだらいい」
「まあ、感謝の気持ちを伝えたいだけですのに?」
可愛らしく首を傾げていたシャーロットは少ししょんぼりとしてしまった。
「⋯⋯ジョージ、料理長を呼んできてくれ」
(料理人には迷惑をかけるが折角シャーロットが皆と交流をしようと頑張っているのだから。今後のことを考えれば少しずつ関係を修復していかなくてはいけないんだし)
「ですが、今は手が離せないのではないかと思います」
ジョージがチラリとシャーロットを睨みつけた。料理長が何をしたか知っているジョージはこの場をなんとかやり過ごしたい。
『あんな遅い時間に非常識な声を上げて俺達を叩き起こした挙句、優雅に朝寝! 収容所のメシを食って生きて来れたんだ、分りゃしねえよ』
足元に置かれた桶から料理長が汚水をカップに掬うとメイド達がゲラゲラと笑った。
(たったあれっぽっちの汚水に気付いた? 収容所の食事に慣れてたらあんなの⋯⋯この女は元公爵家の令嬢だった!)
今頃になって思い出した事実に愕然としていたジョージに気付かないまま、ジェロームが死刑判決を下した。
「初日だからね、挨拶くらい何とかなるだろう?」
渋々呼び出された料理長はチラリとシャーロットを睨んだ後、ジェロームだけに頭を下げた。
「お呼びと伺いましたが何かございましたでしょうか?」
「ああ、シャーロッ⋯⋯」
「このスープの出来をお伝えしたくてわたくしがお願いしましたのよ。少し熟成が足りないようですわ。折角のスープですもの、後数回しっかりと使い込んだ物をお使いになられた方がより効果的なお味になると思いますの」
「シャーロット、好みはあるだろうが気に入らないからと言って⋯⋯」
ジェロームは既にスープを口にした後だったが特に問題がなかった。しっかりと裏漉ししたまろやかな舌触りと味に苦情を言うシャーロットのそれを我儘だと決めつけたジェロームは溜息を吐きガックリと肩を落とした。
(使用人達にはきちんと言い聞かせておいたのに⋯⋯前途多難だな。毎回こんな事をしていたら溝が広がるばかりじゃないか)
「料理長、ここで味見してごらんなさいませ。風味がまだまだ薄くて残念だと理解できると思いますわ」
「⋯⋯いや、その」
口篭り目を逸らしたままの料理長の顔色に不審を抱いたジェロームはその隣に立つジョージの引き攣った顔を見て漸く気付いた。
「ジョージ、そのスープは私達のとは違う特別製なのかもしれない。こっちへ持ってきてくれないか。ぜひ試食してみよう」
「え、あの」
動揺するジョージを見て確信をもったジェロームが立ち上がった。
「私がそっちへ行こう。そう言えばジョージは料理長を呼ばれたくなさそうだったな」
スープを処分してしまえばこの場を誤魔化せるかもしれないと思ったジョージが慌ててシャーロットの前に置かれたスープ皿を取り上げようとした。
「触るな!!」
シャーロットが使ったスプーンを取り上げてスープを掬いジェロームが臭いを嗅いだ。
「ああ、確かに。シャーロットが言っていた意味がわかったよ。使い込んだほどではない⋯⋯まあ、俺にはこれでも十分効果的な臭いになっているようにも思えるが。
さて、この後の料理もこのような工夫がされているなら挨拶に来る時間がないほど忙しいと言うのも頷ける。
料理長、今回のこれで確か2回目だったな。明日の朝一番で出て行ってもらうが勿論、紹介状などは期待しないでくれ」
「も、申し訳ございません! 2度とこのようなことは致しません。ほんの出来心で」
「ほんの出来心で2回もやられてはかなわんよ。ジョージ、お前については食事の後にしようか。
シャーロットの席を私の隣に変えたら次の食事を持ってきてくれ。シャーロットの使うカトラリーの確認と料理の毒味は全て私がする。それを踏まえて持ってくるんだな」
慌ただしくテーブルの席が変えられた。ジェロームのすぐ隣にシャーロットの席が設けられたが、並べられたカトラリーの一つ一つをジェロームがしつこいほど吟味している。
「そこまで気にされる必要はございませんわ。多少の事には耐性がついておりますから」
「耐性?」
「ええ、女子収容所帰りですから料理長も他の方もそれに相応しい扱いをしたかっただけだと思いますの。どうか料理長には休暇を差し上げてくださいませ。数日でいなくなるわたくしのせいで伯爵家に変化があるというのは嬉しくありませんわ」
「数日でいなくならなければどうする?」
「あり得ないお話には興味がございませんの。温かいうちにお食事を召し上がられては如何ですかしら?」
魚料理、肉料理と順に出てくるが明らかに量や切り方がおかしい。恐らく4人分の料理のうちシャーロットの分にはすでに手を加えていたので3人分を無理やり4人分にしたのだろう。
「料理人達の苦労が見えて情けなくなるよ。私が大切だと思っていた使用人達がこれ程愚かだとは」
ジェロームが頭を抱えると申し訳なさそうな顔をしていたジョージがこっそりとシャーロットを睨みつけた。
(睨まれてもねぇ、アレを食べるくらいなら食事抜きで構わないわ。2日くらいなら水だけで何とかなるもの)
夕食後、寝る前の湯が使いたいと思い何度もベルを鳴らしたが今回も誰も来ない。
(前回は運良く桶を手に入れられたんだけど、今回はどうしよう⋯⋯困ったわね。そうだ!)
部屋を出たシャーロットは階段下に飾られていた花だけを花台に置き、花瓶を持って井戸へ向かった。
何度も水を汲んで花瓶の中を綺麗に磨き上げてから水を入れて部屋に持って帰った。
(このままお部屋に置いておけば便利かも)
新しい端切れを出して身体を拭き水をベランダから下へ流した後ベッドに潜り込んだ。
(この部屋の下って何の部屋かしら⋯⋯まあ、いっか)
翌朝、朝食の為に部屋を出ようとドアを開けると階段下から使用人達の喚く声が聞こえてきた。
「警ら隊に連絡するべきです」
「だが花瓶だけだぞ? 他は何も取られてない」
「屋敷に侵入されたんですよ! 調べたら貴重品が無くなっているかも」
「音楽室の外が水浸しでした。悪質な嫌がらせじゃないですか?」
(下は音楽室だったのか。まあ、窓はしまってただろうしね)
「どうした、何を騒いでいる?」
使用人達の騒ぎを聞きつけたジェロームが階段を降りてきた。
「昨夜泥棒に入られたようなのです」
「何を取られた?」
「それが今のところわかっているのは花瓶一つだけでして。しかも飾られていた花は丁寧に置いてありました」
「音楽室の外も水浸しですし、侵入しようとして何かしたのかもしれません」
年若いメイド達が怯え、従者達は気色ばんでいる。
「泥棒にしてはおかしな話だな、誰か物音とか聞いていないのか?」
ジェロームの質問に首を横に振る使用人達。
「花瓶一つで警ら隊を呼ぶのは流石に拙いだろう。他になくなったものがないか確認しよう」
「いや、それには及ばないよ。気を使わず食事を楽しんだらいい」
「まあ、感謝の気持ちを伝えたいだけですのに?」
可愛らしく首を傾げていたシャーロットは少ししょんぼりとしてしまった。
「⋯⋯ジョージ、料理長を呼んできてくれ」
(料理人には迷惑をかけるが折角シャーロットが皆と交流をしようと頑張っているのだから。今後のことを考えれば少しずつ関係を修復していかなくてはいけないんだし)
「ですが、今は手が離せないのではないかと思います」
ジョージがチラリとシャーロットを睨みつけた。料理長が何をしたか知っているジョージはこの場をなんとかやり過ごしたい。
『あんな遅い時間に非常識な声を上げて俺達を叩き起こした挙句、優雅に朝寝! 収容所のメシを食って生きて来れたんだ、分りゃしねえよ』
足元に置かれた桶から料理長が汚水をカップに掬うとメイド達がゲラゲラと笑った。
(たったあれっぽっちの汚水に気付いた? 収容所の食事に慣れてたらあんなの⋯⋯この女は元公爵家の令嬢だった!)
今頃になって思い出した事実に愕然としていたジョージに気付かないまま、ジェロームが死刑判決を下した。
「初日だからね、挨拶くらい何とかなるだろう?」
渋々呼び出された料理長はチラリとシャーロットを睨んだ後、ジェロームだけに頭を下げた。
「お呼びと伺いましたが何かございましたでしょうか?」
「ああ、シャーロッ⋯⋯」
「このスープの出来をお伝えしたくてわたくしがお願いしましたのよ。少し熟成が足りないようですわ。折角のスープですもの、後数回しっかりと使い込んだ物をお使いになられた方がより効果的なお味になると思いますの」
「シャーロット、好みはあるだろうが気に入らないからと言って⋯⋯」
ジェロームは既にスープを口にした後だったが特に問題がなかった。しっかりと裏漉ししたまろやかな舌触りと味に苦情を言うシャーロットのそれを我儘だと決めつけたジェロームは溜息を吐きガックリと肩を落とした。
(使用人達にはきちんと言い聞かせておいたのに⋯⋯前途多難だな。毎回こんな事をしていたら溝が広がるばかりじゃないか)
「料理長、ここで味見してごらんなさいませ。風味がまだまだ薄くて残念だと理解できると思いますわ」
「⋯⋯いや、その」
口篭り目を逸らしたままの料理長の顔色に不審を抱いたジェロームはその隣に立つジョージの引き攣った顔を見て漸く気付いた。
「ジョージ、そのスープは私達のとは違う特別製なのかもしれない。こっちへ持ってきてくれないか。ぜひ試食してみよう」
「え、あの」
動揺するジョージを見て確信をもったジェロームが立ち上がった。
「私がそっちへ行こう。そう言えばジョージは料理長を呼ばれたくなさそうだったな」
スープを処分してしまえばこの場を誤魔化せるかもしれないと思ったジョージが慌ててシャーロットの前に置かれたスープ皿を取り上げようとした。
「触るな!!」
シャーロットが使ったスプーンを取り上げてスープを掬いジェロームが臭いを嗅いだ。
「ああ、確かに。シャーロットが言っていた意味がわかったよ。使い込んだほどではない⋯⋯まあ、俺にはこれでも十分効果的な臭いになっているようにも思えるが。
さて、この後の料理もこのような工夫がされているなら挨拶に来る時間がないほど忙しいと言うのも頷ける。
料理長、今回のこれで確か2回目だったな。明日の朝一番で出て行ってもらうが勿論、紹介状などは期待しないでくれ」
「も、申し訳ございません! 2度とこのようなことは致しません。ほんの出来心で」
「ほんの出来心で2回もやられてはかなわんよ。ジョージ、お前については食事の後にしようか。
シャーロットの席を私の隣に変えたら次の食事を持ってきてくれ。シャーロットの使うカトラリーの確認と料理の毒味は全て私がする。それを踏まえて持ってくるんだな」
慌ただしくテーブルの席が変えられた。ジェロームのすぐ隣にシャーロットの席が設けられたが、並べられたカトラリーの一つ一つをジェロームがしつこいほど吟味している。
「そこまで気にされる必要はございませんわ。多少の事には耐性がついておりますから」
「耐性?」
「ええ、女子収容所帰りですから料理長も他の方もそれに相応しい扱いをしたかっただけだと思いますの。どうか料理長には休暇を差し上げてくださいませ。数日でいなくなるわたくしのせいで伯爵家に変化があるというのは嬉しくありませんわ」
「数日でいなくならなければどうする?」
「あり得ないお話には興味がございませんの。温かいうちにお食事を召し上がられては如何ですかしら?」
魚料理、肉料理と順に出てくるが明らかに量や切り方がおかしい。恐らく4人分の料理のうちシャーロットの分にはすでに手を加えていたので3人分を無理やり4人分にしたのだろう。
「料理人達の苦労が見えて情けなくなるよ。私が大切だと思っていた使用人達がこれ程愚かだとは」
ジェロームが頭を抱えると申し訳なさそうな顔をしていたジョージがこっそりとシャーロットを睨みつけた。
(睨まれてもねぇ、アレを食べるくらいなら食事抜きで構わないわ。2日くらいなら水だけで何とかなるもの)
夕食後、寝る前の湯が使いたいと思い何度もベルを鳴らしたが今回も誰も来ない。
(前回は運良く桶を手に入れられたんだけど、今回はどうしよう⋯⋯困ったわね。そうだ!)
部屋を出たシャーロットは階段下に飾られていた花だけを花台に置き、花瓶を持って井戸へ向かった。
何度も水を汲んで花瓶の中を綺麗に磨き上げてから水を入れて部屋に持って帰った。
(このままお部屋に置いておけば便利かも)
新しい端切れを出して身体を拭き水をベランダから下へ流した後ベッドに潜り込んだ。
(この部屋の下って何の部屋かしら⋯⋯まあ、いっか)
翌朝、朝食の為に部屋を出ようとドアを開けると階段下から使用人達の喚く声が聞こえてきた。
「警ら隊に連絡するべきです」
「だが花瓶だけだぞ? 他は何も取られてない」
「屋敷に侵入されたんですよ! 調べたら貴重品が無くなっているかも」
「音楽室の外が水浸しでした。悪質な嫌がらせじゃないですか?」
(下は音楽室だったのか。まあ、窓はしまってただろうしね)
「どうした、何を騒いでいる?」
使用人達の騒ぎを聞きつけたジェロームが階段を降りてきた。
「昨夜泥棒に入られたようなのです」
「何を取られた?」
「それが今のところわかっているのは花瓶一つだけでして。しかも飾られていた花は丁寧に置いてありました」
「音楽室の外も水浸しですし、侵入しようとして何かしたのかもしれません」
年若いメイド達が怯え、従者達は気色ばんでいる。
「泥棒にしてはおかしな話だな、誰か物音とか聞いていないのか?」
ジェロームの質問に首を横に振る使用人達。
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