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スペンサー商会
11.琥珀商
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「はじめましょう(駄目だ)」
「絶対に駄目だ。リディア様帰りますよ、他をあたりましょう」
「いつもカーリムが一番良い琥珀を持ってるの。他を探してる余裕はないわ」
「なら俺が脱ぎます」
「おいおい、勘弁してくれよ。男2人のストリップ・ゲームなんざ気持ち悪くてしょうがねえ」
「リディア様、一回でも負けたらそこで終わりにしますからね」
「うーん、せめて3回か5回位にしてくれるかしら、それならなんとか出来るかも」
「さて、リディア始めるとするか? マントは着たままか?」
「勿論よ、カーリムだってゴトラやイガールを着けてるでしょう?」
カーリムがカードを取り出し、ブラックジャックがはじまった。1回目はリディアが勝ちカーリムはイガールを外した。
2回目、カーリムがゴトラを外した。
3回目と4回目、リディアがブーツと靴下を脱いだ。
「カーリムはムスリム商人でしょう? こんな離れた場所でどうして琥珀を扱ってるの?
ムスリム商人と言ったら香辛料のイメージがあるんだけど」
「爺さんが家族を連れて、ペストから逃げ出した。
んで、気が付いたらここまで流れてきてたってとこだな」
5回目、リディアがマントの中からベルトを外して取り出した。
「おい、そいつはズルだろ?」
「あら、順番なんて聞いてないわ。カーリムはサンダル履いてるでしょう? 私は先にブーツを脱いだわ」
「ちっ、つまんねえ女だな。もしかしてマントを最後にするつもりか?」
「勿論よ」
リディアがにっこり笑うと、セオは少し安心した様子。
6回目、リディアはマントの中でズボンを脱ぐ。
「ったく気が削がれてしょうがねえ」
カーリムが一気に酒を煽る。
「ムスリム商人はお酒は嗜まないんだと思ってたわ」
「宗教なんてな、時代によっても解釈の仕方によっても変わっていくもんなんだよ。
昔のイスラム教徒は結構飲んでたんだぜ」
7回目、マントの中から幅広の布が出てきた。
「なんだそりゃ」
「女の秘密? これ、暑くて大変なんだから」
「あーもー、辞めだやめだ。
いくら勝ってもちっとも楽しめねえ。
後何枚マントの下から出てくるのかとか、考えただけでイライラする」
「じゃあ、私の勝ちね」
カーリムが奥の部屋に行き木箱を持って出てきた。中から一つ取り出して、
「こいつならあんたの気にいるだろ?」
リディアは琥珀を蝋燭の光に翳し、感嘆の声を上げた。
「凄い、これは虫? 見たのは初めてだわ」
「だろ? こんだけデカいのは滅多にお目にかかれねえ。
あんたにやるよ。ムスリム商人を騙した見事な手口にな」
「それは駄目よ、高すぎるわ」
カーリムは別の琥珀をいくつか机に並べた。
「んで、あんたが欲しいのはどれだ?」
全てを光に翳してみた。
「これマーブル模様がすごく綺麗、輝きも厚みも言うことなしだわ」
「やっぱりな、あんたならそれを選ぶと思ったぜ。
それからさっきお前にやった琥珀な、お日様に当ててみな。面白い事になるぜ」
「まさか、ブルーアンバー?」
「絶対に駄目だ。リディア様帰りますよ、他をあたりましょう」
「いつもカーリムが一番良い琥珀を持ってるの。他を探してる余裕はないわ」
「なら俺が脱ぎます」
「おいおい、勘弁してくれよ。男2人のストリップ・ゲームなんざ気持ち悪くてしょうがねえ」
「リディア様、一回でも負けたらそこで終わりにしますからね」
「うーん、せめて3回か5回位にしてくれるかしら、それならなんとか出来るかも」
「さて、リディア始めるとするか? マントは着たままか?」
「勿論よ、カーリムだってゴトラやイガールを着けてるでしょう?」
カーリムがカードを取り出し、ブラックジャックがはじまった。1回目はリディアが勝ちカーリムはイガールを外した。
2回目、カーリムがゴトラを外した。
3回目と4回目、リディアがブーツと靴下を脱いだ。
「カーリムはムスリム商人でしょう? こんな離れた場所でどうして琥珀を扱ってるの?
ムスリム商人と言ったら香辛料のイメージがあるんだけど」
「爺さんが家族を連れて、ペストから逃げ出した。
んで、気が付いたらここまで流れてきてたってとこだな」
5回目、リディアがマントの中からベルトを外して取り出した。
「おい、そいつはズルだろ?」
「あら、順番なんて聞いてないわ。カーリムはサンダル履いてるでしょう? 私は先にブーツを脱いだわ」
「ちっ、つまんねえ女だな。もしかしてマントを最後にするつもりか?」
「勿論よ」
リディアがにっこり笑うと、セオは少し安心した様子。
6回目、リディアはマントの中でズボンを脱ぐ。
「ったく気が削がれてしょうがねえ」
カーリムが一気に酒を煽る。
「ムスリム商人はお酒は嗜まないんだと思ってたわ」
「宗教なんてな、時代によっても解釈の仕方によっても変わっていくもんなんだよ。
昔のイスラム教徒は結構飲んでたんだぜ」
7回目、マントの中から幅広の布が出てきた。
「なんだそりゃ」
「女の秘密? これ、暑くて大変なんだから」
「あーもー、辞めだやめだ。
いくら勝ってもちっとも楽しめねえ。
後何枚マントの下から出てくるのかとか、考えただけでイライラする」
「じゃあ、私の勝ちね」
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「こいつならあんたの気にいるだろ?」
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「だろ? こんだけデカいのは滅多にお目にかかれねえ。
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「んで、あんたが欲しいのはどれだ?」
全てを光に翳してみた。
「これマーブル模様がすごく綺麗、輝きも厚みも言うことなしだわ」
「やっぱりな、あんたならそれを選ぶと思ったぜ。
それからさっきお前にやった琥珀な、お日様に当ててみな。面白い事になるぜ」
「まさか、ブルーアンバー?」
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