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111.大団円!? カジャおばさ〜ん、もっと早く言ってよお
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甘いものが弱点のケルベロスと、肉食系女子に喰われやすい特性を持つオルトロスだが⋯⋯。
『キマイラ連れてこようかな~』
の一言で従順になる。
【俺、頑張るから⋯⋯キマイラ、怖い】
【僕もぉぉ⋯⋯キマイラ、底なしなの。僕、搾り取られちゃう】
「はぁ、うちには変異種のアラクネもいるし、良いんじゃないかな」
「常時隠蔽魔法をかけられる魔導具作ったからね~」
ロクサーナから島の全権を丸投げされているジルベルトが溜め息を吐いた。
そんなこんなで港の建設がはじまり、キャラベル船2艘を並べて『眼福、眼福』と騒ぐロクサーナと、ドワーフの『祝いなら酒じゃ~』の叫び声が聞こえる日はもうすぐ。
(港ができたら⋯⋯ロクサーナを旅に誘ってみようか。2人だけで旅行したいと言ったら、2人だけだと寂しいとか言われそうだな)
いつまでも年の差を気にして距離を縮められない妖精間近のジルベルトの尻を、誰か蹴飛ばしてくれ!
トンカンと景気のいい音が響く島の上空で、一人⋯⋯一柱の女神が地団駄を踏んでいた。
【ちょっと~、ケルベロス達が移住できてるのに、なんで私は島から弾かれるの!? 推しを愛でる会の会員ナンバー2番のわ・た・し・が会合に参加できないとか、あり得なくない!?】
アラクネがはじめた『推し⋯⋯ジルを愛でる会』は既に親衛隊ができ、『『ジルベルトVSシーミア⋯⋯どっちがオカズになりやすい?』も大盛り上がり。
もちろん『シーミアを愛でる会』もできている。
その上、『実録、美女と野獣⋯⋯熊は美少女に食われるか!?』とか『美青年と美少女の絡みは、百合と捉えるべきか!?』も開催されている。
定期的に開催される会合では、テーマを決めて情報の共有がなされる徹底ぶりで、島の『貴腐人』や『腐女子』は増殖し続けている。
【お前、どっか行ってくんない? ロクサーナが苦しんでる時放置してた奴を、島に定住させるわけねえじゃん】
【謝ったじゃん! 教会潰してあげたじゃん! 魔の森のダンジョンの脅威度もあげたじゃん! 国王一家を死なないようにしてあげたじゃん!】
【ダンジョンの魔物を強化したのは俺だけど?】
【国王一家が死んでも復活して、魔物と追いかけっこを続けてるのは俺のテクだけど?】
【うぐぐ⋯⋯細かい事は忘れなさーい! アラクネの会が盛り上がってるのに参加できないなんて、酷すぎるぅぅ。それにそれに! 私だって熊を狙ってるの! このままだと、小娘に先を越されちゃうじゃん】
【⋯⋯はあ!? てめえ、何考えてんだよ!】
【熊の子を私が産んだら英雄が誕生するのよ! この世界の為に私を島に入らせて~!】
神と人の間に産まれた子は半神と呼ばれる。半神は非常に長命だが若いままの姿を保ち、常人を超える能力で英雄となる者が多い。神のように特殊な力を持つこともあり伝説の勇者とも呼ばれる。
【バカなのか? バカだな】
クロちゃんとカイちゃんに『ざまぁ』され続けているユースティティの意外な一言で、『無限ざまぁ』が決定した瞬間だった。
今日は嫁入り前の娘達には聞かせられない話が飛び交う『貴腐人』達だけの秘密の座談会。その娘達も貴腐人のネタになっているので、参加させられないのは当然だろう。
「アリサは頑張ってるんだけど、ウルサは相変わらず気付かなくて⋯⋯グラントの方が根負けしそう」
【え! どゆこと?】
物心ついた頃から『アリたんは、ウルタとてっとんちゅるの』と言い続けていたが、グラントは本気にしていなかった。
「昨夜なんだけど、アリサに(ウルサの)攻略法を教えた方がいいか⋯⋯なんて相談してきたの」
「熊の討伐法⋯⋯攻略法なんてあるの? 教えて教えて! 超絶面白そう」
ウルサの下半身は前人未到⋯⋯未攻略だと思っていたカトリーナが驚きの声を上げ、その横でアラクネも首を縦に振っている。
「ウルサの攻略なら簡単だよ。いい年して、いまだに脳筋の天然だからね~。でも、アリサにはちょ~っと無理じゃない?」
フェーリスが笑いながら、オヤツのチョコレートを口に放り込んだ。
自分より年下と小さい者は『庇護の対象』だと無意識に考えているウルサは、困ってる風を装った者にも甘い。
近付いて庇護欲を掻き立てて、懐に入ったと確信した時点で押し倒せばいい。但し、その後が続かないが⋯⋯。
「ウルサやカーニスは口が硬くて話さないんだけどさ、そういう詐欺紛いの手口を使う肉食系の女って煩いじゃん。あたしのとこに来てベラベラ自慢みたいに話した後で、ブチギレるの。これが毎回なんだからウンザリだよ」
『いい思いをしたくせになんで態度が変わんないわけ!? 次に誘うのはウルサからでしょ、それなのにスルーするとか⋯⋯バカにしてんの? 物足りなかったはずないのにさ、なんで誘ってこないのよ! ムキー』
「多分だけど、ウルサは突発的な事故とか思ってそうでさ、カケラも記憶に残ってないんじゃないかな」
鈍感なウルサを攻略するにはかなり熟練の技が必要そうで、素人のアリサには道が遠すぎる。
「それは⋯⋯初心者には難易度が高すぎる」
「発想の転換言うのをしたらええんよ。ウルサさんに纏わりついたのは、娼婦みとうな超絶技巧持ちばっかりなんじゃろ? いくら鈍感でも、やりゃあ習熟度は分かるけんねえ」
「「つ、つまり?(ゴクリ)」」
「そんとうな相手じゃけん、本気にせんでもええとか、本気にしちゃいけんって思うたんじゃないんかねえ。
アリサちゃんに本気で体あたりする勇気ができたら、速攻で落とせる。新人が素人◯貞みたいなのを落とすのは、結構簡単なんよね。初心者にしかできんアレがあるじゃろ?」
「ど、どんな⋯⋯あぁ、確かに!」
「ジルさんもねえ、もうちいとなのに、わちゃわちゃしとるけん⋯⋯速攻で最後まで攻略できると思うのに」
「最後まで攻略⋯⋯ホントに?」
「おや、みんなは気付いとらんかったんね。サーナちゃんはジルさんに何されても、恥ずかしがるだけじゃろ? あの様子は『嬉し恥ずかし』言うやつじゃけん。そこでもう一押しせずにやめるけえ、いけんのよね。
妖精になりかけのジルさんは気付いとらんし、サーナちゃんも自分の事が解っとらんけん、見とったらすっごい面白いんよ~」
「カジャおばさんの慧眼が凄すぎる」
「そりゃそうよね。わたしらはここにおるみんなの何倍も生きとるけんね。アレコレ楽しむ時間もよおけあったんじゃけ」
ドワーフは長寿、秘伝の奥義とかあったりして⋯⋯。カジャおばさん、さわりだけでいいから、ジルベルトに教えてあげて?
「シーミアさんの攻略法はないのかしら? ターニャちゃんが、から回ししてばかりなのが可哀想なのよね」
パーヴォ君が懐いていることもあり、ターニャはしょっちゅうアンセル家に顔を出すが、最近はシーミアの話をしなくなった。
「シーミアかあ、そっちの方が難しいかも⋯⋯カジャおばさんの智慧が必要そう」
幼い頃から綺麗すぎる顔だったシーミアは、ムサイ奴等からお尻を守る為に苦労し続けた。
体術を身につけ技を磨き⋯⋯『俺は男だ』を周りに知らしめる為か、一時期はかなり遊んでいた。
「取っ替え引っ替えでさ、いつかヤバい病気をもらうんじゃないかって心配してたんだ」
ある時パタリと女遊びをやめたシーミアは『飽きちゃったんだもん』と宣わった。
『男はあたしのケツばっか狙ってくるし、女はあたしをアクセサリー扱いするし。きったない男と喧嘩したり、つまんない会話と臭い化粧に付き合うより、時化の海に船を出す方がよっぽど楽しいわ』
「うーん、そうなるとやっぱり船に乗るとか?」
「きっかけ作りにはなるかも。アンセルが船乗りを増やしたいって言ってた気がするわ」
二代目ロクサーナコレクションは船員がいない為、今のところ出番がない。そのままお蔵入りか、仲間を増やすか議論が続いている。
「ジルが訓練を受けてるから、やる気があれば参加すればいいんじゃないか?」
農家で育ったターニャの職業訓練は船に決定かも。
ジルベルトが船の扱いを学んでいるのは、ロクサーナを旅行に誘う為。
(転移で移動するのは簡単だけど、のんびり船旅しようって言ったら喜ぶかも)
その前に誘ってこいと、誰か教えてやってくれ!
緩やかに揺れる波と満点の星空、陸地は遥か彼方で島の影さえ見えない。世界にふたりだけしかいないような⋯⋯そんな気になるのは、ミュウ達の気配が感じられないからかもしれない。
(Will you marry me? い、言うぞ⋯⋯今日は絶対に言うんだ)
船出の前日、貴腐人達に引き摺られて、カジャおばさんの元に連れて行かれたジルベルトが、どんなレクチャーを受けたのかは、カジャおばさんとジルベルトだけの秘密。
ジルベルトに似た女の子の次は、ロクサーナに似た男の子⋯⋯ミュウ達が『俺が兄ちゃんだよ』『あたしがお姉ちゃんなの』と大騒ぎする⋯⋯そんな未来がやって来るのは、もう少し先のこと。
『キマイラ連れてこようかな~』
の一言で従順になる。
【俺、頑張るから⋯⋯キマイラ、怖い】
【僕もぉぉ⋯⋯キマイラ、底なしなの。僕、搾り取られちゃう】
「はぁ、うちには変異種のアラクネもいるし、良いんじゃないかな」
「常時隠蔽魔法をかけられる魔導具作ったからね~」
ロクサーナから島の全権を丸投げされているジルベルトが溜め息を吐いた。
そんなこんなで港の建設がはじまり、キャラベル船2艘を並べて『眼福、眼福』と騒ぐロクサーナと、ドワーフの『祝いなら酒じゃ~』の叫び声が聞こえる日はもうすぐ。
(港ができたら⋯⋯ロクサーナを旅に誘ってみようか。2人だけで旅行したいと言ったら、2人だけだと寂しいとか言われそうだな)
いつまでも年の差を気にして距離を縮められない妖精間近のジルベルトの尻を、誰か蹴飛ばしてくれ!
トンカンと景気のいい音が響く島の上空で、一人⋯⋯一柱の女神が地団駄を踏んでいた。
【ちょっと~、ケルベロス達が移住できてるのに、なんで私は島から弾かれるの!? 推しを愛でる会の会員ナンバー2番のわ・た・し・が会合に参加できないとか、あり得なくない!?】
アラクネがはじめた『推し⋯⋯ジルを愛でる会』は既に親衛隊ができ、『『ジルベルトVSシーミア⋯⋯どっちがオカズになりやすい?』も大盛り上がり。
もちろん『シーミアを愛でる会』もできている。
その上、『実録、美女と野獣⋯⋯熊は美少女に食われるか!?』とか『美青年と美少女の絡みは、百合と捉えるべきか!?』も開催されている。
定期的に開催される会合では、テーマを決めて情報の共有がなされる徹底ぶりで、島の『貴腐人』や『腐女子』は増殖し続けている。
【お前、どっか行ってくんない? ロクサーナが苦しんでる時放置してた奴を、島に定住させるわけねえじゃん】
【謝ったじゃん! 教会潰してあげたじゃん! 魔の森のダンジョンの脅威度もあげたじゃん! 国王一家を死なないようにしてあげたじゃん!】
【ダンジョンの魔物を強化したのは俺だけど?】
【国王一家が死んでも復活して、魔物と追いかけっこを続けてるのは俺のテクだけど?】
【うぐぐ⋯⋯細かい事は忘れなさーい! アラクネの会が盛り上がってるのに参加できないなんて、酷すぎるぅぅ。それにそれに! 私だって熊を狙ってるの! このままだと、小娘に先を越されちゃうじゃん】
【⋯⋯はあ!? てめえ、何考えてんだよ!】
【熊の子を私が産んだら英雄が誕生するのよ! この世界の為に私を島に入らせて~!】
神と人の間に産まれた子は半神と呼ばれる。半神は非常に長命だが若いままの姿を保ち、常人を超える能力で英雄となる者が多い。神のように特殊な力を持つこともあり伝説の勇者とも呼ばれる。
【バカなのか? バカだな】
クロちゃんとカイちゃんに『ざまぁ』され続けているユースティティの意外な一言で、『無限ざまぁ』が決定した瞬間だった。
今日は嫁入り前の娘達には聞かせられない話が飛び交う『貴腐人』達だけの秘密の座談会。その娘達も貴腐人のネタになっているので、参加させられないのは当然だろう。
「アリサは頑張ってるんだけど、ウルサは相変わらず気付かなくて⋯⋯グラントの方が根負けしそう」
【え! どゆこと?】
物心ついた頃から『アリたんは、ウルタとてっとんちゅるの』と言い続けていたが、グラントは本気にしていなかった。
「昨夜なんだけど、アリサに(ウルサの)攻略法を教えた方がいいか⋯⋯なんて相談してきたの」
「熊の討伐法⋯⋯攻略法なんてあるの? 教えて教えて! 超絶面白そう」
ウルサの下半身は前人未到⋯⋯未攻略だと思っていたカトリーナが驚きの声を上げ、その横でアラクネも首を縦に振っている。
「ウルサの攻略なら簡単だよ。いい年して、いまだに脳筋の天然だからね~。でも、アリサにはちょ~っと無理じゃない?」
フェーリスが笑いながら、オヤツのチョコレートを口に放り込んだ。
自分より年下と小さい者は『庇護の対象』だと無意識に考えているウルサは、困ってる風を装った者にも甘い。
近付いて庇護欲を掻き立てて、懐に入ったと確信した時点で押し倒せばいい。但し、その後が続かないが⋯⋯。
「ウルサやカーニスは口が硬くて話さないんだけどさ、そういう詐欺紛いの手口を使う肉食系の女って煩いじゃん。あたしのとこに来てベラベラ自慢みたいに話した後で、ブチギレるの。これが毎回なんだからウンザリだよ」
『いい思いをしたくせになんで態度が変わんないわけ!? 次に誘うのはウルサからでしょ、それなのにスルーするとか⋯⋯バカにしてんの? 物足りなかったはずないのにさ、なんで誘ってこないのよ! ムキー』
「多分だけど、ウルサは突発的な事故とか思ってそうでさ、カケラも記憶に残ってないんじゃないかな」
鈍感なウルサを攻略するにはかなり熟練の技が必要そうで、素人のアリサには道が遠すぎる。
「それは⋯⋯初心者には難易度が高すぎる」
「発想の転換言うのをしたらええんよ。ウルサさんに纏わりついたのは、娼婦みとうな超絶技巧持ちばっかりなんじゃろ? いくら鈍感でも、やりゃあ習熟度は分かるけんねえ」
「「つ、つまり?(ゴクリ)」」
「そんとうな相手じゃけん、本気にせんでもええとか、本気にしちゃいけんって思うたんじゃないんかねえ。
アリサちゃんに本気で体あたりする勇気ができたら、速攻で落とせる。新人が素人◯貞みたいなのを落とすのは、結構簡単なんよね。初心者にしかできんアレがあるじゃろ?」
「ど、どんな⋯⋯あぁ、確かに!」
「ジルさんもねえ、もうちいとなのに、わちゃわちゃしとるけん⋯⋯速攻で最後まで攻略できると思うのに」
「最後まで攻略⋯⋯ホントに?」
「おや、みんなは気付いとらんかったんね。サーナちゃんはジルさんに何されても、恥ずかしがるだけじゃろ? あの様子は『嬉し恥ずかし』言うやつじゃけん。そこでもう一押しせずにやめるけえ、いけんのよね。
妖精になりかけのジルさんは気付いとらんし、サーナちゃんも自分の事が解っとらんけん、見とったらすっごい面白いんよ~」
「カジャおばさんの慧眼が凄すぎる」
「そりゃそうよね。わたしらはここにおるみんなの何倍も生きとるけんね。アレコレ楽しむ時間もよおけあったんじゃけ」
ドワーフは長寿、秘伝の奥義とかあったりして⋯⋯。カジャおばさん、さわりだけでいいから、ジルベルトに教えてあげて?
「シーミアさんの攻略法はないのかしら? ターニャちゃんが、から回ししてばかりなのが可哀想なのよね」
パーヴォ君が懐いていることもあり、ターニャはしょっちゅうアンセル家に顔を出すが、最近はシーミアの話をしなくなった。
「シーミアかあ、そっちの方が難しいかも⋯⋯カジャおばさんの智慧が必要そう」
幼い頃から綺麗すぎる顔だったシーミアは、ムサイ奴等からお尻を守る為に苦労し続けた。
体術を身につけ技を磨き⋯⋯『俺は男だ』を周りに知らしめる為か、一時期はかなり遊んでいた。
「取っ替え引っ替えでさ、いつかヤバい病気をもらうんじゃないかって心配してたんだ」
ある時パタリと女遊びをやめたシーミアは『飽きちゃったんだもん』と宣わった。
『男はあたしのケツばっか狙ってくるし、女はあたしをアクセサリー扱いするし。きったない男と喧嘩したり、つまんない会話と臭い化粧に付き合うより、時化の海に船を出す方がよっぽど楽しいわ』
「うーん、そうなるとやっぱり船に乗るとか?」
「きっかけ作りにはなるかも。アンセルが船乗りを増やしたいって言ってた気がするわ」
二代目ロクサーナコレクションは船員がいない為、今のところ出番がない。そのままお蔵入りか、仲間を増やすか議論が続いている。
「ジルが訓練を受けてるから、やる気があれば参加すればいいんじゃないか?」
農家で育ったターニャの職業訓練は船に決定かも。
ジルベルトが船の扱いを学んでいるのは、ロクサーナを旅行に誘う為。
(転移で移動するのは簡単だけど、のんびり船旅しようって言ったら喜ぶかも)
その前に誘ってこいと、誰か教えてやってくれ!
緩やかに揺れる波と満点の星空、陸地は遥か彼方で島の影さえ見えない。世界にふたりだけしかいないような⋯⋯そんな気になるのは、ミュウ達の気配が感じられないからかもしれない。
(Will you marry me? い、言うぞ⋯⋯今日は絶対に言うんだ)
船出の前日、貴腐人達に引き摺られて、カジャおばさんの元に連れて行かれたジルベルトが、どんなレクチャーを受けたのかは、カジャおばさんとジルベルトだけの秘密。
ジルベルトに似た女の子の次は、ロクサーナに似た男の子⋯⋯ミュウ達が『俺が兄ちゃんだよ』『あたしがお姉ちゃんなの』と大騒ぎする⋯⋯そんな未来がやって来るのは、もう少し先のこと。
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