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83.見事なモデルチェンジ
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煽りが終わると同時に大量の氷の槍がグラウコスに向かった。
【あぎゃあぁぁ!】
ジルベルト司祭が《レインボー・チェイン》で、慌ててふためくグラウコスを縛り上げ引き寄せはじめた。
【くっそおぉぉ、やめれぇぇ! 俺様は海神グラウコス様だぞぉぉ、天罰が下るんだからなぁぁ⋯⋯ オーケアノス様ぁぁ、テーテュース様ぁぁ、助けてくれえぇぇ】
オーケアノスとテーテュースはグラウコスを神に生まれ変わらせた絶倫夫婦。
グラウコスの目がジルベルトに向いている間に、周りを取り囲んでいる気泡の周りにもう一層の結界を張ったロクサーナは転移。
(セイレーンの歌声が篭った気泡が、ジルベルト司祭に行ったらやだもんね)
自分の周りに結界を張り直してから一気にグラウコスに接近し、風の皮袋を奪って異空間収納にお片付けした。
【あぎゃあ、それは風の神からレンタルした風の袋だぞぉぉ⋯⋯か、返せぇぇ! なくした時の罰とか凄えの⋯⋯違約金だとめっちゃ高いんだからぁぁ! うわぁぁ、返してえぇぇぇぇ】
「ふふん、2度と私やジルベルト司祭に関わらないって約束するなら、返してもいいかなぁ⋯⋯契約魔法で縛るけどね」
【す、するする! お願い⋯⋯アレだけは返してぇぇ】
ジルベルトの魔法で拘束したまま、海面ギリギリまでグラウコスを引き上げ、ロクサーナとジルベルトは船に上がって尋問を開始することにしたが、涙と鼻水で汚れた汚いグラウコスの顔を見てゲンナリしていた。
【これ、解いてくんないかなぁ? もう何にもしないし⋯⋯折角会えたんだし、仲良くしようよ。なっ、なっ】
「神だけど⋯⋯威厳もクソもないな」
「元はうっかりさんの間抜けな漁師だもん」
「だな」
光魔法のチェインで作られたスカリに、拘束を解いたグラウコスを放り込んで船に繋ぐと、その中で三角座りしたグラウコスが気持ち良さそうにゆらゆらと揺れはじめた。
(水の中での魔法の狙いとか、この長時間継続して使ってても平気とか⋯⋯ジルベルト司祭って想像以上に凄くない?)
【なあなあ、俺逃げないからさぁ⋯⋯魚じゃないしぃ⋯⋯網の中で活かされてると、踊り食いとか活き造りにされそうで、超不安なんだけどぉ。ちょっと狭いし】
スカリの中から見上げるグラウコスに海神の威厳はカケラもなく、ショボい犯罪で捕まった元漁師そのもの。
「不味そうだから、その心配はない」
【ええっ! 俺って『不死』だからさぁ、食ったら自分も死ななくなるかもって思った奴等に狙われたりで、結構高値が付いてんのに?】
「お前を食っても不死になるどころか、お前に纏わりついてる呪いやら恨みやらで腹を壊す」
ミュウ達やクロノス達には敬意を払うジルベルト司祭が、グラウコスにはかなりの塩対応で、グラウコスがモゾモゾするたびに氷の槍で威嚇している。
「それと⋯⋯ロクサーナを傷つけた分、うっかりオールで殴ってしまうとか、氷魔法の練習台にしてしまうとかならある。大人しくしてた方が身のためだからな」
(そうなんだよね~、水魔法をマックスにして氷魔法の初級を覚えてたなんて知らな⋯⋯あれ? 氷が欲しいとか冷やしてとかいつも頼まれてたような⋯⋯)
ジト目になったロクサーナから目を逸らしたジルベルト司祭が口を尖らせて、ソワソワと身じろぎをはじめた。
【あ、あうぅ⋯⋯酷いよお】
ジルベルト甘えん坊疑惑はさておき、気を取り直して島に来るまでの経緯を、グラウコスに尋問してみると⋯⋯。
【スキュラがさあ、凄え怒ってんの。あ、俺にね。で、時々お使いを頼まれるんだけどぉ、俺ってば優しいから断れなくてさぁ。デヘ】
海の中で待ち構えて簡単に失敗したにも関わらず、グラウコスは能天気に腕に張り付いた貝殻を剥ぎながら、ニヘラニヘラと笑っている。
「スキュラが怪物にされたのってグラウコスのせいだもん、怒ってても仕方ないじゃん」
【あ、それ知ってるの? でもねでもね、アレってキルケーがやったんだぜ? 俺、頼んでねえし。俺は悪くねえって思うでしょ?】
「思いませんね~」
【あ、思わない? そうかなあ、どう考えても俺は悪くねえと思うんだけどよお、女達はみ~んな、俺が悪いって言うんだよな~。
にいちゃんなら、俺が悪くないって分かるっしょ?】
「間違いなく⋯⋯百パーセントお前が悪い」
罪の意識が全くないないグラウコスは、かつてのスキュラの美しさを滔々と語り、どれだけ自分が頑張ってスキュラを追い求めたかを熱弁。その上、キルケーに言い寄られたと自慢げに話した。
【にいちゃんなら分かるよな? 超絶美少女見つけたら男の本能が『どこまでも追いかけろぉぉ』『手に入れろぉぉ』『やっちまえぇぇ』って言うじゃん。でな、どんな事をしても手に入れてやるぅぅ⋯⋯みたいな野生の本能が燃えたぎったわけよ。んなのに、スキュラは俺の見た目がキモくてヤダとか言ってさぁ。
でねでね、そこに出てきたキルケーがこれまたいい女でよお⋯⋯ツヤッツヤの黒い髪をバサァとかして、真っ赤な唇が超絶エロいの。ババーンってでっぱったおっぱいを見せつけて⋯⋯くぅぅぅ、思い出してもたまんねぇ⋯⋯あっ、でもでも、キッパリ断ってやったんだぜ? ぐらっとはしたけどな⋯⋯デヘッ⋯⋯キルケーはよっぽど俺様を気に入ったんだろうなぁ。スキュラを怪物にするとか、超ビックリ!】
クネクネと身体を動かしてキルケーの媚態を真似するのが気持ち悪い。我慢できなくなったロクサーナがグラウコスの額に氷の粒を打ち込むと同時に、ジルベルト司祭が氷の槍を突き刺していた。
【あぎゃあ~! 痛い痛い、マジで痛い! なんで攻撃すんの!? 俺、大人しくしてんじゃん。にいちゃんだって超絶美少女とエロエロ美人には興味あんだろ?】
「嫌がられても追いかけ続けて、薬や幻術で手に入れようとするとか⋯⋯俺にはカケラも理解できないな。責任も取らず逃げ出す奴は、ただのクソ野郎としか思えん」
俺はロクサーナ一筋⋯⋯ジルベルトの心の声が聞こえたのか、グラウコスがロクサーナをチラチラと見ながら『ひゅ~、そう言うことかぁ』といやらしい目つきでロクサーナをジロジロと眺め回した。
【なんだなんだ、にいちゃんはロリコンかよぉ。なら、分かんねえかもなぁ。いい女を前にした時の沸る思いとか燃えたぎる一部分とかは、世界が違うもんな~】
「ロリコンなわけないだろ! ロクサーナはもう16歳だ!」
何気に本音を暴露したことに気付かないジルベルトと、意味が分かっていないロクサーナ。
【ここだけの話だけどよお、スキュラとセイレーンはキルケーを誘き出したがっててさぁ⋯⋯毎年、俺様に『シーサーペントを誘き出してぇ』とか言っておねだりしてきてたわけよ。まあ、可愛くおねだりされたら、よっしゃ~ってなるわけだけどな。
あ、スキュラは怪物になったけど顔だけ見りゃ可愛いし、セイレーンも顔だけはイケるんだよな~。鳥になった足さえ見なきゃ何回でも抜けるくらいは可愛い。夜のおかずに最適ってやつだな、うん。
でもさ、温くね? キルケーを嵌めるんならレヴィアタンにしようって、俺、何度も言ったんだけど、シーサーペントが良いって言うんだよな~。で、ちょいとつれてきて港を襲わせたわ⋯⋯】
「貴様の仕業かぁぁぁ! 喰らえぇぇ、このクソ野郎ぉぉ」
【ぎゃあ! な、な、なんでぇぇぇ】
毎年シーサーペントがやってきた理由が分かったロクサーナがブチ切れた。
ほんの少し海から出ていたグラウコスの頭のてっぺんにピンポイントで電撃を喰らったグラウコスが悲鳴を上げた。
プスプスと音を立てる頭頂部に海水をかけて『ぎゃあ、沁みる沁みる⋯⋯く、薬ちょうだ~い』と叫ぶグラウコスは、海神からカッパに見事なモデルチェンジ。
「で? なんで~、あの港を~、攻撃させてたわけ?」
【あぎゃあぁぁ!】
ジルベルト司祭が《レインボー・チェイン》で、慌ててふためくグラウコスを縛り上げ引き寄せはじめた。
【くっそおぉぉ、やめれぇぇ! 俺様は海神グラウコス様だぞぉぉ、天罰が下るんだからなぁぁ⋯⋯ オーケアノス様ぁぁ、テーテュース様ぁぁ、助けてくれえぇぇ】
オーケアノスとテーテュースはグラウコスを神に生まれ変わらせた絶倫夫婦。
グラウコスの目がジルベルトに向いている間に、周りを取り囲んでいる気泡の周りにもう一層の結界を張ったロクサーナは転移。
(セイレーンの歌声が篭った気泡が、ジルベルト司祭に行ったらやだもんね)
自分の周りに結界を張り直してから一気にグラウコスに接近し、風の皮袋を奪って異空間収納にお片付けした。
【あぎゃあ、それは風の神からレンタルした風の袋だぞぉぉ⋯⋯か、返せぇぇ! なくした時の罰とか凄えの⋯⋯違約金だとめっちゃ高いんだからぁぁ! うわぁぁ、返してえぇぇぇぇ】
「ふふん、2度と私やジルベルト司祭に関わらないって約束するなら、返してもいいかなぁ⋯⋯契約魔法で縛るけどね」
【す、するする! お願い⋯⋯アレだけは返してぇぇ】
ジルベルトの魔法で拘束したまま、海面ギリギリまでグラウコスを引き上げ、ロクサーナとジルベルトは船に上がって尋問を開始することにしたが、涙と鼻水で汚れた汚いグラウコスの顔を見てゲンナリしていた。
【これ、解いてくんないかなぁ? もう何にもしないし⋯⋯折角会えたんだし、仲良くしようよ。なっ、なっ】
「神だけど⋯⋯威厳もクソもないな」
「元はうっかりさんの間抜けな漁師だもん」
「だな」
光魔法のチェインで作られたスカリに、拘束を解いたグラウコスを放り込んで船に繋ぐと、その中で三角座りしたグラウコスが気持ち良さそうにゆらゆらと揺れはじめた。
(水の中での魔法の狙いとか、この長時間継続して使ってても平気とか⋯⋯ジルベルト司祭って想像以上に凄くない?)
【なあなあ、俺逃げないからさぁ⋯⋯魚じゃないしぃ⋯⋯網の中で活かされてると、踊り食いとか活き造りにされそうで、超不安なんだけどぉ。ちょっと狭いし】
スカリの中から見上げるグラウコスに海神の威厳はカケラもなく、ショボい犯罪で捕まった元漁師そのもの。
「不味そうだから、その心配はない」
【ええっ! 俺って『不死』だからさぁ、食ったら自分も死ななくなるかもって思った奴等に狙われたりで、結構高値が付いてんのに?】
「お前を食っても不死になるどころか、お前に纏わりついてる呪いやら恨みやらで腹を壊す」
ミュウ達やクロノス達には敬意を払うジルベルト司祭が、グラウコスにはかなりの塩対応で、グラウコスがモゾモゾするたびに氷の槍で威嚇している。
「それと⋯⋯ロクサーナを傷つけた分、うっかりオールで殴ってしまうとか、氷魔法の練習台にしてしまうとかならある。大人しくしてた方が身のためだからな」
(そうなんだよね~、水魔法をマックスにして氷魔法の初級を覚えてたなんて知らな⋯⋯あれ? 氷が欲しいとか冷やしてとかいつも頼まれてたような⋯⋯)
ジト目になったロクサーナから目を逸らしたジルベルト司祭が口を尖らせて、ソワソワと身じろぎをはじめた。
【あ、あうぅ⋯⋯酷いよお】
ジルベルト甘えん坊疑惑はさておき、気を取り直して島に来るまでの経緯を、グラウコスに尋問してみると⋯⋯。
【スキュラがさあ、凄え怒ってんの。あ、俺にね。で、時々お使いを頼まれるんだけどぉ、俺ってば優しいから断れなくてさぁ。デヘ】
海の中で待ち構えて簡単に失敗したにも関わらず、グラウコスは能天気に腕に張り付いた貝殻を剥ぎながら、ニヘラニヘラと笑っている。
「スキュラが怪物にされたのってグラウコスのせいだもん、怒ってても仕方ないじゃん」
【あ、それ知ってるの? でもねでもね、アレってキルケーがやったんだぜ? 俺、頼んでねえし。俺は悪くねえって思うでしょ?】
「思いませんね~」
【あ、思わない? そうかなあ、どう考えても俺は悪くねえと思うんだけどよお、女達はみ~んな、俺が悪いって言うんだよな~。
にいちゃんなら、俺が悪くないって分かるっしょ?】
「間違いなく⋯⋯百パーセントお前が悪い」
罪の意識が全くないないグラウコスは、かつてのスキュラの美しさを滔々と語り、どれだけ自分が頑張ってスキュラを追い求めたかを熱弁。その上、キルケーに言い寄られたと自慢げに話した。
【にいちゃんなら分かるよな? 超絶美少女見つけたら男の本能が『どこまでも追いかけろぉぉ』『手に入れろぉぉ』『やっちまえぇぇ』って言うじゃん。でな、どんな事をしても手に入れてやるぅぅ⋯⋯みたいな野生の本能が燃えたぎったわけよ。んなのに、スキュラは俺の見た目がキモくてヤダとか言ってさぁ。
でねでね、そこに出てきたキルケーがこれまたいい女でよお⋯⋯ツヤッツヤの黒い髪をバサァとかして、真っ赤な唇が超絶エロいの。ババーンってでっぱったおっぱいを見せつけて⋯⋯くぅぅぅ、思い出してもたまんねぇ⋯⋯あっ、でもでも、キッパリ断ってやったんだぜ? ぐらっとはしたけどな⋯⋯デヘッ⋯⋯キルケーはよっぽど俺様を気に入ったんだろうなぁ。スキュラを怪物にするとか、超ビックリ!】
クネクネと身体を動かしてキルケーの媚態を真似するのが気持ち悪い。我慢できなくなったロクサーナがグラウコスの額に氷の粒を打ち込むと同時に、ジルベルト司祭が氷の槍を突き刺していた。
【あぎゃあ~! 痛い痛い、マジで痛い! なんで攻撃すんの!? 俺、大人しくしてんじゃん。にいちゃんだって超絶美少女とエロエロ美人には興味あんだろ?】
「嫌がられても追いかけ続けて、薬や幻術で手に入れようとするとか⋯⋯俺にはカケラも理解できないな。責任も取らず逃げ出す奴は、ただのクソ野郎としか思えん」
俺はロクサーナ一筋⋯⋯ジルベルトの心の声が聞こえたのか、グラウコスがロクサーナをチラチラと見ながら『ひゅ~、そう言うことかぁ』といやらしい目つきでロクサーナをジロジロと眺め回した。
【なんだなんだ、にいちゃんはロリコンかよぉ。なら、分かんねえかもなぁ。いい女を前にした時の沸る思いとか燃えたぎる一部分とかは、世界が違うもんな~】
「ロリコンなわけないだろ! ロクサーナはもう16歳だ!」
何気に本音を暴露したことに気付かないジルベルトと、意味が分かっていないロクサーナ。
【ここだけの話だけどよお、スキュラとセイレーンはキルケーを誘き出したがっててさぁ⋯⋯毎年、俺様に『シーサーペントを誘き出してぇ』とか言っておねだりしてきてたわけよ。まあ、可愛くおねだりされたら、よっしゃ~ってなるわけだけどな。
あ、スキュラは怪物になったけど顔だけ見りゃ可愛いし、セイレーンも顔だけはイケるんだよな~。鳥になった足さえ見なきゃ何回でも抜けるくらいは可愛い。夜のおかずに最適ってやつだな、うん。
でもさ、温くね? キルケーを嵌めるんならレヴィアタンにしようって、俺、何度も言ったんだけど、シーサーペントが良いって言うんだよな~。で、ちょいとつれてきて港を襲わせたわ⋯⋯】
「貴様の仕業かぁぁぁ! 喰らえぇぇ、このクソ野郎ぉぉ」
【ぎゃあ! な、な、なんでぇぇぇ】
毎年シーサーペントがやってきた理由が分かったロクサーナがブチ切れた。
ほんの少し海から出ていたグラウコスの頭のてっぺんにピンポイントで電撃を喰らったグラウコスが悲鳴を上げた。
プスプスと音を立てる頭頂部に海水をかけて『ぎゃあ、沁みる沁みる⋯⋯く、薬ちょうだ~い』と叫ぶグラウコスは、海神からカッパに見事なモデルチェンジ。
「で? なんで~、あの港を~、攻撃させてたわけ?」
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