51 / 126
48.愛の巣に囚われるのは誰だ!?
しおりを挟む
部屋から出て受付の前を通りかかったロクサーナに、宿の主人が珍しく声をかけた。
「お出かけになられますか?」
「ええ、外が騒がしいようですが、なにかありましたの?」
「城で爆発騒ぎがあったらしくて、お出かけは控えられた方がよろしいかと」
「まあ、爆発⋯⋯それでは大通りも危険なのかしら? 出発する前に家族にお土産でもと思ったのですけれど⋯⋯」
不安そうな顔で外の様子を伺ったロクサーナが、頬に手を当てて首を傾げた。
「祭りの最中で人通りが増えておりましたところにこの騒ぎですから、怪しげな者も徘徊しているかもしれません。もう少ししたら憲兵達がでて、騒ぎを鎮めてくれるとは思うのですが」
「じゃあ、お部屋にいた方が安全ね。レン、部屋に戻りましょう。買い物は、しばらく様子を見てからにするわね」
ロクサーナは宿の主人にお礼を言ってから、レオンを従えて階段を上って行った。
「さ~て、これでアリバイはできたし⋯⋯ちょっとドワーフの村に行ってくるから、誰か来たら僕は寝てるってことにしてくれるかな。あ、それとこれを渡しとく。
通信鏡って名前の魔導具⋯⋯使い方はここを⋯⋯で、その時は⋯⋯」
「通信鏡なんて聞いたことないよ。顔を見ながら話ができるって⋯⋯魔鳥の手紙より凄いじゃん」
「そりゃあ、僕が作った魔導具でまだ誰にも売ってないからね。帰ってきたらローブと一緒に絶対に回収するからね。
先に言っとくけど、あげないし貸さない。じゃあ、行ってくるね~」
「ま、待って! 俺もドワーフに会ってみたいから、一緒に連れてってくれない?」
「⋯⋯何のために?」
「え? ドワーフだよ? 会ってみたいに決まってるじゃん。連れてくくらいいいだろ?」
「はぁ、いい加減にしてくれないかな。これ以上レオンの興味に付き合う暇なんてないから。ドワーフに会いたいなら、自分で探したら? もちろん、僕とは関係ないとこでね」
元々ひとりでやるつもりでいたロクサーナにとって、レオンにして欲しい事は何もなかった。
(無駄に整った顔を利用したのと、魔導具を破壊するのをしてもらったくらい⋯⋯正直言って、いてもいなくても大して変わんなかったって気が付いてないのかな)
「でも、魔導具壊して救出に協力してあげたんだし、会いたいって思ってもいいんじゃないかな」
ドワーフも会いたがってるはずだと言うレオンは、本気でそれを確信しているらしい。
「はっきり言わせてもらうけど⋯⋯レオンがいなくても魔導具は壊せたし、救出を失敗する可能性もなかった。ついて来るって言うのに何もしないのは、退屈だろうから仕事を頼んだんだ。後ろをついて回られるよりはマシだからね。
それなのに『救出に協力してあげた』なんてドワーフに恩を着せるような言い方をするとか、ちょっと笑えるよ」
「でも⋯⋯」
「僕は何度でも転移できるし空から探せるから、魔導具を見つけて壊すのはたいした手間じゃないんだ。
ここまで言わなくちゃいけなくなるような事をこれ以上しないでくれ。本当は最後まで黙っていたかったんだから」
悲しそうな顔のロクサーナが転移した。
「役に⋯⋯確かにそうだよな」
ドワーフの村に着くと予想通りと言うべきか、盛大な酒盛りの真っ最中だった。
「ジルか! おーい! 村の英雄ジルが来たぞぉぉ」
酔って赤い顔(多分)のドワーフが千鳥足で駆け出し⋯⋯転んでフラフラと立ち上がった。
「ん? わしは何をしよったんかいの⋯⋯うーん⋯⋯ほうじゃ! ジルが来たぞぉぉ」
「ジル~! こっちきて、皆の顔を見てくれんねぇぇ」
大きなジョッキを持って手を振るドワーフや、ロクサーナに向かって走り出す子供達。陽気に踊り歌うその姿に、任務達成の喜びが膨れ上がった。
(こんなに嬉しい仕事は今までなかったかも)
ドワーフ達の喜ぶ顔を遠目に眺めてから、村長と一緒に村の外れに向かった。
「皆を助けてくれてありがとう」
「礼はいいよ。仕事だっただけだから」
「ほんでも、こんなに早く奴らに会えるとは思うとらんかったけん」
「報酬の剣は出来次第連絡してくれるかな。これは通信鏡って言って⋯⋯」
使い方を説明した後、帝都の宿に帰ろうとしたロクサーナを村長が引き留めた。
「みんなジルが来るのを待っとるけん、祝いに参加してくれんかね」
「ありがとう、さっきちょっと顔を見れたから⋯⋯まだやる事が残ってるんだ。剣ができたら来るし⋯⋯それとね、帝国が何か言ってきたら連絡くれる? アフターサービスで請け負うから。内容によっては有料だけどね」
「ああ、分かった。見たこともないような凄い剣を作るけん、楽しみにしとりんさい」
「うん、ありがとう」
帝都が厳戒態勢を敷く中、薬師のニーナは従者のレンを連れて悠々と関所を抜けた。
「馬車も預けてたんだ。来る時の御者はどうしたの?」
「ひ・み・ちゅ」
しばらく道を走り、人気のない木立で馬車を停め馬車を収納してダンザリアム王国の森の中に転移。
着替えを済ませ、レオンが未練がましい顔をしているのを無視して通信鏡やローブを回収した。
「今回の事は誰にも話さないから、これからもよろしく」
「⋯⋯まだ忙しいから、しばらくは無理かも(明日ギルドに顔を出したら、この町を離れよう)」
翌日、ギルドに顔を出したロクサーナとレオン。
「レオンさん、お久しぶりです。今回は長かったですね。お帰りをお待ちしてました~」
元気いっぱいお色気たっぷりの受付嬢が張り切って声をかけて来た。
「少し奥の方に行ってみたくてさ、森に篭ってたんだ。何か良さそうな依頼とか出たかな」
「う~ん、レオンさんくらいの実力のある方でしたら、これなんかどうですか? 今月末騎士団の遠征があるんですけどね、優秀な冒険者が数人必要らしくて⋯⋯詳しい事は依頼を受けた後にしか言えないんですけど⋯⋯王族の方とか高位貴族の方も参加される『聖女様を囲む会』が、リューズベイであるって話です」
(全部言ってるじゃん! レベッカ、なにすんのかなぁ)
【ヒールミストで漁師さん達の指のささくれでも治すとか】
【リューズベイのお魚だよ~、行きた~い】
(確かに、お魚は魅力的⋯⋯)
「聖女を囲む会⋯⋯ねえ、その聖女って何歳くらいか知ってる?」
「聖王国から王立学園に留学しておられる1年生だから、15歳か16歳かしら」
「聖王国の聖女で⋯⋯15歳か16歳ならもしかして⋯⋯」
(違うからね~⋯⋯レオンの顔を見たらレベッカはどうするんだろう。イケメンと王子のどっちを選ぶとかなるのかな?⋯⋯これは面白くなってきたかも~)
【放っておこうよ】
【むしむし~】
(もちろん、教えないよ? なんでも自分の目で確かめるのが一番!)
あれから10年以上経っているが、今までレオンが『事故の時に自分を助けてくれた聖女』を探しに来た気配はない。
(たまたま聖女が近くにいるって聞いたから『会いに行こう』って思ってるだけでしょ? なら、ほっとけばいいんじゃないかな。珍しいイベントとしては楽しめるかもしれないしね)
「その依頼、受けるから詳しく教えてくれる?」
(レオン、レベッカの巣を囚われるのか!? 乞うご期待)
「お出かけになられますか?」
「ええ、外が騒がしいようですが、なにかありましたの?」
「城で爆発騒ぎがあったらしくて、お出かけは控えられた方がよろしいかと」
「まあ、爆発⋯⋯それでは大通りも危険なのかしら? 出発する前に家族にお土産でもと思ったのですけれど⋯⋯」
不安そうな顔で外の様子を伺ったロクサーナが、頬に手を当てて首を傾げた。
「祭りの最中で人通りが増えておりましたところにこの騒ぎですから、怪しげな者も徘徊しているかもしれません。もう少ししたら憲兵達がでて、騒ぎを鎮めてくれるとは思うのですが」
「じゃあ、お部屋にいた方が安全ね。レン、部屋に戻りましょう。買い物は、しばらく様子を見てからにするわね」
ロクサーナは宿の主人にお礼を言ってから、レオンを従えて階段を上って行った。
「さ~て、これでアリバイはできたし⋯⋯ちょっとドワーフの村に行ってくるから、誰か来たら僕は寝てるってことにしてくれるかな。あ、それとこれを渡しとく。
通信鏡って名前の魔導具⋯⋯使い方はここを⋯⋯で、その時は⋯⋯」
「通信鏡なんて聞いたことないよ。顔を見ながら話ができるって⋯⋯魔鳥の手紙より凄いじゃん」
「そりゃあ、僕が作った魔導具でまだ誰にも売ってないからね。帰ってきたらローブと一緒に絶対に回収するからね。
先に言っとくけど、あげないし貸さない。じゃあ、行ってくるね~」
「ま、待って! 俺もドワーフに会ってみたいから、一緒に連れてってくれない?」
「⋯⋯何のために?」
「え? ドワーフだよ? 会ってみたいに決まってるじゃん。連れてくくらいいいだろ?」
「はぁ、いい加減にしてくれないかな。これ以上レオンの興味に付き合う暇なんてないから。ドワーフに会いたいなら、自分で探したら? もちろん、僕とは関係ないとこでね」
元々ひとりでやるつもりでいたロクサーナにとって、レオンにして欲しい事は何もなかった。
(無駄に整った顔を利用したのと、魔導具を破壊するのをしてもらったくらい⋯⋯正直言って、いてもいなくても大して変わんなかったって気が付いてないのかな)
「でも、魔導具壊して救出に協力してあげたんだし、会いたいって思ってもいいんじゃないかな」
ドワーフも会いたがってるはずだと言うレオンは、本気でそれを確信しているらしい。
「はっきり言わせてもらうけど⋯⋯レオンがいなくても魔導具は壊せたし、救出を失敗する可能性もなかった。ついて来るって言うのに何もしないのは、退屈だろうから仕事を頼んだんだ。後ろをついて回られるよりはマシだからね。
それなのに『救出に協力してあげた』なんてドワーフに恩を着せるような言い方をするとか、ちょっと笑えるよ」
「でも⋯⋯」
「僕は何度でも転移できるし空から探せるから、魔導具を見つけて壊すのはたいした手間じゃないんだ。
ここまで言わなくちゃいけなくなるような事をこれ以上しないでくれ。本当は最後まで黙っていたかったんだから」
悲しそうな顔のロクサーナが転移した。
「役に⋯⋯確かにそうだよな」
ドワーフの村に着くと予想通りと言うべきか、盛大な酒盛りの真っ最中だった。
「ジルか! おーい! 村の英雄ジルが来たぞぉぉ」
酔って赤い顔(多分)のドワーフが千鳥足で駆け出し⋯⋯転んでフラフラと立ち上がった。
「ん? わしは何をしよったんかいの⋯⋯うーん⋯⋯ほうじゃ! ジルが来たぞぉぉ」
「ジル~! こっちきて、皆の顔を見てくれんねぇぇ」
大きなジョッキを持って手を振るドワーフや、ロクサーナに向かって走り出す子供達。陽気に踊り歌うその姿に、任務達成の喜びが膨れ上がった。
(こんなに嬉しい仕事は今までなかったかも)
ドワーフ達の喜ぶ顔を遠目に眺めてから、村長と一緒に村の外れに向かった。
「皆を助けてくれてありがとう」
「礼はいいよ。仕事だっただけだから」
「ほんでも、こんなに早く奴らに会えるとは思うとらんかったけん」
「報酬の剣は出来次第連絡してくれるかな。これは通信鏡って言って⋯⋯」
使い方を説明した後、帝都の宿に帰ろうとしたロクサーナを村長が引き留めた。
「みんなジルが来るのを待っとるけん、祝いに参加してくれんかね」
「ありがとう、さっきちょっと顔を見れたから⋯⋯まだやる事が残ってるんだ。剣ができたら来るし⋯⋯それとね、帝国が何か言ってきたら連絡くれる? アフターサービスで請け負うから。内容によっては有料だけどね」
「ああ、分かった。見たこともないような凄い剣を作るけん、楽しみにしとりんさい」
「うん、ありがとう」
帝都が厳戒態勢を敷く中、薬師のニーナは従者のレンを連れて悠々と関所を抜けた。
「馬車も預けてたんだ。来る時の御者はどうしたの?」
「ひ・み・ちゅ」
しばらく道を走り、人気のない木立で馬車を停め馬車を収納してダンザリアム王国の森の中に転移。
着替えを済ませ、レオンが未練がましい顔をしているのを無視して通信鏡やローブを回収した。
「今回の事は誰にも話さないから、これからもよろしく」
「⋯⋯まだ忙しいから、しばらくは無理かも(明日ギルドに顔を出したら、この町を離れよう)」
翌日、ギルドに顔を出したロクサーナとレオン。
「レオンさん、お久しぶりです。今回は長かったですね。お帰りをお待ちしてました~」
元気いっぱいお色気たっぷりの受付嬢が張り切って声をかけて来た。
「少し奥の方に行ってみたくてさ、森に篭ってたんだ。何か良さそうな依頼とか出たかな」
「う~ん、レオンさんくらいの実力のある方でしたら、これなんかどうですか? 今月末騎士団の遠征があるんですけどね、優秀な冒険者が数人必要らしくて⋯⋯詳しい事は依頼を受けた後にしか言えないんですけど⋯⋯王族の方とか高位貴族の方も参加される『聖女様を囲む会』が、リューズベイであるって話です」
(全部言ってるじゃん! レベッカ、なにすんのかなぁ)
【ヒールミストで漁師さん達の指のささくれでも治すとか】
【リューズベイのお魚だよ~、行きた~い】
(確かに、お魚は魅力的⋯⋯)
「聖女を囲む会⋯⋯ねえ、その聖女って何歳くらいか知ってる?」
「聖王国から王立学園に留学しておられる1年生だから、15歳か16歳かしら」
「聖王国の聖女で⋯⋯15歳か16歳ならもしかして⋯⋯」
(違うからね~⋯⋯レオンの顔を見たらレベッカはどうするんだろう。イケメンと王子のどっちを選ぶとかなるのかな?⋯⋯これは面白くなってきたかも~)
【放っておこうよ】
【むしむし~】
(もちろん、教えないよ? なんでも自分の目で確かめるのが一番!)
あれから10年以上経っているが、今までレオンが『事故の時に自分を助けてくれた聖女』を探しに来た気配はない。
(たまたま聖女が近くにいるって聞いたから『会いに行こう』って思ってるだけでしょ? なら、ほっとけばいいんじゃないかな。珍しいイベントとしては楽しめるかもしれないしね)
「その依頼、受けるから詳しく教えてくれる?」
(レオン、レベッカの巣を囚われるのか!? 乞うご期待)
22
お気に入りに追加
2,504
あなたにおすすめの小説
冤罪で婚約破棄され、隣国に嫁がされそうです。そのまま冷遇されるお飾り王妃になるはずでしたが、初恋の王子様に攫われました。
櫻井みこと
恋愛
公爵令嬢のノエリアは、冤罪によって王太子から婚約破棄を告げられる。
どうやらこの婚約破棄には、国王陛下も関わっているらしい。
ノエリアを、隣国に嫁がせることが目的のようだ。
だが夫になる予定の国王にはもう妻がいて、ノエリアは血筋だけを求められるお飾りの王妃になる予定だった。
けれど結婚式直前に、ノエリアは忍び込んできたある男に攫われてしまう。
彼らの隠れ家に囚われているうちに、ノエリアは事件の真実を知る。
【完結】魔力なしの役立たずだとパーティを追放されたんだけど、実は次の約束があんだよね〜〜なので今更戻って来いとか言われても知らんがな
杜野秋人
ファンタジー
「ただでさえ“魔力なし”の役立たずのくせに、パーティの資金まで横領していたお前をリーダーとして許すことはできない!よってレイク、お前を“雷竜の咆哮”から追放する!」
探索者として“雷竜の咆哮”に所属するレイクは、“魔力なし”であることを理由に冤罪までかけられて、リーダーの戦士ソティンの宣言によりパーティを追われることになってしまった。
森羅万象の全てが構成元素としての“魔力”で成り立つ世界、ラティアース。当然そこに生まれる人類も、必ずその身に魔力を宿して生まれてくる。
だがエルフ、ドワーフや人間といった“人類”の中で、唯一人間にだけは、その身を構成する最低限の魔力しか持たず、魔術を行使する魔力的な余力のない者が一定数存在する。それを“魔力なし”と俗に称するが、探索者のレイクはそうした魔力なしのひとりだった。
魔力なしは十人にひとり程度いるもので、特に差別や迫害の対象にはならない。それでもソティンのように、高い魔力を鼻にかけ魔力なしを蔑むような連中はどこにでもいるものだ。
「ああ、そうかよ」
ニヤつくソティンの顔を見て、もうこれは何を言っても無駄だと悟ったレイク。
だったらもう、言われたとおりに出ていってやろう。
「じゃ、今まで世話になった。あとは達者で頑張れよ。じゃあな!」
そうしてレイクはソティンが何か言う前にあらかじめまとめてあった荷物を手に、とっととパーティの根城を後にしたのだった。
そしてこれをきっかけに、レイクとソティンの運命は正反対の結末を辿ることになる⸺!
◆たまにはなろう風の説明調長文タイトルを……とか思ってつけたけど、70字超えてたので削りました(笑)。
◆テンプレのパーティ追放物。世界観は作者のいつものアリウステラ/ラティアースです。初見の人もおられるかと思って、ちょっと色々説明文多めですゴメンナサイ。
◆執筆完了しました。全13話、約3万5千字の短め中編です。
最終話に若干の性的表現があるのでR15で。
◆同一作者の連載中ハイファンタジー長編『落第冒険者“薬草殺し”は人の縁で成り上がる』のサイドストーリーというか、微妙に伏線を含んだ繋がりのある内容です。どちらも単体でお楽しみ頂けますが、両方読めばそれはそれでニマニマできます。多分。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうとカクヨムでも同時公開します。3サイト同時は多分初。
◆急に読まれ出したと思ったらHOTランキング初登場27位!?ビックリですありがとうございます!
……おいNEWが付いたまま12位まで上がってるよどういう事だよ(汗)。
8/29:HOTランキング5位……だと!?(((゚д゚;)))
8/31:5〜6位から落ちてこねえ……だと!?(((゚∀゚;)))
9/3:お気に入り初の1000件超え!ありがとうございます!
自称ヒロインに「あなたはモブよ!」と言われましたが、私はモブで構いません!!
ゆずこしょう
恋愛
ティアナ・ノヴァ(15)には1人の変わった友人がいる。
ニーナ・ルルー同じ年で小さい頃からわたしの後ろばかり追ってくる、少しめんどくさい赤毛の少女だ。
そしていつも去り際に一言。
「私はヒロインなの!あなたはモブよ!」
ティアナは思う。
別に物語じゃないのだし、モブでいいのではないだろうか…
そんな一言を言われるのにも飽きてきたので私は学院生活の3年間ニーナから隠れ切ることに決めた。
【R-18】踊り狂えその身朽ちるまで
あっきコタロウ
恋愛
投稿小説&漫画「そしてふたりでワルツを(http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/630048599/)」のR-18外伝集。
連作のつもりだけどエロだから好きな所だけおつまみしてってください。
ニッチなものが含まれるのでまえがきにてシチュ明記。苦手な回は避けてどうぞ。
IF(7話)は本編からの派生。
【R18】らぶえっち短編集
おうぎまちこ(あきたこまち)
恋愛
調べたら残り2作品ありました、本日投稿しますので、お待ちくださいませ(3/31)
R18執筆1年目の時に書いた短編完結作品23本のうち商業作品をのぞく約20作品を短編集としてまとめることにしました。
※R18に※
※毎日投稿21時~24時頃、1作品ずつ。
※R18短編3作品目「追放されし奴隷の聖女は、王位簒奪者に溺愛される」からの投稿になります。
※処女作「清廉なる巫女は、竜の欲望の贄となる」2作品目「堕ちていく竜の聖女は、年下皇太子に奪われる」は商業化したため、読みたい場合はムーンライトノベルズにどうぞよろしくお願いいたします。
※これまでに投稿してきた短編は非公開になりますので、どうぞご了承くださいませ。
(完)浮気ぐらいで騒ぐな?ーーそれを貴方が言うのですか?
青空一夏
恋愛
「浮気ぐらいで騒ぐな!」私を突き飛ばし罵倒した貴方。
「貴族なんて皆、愛人がいるじゃないかっ! 俺は当然の権利を行使しただけだ!」
なおも、言い募る貴方、忘れてませんか? 貴方は、婿養子ですよね?
私に、「身の程をわきまえろ!」という夫をどうしたら良いでしょうね?
イシド伯爵家は貴族でありながら、この世界から病気をなくそうと考え、代々病院経営を生業としてきた。私はその病院経営のために、医者になった男爵家の次男を婿養子に迎えた。
父が亡くなると夫は図に乗りはじめ、看護部長の女もやたらと態度がでかいのだった。
さぁ、どうしましょうか? 地獄に突き落としていいかしら?
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
終焉の世界でゾンビを見ないままハーレムを作らされることになったわけで
@midorimame
SF
ゾンビだらけになった終末の世界のはずなのに、まったくゾンビにあったことがない男がいた。名前は遠藤近頼22歳。彼女いない歴も22年。まもなく世界が滅びようとしているのにもかかわらず童貞だった。遠藤近頼は大量に食料を買いだめしてマンションに立てこもっていた。ある日隣の住人の女子大生、長尾栞と生き残りのため業務用食品スーパーにいくことになる。必死の思いで大量の食品を入手するが床には血が!終焉の世界だというのにまったくゾンビに会わない男の意外な結末とは?彼と彼をとりまく女たちのホラーファンタジーラブコメ。アルファポリス版
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる