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18.大人買いの魅力の後はカオス
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(休憩時間になるたびにボッチになるロクサーナ・バーラム15歳です。窓際の席にしておいたお陰で、外を飛び回る小鳩のピッピとボクっ娘美少女のウルウルが追いかけっこしているのも見えますし、花壇から顔を覗かせた子狸のモグモグが手を振ってくれるのも見えますね)
【僕もいるよ~】
膝の上で伸びをしたミュウが見上げてきた。
(うん、ミュウとお喋りできてるから寂しくないよ。教室内は居心地は悪いけどね。サブリナやセシルは連れてっていいから、睨まないでって言えたらなぁ。
知ってる? 人の悪意ってチクチクするんだよね、見てなくてもゾワゾワとか)
【悪意が溜まると瘴気になるからさあ、このままだと学園を浄化しなきゃいけなくなるよ】
(⋯⋯許可出ないっしょ。私はやらんし、やるくらいなら転移で逃げ~る)
【だね。燃やして爆破して氷漬け】
(過激だね~、気に入った!)
「ロクサーナ、お昼はどうする?」
「忘れ物したから、購買部でパン買って寮に帰る予定だよ」
「そっか、じゃあ夕食でまた会おうね」
「うん、時間が合えば。他に予定があったら放置プレイでいいからね」
「分かった。サブリナにも伝えとく」
別のクラスの生徒に呼び出されて、教室の外で楽しそうに話しているサブリナに手を振って購買部に向かう。
「見て見て、おひとり様よ」
「仕方ないわよね~」
サブリナとセシルがそばにいた時は、所々しか聞こえなかった悪口がはっきりと聞こえてくる。
(気を遣いながらの陰口だったんだね、ご苦労様)
「済ました顔して⋯⋯ボッチなんていい気味だわ」
「たかが男爵家のくせに偉そうな」
悪意を浮かべた顔⋯⋯顔⋯⋯顔。
普通なら心が折れるか泣き出しそうな状況だが、ロクサーナは特に気にした様子もなくパンを買って寮に向かった。
【ロクサーナ、大丈夫?】
(ん? 全然平気だよ~、あのくらい可愛いもんだよね)
【耐性ついてるもんね】
(魔法の使えない子息令嬢のできる事なんてたかが知れてるもん。虐めに使える魔導具は⋯⋯水をかけるとか、燃やすとか?)
チェンバー教諭との約束までにはまだ時間がある。
シンプルなデイドレスに着替えたロクサーナは、ちょこっとハプスシード公国へ転移。
「この様子だと食料買い込んどいた方が良さそうだよね。って事で、風光明媚な観光地で爆買いの開始!」
どうせならパンとチーズで済ますよりも美味しい物が食べたい。時間停止で保存しておけば、熱々の出来立てが食べられる。
「おじさーん、これちょうだい。あとこれもね」
「おばちゃん、この林檎とオレンジと⋯⋯これ何?⋯⋯ライチ? 甘いの? んじゃこれもね」
あちらこちらで買い物をしては建物の陰で異空間に収納。
「お姉さん、そのパイってお持ち帰りできる? やっだぁ~、そっちのおっきい『パイ』じゃないって~。ねえねえ、どうやったらそんなにおっきくなるの?」
料理にデザートにおやつ、飲み物も各種取り揃えて準備完了。
「いや~、ハプスシード公国にしといて良かったね~」
各国の貴族や裕福な平民が観光に訪れるハプスシード公国には、値段は高いが世界各地の美味しい物が溢れている。
保冷保温の魔導具を使って運ばれてきた食材を使った各地の料理や特産品が街に溢れ、着飾った人達が品定めする姿もセレブ感満載。
【だからデイドレスなんだ】
「こう言うのをTPOって言うのさ! さぁて、そろそろ帰ろうか」
大人買いで気分を変えたロクサーナは再び制服に着替えて、錬金術の教師の元を訪れた。
整理整頓された実習室の奥、チェンバーズワールドは混沌の坩堝だった。チェンバー教諭はソファの上の本や書類を持ち上げて途方に暮れ、部屋の隅の荷物を足で避けて荷を下ろす。
パタパタとソファを払うと埃が舞い、2人仲良くゲホゲホと咳をした。
「よ、よく来てくれました。昨日は生徒や私の無茶振りに答えてくれてありがとう。えーっと、色々聞きたい事はあるんだが、先ずはお茶でも淹れようかな。うん」
火の魔石を使ってお湯を沸かし、棚を漁って見つけた容器の蓋を開けて匂いを嗅いで、首を傾げるチェンバー先生に不安しかない。
「⋯⋯チェンバー先生、それって実習に使うビーカーと攪拌棒ですよね。あと、お茶の葉、腐ってませんか?」
「ん? 綺麗に洗ってあるから大丈夫だよ。カップとかスプーンとかはどこにいったのか見つからなくてね。お茶の葉は⋯⋯多分大丈夫。匂いはアレだけど黴は生えてないしね⋯⋯多分」
「⋯⋯先生、魔法契約ってご存知ですか?」
「ああ、知ってるとも。その魔法で決めた契約は決して破れないんだよね」
「私が使う魔法や話は全て秘密にするって言う魔法契約をしましょう。ペナルティは⋯⋯先生の研究資料全て。
契約したらある程度の話はできます。先生が契約を破ったら大切な資料は木っ端微塵になりますけど」
「⋯⋯それは辛いな」
「でも、知りたいんですよね。効果の高い薬の製法とか、薬草の育て方とか。錬金術と魔導具の疑問、この狭い国では得られない知識」
「やろう! 契約でも隷属でもなんでもオッケーだよ! 魔法知りたい、ポーション作りたい」
隷属はこちらが断ると言いながら魔法契約を済ませて、ロクサーナがはじめにしたのは⋯⋯。
「ポットとカップとスプーンです。お茶の葉はこれを使ってくださいね。いくら綺麗でもビーカーでお茶を飲むのは嫌です」
目を丸くしてポカンと口を開けていたチェンバーが息を止めた。
「ゲホッゲホッ! いいい、今、今のは⋯⋯どど、どこからカップをだちたにゃ!?」
【ププッ、慌てすぎて噛んだにゃ】
「異空間収納ですね」
「⋯⋯異空間⋯⋯はぁ、なんて素敵な響き。聖王国は素晴らしい」
ソファの背にもたれて天井を見上げたチェンバーがうっとりとした声で呟いた。
「夢を見てるのかも⋯⋯僕は今⋯⋯異空間収納を⋯⋯」
「聖王国でも使える人は殆どいません。あまり人に話してませんし、知ってる人は先生と同じ契約してますから秘密になってますからね」
ガバッと背を起こしたチェンバーが腰を浮かせてテーブルに手をついた。埃が舞い上がり慌ててクリーンと浄化をかけた。
「聖王国にもいないって、君は一体⋯⋯あの聖女とやらも使えないの? しかも今、詠唱なしで部屋を綺麗にしたよね!」
「面倒なんで私は詠唱なんてしません。昨日はまぁ、詠唱破棄が使えるのがバレたら困るんで簡易詠唱しときましたけど」
「異空間収納の次は詠唱破棄⋯⋯ほほ、他には何が出来るんだい!?」
ずずっと顔を近づけるチェンバーの圧の凄さにロクサーナがのけぞった。
「えーっと、今日はポーションの話をしに来たはずですけど?」
「あ、そうだった! 昨日のポーションは凄いよ。バッサリ切った傷がね、半量のポーションで治ったんだ!」
【この人ヤバくない?】
「⋯⋯わざと傷を作りましたね」
魔法で浮かんだポットから自動でお茶が注がれるのをチラチラと見るチェンバーが益々ソワソワしはじめた。
「だだ、だってさ目の前に上級ポーションがあるんだよ! なぜ山に登るのか⋯⋯そこに山があるからだって知ってるだろ? 傷がなくちゃ本当の効果はわかんないんだもん。ねえ、このお茶って」
「マッドサイエンティストか! 絶対にダメですからね。次にやったら何も教えませんからね!」
「うん、ごめんなさい。結構痛かったから⋯⋯あ、お茶美味しい。えっ! クッキーもいいの? やったぁ」
「40代で『やったぁ』ってイタすぎる」
「え? 僕は27だけど?」
「はいぃぃ?」
ロクサーナ、久々の大絶叫。
【僕もいるよ~】
膝の上で伸びをしたミュウが見上げてきた。
(うん、ミュウとお喋りできてるから寂しくないよ。教室内は居心地は悪いけどね。サブリナやセシルは連れてっていいから、睨まないでって言えたらなぁ。
知ってる? 人の悪意ってチクチクするんだよね、見てなくてもゾワゾワとか)
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(⋯⋯許可出ないっしょ。私はやらんし、やるくらいなら転移で逃げ~る)
【だね。燃やして爆破して氷漬け】
(過激だね~、気に入った!)
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「忘れ物したから、購買部でパン買って寮に帰る予定だよ」
「そっか、じゃあ夕食でまた会おうね」
「うん、時間が合えば。他に予定があったら放置プレイでいいからね」
「分かった。サブリナにも伝えとく」
別のクラスの生徒に呼び出されて、教室の外で楽しそうに話しているサブリナに手を振って購買部に向かう。
「見て見て、おひとり様よ」
「仕方ないわよね~」
サブリナとセシルがそばにいた時は、所々しか聞こえなかった悪口がはっきりと聞こえてくる。
(気を遣いながらの陰口だったんだね、ご苦労様)
「済ました顔して⋯⋯ボッチなんていい気味だわ」
「たかが男爵家のくせに偉そうな」
悪意を浮かべた顔⋯⋯顔⋯⋯顔。
普通なら心が折れるか泣き出しそうな状況だが、ロクサーナは特に気にした様子もなくパンを買って寮に向かった。
【ロクサーナ、大丈夫?】
(ん? 全然平気だよ~、あのくらい可愛いもんだよね)
【耐性ついてるもんね】
(魔法の使えない子息令嬢のできる事なんてたかが知れてるもん。虐めに使える魔導具は⋯⋯水をかけるとか、燃やすとか?)
チェンバー教諭との約束までにはまだ時間がある。
シンプルなデイドレスに着替えたロクサーナは、ちょこっとハプスシード公国へ転移。
「この様子だと食料買い込んどいた方が良さそうだよね。って事で、風光明媚な観光地で爆買いの開始!」
どうせならパンとチーズで済ますよりも美味しい物が食べたい。時間停止で保存しておけば、熱々の出来立てが食べられる。
「おじさーん、これちょうだい。あとこれもね」
「おばちゃん、この林檎とオレンジと⋯⋯これ何?⋯⋯ライチ? 甘いの? んじゃこれもね」
あちらこちらで買い物をしては建物の陰で異空間に収納。
「お姉さん、そのパイってお持ち帰りできる? やっだぁ~、そっちのおっきい『パイ』じゃないって~。ねえねえ、どうやったらそんなにおっきくなるの?」
料理にデザートにおやつ、飲み物も各種取り揃えて準備完了。
「いや~、ハプスシード公国にしといて良かったね~」
各国の貴族や裕福な平民が観光に訪れるハプスシード公国には、値段は高いが世界各地の美味しい物が溢れている。
保冷保温の魔導具を使って運ばれてきた食材を使った各地の料理や特産品が街に溢れ、着飾った人達が品定めする姿もセレブ感満載。
【だからデイドレスなんだ】
「こう言うのをTPOって言うのさ! さぁて、そろそろ帰ろうか」
大人買いで気分を変えたロクサーナは再び制服に着替えて、錬金術の教師の元を訪れた。
整理整頓された実習室の奥、チェンバーズワールドは混沌の坩堝だった。チェンバー教諭はソファの上の本や書類を持ち上げて途方に暮れ、部屋の隅の荷物を足で避けて荷を下ろす。
パタパタとソファを払うと埃が舞い、2人仲良くゲホゲホと咳をした。
「よ、よく来てくれました。昨日は生徒や私の無茶振りに答えてくれてありがとう。えーっと、色々聞きたい事はあるんだが、先ずはお茶でも淹れようかな。うん」
火の魔石を使ってお湯を沸かし、棚を漁って見つけた容器の蓋を開けて匂いを嗅いで、首を傾げるチェンバー先生に不安しかない。
「⋯⋯チェンバー先生、それって実習に使うビーカーと攪拌棒ですよね。あと、お茶の葉、腐ってませんか?」
「ん? 綺麗に洗ってあるから大丈夫だよ。カップとかスプーンとかはどこにいったのか見つからなくてね。お茶の葉は⋯⋯多分大丈夫。匂いはアレだけど黴は生えてないしね⋯⋯多分」
「⋯⋯先生、魔法契約ってご存知ですか?」
「ああ、知ってるとも。その魔法で決めた契約は決して破れないんだよね」
「私が使う魔法や話は全て秘密にするって言う魔法契約をしましょう。ペナルティは⋯⋯先生の研究資料全て。
契約したらある程度の話はできます。先生が契約を破ったら大切な資料は木っ端微塵になりますけど」
「⋯⋯それは辛いな」
「でも、知りたいんですよね。効果の高い薬の製法とか、薬草の育て方とか。錬金術と魔導具の疑問、この狭い国では得られない知識」
「やろう! 契約でも隷属でもなんでもオッケーだよ! 魔法知りたい、ポーション作りたい」
隷属はこちらが断ると言いながら魔法契約を済ませて、ロクサーナがはじめにしたのは⋯⋯。
「ポットとカップとスプーンです。お茶の葉はこれを使ってくださいね。いくら綺麗でもビーカーでお茶を飲むのは嫌です」
目を丸くしてポカンと口を開けていたチェンバーが息を止めた。
「ゲホッゲホッ! いいい、今、今のは⋯⋯どど、どこからカップをだちたにゃ!?」
【ププッ、慌てすぎて噛んだにゃ】
「異空間収納ですね」
「⋯⋯異空間⋯⋯はぁ、なんて素敵な響き。聖王国は素晴らしい」
ソファの背にもたれて天井を見上げたチェンバーがうっとりとした声で呟いた。
「夢を見てるのかも⋯⋯僕は今⋯⋯異空間収納を⋯⋯」
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ガバッと背を起こしたチェンバーが腰を浮かせてテーブルに手をついた。埃が舞い上がり慌ててクリーンと浄化をかけた。
「聖王国にもいないって、君は一体⋯⋯あの聖女とやらも使えないの? しかも今、詠唱なしで部屋を綺麗にしたよね!」
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「あ、そうだった! 昨日のポーションは凄いよ。バッサリ切った傷がね、半量のポーションで治ったんだ!」
【この人ヤバくない?】
「⋯⋯わざと傷を作りましたね」
魔法で浮かんだポットから自動でお茶が注がれるのをチラチラと見るチェンバーが益々ソワソワしはじめた。
「だだ、だってさ目の前に上級ポーションがあるんだよ! なぜ山に登るのか⋯⋯そこに山があるからだって知ってるだろ? 傷がなくちゃ本当の効果はわかんないんだもん。ねえ、このお茶って」
「マッドサイエンティストか! 絶対にダメですからね。次にやったら何も教えませんからね!」
「うん、ごめんなさい。結構痛かったから⋯⋯あ、お茶美味しい。えっ! クッキーもいいの? やったぁ」
「40代で『やったぁ』ってイタすぎる」
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