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1.婚約破棄は聞き飽きた!
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「ロクサーナ・バーラム!! 貴様のような心卑しき女など我が国には不要! 婚約を破棄すると同時に、国外退去を命じる!」
ありゃ~、予想通りと言うか⋯⋯見飽きた珍喜劇がはじまっちゃった。定番の流れで行くと、この次は飛び出す衛兵?⋯⋯いや、冤罪のお知らせが先か。
でも、その前に!!
「婚約とは何のことでしょうか?」
そう、まずはそこからなんだよ! 大前提が違うの。いつの間に婚約した気になったのか⋯⋯わけわからん。
話が長引くのは面倒だけど、国への『報連相』の為には一応話を聞いてあげないとね。後々五月蝿そうじゃん、レベッカとか、ポンコツとかが。
はぁ、リーダーなんて面倒。
「はぁ? 巫山戯てるのか!? 俺と貴様の婚約破棄だ! そして俺はここにいる侯爵令嬢レベッカ・マックバーンと婚約する」
「⋯⋯私の事はさておき、ご婚約おめでとうございます。聖王国から参っております留学生代表として、心よりお礼⋯⋯ゴホン⋯⋯お祝い申し上げます」
よっしゃぁ~!! レベッカ引き取り確定しましたあ! 感謝感激雨あられ⋯⋯やば! 踊りだしそう。これだけ大勢の前で言い切ったんだもん、『やっぱ、やーめた』はなしだからね!
レベッカって、プライドばっか高くて面倒だったんだよ~。
昔から、わけのわかんないこと言われて、苦労してたんだよね~。
『あんたなんて、認めてあげないから!』
別に認めてくれなくてもいいよ? レベッカがどう思おうと興味ないし。
『今日からあたしの下僕にしたげるわ、感謝しなさい!』
なるわけないじゃん。
因みに、この国には4人で留学してきたの。留学もリーダーになったのも国の指示だったけど、何より面倒だったのはレベッカのお世話。後の2人は⋯⋯ノーコメントで。
帰りは転移で帰っちゃおうかなぁ。
他の子2人は⋯⋯うーん、放置プレイ?
何日も馬車に揺られるより、パパッと移動した方が楽だけど、あの子達も予定があるかもだしね~。ほら、親切ってやつ⋯⋯仕返しとかじゃないよ? うん。
「⋯⋯ム⋯⋯ラム」
こっそりお酒を試しちゃおうかな~。公国で手に入れたオレンジで、カクテルに挑戦するのも良いかも!
うん、そうしよう! 荷物はないし⋯⋯先に帰るって声かけして、即出発だね。
「⋯⋯バーラム! 話を聞けえぇぇ!」
「はい? ああ、書類等につきましては契約内容の確認などもございますし、聖王国の教会本部とのやり取りが必要となるでしょう」
「まだ、話は終わっておらん! 貴様の罪⋯⋯」
「担当は恐らくルイス・ジルベルト司祭になるかと思われますので、この後すぐに連絡を入れておきます。どうぞご安心下さいませ」
レベッカじゃあ手続きなんて分かんないだろうし、教会との通信も出来ないし⋯⋯二度と会わずに済むんだもん、そのくらい、海より広い心でご奉仕してあげるよ。
面倒でも聖王国の顔を潰しちゃいけないから、できる限り優雅にカーテシーをしてっと⋯⋯さっさと退出しましょう。
「話は貴様の犯罪を詳らかにしてからだ! 黙って俺の話を聞けぇぇ」
「よくある冤罪話でしたら遠慮いたします。折角の卒業パーティーで、聞き飽きた婚約破棄やら冤罪など、今時は『余興』としても楽しめませんもの。
それよりダンスと料理を楽しんで、学友との記念に残る時間を過ごした方が、数百倍素晴らしいパーティーになりますわ」
「そうやって、自分のやった事を誤魔化そうとしないで!」
おっとぉ、レベッカ参戦。はぁ、黙って消えりゃいいのに⋯⋯全く、何がしたいのかねぇ。下手に突っ込むと自滅するよ? 確実に、徹底的に。いいの? やるよ? やっちゃうよ?
まあ、アレを返してもらっといた方がいい気もするし⋯⋯いや、ただのおもちゃだから、ほっといても⋯⋯。
「バーラム、貴様が嫉妬からレベッカを虐めてきたのは周知の事実! まずは土下座して謝罪し、罪を償え!」
「⋯⋯ん? えーっと、何に嫉妬をしたのでしょうか。私がレベッカに嫉妬するネタが何一つ思いつきませんが?」
まあ、見た目はレベッカの方が断然可愛くてスタイルも負けてますけど、そこは私自身気にしてないし。私の場合はまだまだ成長期だもん。
それ以外では⋯⋯知力も魔力も使用可能属性の数も魔法の練度も⋯⋯断然勝ってる。
レベッカって魔法士見習いになりたての子レベルの魔力しかなくて、魔法属性も水属性だけなんだよね。実家の侯爵家のゴリ押しで留学生になっただけだし。
「⋯⋯ふむ⋯⋯う~ん⋯⋯⋯⋯むむむ?⋯⋯よくよ~く考えてみましたが、やっぱり嫉妬するネタがカケラも思いつかないので、虐めと仰っておられるのは勘違いか冤罪のどちらかですね」
「なんだと!? バーラムはレベッカの美しさに嫉妬して、聖王国時代から陰湿な虐めを繰り返していたではないか! この国に来てからは俺の寵愛を一身に受けるレベッカに対して、前よりももっと酷い虐めを繰り返していたのは、ここにいる俺の側近や同級生達も知っている。
言い訳で誤魔化すなど見苦しい。魔法士としての資格を剥奪し、平民に落としてやるから覚悟しろ!!」
あ~、ポンコツどころか頭を振ったらカラカラ音がしそう。こんなのが王子ってこの国大丈夫なの? 願わくば立太子しませんように。兄ちゃんがんばれ~、会った事ないけどね。
「その通りです! バーラムがレベッカを虐めていたと、私も知っています!」
えーっと、この人は誰だ? 教室で見た事があるような、ないような⋯⋯多分、会った事あるんだろうな。
「俺も知ってるぜ。二度と魔法士を名乗れないように、ボコボコにしてやる!」
無理無理⋯⋯いくらでっかくても私には勝てないから。痛いの嫌いだから殴らせないけど、希望があればいくらでも殴ってあげるよ?
で、誰だっけ? う~ん、その汗臭そうな雰囲気とか脳筋そうな雰囲気とか⋯⋯記憶のどっかにあったり、なかったり⋯⋯⋯⋯う~ん。まぁ、いっか。モブだし。
あ、私は魔法士じゃないからね~。
「皆様方のお話の中にいくつか間違いがありましたが⋯⋯2つだけ言わせていただきます。
まず、一つ目の間違い。私には、レベッカの美しさとやらに嫉妬する理由がありません。
だって、留学生にはサブリナ・セルバンとセシル・ファーラムがおります。女神のような類い稀なる美貌のサブリナと、天使とみまごうばかりの愛らしさのセシルを見慣れております。
もちろん、人には好みというものがございますから、どちらかより素晴らしいかは判断できませんけれど」
レベッカ如き⋯⋯って意味、伝わったかな?
「ムキィ~! あたしの方が可愛いに決まってるじゃん!! でしょ、でしょ!?」
あ、そこは目を逸らしちゃいけないとこ。ポンコツと側近候補も女心がわかってないよね~。嘘でも『君が一番』って言ってあげないと。
「二つ目の間違いですが⋯⋯魔法士かどうかはさておき、王子殿下が私の資格を剥奪することはできません」
ポンコツだよね~、できるわけないじゃん。
「折角のおめでたい卒業パーティーと王子殿下の婚約発表でしたが、仕方ありません。きっちりとご説明させていただきます」
地図を見ても見つけるのが大変なくらいちっこい王国の第二王子ごときが、聖王国で現在トップの実力の聖女、ロクサーナ・バーラムちゃんに喧嘩売って、勝てると思うなんて。わっはっは~、めっちゃウケるぅ。
喧嘩上等、『期間限定聖女様』の怒りの鉄槌受けてみやがれ~! って、物理はしないよ? 一応女の子だしね。
ありゃ~、予想通りと言うか⋯⋯見飽きた珍喜劇がはじまっちゃった。定番の流れで行くと、この次は飛び出す衛兵?⋯⋯いや、冤罪のお知らせが先か。
でも、その前に!!
「婚約とは何のことでしょうか?」
そう、まずはそこからなんだよ! 大前提が違うの。いつの間に婚約した気になったのか⋯⋯わけわからん。
話が長引くのは面倒だけど、国への『報連相』の為には一応話を聞いてあげないとね。後々五月蝿そうじゃん、レベッカとか、ポンコツとかが。
はぁ、リーダーなんて面倒。
「はぁ? 巫山戯てるのか!? 俺と貴様の婚約破棄だ! そして俺はここにいる侯爵令嬢レベッカ・マックバーンと婚約する」
「⋯⋯私の事はさておき、ご婚約おめでとうございます。聖王国から参っております留学生代表として、心よりお礼⋯⋯ゴホン⋯⋯お祝い申し上げます」
よっしゃぁ~!! レベッカ引き取り確定しましたあ! 感謝感激雨あられ⋯⋯やば! 踊りだしそう。これだけ大勢の前で言い切ったんだもん、『やっぱ、やーめた』はなしだからね!
レベッカって、プライドばっか高くて面倒だったんだよ~。
昔から、わけのわかんないこと言われて、苦労してたんだよね~。
『あんたなんて、認めてあげないから!』
別に認めてくれなくてもいいよ? レベッカがどう思おうと興味ないし。
『今日からあたしの下僕にしたげるわ、感謝しなさい!』
なるわけないじゃん。
因みに、この国には4人で留学してきたの。留学もリーダーになったのも国の指示だったけど、何より面倒だったのはレベッカのお世話。後の2人は⋯⋯ノーコメントで。
帰りは転移で帰っちゃおうかなぁ。
他の子2人は⋯⋯うーん、放置プレイ?
何日も馬車に揺られるより、パパッと移動した方が楽だけど、あの子達も予定があるかもだしね~。ほら、親切ってやつ⋯⋯仕返しとかじゃないよ? うん。
「⋯⋯ム⋯⋯ラム」
こっそりお酒を試しちゃおうかな~。公国で手に入れたオレンジで、カクテルに挑戦するのも良いかも!
うん、そうしよう! 荷物はないし⋯⋯先に帰るって声かけして、即出発だね。
「⋯⋯バーラム! 話を聞けえぇぇ!」
「はい? ああ、書類等につきましては契約内容の確認などもございますし、聖王国の教会本部とのやり取りが必要となるでしょう」
「まだ、話は終わっておらん! 貴様の罪⋯⋯」
「担当は恐らくルイス・ジルベルト司祭になるかと思われますので、この後すぐに連絡を入れておきます。どうぞご安心下さいませ」
レベッカじゃあ手続きなんて分かんないだろうし、教会との通信も出来ないし⋯⋯二度と会わずに済むんだもん、そのくらい、海より広い心でご奉仕してあげるよ。
面倒でも聖王国の顔を潰しちゃいけないから、できる限り優雅にカーテシーをしてっと⋯⋯さっさと退出しましょう。
「話は貴様の犯罪を詳らかにしてからだ! 黙って俺の話を聞けぇぇ」
「よくある冤罪話でしたら遠慮いたします。折角の卒業パーティーで、聞き飽きた婚約破棄やら冤罪など、今時は『余興』としても楽しめませんもの。
それよりダンスと料理を楽しんで、学友との記念に残る時間を過ごした方が、数百倍素晴らしいパーティーになりますわ」
「そうやって、自分のやった事を誤魔化そうとしないで!」
おっとぉ、レベッカ参戦。はぁ、黙って消えりゃいいのに⋯⋯全く、何がしたいのかねぇ。下手に突っ込むと自滅するよ? 確実に、徹底的に。いいの? やるよ? やっちゃうよ?
まあ、アレを返してもらっといた方がいい気もするし⋯⋯いや、ただのおもちゃだから、ほっといても⋯⋯。
「バーラム、貴様が嫉妬からレベッカを虐めてきたのは周知の事実! まずは土下座して謝罪し、罪を償え!」
「⋯⋯ん? えーっと、何に嫉妬をしたのでしょうか。私がレベッカに嫉妬するネタが何一つ思いつきませんが?」
まあ、見た目はレベッカの方が断然可愛くてスタイルも負けてますけど、そこは私自身気にしてないし。私の場合はまだまだ成長期だもん。
それ以外では⋯⋯知力も魔力も使用可能属性の数も魔法の練度も⋯⋯断然勝ってる。
レベッカって魔法士見習いになりたての子レベルの魔力しかなくて、魔法属性も水属性だけなんだよね。実家の侯爵家のゴリ押しで留学生になっただけだし。
「⋯⋯ふむ⋯⋯う~ん⋯⋯⋯⋯むむむ?⋯⋯よくよ~く考えてみましたが、やっぱり嫉妬するネタがカケラも思いつかないので、虐めと仰っておられるのは勘違いか冤罪のどちらかですね」
「なんだと!? バーラムはレベッカの美しさに嫉妬して、聖王国時代から陰湿な虐めを繰り返していたではないか! この国に来てからは俺の寵愛を一身に受けるレベッカに対して、前よりももっと酷い虐めを繰り返していたのは、ここにいる俺の側近や同級生達も知っている。
言い訳で誤魔化すなど見苦しい。魔法士としての資格を剥奪し、平民に落としてやるから覚悟しろ!!」
あ~、ポンコツどころか頭を振ったらカラカラ音がしそう。こんなのが王子ってこの国大丈夫なの? 願わくば立太子しませんように。兄ちゃんがんばれ~、会った事ないけどね。
「その通りです! バーラムがレベッカを虐めていたと、私も知っています!」
えーっと、この人は誰だ? 教室で見た事があるような、ないような⋯⋯多分、会った事あるんだろうな。
「俺も知ってるぜ。二度と魔法士を名乗れないように、ボコボコにしてやる!」
無理無理⋯⋯いくらでっかくても私には勝てないから。痛いの嫌いだから殴らせないけど、希望があればいくらでも殴ってあげるよ?
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あ、私は魔法士じゃないからね~。
「皆様方のお話の中にいくつか間違いがありましたが⋯⋯2つだけ言わせていただきます。
まず、一つ目の間違い。私には、レベッカの美しさとやらに嫉妬する理由がありません。
だって、留学生にはサブリナ・セルバンとセシル・ファーラムがおります。女神のような類い稀なる美貌のサブリナと、天使とみまごうばかりの愛らしさのセシルを見慣れております。
もちろん、人には好みというものがございますから、どちらかより素晴らしいかは判断できませんけれど」
レベッカ如き⋯⋯って意味、伝わったかな?
「ムキィ~! あたしの方が可愛いに決まってるじゃん!! でしょ、でしょ!?」
あ、そこは目を逸らしちゃいけないとこ。ポンコツと側近候補も女心がわかってないよね~。嘘でも『君が一番』って言ってあげないと。
「二つ目の間違いですが⋯⋯魔法士かどうかはさておき、王子殿下が私の資格を剥奪することはできません」
ポンコツだよね~、できるわけないじゃん。
「折角のおめでたい卒業パーティーと王子殿下の婚約発表でしたが、仕方ありません。きっちりとご説明させていただきます」
地図を見ても見つけるのが大変なくらいちっこい王国の第二王子ごときが、聖王国で現在トップの実力の聖女、ロクサーナ・バーラムちゃんに喧嘩売って、勝てると思うなんて。わっはっは~、めっちゃウケるぅ。
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