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声劇
とあカプ① 『女神はあなた?』
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とあるカップルの日常
『女神はあなた?』
必要人数2人 男女想定(自由に変更、BLGL変換OK)
『男』:素直。バカ。ノリがいい
『女』:素直。バカ。ノリがいい
外出する予定もなく、ただ部屋でダラダラと本を物色する2人
それぞれの時間がゆっくり流れる中で、彼女が口を開く。
『あんたから見て私って何?』
どうやら、とあるアメリカの偉人の言葉に影響されて質問しているようだ。
そんな変な質問に、素直な彼は素直な気持ちで返すこととなる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『女』:ねぇ
『男』:…んぁ?なに?
『女』:私って、あんたから見て何に見える?
『男』:えっ………なに急に…こわ。え、これ答えによっては俺死ぬ?
『女』:まぁ、手は出るかも
『男』:こわっ、まぁ、そーだなぁーーー。彼女?…嫁?
『女』:おもんな。てか、まだ結婚してないやつに嫁は早いだろ。まぁ、質問の答えとしては間違ってないのかもだけどさ。
『男』:いやなんだよ、急に変な質問して。
『女』:いや、別に…意味は無いけど…。
『男』:あー…そう…(無関心)ならいいわ。
『女』:…
『男』:…
『女』:20世紀頃に作家として活躍した「ヘンリー・ルイス・メンケン」って人がいてね?
『男』:いや続きあるんかい。てか誰だよ。
『女』:その人が残した言葉の中にさ「恋。普通の娘を女神と間違うこと。」って言うのがあって、それ見かけてあんたに聞いてみたって感じなわけ…わかる?
『男』:はーん。ポエミーな奴はいつの時代にもいるもんだな。歯痒いのなんのだわ。
『女』:そーね。で、あんたはこの言葉についてどう思う?聞いた上でなんて答える?なんて考える?
『男』:…あー、うーん…。くせぇ
『女』:いや、そういう答えは求めてないんだけども。
『男』:いや、俺の答えは俺の答えだろ?お前の答えにピッタリ満足いくような答えを出すとか、国語のテストか。俺はこの言葉聞いてくせぇ言葉だなぁとか思っただけ。それじゃダメか?
『女』:いや、国語のテストと言うよりも、乙女心のテストって感じかな。少なからず今の答えはダメダメ。私の心に響かない。
『男』:あー俺それダメだ、そういうの苦手だわ。赤点不可避。助けてくれよ。
『女』:赤点どころか0点だろうね。幼稚園児よりも乙女心分からないと思う。あんたは。
『男』:うるせぇ、0点男と付き合ってる女が何言ってんだか…
『女』:あんたが私の事選んだんだろ、告白してきた時のこと忘れてねぇかんな。
『男』:はいはい…忘れないでいてくれてありがとうございます~。
『女』:ん。
『男』:ん。
『女』:…
『男』:…
『女』:え、そんなに私って女神には見えない?
『男』:いやまだ続くんかーーい。
『女』:答えに納得いかないから、続ける。
『男』えー、あーそう。え、まって。俺が100点出すまで自由にさせてくない感じすか?
『女』:そうね。だから早く満点だして。私が満足するまで脳を回して述べ続けるのよ。この先私と他のトークテーマを含んだコミュニケーションをしたいなら尚更ね。
『男』:えーー…めんど…。うーんそうだなぁ。
『女』:うん。
『男』:…人間?
『女』:…は?どゆこと?
『男』:いや、えっとな。さっきのなんだっけ?あのー、メリケンサックみたいな名前の人
『女』:ヘンリー・ルイス・メンケンね。そんな物騒な名前じゃないから。そんなポッケに入りそうなくらい持ち運びやすい武装装備じゃないから。
『男』:あーそうそう。そんな名前のやつよ。てかなんでそんなにメリケンサックに詳しいんだ…。まぁいいや、そいつの言葉に沿って答えてみた。お前は人間だなーって。
『女』…はーん?なるほど?普通すぎる気はするけど…まぁいいわ。で、なんで私は人間なの?
『男』:え、俺が人間だから。お前も同じ人間かなって。
『女』:…え、まって。その答えにたどり着く理由とか以前の話なんだけど、あんたが人間?猿じゃないの?いつの間に人間になった?
『男』:いや、お前。その答え受け入れちまったら、お前の彼氏猿になるぞ。いいのか?
『女』:確かに、猿とは付き合いたくないから人間ってことにしておいあげようかな。成長おめでとう。
『男』:なんでか知らねぇが人間にランクアップ出来て良かったけども。とりま、俺はお前のことは女神じゃなくて人間にしか見えねぇ。それだけ
『女』:へー…私はあんたの女神じゃないんだ。そーなんだ。人間ねぇ…
『男』:おん。人間だな。
『女』:…ふーん。
『男』:ん。
『女』:ふーーーーーーーん
『男』…
『女』:ふーーーーーーーーーーーん
『男』:なんだようるせぇな!なんだ、人間だと不満か!
『女』:いや不満しかないでしょ!ここはせめてお世辞でも「お前は俺にとっての女神だ。愛してる」の一言二言添えて抱きしめるとか、そういうことできないの!?
『男』:いや、俺そんなこと言えるキザな性格じゃねぇのお前が1番わかってるだろ!
『女』:わかってるからこそ言ってんのよこのバカ!5年付き合ってきてここまで学ばない男初めて見たわ。やっぱり猿なんじゃないの?
『男』:は?お前何言ってんだ、猿に失礼だろ。
『女』:いや急に自虐て…まぁ、それは事実だから仕方ないか…
『男』:いや男心わかってないのはどっちやねん。そこはお世辞でも否定しろって。
『女』:あんたができてないことが私にできるとでも?
『男』:そーでしたお前も俺と同類バカの民でした。
『女』:はぁ…。…まぁ、ただ、さっきの人間って答えは15点くらいかな。赤点だから。さっさと別の答え出して。
『男』:なんでだよ、同類なんだからこれからも仲良くしようぜでいいじゃねぇか。
『女』:いいの、さっさと答え変えてよ。
『男』:…いーーや、無理だな。俺はお前は人間にしか見えない。もしくは俺を猿にするなら同じ猿だな。
『女』:あ、そんなこと言うんだ。うわぁー傷ついたわーしんど。むりむり、ほんとむーりー、彼女の渾身のお願い聞いてくれないんだ酷いなぁお金もかからないことなのになぁ、負担もそんなにかからないと思うのになぁ。しかも彼女を猿扱いだなんてあー酷い。
『男』:あー俺も猿扱いされたし、赤点つけられて悲しいわーむりむり。あーしんどいなぁ、俺の考えを汲み取って貰えないの辛いなぁしんどいなぁ、お金はかからないけどメンタル的にはくっそ面倒臭いことになっててホントやだなぁ無理だなぁやめたいなぁ…あーこれだから猿は…。
『女』:男がなよなよしてんじゃないよ。シャキッとしなさい。
『男』:うわ!でた!お得意の理不尽!これに5年以上困らされております。
『女』:ふっ、永遠に困り続けることね。この先きっと、私からあんたに対する態度は変わらないからね。多分あと10年経っても、永遠にこんな感じよ。嫌なら別れることを選ぶのね。
『男』:うーむ。そーだな。お言葉に甘えてお前より好きなやつがでならそっちに行くことにするかな。
『女』:……あっそう。行くんだ。
『男』:え、うん。
『女』:…きっしょ。
『男』:嫌なら別れるんだなって言うたのどこの誰ですかァ!?
『女』:乙女心検定0点はさすがだわ…ほんと。
『男』:あーはいはい。そーだな。俺は乙女心検定0点の万年赤点男ですよーだ…。ただ、お前の事をいちばん理解してるのは俺だろうけどな。
『女』赤点の答えしか出せてねぇくせに何言ってんだか。
『男』:まぁ?そんなこと言ってられるのは?俺が何故この問いに対してこんなにも意見を変えないのか、人間っていう答えを出したか、その理由を聞いてないからだとは思うがね。
『女』:…というと?
『男』:ふっ、聞いていくがいいさ。俺のこの崇高な素晴らしい思考力と考えによって生まれた答えの解説を…。これは…俺自身の生きたというかこだわりの部分でな…
『女』:うわ、出ましたお得意の突然の自分語りきついわー
『男』:はーーー??カッチーん。はい、もう怒りました。もう続き話しませーん。前ふりさせといて雑にネタの方向に持ってこうとするんだったらもういいでーす。
『女』:ん、そうしなー。結局結論は何も変わらないし、赤点でお疲れ様って感じだけどねー。
『男』:…
『女』:…
『男』:いやさ、なんか女神とか猿とか相手を上に見たり下に見るのってさ?
『女』:いや続けるんかーい。まぁいいよ、部分点あげるかもだから聞いてあげる。
『男』:…女神とか猿とか、同じ人間なのに上下決めるみたいでいやなんだよ。それが5年とか結構長く付き合ってるお前だったとしても。なんか。冗談でもあんまり使いたくないっていうかなんて言うか…。
『女』:…ふーん。え、でもさっき私の事猿って言ったよね?
『男』:いや、だから俺の事猿って言ったからだろ。
『女』:あーうん。忘れてた。ごめん。
『男』:あーそうですか猿以下の記憶力じゃねぇかまじでお前はよ。
『女』:うわ、下に見たくないとか言ったすぐのくせに猿以下って言った。矛盾男だ、矛盾男。
『男』:ハイハイうるさいうるさい。つべこべ言わずに話を聞け。
『女』:はいはい。で?どうぞ。つづきを述べなさい?
『男』:ちっ、めんどくせぇなこいつ。いやまぁ…それでな?猿って言ったのは、お前のことを猿とするなら、俺も猿になるって話しよ。
『女』:…ほう?
『男』:俺はお前と対等に向き合いたいし、差別はしない分特別扱いはしないぜ?ただ、大切には思ってるし、それが一番の正解だと考えてるんだよ。
『女』:ふむ。
『男』:お前を女神にするなら、俺は神になる。お前が猿になるなら俺も猿になる。対等に、同じ歩幅で歩いて行きてぇって言いてぇの。だから、俺は好きな人=女神とか、そのメリケンさん?は、恋は相手を女神に勘違うすることーとか言うてたけど、俺は同じ人間なお前のことを、人としても好きになってるんだって話。勘違いとかじゃねぇのよ。
『女』:…ふーん。
『男』:…とどのつまりだ…だから俺はお前は俺と同じ人間だって答えを出した。人として、勘違いとかじゃない正真正銘汚れの一切ないピュアハーツでお前に惚れてるってわけ。どうよ、さすがに満点だろ?納得いかないわけが無いべ。
『女』:……ふーーーーーーん。まぁ、そうね。30点かな。
『男』:えーーーーーーーーーー!なんだよ納得した顔してたくせによ!それにカッコつけるチャンスだなって思ってピュアハーツとか頑張って語彙考えたんだぜ!?30点はねぇぜ30点は!
『女』:乙女はみんな好きなやつから特別扱いされるの好きなんだよバーカ。それ分かってない時点で論外だわ。あとその語彙力なんか古臭いキモイおもんない。
『男』:そんなんしらねぇよ!てかお前が乙女って、年増のくせによ…はぁー…。
『女』:うわ、息吸うみたいに彼女の悪口出るやんまじノンデリすぎてきつっ…
『男』:渾身の俺のイケメン思考を聞いてそんな反応の方がきついだろってーはぁー…。まじかー…30点かよ。他にどうやって答えだせってか…てか、意見変えたくねーこんなことで。しょーもねぇ話題に頭使ってよー?流石にもうしんどいぞ…
…あ?でも待てよ、30点?お前今30点って言ったか?
『女』:…まぁ、うん。30点…。
『男』:…え、んじゃ、え、30点ってつまり!?
『女』:…………えっと…まぁ…その……赤点は回避したんじゃない?
『男』:………お、おおお、お、おう。そうか、そうか…そう…か…。
『女』:……………………なんか、めんどくさい事言ってごめん。
『男』:………いや…まぁ………その。別に…?いいけど…
『女』:…うん。
『男』:…うん。
『女』:………なんかお腹すいたくない?
『男』:………お、おう!そうだな。
『女』:…ファミレス行こうよ
『男』:いいね。久しぶりに1000円チャレンジみたいなのするべ。ピッタリ会計するみたいな。
『女』:そうね、ドリンクバーもつけて。
『男』:げっ…ドリンクバー……。もうぜってぇお前にドリンクは任せない。コーラとコーヒーの組み合わせ未だにトラウマだからな。
『女』:懐かしい話出すねー、あれやったの二年前でしょ?今ならまだもっとえぐいの作るっつーの。
『男』:うわ…こわ……さすがにドリンクは自分で行こ…
『女』:よし、んじゃいつものファミレス行きますかー!とりあえず1000円チャレンジとして…あんたにはオリーブオイルを1本買わせるとして…
『男』:まって、確かオリーブオイル1000円ピッタくらいだよね!?俺の飯それだけ!?
『女』:はーいとりま早く行こー車だしてー
『男』:まったくよー…こんなやつのこと誰がお世辞でも女神っていえるかよ。悪魔じゃねぇか。
今日も2人の時間は、同じ歩幅で進んでいく。
『女神はあなた?』
必要人数2人 男女想定(自由に変更、BLGL変換OK)
『男』:素直。バカ。ノリがいい
『女』:素直。バカ。ノリがいい
外出する予定もなく、ただ部屋でダラダラと本を物色する2人
それぞれの時間がゆっくり流れる中で、彼女が口を開く。
『あんたから見て私って何?』
どうやら、とあるアメリカの偉人の言葉に影響されて質問しているようだ。
そんな変な質問に、素直な彼は素直な気持ちで返すこととなる。
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『女』:ねぇ
『男』:…んぁ?なに?
『女』:私って、あんたから見て何に見える?
『男』:えっ………なに急に…こわ。え、これ答えによっては俺死ぬ?
『女』:まぁ、手は出るかも
『男』:こわっ、まぁ、そーだなぁーーー。彼女?…嫁?
『女』:おもんな。てか、まだ結婚してないやつに嫁は早いだろ。まぁ、質問の答えとしては間違ってないのかもだけどさ。
『男』:いやなんだよ、急に変な質問して。
『女』:いや、別に…意味は無いけど…。
『男』:あー…そう…(無関心)ならいいわ。
『女』:…
『男』:…
『女』:20世紀頃に作家として活躍した「ヘンリー・ルイス・メンケン」って人がいてね?
『男』:いや続きあるんかい。てか誰だよ。
『女』:その人が残した言葉の中にさ「恋。普通の娘を女神と間違うこと。」って言うのがあって、それ見かけてあんたに聞いてみたって感じなわけ…わかる?
『男』:はーん。ポエミーな奴はいつの時代にもいるもんだな。歯痒いのなんのだわ。
『女』:そーね。で、あんたはこの言葉についてどう思う?聞いた上でなんて答える?なんて考える?
『男』:…あー、うーん…。くせぇ
『女』:いや、そういう答えは求めてないんだけども。
『男』:いや、俺の答えは俺の答えだろ?お前の答えにピッタリ満足いくような答えを出すとか、国語のテストか。俺はこの言葉聞いてくせぇ言葉だなぁとか思っただけ。それじゃダメか?
『女』:いや、国語のテストと言うよりも、乙女心のテストって感じかな。少なからず今の答えはダメダメ。私の心に響かない。
『男』:あー俺それダメだ、そういうの苦手だわ。赤点不可避。助けてくれよ。
『女』:赤点どころか0点だろうね。幼稚園児よりも乙女心分からないと思う。あんたは。
『男』:うるせぇ、0点男と付き合ってる女が何言ってんだか…
『女』:あんたが私の事選んだんだろ、告白してきた時のこと忘れてねぇかんな。
『男』:はいはい…忘れないでいてくれてありがとうございます~。
『女』:ん。
『男』:ん。
『女』:…
『男』:…
『女』:え、そんなに私って女神には見えない?
『男』:いやまだ続くんかーーい。
『女』:答えに納得いかないから、続ける。
『男』えー、あーそう。え、まって。俺が100点出すまで自由にさせてくない感じすか?
『女』:そうね。だから早く満点だして。私が満足するまで脳を回して述べ続けるのよ。この先私と他のトークテーマを含んだコミュニケーションをしたいなら尚更ね。
『男』:えーー…めんど…。うーんそうだなぁ。
『女』:うん。
『男』:…人間?
『女』:…は?どゆこと?
『男』:いや、えっとな。さっきのなんだっけ?あのー、メリケンサックみたいな名前の人
『女』:ヘンリー・ルイス・メンケンね。そんな物騒な名前じゃないから。そんなポッケに入りそうなくらい持ち運びやすい武装装備じゃないから。
『男』:あーそうそう。そんな名前のやつよ。てかなんでそんなにメリケンサックに詳しいんだ…。まぁいいや、そいつの言葉に沿って答えてみた。お前は人間だなーって。
『女』…はーん?なるほど?普通すぎる気はするけど…まぁいいわ。で、なんで私は人間なの?
『男』:え、俺が人間だから。お前も同じ人間かなって。
『女』:…え、まって。その答えにたどり着く理由とか以前の話なんだけど、あんたが人間?猿じゃないの?いつの間に人間になった?
『男』:いや、お前。その答え受け入れちまったら、お前の彼氏猿になるぞ。いいのか?
『女』:確かに、猿とは付き合いたくないから人間ってことにしておいあげようかな。成長おめでとう。
『男』:なんでか知らねぇが人間にランクアップ出来て良かったけども。とりま、俺はお前のことは女神じゃなくて人間にしか見えねぇ。それだけ
『女』:へー…私はあんたの女神じゃないんだ。そーなんだ。人間ねぇ…
『男』:おん。人間だな。
『女』:…ふーん。
『男』:ん。
『女』:ふーーーーーーーん
『男』…
『女』:ふーーーーーーーーーーーん
『男』:なんだようるせぇな!なんだ、人間だと不満か!
『女』:いや不満しかないでしょ!ここはせめてお世辞でも「お前は俺にとっての女神だ。愛してる」の一言二言添えて抱きしめるとか、そういうことできないの!?
『男』:いや、俺そんなこと言えるキザな性格じゃねぇのお前が1番わかってるだろ!
『女』:わかってるからこそ言ってんのよこのバカ!5年付き合ってきてここまで学ばない男初めて見たわ。やっぱり猿なんじゃないの?
『男』:は?お前何言ってんだ、猿に失礼だろ。
『女』:いや急に自虐て…まぁ、それは事実だから仕方ないか…
『男』:いや男心わかってないのはどっちやねん。そこはお世辞でも否定しろって。
『女』:あんたができてないことが私にできるとでも?
『男』:そーでしたお前も俺と同類バカの民でした。
『女』:はぁ…。…まぁ、ただ、さっきの人間って答えは15点くらいかな。赤点だから。さっさと別の答え出して。
『男』:なんでだよ、同類なんだからこれからも仲良くしようぜでいいじゃねぇか。
『女』:いいの、さっさと答え変えてよ。
『男』:…いーーや、無理だな。俺はお前は人間にしか見えない。もしくは俺を猿にするなら同じ猿だな。
『女』:あ、そんなこと言うんだ。うわぁー傷ついたわーしんど。むりむり、ほんとむーりー、彼女の渾身のお願い聞いてくれないんだ酷いなぁお金もかからないことなのになぁ、負担もそんなにかからないと思うのになぁ。しかも彼女を猿扱いだなんてあー酷い。
『男』:あー俺も猿扱いされたし、赤点つけられて悲しいわーむりむり。あーしんどいなぁ、俺の考えを汲み取って貰えないの辛いなぁしんどいなぁ、お金はかからないけどメンタル的にはくっそ面倒臭いことになっててホントやだなぁ無理だなぁやめたいなぁ…あーこれだから猿は…。
『女』:男がなよなよしてんじゃないよ。シャキッとしなさい。
『男』:うわ!でた!お得意の理不尽!これに5年以上困らされております。
『女』:ふっ、永遠に困り続けることね。この先きっと、私からあんたに対する態度は変わらないからね。多分あと10年経っても、永遠にこんな感じよ。嫌なら別れることを選ぶのね。
『男』:うーむ。そーだな。お言葉に甘えてお前より好きなやつがでならそっちに行くことにするかな。
『女』:……あっそう。行くんだ。
『男』:え、うん。
『女』:…きっしょ。
『男』:嫌なら別れるんだなって言うたのどこの誰ですかァ!?
『女』:乙女心検定0点はさすがだわ…ほんと。
『男』:あーはいはい。そーだな。俺は乙女心検定0点の万年赤点男ですよーだ…。ただ、お前の事をいちばん理解してるのは俺だろうけどな。
『女』赤点の答えしか出せてねぇくせに何言ってんだか。
『男』:まぁ?そんなこと言ってられるのは?俺が何故この問いに対してこんなにも意見を変えないのか、人間っていう答えを出したか、その理由を聞いてないからだとは思うがね。
『女』:…というと?
『男』:ふっ、聞いていくがいいさ。俺のこの崇高な素晴らしい思考力と考えによって生まれた答えの解説を…。これは…俺自身の生きたというかこだわりの部分でな…
『女』:うわ、出ましたお得意の突然の自分語りきついわー
『男』:はーーー??カッチーん。はい、もう怒りました。もう続き話しませーん。前ふりさせといて雑にネタの方向に持ってこうとするんだったらもういいでーす。
『女』:ん、そうしなー。結局結論は何も変わらないし、赤点でお疲れ様って感じだけどねー。
『男』:…
『女』:…
『男』:いやさ、なんか女神とか猿とか相手を上に見たり下に見るのってさ?
『女』:いや続けるんかーい。まぁいいよ、部分点あげるかもだから聞いてあげる。
『男』:…女神とか猿とか、同じ人間なのに上下決めるみたいでいやなんだよ。それが5年とか結構長く付き合ってるお前だったとしても。なんか。冗談でもあんまり使いたくないっていうかなんて言うか…。
『女』:…ふーん。え、でもさっき私の事猿って言ったよね?
『男』:いや、だから俺の事猿って言ったからだろ。
『女』:あーうん。忘れてた。ごめん。
『男』:あーそうですか猿以下の記憶力じゃねぇかまじでお前はよ。
『女』:うわ、下に見たくないとか言ったすぐのくせに猿以下って言った。矛盾男だ、矛盾男。
『男』:ハイハイうるさいうるさい。つべこべ言わずに話を聞け。
『女』:はいはい。で?どうぞ。つづきを述べなさい?
『男』:ちっ、めんどくせぇなこいつ。いやまぁ…それでな?猿って言ったのは、お前のことを猿とするなら、俺も猿になるって話しよ。
『女』:…ほう?
『男』:俺はお前と対等に向き合いたいし、差別はしない分特別扱いはしないぜ?ただ、大切には思ってるし、それが一番の正解だと考えてるんだよ。
『女』:ふむ。
『男』:お前を女神にするなら、俺は神になる。お前が猿になるなら俺も猿になる。対等に、同じ歩幅で歩いて行きてぇって言いてぇの。だから、俺は好きな人=女神とか、そのメリケンさん?は、恋は相手を女神に勘違うすることーとか言うてたけど、俺は同じ人間なお前のことを、人としても好きになってるんだって話。勘違いとかじゃねぇのよ。
『女』:…ふーん。
『男』:…とどのつまりだ…だから俺はお前は俺と同じ人間だって答えを出した。人として、勘違いとかじゃない正真正銘汚れの一切ないピュアハーツでお前に惚れてるってわけ。どうよ、さすがに満点だろ?納得いかないわけが無いべ。
『女』:……ふーーーーーーん。まぁ、そうね。30点かな。
『男』:えーーーーーーーーーー!なんだよ納得した顔してたくせによ!それにカッコつけるチャンスだなって思ってピュアハーツとか頑張って語彙考えたんだぜ!?30点はねぇぜ30点は!
『女』:乙女はみんな好きなやつから特別扱いされるの好きなんだよバーカ。それ分かってない時点で論外だわ。あとその語彙力なんか古臭いキモイおもんない。
『男』:そんなんしらねぇよ!てかお前が乙女って、年増のくせによ…はぁー…。
『女』:うわ、息吸うみたいに彼女の悪口出るやんまじノンデリすぎてきつっ…
『男』:渾身の俺のイケメン思考を聞いてそんな反応の方がきついだろってーはぁー…。まじかー…30点かよ。他にどうやって答えだせってか…てか、意見変えたくねーこんなことで。しょーもねぇ話題に頭使ってよー?流石にもうしんどいぞ…
…あ?でも待てよ、30点?お前今30点って言ったか?
『女』:…まぁ、うん。30点…。
『男』:…え、んじゃ、え、30点ってつまり!?
『女』:…………えっと…まぁ…その……赤点は回避したんじゃない?
『男』:………お、おおお、お、おう。そうか、そうか…そう…か…。
『女』:……………………なんか、めんどくさい事言ってごめん。
『男』:………いや…まぁ………その。別に…?いいけど…
『女』:…うん。
『男』:…うん。
『女』:………なんかお腹すいたくない?
『男』:………お、おう!そうだな。
『女』:…ファミレス行こうよ
『男』:いいね。久しぶりに1000円チャレンジみたいなのするべ。ピッタリ会計するみたいな。
『女』:そうね、ドリンクバーもつけて。
『男』:げっ…ドリンクバー……。もうぜってぇお前にドリンクは任せない。コーラとコーヒーの組み合わせ未だにトラウマだからな。
『女』:懐かしい話出すねー、あれやったの二年前でしょ?今ならまだもっとえぐいの作るっつーの。
『男』:うわ…こわ……さすがにドリンクは自分で行こ…
『女』:よし、んじゃいつものファミレス行きますかー!とりあえず1000円チャレンジとして…あんたにはオリーブオイルを1本買わせるとして…
『男』:まって、確かオリーブオイル1000円ピッタくらいだよね!?俺の飯それだけ!?
『女』:はーいとりま早く行こー車だしてー
『男』:まったくよー…こんなやつのこと誰がお世辞でも女神っていえるかよ。悪魔じゃねぇか。
今日も2人の時間は、同じ歩幅で進んでいく。
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