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まぁくんはギロリと僕を睨む。
それから視線を外した。

「分かった。このままじゃ外歩けねぇから今日は学校休む」

「えっ!?」

「お休み兄貴。俺、寝とくわ」

そう言うなりまぁくんは布団を頭からかぶってしまった。

「まぁくん?!学校休むって…ダメだよ?先生もお友達も寂しがるから。あっ、そうだ!ご飯食べよう?食べてたら収まるかも」

「痛てぇのに動けないだろっ、ほっとけよな!」

ちょっと布団を捲ってみたら、まぁくんは再び鋭い目を向けて僕に言い放ち、また潜り込んでしまった。

甘えん坊のまぁくんも最近はこうして反抗期を垣間見せる。
その度に少し悲しくなるんだ。
小さい頃のまぁくんを思い出して…。

こういう時のまぁくんは断固として言うことを聞いてくれない。

この前は僕の帰りが少し遅くなったらちょっと機嫌が悪くて、ギュッてしてくれたら機嫌直るって言うから久し振りに抱っこしてあげたんだけど…まぁ正確にいえばまぁくんの体にしがみついた、が正しい。

うむ…ここはギュッ!だな。

僕はまぁくんの布団の上からギュッと抱きついた。

「ゴメンね、まぁくん!お兄ちゃん、まぁくんの悩みを真剣に受け止めて無かったよね?お願い…顔を出して?」

「…うるせぇな」

まぁくんの怒りは収まらない。
どうしよう。
どうしたらいいの?
僕はまぁくんのお兄ちゃん失格だ。
こんな意地を張らせるなんて。
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