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修学旅行3 駐車場
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民泊の様子は、泊めてくれた方のプライバシー保護のためにあえて何も言わないでおく。3日目の昼前までほぼ1日、ちゃんと計算すると4分の3日弱一緒にいたためか、もう既に情が移っていて離村式で泣いている人もいた。私の班では紗奈と亜美が泣き、私と利羽がそれを宥めるという状態だった。バスに戻ってもハンカチを顔から外せない2人を何とか落ち着かせ、次の目的地を目指す。
「次、どこだっけ?」
班行動に戻った私は、由芽の隣に座る。前の席には霙と明が座っている。
「次、は…首里城かな。その後移動して、琉球ガラス村。バス移動、結構あるみたいね」
由芽が開いているしおりを覗くと、バス移動に4時間半と記載されていた。昼ご飯も含まれているが、これは相当に長い。16時半に琉球ガラス村到着予定だから、12時に首里城を出る。
「初日のひめゆりの塔に近いんだから、初日に首里城行くとか工夫すれば良いのに…」
「由芽?それは言っちゃ駄目だよ?」
なんか、こう…色々あるのだ。きっと。3日目に平和学習をした後に、引きずらずに体験を楽しむのは難しい人が多いだろう。私の友達は普通に楽しみそうなので何とも言えないが。
「お、見えてきたね」
「え?あ、本当だ」
私達はそのまま駐車場へと運ばれて、地下の駐車場で降りた。
「こういうところは班行動だからね。だから、はぐれないでね。大声出さないでね。何かやらかさないでね!!」
由芽の真剣な懇願に、竜夜くんも霙も苦笑いを浮かべる。まさか本当に何かやらかすわけじゃないだろうけど、確かにあの2人が揃うと怖い。少なくとも大声は注意してないと絶対出すだろう。
「「努力します」」
「努力してもやったら、分かってるわね…?」
由芽は手帳を見せて、黒い笑みを浮かべた。それを見た瞬間霙も竜夜くんも真っ青になって、こくこくと素早く頷いた。
「由芽がいないとあの2人は危なそうだなぁ…」
「お互い、1人でいるときはそんなに問題児じゃないのにね。何で2人で揃うと駄目なのかな」
小野くんの呆れた笑い声に返すと、聞いてたらしい2人が「駄目じゃないよ!?」と振り返った。若干大きめの声だったせいか、後ろにいる由芽の目が笑っていなかった。それに気付いた2人は慌てて謝る。賑やかな班行動の始まりだ。
「竜夜、抑えられるかなぁ…」
不安げに瞳を揺らす小野くんに、大丈夫だよ、と告げる。
「私も頑張ってフォローするし、由芽の負担にならないようにしないとね」
私の言葉に、小野くんはふっと笑った。
「そうだな。由芽が過労死しないようにしなきゃな」
「うん!」
そんな会話をしながら、私達の班行動は始まった。
「次、どこだっけ?」
班行動に戻った私は、由芽の隣に座る。前の席には霙と明が座っている。
「次、は…首里城かな。その後移動して、琉球ガラス村。バス移動、結構あるみたいね」
由芽が開いているしおりを覗くと、バス移動に4時間半と記載されていた。昼ご飯も含まれているが、これは相当に長い。16時半に琉球ガラス村到着予定だから、12時に首里城を出る。
「初日のひめゆりの塔に近いんだから、初日に首里城行くとか工夫すれば良いのに…」
「由芽?それは言っちゃ駄目だよ?」
なんか、こう…色々あるのだ。きっと。3日目に平和学習をした後に、引きずらずに体験を楽しむのは難しい人が多いだろう。私の友達は普通に楽しみそうなので何とも言えないが。
「お、見えてきたね」
「え?あ、本当だ」
私達はそのまま駐車場へと運ばれて、地下の駐車場で降りた。
「こういうところは班行動だからね。だから、はぐれないでね。大声出さないでね。何かやらかさないでね!!」
由芽の真剣な懇願に、竜夜くんも霙も苦笑いを浮かべる。まさか本当に何かやらかすわけじゃないだろうけど、確かにあの2人が揃うと怖い。少なくとも大声は注意してないと絶対出すだろう。
「「努力します」」
「努力してもやったら、分かってるわね…?」
由芽は手帳を見せて、黒い笑みを浮かべた。それを見た瞬間霙も竜夜くんも真っ青になって、こくこくと素早く頷いた。
「由芽がいないとあの2人は危なそうだなぁ…」
「お互い、1人でいるときはそんなに問題児じゃないのにね。何で2人で揃うと駄目なのかな」
小野くんの呆れた笑い声に返すと、聞いてたらしい2人が「駄目じゃないよ!?」と振り返った。若干大きめの声だったせいか、後ろにいる由芽の目が笑っていなかった。それに気付いた2人は慌てて謝る。賑やかな班行動の始まりだ。
「竜夜、抑えられるかなぁ…」
不安げに瞳を揺らす小野くんに、大丈夫だよ、と告げる。
「私も頑張ってフォローするし、由芽の負担にならないようにしないとね」
私の言葉に、小野くんはふっと笑った。
「そうだな。由芽が過労死しないようにしなきゃな」
「うん!」
そんな会話をしながら、私達の班行動は始まった。
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