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第三章 地下迷宮挑戦編
第82話 地下迷宮8 10階層ボス階
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10階層はボス部屋とその手前の小部屋のセーフティポイントがあるだけだ。
今俺達はボス部屋手前の小部屋にいる。
10階ボスは倒されると一時間のインターバルがある。
その間先に進むことができない。
現在、一組の冒険者パーティがインターバルを待っているようだ。
冒険者パーティは五人組で男三人、女二人のようだ。
なかなか身なりが良い。それなりの冒険者なのだろう。
その冒険者パーティのリーダーらしき男が俺達が来たことに気付き話しかけてきた。
俺は話をせずに、こういう時はカレンが話をする。俺は少し離れたところから【聞き耳】スキルで会話を聞く。
「王国の調査隊の方々でしょうか?」
礼儀正しそうだぞ。彼らは恐らくカレン達の防具に付いてる王国の紋章で調査隊と判断しているのだろう。
「ええ、そうですわ」
「俺達はBランクパーティの『紅の刃』です。俺はリーダーのマークです」
「調査隊リーダーのカレンですわ。『紅の刃』噂で聞いたことありますわ。新鋭の優秀なパーティと」
「それは光栄です。それで、すいません。今俺達もインターバル待ってまして、もうすぐ開くと思うんですが………」
マークは何か言いづらそうにしている。カレンは彼が何を言いたいか分かったようで答える。
「もちろん、マークさん達が先に入って大丈夫ですわ。ワタクシ達は後から来ましたので」
「そうですか。今回は初めて30階層のボスもチャレンジしようと思ってたので、できるだけ早く進みたかったので助かります」
えっ、あの人達ももしかして30階層以降に行くのか。30階層以降で人目に付かないようレベリングするのも注意した方が良さそうだな。
「凄いですわね。お互い気をつけていきましょう」
その後、カレンとマークは当たり障り無い程度の情報などを交換していた。
俺達は特に交流することもなかった。Bランク冒険者とはいえ、王国の調査隊と何か揉め事を起こすのは嫌なのだろう。丁寧な対応をしていた。訳ありの俺には非常に助かる。
新人いびりの冒険者や、ガラの悪い冒険者に絡まれるというテンプレが無くて非常に助かってる。美女4人を連れている俺なんて絶対絡まれるのが定番だからな。王国の御威光ありがとう。
異世界転移して、Eランク冒険者から登録して最短でSランク冒険者まで成り上がるなんていう定番もちょっと憧れるけど………
冒険者登録したその日に有り得ない戦果をだして、綺麗な受付のお姉さんに驚かれて、奥の部屋のギルマス室に通されて、お前何者だ???只者じゃないだろ!!なんて言われるのも良いかもな………
それで、受付の綺麗なお姉さんに気に入られて………
いいかも。それやってみたいかも………
(あさひ様、どうしましたか?)
ボーッと妄想を膨らます俺にミケネが声をかける。
(い、いや。なんでもない。今のうちにゆっくり休んでおこう。まあ、10階層のボスはたいしたことないから、今日は11階層以降も進めるだけ進もう)
(はい。10階層のボスはゴブリンジェネラルとゴブリンキング2体でしたね。問題ありません)
だな。10階層のボスはCP200程度。誰が戦っても瞬殺でいけるだろう。
少し待っているとボス部屋が開いたようだ。『紅の刃』は先に入っていった。
彼らなら瞬殺だろう。【鑑定】で見たが彼らの平均CPは600を超えていた。
冒険者CP目安
Fランク冒険者 駆け出し
Eランク冒険者 50~
Dランク冒険者 100~
Cランク冒険者 200~
Bランク冒険者 600~
Aランク冒険者 1000~
Sランク冒険者、SSランク冒険者、SSSランク冒険者は強さはもちろん、世界に多大な貢献をした者がなる。
俺も今CP2000を超えている。冒険者ならSランククラスあるだろう。でも本当に強い奴らはCPは参考程度にしかならないんだよな。CPの優劣で勝敗は決まらない。やはり鍛え抜かれた技、スキル、魔法、戦闘経験など、勝敗をひっくり返すような必殺技を持っている。彼らと対等に戦えるようになるまでひたすら訓練だな。
『紅の刃』がボス部屋へ行った後、俺達は念話しながら待った。4人も迷宮に慣れてきたようだ。時々笑ったりしている。俺とフーカは常に【気配感知】を続けている。
カレン、ミケネ、サーシャにも【気配感知】のコツを教え、できるようになるまで続けるよう言ってある。簡単では無いが続けていけばいつかできるようになるかもしれない。身を守る術は極力全員持った方が良い。
第二魔王ガイアが言っていた、闘いで一番大事なこと。死なないこと。死んだら終わりだ。この言葉が俺の心に深く刻まれている。
(開きましたわ)
(よし、行こう!)
俺達の順番がきた。
10階層のボスはゴブリンジェネラルとゴブリンキング2体。
はい。一撃でした。ミケネさんが一人で一撃で全滅させてました。
倒した後、宝箱が現れた。罠はないようだ。
(マジックハイポーションが3個)
おっ!これは意外とラッキーかも。大当たりでは無いけど、まあまあ使える。市場には僅かにしか流通していない。効果の割に金額が破格に高い。
マジックハイポーションはMPがかなり回復する。俺の最大MPに比べると微々たる物だが、魔力が切れても、もしもの時にマジックハイポーションを使い【テレポート】で帰還することができる。
俺とサーシャ、カレンで一つずつ持つことにした。
(よし、じゃあ11階層に行こう!)
((((はい!))))
今俺達はボス部屋手前の小部屋にいる。
10階ボスは倒されると一時間のインターバルがある。
その間先に進むことができない。
現在、一組の冒険者パーティがインターバルを待っているようだ。
冒険者パーティは五人組で男三人、女二人のようだ。
なかなか身なりが良い。それなりの冒険者なのだろう。
その冒険者パーティのリーダーらしき男が俺達が来たことに気付き話しかけてきた。
俺は話をせずに、こういう時はカレンが話をする。俺は少し離れたところから【聞き耳】スキルで会話を聞く。
「王国の調査隊の方々でしょうか?」
礼儀正しそうだぞ。彼らは恐らくカレン達の防具に付いてる王国の紋章で調査隊と判断しているのだろう。
「ええ、そうですわ」
「俺達はBランクパーティの『紅の刃』です。俺はリーダーのマークです」
「調査隊リーダーのカレンですわ。『紅の刃』噂で聞いたことありますわ。新鋭の優秀なパーティと」
「それは光栄です。それで、すいません。今俺達もインターバル待ってまして、もうすぐ開くと思うんですが………」
マークは何か言いづらそうにしている。カレンは彼が何を言いたいか分かったようで答える。
「もちろん、マークさん達が先に入って大丈夫ですわ。ワタクシ達は後から来ましたので」
「そうですか。今回は初めて30階層のボスもチャレンジしようと思ってたので、できるだけ早く進みたかったので助かります」
えっ、あの人達ももしかして30階層以降に行くのか。30階層以降で人目に付かないようレベリングするのも注意した方が良さそうだな。
「凄いですわね。お互い気をつけていきましょう」
その後、カレンとマークは当たり障り無い程度の情報などを交換していた。
俺達は特に交流することもなかった。Bランク冒険者とはいえ、王国の調査隊と何か揉め事を起こすのは嫌なのだろう。丁寧な対応をしていた。訳ありの俺には非常に助かる。
新人いびりの冒険者や、ガラの悪い冒険者に絡まれるというテンプレが無くて非常に助かってる。美女4人を連れている俺なんて絶対絡まれるのが定番だからな。王国の御威光ありがとう。
異世界転移して、Eランク冒険者から登録して最短でSランク冒険者まで成り上がるなんていう定番もちょっと憧れるけど………
冒険者登録したその日に有り得ない戦果をだして、綺麗な受付のお姉さんに驚かれて、奥の部屋のギルマス室に通されて、お前何者だ???只者じゃないだろ!!なんて言われるのも良いかもな………
それで、受付の綺麗なお姉さんに気に入られて………
いいかも。それやってみたいかも………
(あさひ様、どうしましたか?)
ボーッと妄想を膨らます俺にミケネが声をかける。
(い、いや。なんでもない。今のうちにゆっくり休んでおこう。まあ、10階層のボスはたいしたことないから、今日は11階層以降も進めるだけ進もう)
(はい。10階層のボスはゴブリンジェネラルとゴブリンキング2体でしたね。問題ありません)
だな。10階層のボスはCP200程度。誰が戦っても瞬殺でいけるだろう。
少し待っているとボス部屋が開いたようだ。『紅の刃』は先に入っていった。
彼らなら瞬殺だろう。【鑑定】で見たが彼らの平均CPは600を超えていた。
冒険者CP目安
Fランク冒険者 駆け出し
Eランク冒険者 50~
Dランク冒険者 100~
Cランク冒険者 200~
Bランク冒険者 600~
Aランク冒険者 1000~
Sランク冒険者、SSランク冒険者、SSSランク冒険者は強さはもちろん、世界に多大な貢献をした者がなる。
俺も今CP2000を超えている。冒険者ならSランククラスあるだろう。でも本当に強い奴らはCPは参考程度にしかならないんだよな。CPの優劣で勝敗は決まらない。やはり鍛え抜かれた技、スキル、魔法、戦闘経験など、勝敗をひっくり返すような必殺技を持っている。彼らと対等に戦えるようになるまでひたすら訓練だな。
『紅の刃』がボス部屋へ行った後、俺達は念話しながら待った。4人も迷宮に慣れてきたようだ。時々笑ったりしている。俺とフーカは常に【気配感知】を続けている。
カレン、ミケネ、サーシャにも【気配感知】のコツを教え、できるようになるまで続けるよう言ってある。簡単では無いが続けていけばいつかできるようになるかもしれない。身を守る術は極力全員持った方が良い。
第二魔王ガイアが言っていた、闘いで一番大事なこと。死なないこと。死んだら終わりだ。この言葉が俺の心に深く刻まれている。
(開きましたわ)
(よし、行こう!)
俺達の順番がきた。
10階層のボスはゴブリンジェネラルとゴブリンキング2体。
はい。一撃でした。ミケネさんが一人で一撃で全滅させてました。
倒した後、宝箱が現れた。罠はないようだ。
(マジックハイポーションが3個)
おっ!これは意外とラッキーかも。大当たりでは無いけど、まあまあ使える。市場には僅かにしか流通していない。効果の割に金額が破格に高い。
マジックハイポーションはMPがかなり回復する。俺の最大MPに比べると微々たる物だが、魔力が切れても、もしもの時にマジックハイポーションを使い【テレポート】で帰還することができる。
俺とサーシャ、カレンで一つずつ持つことにした。
(よし、じゃあ11階層に行こう!)
((((はい!))))
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