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仲間との出会い

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1. 次のステップ

初めての配信が無事に終わった翌日、私は事務所の控室で麻美さんと次の企画について話していた。麻美さんは相変わらず穏やかな笑顔を浮かべながら、手元のタブレットを操作している。

「ルナちゃん、初配信の反応すごく良かったよ!ほら、これ見て!」

麻美さんがタブレットを見せてくれる。そこには、初配信後に寄せられた視聴者のツイートや感想がたくさん並んでいた。
• 「魔法少女ルナちゃん、癒された~!」
• 「新人なのに堂々としてて好感持てる!」
• 「次回配信楽しみ!」

「これ、全部私に…?」

信じられない気持ちだった。たった一回の配信で、こんなにもたくさんの人が私のことを見てくれて、応援してくれているなんて。

「そうよ。ルナちゃん、これからも自分らしさを大切にしていけば、もっとたくさんの人に笑顔を届けられると思う!」

麻美さんの言葉に背中を押され、私は次回配信の内容を考えることにした。

2. 新しい挑戦と提案

「何か面白いことしたいなぁ…でも、私ひとりで考えるのも限界があるかも。」

麻美さんに相談すると、少しだけ申し訳なさそうに頭をかきながら提案してくれた。

「実はね、ルナちゃんにぴったりの相方がいるんだけど…どうかな?」

「相方…?」

「同じ事務所に所属してるんだけど、まだ正式にデビューしてない男の子でね。少しクールな性格だけど、すごく真面目で努力家なの。」

私は少し驚いたけど、相方ができるというのは面白そうだった。

「会ってみたいです!どんな人なんだろう?」

3. 相方との初対面

数日後、事務所のスタジオで相方と対面することになった。待ち合わせの時間、私は少し緊張しながら扉を開けた。

そこにいたのは、黒いフードパーカーを着た背の高い青年だった。どこか影のある雰囲気で、無口そうな印象を受ける。

「初めまして、七海優花です。えっと、ルナって呼んでください!」

私が勢いよく自己紹介すると、彼は少し驚いたように目を丸くした後、小さく頷いた。

「…橘奏汰(たちばな かなた)です。よろしく。」

短い言葉だったけど、どこか誠実さを感じさせる声だった。

「奏汰くんか~!よろしくね! あ、奏汰くんはどんなキャラクターになるの?」

彼は少し考え込んだ後、ぽつりと答えた。

「夜の世界を彷徨う魔法使い、みたいな設定…かな。」

「わぁ!カッコいい!私とちょうどいいバランスかも!」

ルナの明るさと奏汰のクールさ。正反対だけど、どこか噛み合うような予感がした。

4. 視聴者たちの期待

ルナと奏汰のコラボ発表が事務所の公式ツイッターで告知された。
• 「魔法少女ルナ×夜の魔法使い!めっちゃ楽しみ!」
• 「相方できるんだね!どんな配信になるんだろう?」
• 「奏汰くんってどんな子?気になる~」

掲示板にも話題が広がる。

「ルナに相方ができるらしいw」

1: 名無しさん
「相方ってどんなキャラだ?」

2: 名無しさん
「クール系らしい。夜の魔法使いとか厨二っぽくね?」

3: 名無しさん
「むしろそれがいいw」

4: 名無しさん
「ルナの明るさと合うんじゃない?」

5: 名無しさん
「コラボ配信楽しみだな!」

ルナが知らない場所で、視聴者たちは彼女の未来に期待を膨らませていた。

5. はじめてのコラボ企画

ルナと奏汰の初コラボ企画は、二人でゲームをしながら雑談をするというものだった。

『今日はね、相方の奏汰くんと一緒にゲーム実況するよ~!』

『…よろしくお願いします。』

配信が始まると、コメント欄はすぐに盛り上がった。
• 「奏汰くん、声カッコいい!」
• 「二人のやり取り面白いw」
• 「もっとコラボしてほしい!」

ゲーム実況中、ルナの明るいツッコミと奏汰のクールなボケ(本人は無意識)に、コメント欄は笑いの嵐だった。
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