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23 悪役令嬢、拾いました
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その前に──
この世界の貴族の、人の命の価値が低過ぎない?
(実際はしていないけど)人を虐げただけで、家族から縁を切られて単身国外追放って、有り得なくない!?
『要らなくなったから、捨てましょう』
なんて、もう親じゃないよね!?親は、子供を守る立場じゃないの?
ーあ、私を守ってくれたのも、母じゃなくて祖母だったけどー
「辛かったね?」
「──っ!!」
ポンポンと頭を軽く叩くと、ジョセリンさんはまた暫くの間ポロポロと涙を流した後、泣き疲れたのか、そのまま眠ってしまっていた。
次にジョセリンさんが目を覚ましたのは夕方で、それから私はまたマッテオさんに手紙を飛ばしてジョセリンさんの事を伝えると、明日、話を訊きに来ると返事があった。
その事をジョセリンさんに伝えると、「分かりました」と素直に頷いてくれた。
『どこの国にもクズは居るのね』
プンプンと怒っているのはフラム。
「フラムは、ジョセリンさんは悪くないって……分かるの?」
『だって、ジョセリンの纏っているオーラはとても綺麗なんだもの。綺麗なオーラの持ち主は、そんな事はしないわ!チカの纏っているオーラは、もっと綺麗だけど』
「そうなんだ!」
ー“オーラ”!これまたファンタジー要素じゃない!?ー
なるほど。妖精達は、そのオーラで人となりを判断しているのか。と言う事は、フラヴィアさんのオーラは、よほどお気に召さないモノだったんだろう。私には全く分からないけど。
それと、隣国で召喚された聖女も、同じ聖女として気になる。何故嘘をついて、どう言う意味で“悪役令嬢”なんて口にしたのか。聖女の事だから、イシュメルさんか……可能ならオールデンさんに訊いてみる?
「黒羽」
と呼んでみたけど、その日は何度呼び掛けても黒羽が飛んで来る事はなかった。
翌日、予定通りマッテオさんがやって来て、私同席のもと、ジョセリンさんに事情聴取が執り行われた。
「あの男も、ジョセリンさんと同じミスリアルの者で、誰かに雇われたらしい。ジョセリンさんを隣国に追放しろと。その上で、隣国に追放した後は好きにしていいと言われていたそうだ。雇い主が誰なのか……それを口にする直前に、仕掛けられた魔法が発動して、あの男は………」
マッテオさんは、その先を口にはしなかったけど、もう、あの男は生きてはいないと言う事なんだろう。
「それで、これからの事なんだけど……ジョセリンさん、貴方はこれからどうしたい?公爵から縁を切られて王太子から国外追放と言われているから、ミスリアル国に還す事はできないけど、追放された時点で、貴方は既に、罪を受けて償ったと言う事になる」
「なるほど!」
マッテオさんは、ニヤリと笑う。
「だからね、ジョセリンさんは……自由と言う事だね」
「自由………」
「まあ、爵位はあげる事はできないから、この国で平民として生きて行く事にはなるけど。もし、この国に住むのであれば、生活に慣れる迄は保護しよう」
「ありがとう…ございます!」
「それなら、私と…ここに住む?」
「「え!?」」
驚いたのは、マッテオさんとジョセリンさん。
「貴族の令嬢として育って来たジョセリンさんが、直ぐに平民の生活をするのは難しいだろうし、丁度、1部屋空いてるから、ここで、私と一緒にゆっくり考えながら慣れていったら良いんじゃない?」
それに、さっきからアイルとフラムとトゥールも、嬉しそうにジョセリンさんの周りを飛び回っている。この万能セキュリティに認められているなら、私も安心してジョセリンさんと過ごす事ができる訳で……。
「あの…本当に良いんですか?母国では、家族にすら信じてもらえずに捨てられた私なんかを………」
「“私なんか”なんて言っては駄目よ。私は、貴方を信じるわ。だから、ジョセリンさんが良いなら、ここに居てちょうだい」
なんて、偉そうに言っているけど、ジョセリンさんの境遇が、あまりにも私に似ていて放っておけないだけなのかもしれない。こんな私でも、今は楽しい生活を送れているのだから、ジョセリンさんだって、きっと、この先楽しい事が待っている筈。そのお手伝いができたら───
「私…少しずつ頑張ります。だから……ここに置いて下さい……」
「神殿で保護しようかと思っていたけど、2人がそれで良いと言うなら、その通りにしようか。何か困った事があったら、いつでも声を掛けてくれたら良いから」
「はい。マッテオさん、ご配慮、ありがとうございます」
“神殿で保護”と言う事は、ジョセリンさんに関して、国に報告しない─と言う事だろう。喩えジョセリンさんが隣国の元公爵令嬢とは言え、既に縁を切られ追放された平民。国への報告義務は無いと判断したんだろう。こんな酷い仕打ちをされたんだから、「返せ!」と言われても返したくない。返せば、今度はどうなるのか───
ー王族って、何でクズが紛れ込むのかなぁ?ー
なんて思ったりしてませんよ?
兎に角、私、悪役令嬢を拾いました──
この世界の貴族の、人の命の価値が低過ぎない?
(実際はしていないけど)人を虐げただけで、家族から縁を切られて単身国外追放って、有り得なくない!?
『要らなくなったから、捨てましょう』
なんて、もう親じゃないよね!?親は、子供を守る立場じゃないの?
ーあ、私を守ってくれたのも、母じゃなくて祖母だったけどー
「辛かったね?」
「──っ!!」
ポンポンと頭を軽く叩くと、ジョセリンさんはまた暫くの間ポロポロと涙を流した後、泣き疲れたのか、そのまま眠ってしまっていた。
次にジョセリンさんが目を覚ましたのは夕方で、それから私はまたマッテオさんに手紙を飛ばしてジョセリンさんの事を伝えると、明日、話を訊きに来ると返事があった。
その事をジョセリンさんに伝えると、「分かりました」と素直に頷いてくれた。
『どこの国にもクズは居るのね』
プンプンと怒っているのはフラム。
「フラムは、ジョセリンさんは悪くないって……分かるの?」
『だって、ジョセリンの纏っているオーラはとても綺麗なんだもの。綺麗なオーラの持ち主は、そんな事はしないわ!チカの纏っているオーラは、もっと綺麗だけど』
「そうなんだ!」
ー“オーラ”!これまたファンタジー要素じゃない!?ー
なるほど。妖精達は、そのオーラで人となりを判断しているのか。と言う事は、フラヴィアさんのオーラは、よほどお気に召さないモノだったんだろう。私には全く分からないけど。
それと、隣国で召喚された聖女も、同じ聖女として気になる。何故嘘をついて、どう言う意味で“悪役令嬢”なんて口にしたのか。聖女の事だから、イシュメルさんか……可能ならオールデンさんに訊いてみる?
「黒羽」
と呼んでみたけど、その日は何度呼び掛けても黒羽が飛んで来る事はなかった。
翌日、予定通りマッテオさんがやって来て、私同席のもと、ジョセリンさんに事情聴取が執り行われた。
「あの男も、ジョセリンさんと同じミスリアルの者で、誰かに雇われたらしい。ジョセリンさんを隣国に追放しろと。その上で、隣国に追放した後は好きにしていいと言われていたそうだ。雇い主が誰なのか……それを口にする直前に、仕掛けられた魔法が発動して、あの男は………」
マッテオさんは、その先を口にはしなかったけど、もう、あの男は生きてはいないと言う事なんだろう。
「それで、これからの事なんだけど……ジョセリンさん、貴方はこれからどうしたい?公爵から縁を切られて王太子から国外追放と言われているから、ミスリアル国に還す事はできないけど、追放された時点で、貴方は既に、罪を受けて償ったと言う事になる」
「なるほど!」
マッテオさんは、ニヤリと笑う。
「だからね、ジョセリンさんは……自由と言う事だね」
「自由………」
「まあ、爵位はあげる事はできないから、この国で平民として生きて行く事にはなるけど。もし、この国に住むのであれば、生活に慣れる迄は保護しよう」
「ありがとう…ございます!」
「それなら、私と…ここに住む?」
「「え!?」」
驚いたのは、マッテオさんとジョセリンさん。
「貴族の令嬢として育って来たジョセリンさんが、直ぐに平民の生活をするのは難しいだろうし、丁度、1部屋空いてるから、ここで、私と一緒にゆっくり考えながら慣れていったら良いんじゃない?」
それに、さっきからアイルとフラムとトゥールも、嬉しそうにジョセリンさんの周りを飛び回っている。この万能セキュリティに認められているなら、私も安心してジョセリンさんと過ごす事ができる訳で……。
「あの…本当に良いんですか?母国では、家族にすら信じてもらえずに捨てられた私なんかを………」
「“私なんか”なんて言っては駄目よ。私は、貴方を信じるわ。だから、ジョセリンさんが良いなら、ここに居てちょうだい」
なんて、偉そうに言っているけど、ジョセリンさんの境遇が、あまりにも私に似ていて放っておけないだけなのかもしれない。こんな私でも、今は楽しい生活を送れているのだから、ジョセリンさんだって、きっと、この先楽しい事が待っている筈。そのお手伝いができたら───
「私…少しずつ頑張ります。だから……ここに置いて下さい……」
「神殿で保護しようかと思っていたけど、2人がそれで良いと言うなら、その通りにしようか。何か困った事があったら、いつでも声を掛けてくれたら良いから」
「はい。マッテオさん、ご配慮、ありがとうございます」
“神殿で保護”と言う事は、ジョセリンさんに関して、国に報告しない─と言う事だろう。喩えジョセリンさんが隣国の元公爵令嬢とは言え、既に縁を切られ追放された平民。国への報告義務は無いと判断したんだろう。こんな酷い仕打ちをされたんだから、「返せ!」と言われても返したくない。返せば、今度はどうなるのか───
ー王族って、何でクズが紛れ込むのかなぁ?ー
なんて思ったりしてませんよ?
兎に角、私、悪役令嬢を拾いました──
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