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余話
ゼン
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「討伐から無事に帰って来たら…そろそろ2人目を考えましょう。」
恥ずかしそうに、はにかみながらユイはそう言った。
そして、それがユイとの最後の会話になった。
それからも、ユイが死んだ─とは認めたくなくて、時間ができれば探しに行った。
有り難い事に、グレン様もシルヴィア様も…誰も…俺には何も言わないでいてくれた。
今思えば、ロン─子供にまで気を使わせていたなと思う。
そのロンも結婚をした。その頃には、必死でユイを追う事もなくなってはいたが、心にポッカリと穴が空いたような感覚だった。
ーきっと、この穴は…二度と埋まらないだろうー
そう思いながらも、俺は前へと進んで行った。
“攻撃力0の女の子”
「マジか……」
ーそんな人間が居るのか!?ー
いや、確かに目の前に居る。聖女様達と元の世界へと還った筈が還れなかった女の子。グレン様の命の恩人。放っておいたら、直ぐにでも死んでしまうのでは??
そう思っていたが……まさかの魔法使い。それも、規格外の魔法使いだった。なのに、攻撃力0って…意味が分からない。
それも、今となっては、ハルらしいなと笑えるが…。
ハルの存在は、穴の空いた心に癒しをもたらしてくれた。決して埋まる事は無い。ただ、ハルと居ると心が温かくなった。護るべき存在のハルに、俺は心を護られているような感じだった。
そんなハルを養女にできた事は、本当に嬉しかった。
それが、まさかの──ユイの娘だったとは……この世界がゲームとやらの世界だと言われた時以上に驚いた。
ただただ、今迄以上に愛おしい存在となった。
そのハルが、子供を生んだ。一人目は……エディオルにソックリな男の子のセオドア。エディオルと違って可愛い。
ー孫とは、こんなにも可愛いモノなのか!ー
と、毎日のようにセオに会いに行った。エディオルが笑っていたが…そんな事はどうでも良い。兎に角、セオが可愛くて仕方が無かった。
そして、2年後に生まれたのがヴィオラだった。
「──ユイ……」
思わず口から溢れた、その名前。
見た目はハル。ハルを小さくしただけの赤ちゃんだ。なのに、ユイにソックリなのだ。そりゃあ、本当の母娘なのだから、似て当然だ。
そのヴィオラを抱き上げると、ふにゃりと笑ったような気がした。その笑顔を見ると、心に空いていた穴が少し─ほんの少しだけ埋まったような気がした。
ーユイ……君は…ここに居たんだなー
泣きそうになってしまったのは、俺だけの秘密だ。
「あ、この子、魔法使いだ。」
と、リュウが断言した。
「あ…やっぱりそうなんですね。お腹に居る時から、あれ?って思ってたんですよね……どうしようかなぁ……」
うーんうーん─と眉間に皺を寄せるハルを見て、俺は直ぐ様動く。
「ハル、その辺は俺に任せろ。」
勿論、俺が向かうのは────
「ハルの生んだ娘が魔法使いだった。」
「は?ハル殿が生んだ?娘?魔法使い?───は?」
目の前に居る国王陛下と王太子と宰相が固まり、ミヤ様は呆れた様に苦笑している。
「ゼンさん、何かと色々端折り過ぎじゃないかしら?えっと…ハルが無事に第二子─女の子を生んだと言う事で間違いないのね?」
「あぁ、そうです。昨夜無事に生まれました。それはそれは─ハルソックリの可愛い可愛い女の子です。ミヤ様、またいつでもお待ちしております。」
ミヤ様にはスッと頭を下げる。
「ふふっ、ありがとう。そして、おめでとうございます。ハルが落ち着いたら見に行かせてもらうわね。それで─その子が魔法使いなの?」
「みたいですね。リュウが断言して、ハルも認めてますからね。」
「あらあら、ハルはどこまでもハルなのね。」
今度はクスクスと笑うミヤ様。
そして、ようやく意識を取り戻した国王陛下が口を開いた。
「あー…先ずは…無事な出産おめでとう。えー…それで、魔法使いと言う事は…国の───」
「国の管理下に置く必要は無いですよね?なんたって、ハルが魔法使いで、後ろ盾がパルヴァンですからね?その子供も同じ扱いで良いですよね?ハルが国に対して何か…良くない事をしましたか?いや、された事しかないですね?ハルにした事、忘れてないですよね?助けてくれた事も忘れてないですよね?それで、そんなハルの子を国の管理下に置こうなんて───考えてないよな?」
「「「…………」」」
「ゼンさん、それは大丈夫よ。そんな事──聖女が許す訳無いじゃない。」
「流石はミヤ様です。ありがとうございます。」
と、俺とミヤ様は微笑みあった。
「父上…」
「我が息子よ、何も言うでない。言ってはいけない。ミヤ様がそう言うなら、きっと…王妃と王太后の許可も降りる。それで──問題無い。もし、あると言うなら……」
「いえ、父上が良いのであれば、私も何も口を挟みません。」
「では、陛下、誓約書を…ご用意して参ります。」
この国のトップの聖女─ミヤ─が“是”と言えば、例え国王陛下とは言えども“否”とは言えないのである。
勿論、ハルの子供だからと言うのが一番の理由になっている。
兎に角、流石は優秀な宰相─ゾル=ハンフォルト─だ。サクッと誓約書を用意して来た。取り敢えずと、国王陛下とミヤ様と俺の名を署名した。
「それでは、後はこちらですが、エディオル殿の署名でも良いですが、ハル殿の署名の方がより有効かと思います。また、署名ができましたらお持ち下さい。」
「分かった。流石は宰相だな。本当に仕事が早くて助かります。」
ニッコリ笑ってから、俺は蒼の邸へと帰った。
「じーじ!」
「ヴィー」
小さいハル─3歳になったヴィーがトテトテと駆け寄って来る。
ーはぁ─本当に可愛いなー
駆け寄って来たヴィーを抱き上げる、そのまま散歩をしているとヴィーはそのまま寝てしまっていた。その寝顔の中にもまた、ハルとユイを見てしまう。その寝顔にまた、どんどん心の穴が埋まって行くのを感じる。
『ゼン─ごめんなさい。ゼン─愛してる。』
ふと、そんな…都合の良いような声が聞こえた気がした。
「ユイ、俺も───ずっと愛してる。」
そっと呟くと、俺とヴィーを優しい風が靡いて行った。
恥ずかしそうに、はにかみながらユイはそう言った。
そして、それがユイとの最後の会話になった。
それからも、ユイが死んだ─とは認めたくなくて、時間ができれば探しに行った。
有り難い事に、グレン様もシルヴィア様も…誰も…俺には何も言わないでいてくれた。
今思えば、ロン─子供にまで気を使わせていたなと思う。
そのロンも結婚をした。その頃には、必死でユイを追う事もなくなってはいたが、心にポッカリと穴が空いたような感覚だった。
ーきっと、この穴は…二度と埋まらないだろうー
そう思いながらも、俺は前へと進んで行った。
“攻撃力0の女の子”
「マジか……」
ーそんな人間が居るのか!?ー
いや、確かに目の前に居る。聖女様達と元の世界へと還った筈が還れなかった女の子。グレン様の命の恩人。放っておいたら、直ぐにでも死んでしまうのでは??
そう思っていたが……まさかの魔法使い。それも、規格外の魔法使いだった。なのに、攻撃力0って…意味が分からない。
それも、今となっては、ハルらしいなと笑えるが…。
ハルの存在は、穴の空いた心に癒しをもたらしてくれた。決して埋まる事は無い。ただ、ハルと居ると心が温かくなった。護るべき存在のハルに、俺は心を護られているような感じだった。
そんなハルを養女にできた事は、本当に嬉しかった。
それが、まさかの──ユイの娘だったとは……この世界がゲームとやらの世界だと言われた時以上に驚いた。
ただただ、今迄以上に愛おしい存在となった。
そのハルが、子供を生んだ。一人目は……エディオルにソックリな男の子のセオドア。エディオルと違って可愛い。
ー孫とは、こんなにも可愛いモノなのか!ー
と、毎日のようにセオに会いに行った。エディオルが笑っていたが…そんな事はどうでも良い。兎に角、セオが可愛くて仕方が無かった。
そして、2年後に生まれたのがヴィオラだった。
「──ユイ……」
思わず口から溢れた、その名前。
見た目はハル。ハルを小さくしただけの赤ちゃんだ。なのに、ユイにソックリなのだ。そりゃあ、本当の母娘なのだから、似て当然だ。
そのヴィオラを抱き上げると、ふにゃりと笑ったような気がした。その笑顔を見ると、心に空いていた穴が少し─ほんの少しだけ埋まったような気がした。
ーユイ……君は…ここに居たんだなー
泣きそうになってしまったのは、俺だけの秘密だ。
「あ、この子、魔法使いだ。」
と、リュウが断言した。
「あ…やっぱりそうなんですね。お腹に居る時から、あれ?って思ってたんですよね……どうしようかなぁ……」
うーんうーん─と眉間に皺を寄せるハルを見て、俺は直ぐ様動く。
「ハル、その辺は俺に任せろ。」
勿論、俺が向かうのは────
「ハルの生んだ娘が魔法使いだった。」
「は?ハル殿が生んだ?娘?魔法使い?───は?」
目の前に居る国王陛下と王太子と宰相が固まり、ミヤ様は呆れた様に苦笑している。
「ゼンさん、何かと色々端折り過ぎじゃないかしら?えっと…ハルが無事に第二子─女の子を生んだと言う事で間違いないのね?」
「あぁ、そうです。昨夜無事に生まれました。それはそれは─ハルソックリの可愛い可愛い女の子です。ミヤ様、またいつでもお待ちしております。」
ミヤ様にはスッと頭を下げる。
「ふふっ、ありがとう。そして、おめでとうございます。ハルが落ち着いたら見に行かせてもらうわね。それで─その子が魔法使いなの?」
「みたいですね。リュウが断言して、ハルも認めてますからね。」
「あらあら、ハルはどこまでもハルなのね。」
今度はクスクスと笑うミヤ様。
そして、ようやく意識を取り戻した国王陛下が口を開いた。
「あー…先ずは…無事な出産おめでとう。えー…それで、魔法使いと言う事は…国の───」
「国の管理下に置く必要は無いですよね?なんたって、ハルが魔法使いで、後ろ盾がパルヴァンですからね?その子供も同じ扱いで良いですよね?ハルが国に対して何か…良くない事をしましたか?いや、された事しかないですね?ハルにした事、忘れてないですよね?助けてくれた事も忘れてないですよね?それで、そんなハルの子を国の管理下に置こうなんて───考えてないよな?」
「「「…………」」」
「ゼンさん、それは大丈夫よ。そんな事──聖女が許す訳無いじゃない。」
「流石はミヤ様です。ありがとうございます。」
と、俺とミヤ様は微笑みあった。
「父上…」
「我が息子よ、何も言うでない。言ってはいけない。ミヤ様がそう言うなら、きっと…王妃と王太后の許可も降りる。それで──問題無い。もし、あると言うなら……」
「いえ、父上が良いのであれば、私も何も口を挟みません。」
「では、陛下、誓約書を…ご用意して参ります。」
この国のトップの聖女─ミヤ─が“是”と言えば、例え国王陛下とは言えども“否”とは言えないのである。
勿論、ハルの子供だからと言うのが一番の理由になっている。
兎に角、流石は優秀な宰相─ゾル=ハンフォルト─だ。サクッと誓約書を用意して来た。取り敢えずと、国王陛下とミヤ様と俺の名を署名した。
「それでは、後はこちらですが、エディオル殿の署名でも良いですが、ハル殿の署名の方がより有効かと思います。また、署名ができましたらお持ち下さい。」
「分かった。流石は宰相だな。本当に仕事が早くて助かります。」
ニッコリ笑ってから、俺は蒼の邸へと帰った。
「じーじ!」
「ヴィー」
小さいハル─3歳になったヴィーがトテトテと駆け寄って来る。
ーはぁ─本当に可愛いなー
駆け寄って来たヴィーを抱き上げる、そのまま散歩をしているとヴィーはそのまま寝てしまっていた。その寝顔の中にもまた、ハルとユイを見てしまう。その寝顔にまた、どんどん心の穴が埋まって行くのを感じる。
『ゼン─ごめんなさい。ゼン─愛してる。』
ふと、そんな…都合の良いような声が聞こえた気がした。
「ユイ、俺も───ずっと愛してる。」
そっと呟くと、俺とヴィーを優しい風が靡いて行った。
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