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ー余話ー
クレイル=ダルシニアン
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「花びらを飛ばす?」
「そう。ハルの世界の結婚式では普通に行われるらしいんだ。」
どうやら、ハル殿の世界とこの世界での結婚式には、色々と違うところがあるらしい。エディオルは、少しでもハル殿の世界の結婚式でする事を、可能な限りしてあげたいようだ。
「本来、式の参列者が新郎新婦に向かって花びらなどを振り撒くそうなんだが、この世界には魔法や魔術があるだろう?なら、ソレで花びらを散らした方が、より綺麗じゃないかと思ってな。それで、婚姻届にサインをした後、クレイルに花びらを散らしてもらおうと思って。」
ーコレ、本当に、あの氷の騎士なんだろうか?ー
目の前に居る、その氷の騎士様は、本当に優しい目をしながら話をしている。それはそうか─。最愛であるハル殿との結婚式の事だからなぁ。
「勿論、喜んでさせてもらうよ。それで?他にもできそうな事はある?あるなら、出来る事はやらせてもらうよ。」
「ありがとう、クレイル──」
「その代わり!!」
笑顔でお礼を言って来るエディオルに被せるように、私は声をあげてエディオルを指差した。
「一度だけで良いから、ハル殿に“可愛い”と言わせ欲しい!それと、仲間であるエディオルと結婚して嫁となったら、私とも仲間になったって事で、私の事を名前呼びしてもらおうと思ってるけど、良いかな?」
「「「………」」」
今、ランバルトの執務室には、エディオルの他に、ランバルトとイリスも居るのだが、その3人ともが、可哀想な子を見るような目で私を見ている。
ーうん。こうなる事は分かっていたー
「クレイル…遊び人だったお前が……人とは、変わるものなんだな。」
「初孫を愛でる─みたいな?」
「…クレイル…そもそも、俺は、“可愛いと言うな”と言った事は無いのだが?」
「「えっ!?そうなの!?」」
エディオルの言葉に、ランバルトとイリスが驚く。
「てっきり、クレイルがハル殿に“可愛い”と言う事さえ、エディオルが気に入らないから言うな─とか言っているのかと思っていたが…。」
「そこは、私なりのケジメとして言わないだけだよ。それで?名前呼びをお願いしても良いかな?」
改めてエディオルに尋ねると、苦笑しながら
「俺は別に構わない。」
「よし!言質は取ったからな!」
ウェディングドレス姿のハル殿は、可愛いと言うよりも綺麗だった──が、“可愛い”と言えた。それに、“クレイル様”と、はにかみながらも名前呼びしてくれた。
ーうん、その時の顔は、やっぱり可愛かったー
が、しかし!だ!
ネロの擬人化した姿には本当に驚いた。3年前のハル殿にそっくりだった。本当に可愛い。
一緒に浄化の旅に出て言葉を交わすまでは、何とも思わなかったんだけど…一度話してみると、何と言うか…言動がいちいち可愛かったんだよね。
ソレが、“恋”ではないと言う事だけは分かった。エディオルを選んでくれたら良いな─と思った。
まぁ、本当に、この2人には色々あったけど、こうして結婚する事になって本当に良かった。これからは、2人でもっと幸せになってもらいたい。
『……また来たのか?』
『まどーしー!』
ネージュ殿に、少し呆れたような顔をされたが、ネロが嬉しそうに私の元へとやって来てくれたから気にしない事にする。
その、足元にやって来たネロを、ワシャワシャと撫で回す。
「ネロは、フェンリルの姿でも可愛いな!」
『ありがとーなのー』
尻尾がフリフリと揺れている。
「あれ?クレイル様、また来てたんですか?」
そう言われてふり返ると、ハル殿が居た。
「ハル殿、こんにちは。お邪魔してるよ。」
「ふふっ。今日も、ネロに会いに来たんですか?」
ハル殿が、私の横に来て、私と同じようにしゃがんでネージュ殿を撫で始めた。そうすると、ネージュ殿は嬉しそうに目を細めて、尻尾がゆらゆらと揺れ出した。
「ネロは可愛いし、撫でていると癒されるんだよね。」
「それ!すごく分かります!もふもふは最強ですよね!?」
と、握り拳を作りドヤ顔で私の方へと視線を向ける。
「かっ───!本当にね!ネロは癒やされるし可愛いよね!」
ーハル殿も、相変わらず可愛いな!ー
「あ、クレイル様、いつもネロ達に果物を持って来てくれて、ありがとうございます。ネロ、いつも喜んで食べてますよ。」
「それなら良かったよ。」
ニコリと私が微笑むと、ハル殿もニコリと微笑む。
ーあぁ…そうだったなー
ハル殿は、最初からそうだった。
自分で言うのもアレだけど、私は容姿が整っている。だから、私が少し微笑めば、大抵の女性はすぐに落ちて来た。容姿と肩書しか見ない令嬢達。別に、そこに関しては批難する気は無いし、私だってソレを利用して遊んだのだから、文句も無い。後悔だってしていない。
ただ、ハル殿は私に対して初めて、何の感情も表さない女の子だった。ソレが、とても印象的で──それから、ハル殿の事が気になりだしたんだっけ?まぁ、父の事もあったからだけど。強いて言うなら、義理の妹─みたいなモノだろうか?
「そうだ!クレイル様、そろそろお茶の時間なので、一緒にティータイムにしませんか?結婚式の時のお礼もまだでしたし…」
と、ハル殿が相変わらずニコニコと笑顔を向けて来る。
「お礼は…うん。お言葉に甘えて頂こうかな?」
「はい!じゃあ、邸の方へ案内しますね。」
ーお礼として、“クレイル様呼び”の許可をもらったんだけどー
とは、ハル殿には内緒だ。
そうして、その日は癒しのネロと、可愛いハル殿とのお茶で幸せな1日を過ごした。
「そう。ハルの世界の結婚式では普通に行われるらしいんだ。」
どうやら、ハル殿の世界とこの世界での結婚式には、色々と違うところがあるらしい。エディオルは、少しでもハル殿の世界の結婚式でする事を、可能な限りしてあげたいようだ。
「本来、式の参列者が新郎新婦に向かって花びらなどを振り撒くそうなんだが、この世界には魔法や魔術があるだろう?なら、ソレで花びらを散らした方が、より綺麗じゃないかと思ってな。それで、婚姻届にサインをした後、クレイルに花びらを散らしてもらおうと思って。」
ーコレ、本当に、あの氷の騎士なんだろうか?ー
目の前に居る、その氷の騎士様は、本当に優しい目をしながら話をしている。それはそうか─。最愛であるハル殿との結婚式の事だからなぁ。
「勿論、喜んでさせてもらうよ。それで?他にもできそうな事はある?あるなら、出来る事はやらせてもらうよ。」
「ありがとう、クレイル──」
「その代わり!!」
笑顔でお礼を言って来るエディオルに被せるように、私は声をあげてエディオルを指差した。
「一度だけで良いから、ハル殿に“可愛い”と言わせ欲しい!それと、仲間であるエディオルと結婚して嫁となったら、私とも仲間になったって事で、私の事を名前呼びしてもらおうと思ってるけど、良いかな?」
「「「………」」」
今、ランバルトの執務室には、エディオルの他に、ランバルトとイリスも居るのだが、その3人ともが、可哀想な子を見るような目で私を見ている。
ーうん。こうなる事は分かっていたー
「クレイル…遊び人だったお前が……人とは、変わるものなんだな。」
「初孫を愛でる─みたいな?」
「…クレイル…そもそも、俺は、“可愛いと言うな”と言った事は無いのだが?」
「「えっ!?そうなの!?」」
エディオルの言葉に、ランバルトとイリスが驚く。
「てっきり、クレイルがハル殿に“可愛い”と言う事さえ、エディオルが気に入らないから言うな─とか言っているのかと思っていたが…。」
「そこは、私なりのケジメとして言わないだけだよ。それで?名前呼びをお願いしても良いかな?」
改めてエディオルに尋ねると、苦笑しながら
「俺は別に構わない。」
「よし!言質は取ったからな!」
ウェディングドレス姿のハル殿は、可愛いと言うよりも綺麗だった──が、“可愛い”と言えた。それに、“クレイル様”と、はにかみながらも名前呼びしてくれた。
ーうん、その時の顔は、やっぱり可愛かったー
が、しかし!だ!
ネロの擬人化した姿には本当に驚いた。3年前のハル殿にそっくりだった。本当に可愛い。
一緒に浄化の旅に出て言葉を交わすまでは、何とも思わなかったんだけど…一度話してみると、何と言うか…言動がいちいち可愛かったんだよね。
ソレが、“恋”ではないと言う事だけは分かった。エディオルを選んでくれたら良いな─と思った。
まぁ、本当に、この2人には色々あったけど、こうして結婚する事になって本当に良かった。これからは、2人でもっと幸せになってもらいたい。
『……また来たのか?』
『まどーしー!』
ネージュ殿に、少し呆れたような顔をされたが、ネロが嬉しそうに私の元へとやって来てくれたから気にしない事にする。
その、足元にやって来たネロを、ワシャワシャと撫で回す。
「ネロは、フェンリルの姿でも可愛いな!」
『ありがとーなのー』
尻尾がフリフリと揺れている。
「あれ?クレイル様、また来てたんですか?」
そう言われてふり返ると、ハル殿が居た。
「ハル殿、こんにちは。お邪魔してるよ。」
「ふふっ。今日も、ネロに会いに来たんですか?」
ハル殿が、私の横に来て、私と同じようにしゃがんでネージュ殿を撫で始めた。そうすると、ネージュ殿は嬉しそうに目を細めて、尻尾がゆらゆらと揺れ出した。
「ネロは可愛いし、撫でていると癒されるんだよね。」
「それ!すごく分かります!もふもふは最強ですよね!?」
と、握り拳を作りドヤ顔で私の方へと視線を向ける。
「かっ───!本当にね!ネロは癒やされるし可愛いよね!」
ーハル殿も、相変わらず可愛いな!ー
「あ、クレイル様、いつもネロ達に果物を持って来てくれて、ありがとうございます。ネロ、いつも喜んで食べてますよ。」
「それなら良かったよ。」
ニコリと私が微笑むと、ハル殿もニコリと微笑む。
ーあぁ…そうだったなー
ハル殿は、最初からそうだった。
自分で言うのもアレだけど、私は容姿が整っている。だから、私が少し微笑めば、大抵の女性はすぐに落ちて来た。容姿と肩書しか見ない令嬢達。別に、そこに関しては批難する気は無いし、私だってソレを利用して遊んだのだから、文句も無い。後悔だってしていない。
ただ、ハル殿は私に対して初めて、何の感情も表さない女の子だった。ソレが、とても印象的で──それから、ハル殿の事が気になりだしたんだっけ?まぁ、父の事もあったからだけど。強いて言うなら、義理の妹─みたいなモノだろうか?
「そうだ!クレイル様、そろそろお茶の時間なので、一緒にティータイムにしませんか?結婚式の時のお礼もまだでしたし…」
と、ハル殿が相変わらずニコニコと笑顔を向けて来る。
「お礼は…うん。お言葉に甘えて頂こうかな?」
「はい!じゃあ、邸の方へ案内しますね。」
ーお礼として、“クレイル様呼び”の許可をもらったんだけどー
とは、ハル殿には内緒だ。
そうして、その日は癒しのネロと、可愛いハル殿とのお茶で幸せな1日を過ごした。
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