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第三章ーリスと氷の騎士ー
覚悟とは
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*結婚式迄一週間*
「今日から、パルヴァンへは立入禁止です。」
と、ルナさんとリディさんに言われました。理由は勿論、結婚式の準備をするから。
パルヴァン辺境地で式を挙げる事にした。それも、教会?とかではなく、パルヴァン辺境地の邸の庭園でする事になったのだ。ガーデンパーティーみたいな感じで。
自分の結婚式なのだから、何か手伝いを─とお願いしてみると、逆に“立入禁止”宣言をされてしまった。しかも─
「俺もパルヴァンでの準備と近衛の仕事で忙しくなるから、夜のティータイムは難しいかもしれない。」
とエディオルさんに言われた。
ーえっ!?エディオルさんは良いのに私は駄目なの!?ー
と、軽くショックを受けていると
「コトネを驚かせたいからな。式の当日迄秘密にしておきたいんだ。」
と言われてしまったら、それ以上は何も言えなかったし、それが嬉しくて思わず顔がニヤニヤしてしまった。
「はぁ───無自覚に可愛いな…コレも、暫くはおあずけか…と言う事で…コトネ?」
名前を呼ばれて「何?」と思って、エディオルさんの方に顔を向けると、椅子に座ったまま腰を引き寄せられて、私の髪に手を差し入れて逃げられないようにして、深いキスをされた。未だに慣れない深いキスに、力がフッと抜けると同時に、エディオルさんが私の唇を最後にペロッと舐めてから離れて行く。
「──っ!!」
ーそれ!恥ずかしいから止めて下さい!ー
と叫びたいけど叫ぶ事ができず、エディオルさんの腕の中でグッタリしたまま、エディオルさんをキッと睨む。
「ん?まだ物足りなかったか?」
ーひいぃっ─違います!違うって分かってるよね!?ー
力の入らない手で、抗議の意を込めてエディオルさんの胸をペシペシと叩く。
「くっ──可愛い抵抗だな!一週間…耐えれるのか?」
「ふぐうっ」
何故か、更に力を込めて抱き締められた。
きっと、これが…“溺愛”と言うものなんだろう─と、恥ずかしいけど嬉しいな─と思いながら、私からもエディオルさんに抱き付いた。
*結婚式迄3日*
「ランバルト様も、式に参列するみたいよ。」
「そうなんですね。エディオルさんが王太子様の側近だから、有り得るのかな?とは思ってたんですけど、辺境地で挙げる事になったから、身分的に無理かな─と思ってたんですけど。」
ー王太子と言う身分なのに…大丈夫なんだろうか?ー
「大丈夫じゃないかしら?転移魔法陣を使うと言っていたし、場所がパルヴァンなら、絶対に何も起こらないと思うしね。それに、ランバルト様も…意地だと思うわ。」
「意地?」
「ふふっ。ハルは何も気にしなくて大丈夫よ。」
ミヤさんは、呆れたようにクスクス笑う。
どうやら、ミヤさんは王太子様とは良い感じのようだ。ミヤさんが王太子妃…王妃…全く違和感が無いよね─とは、今はまだ口に出して言わないけど…。そうなったとしても、ならなくても、ミヤさんにもこの世界で幸せになって欲しいと思う。
「私、パルヴァンには式当日迄立入禁止なんですけど、ミヤさんはどうなってるか何か…知ってるんですか?」
「知ってるけど…ハルには秘密だから、何も言わないわよ。」
「むうっ─」
「そんな拗ねた顔しても、可愛いだけだからね?後3日。楽しみにしててね。」
ー花嫁が知らないって…アリなんだろうか?今更だけどー
それからの3日は、あっと言う間に過ぎた。
2日前には、クラウディアさんとアリアナさんがお祝いを持って来てくれて、少しの時間だけどお茶をする事ができた。2人は既に結婚していて、公爵、侯爵令嬢ではなく騎士の嫁だから─と、名前も“さん”呼びになった。2人は変わらずに優しいし、あれからも3人でお出掛けなどもしている。
「騎士との結婚後、1ヶ月の休みがもらえるでしょう?ハルさんは、何処かに行く予定ですの?」
「私、観光地とかはよく分からないので、その辺もエディオルさんにお任せしてるんです。」
「そうですのね。それはそれで楽しみですわね。」
「うーん…無事に外に出れると良いわね?」
「無事に…ですか?」
ーん?騎士とは…何か危険がつきものだったりするのかなぁ?なら、防御魔法を強めてた方が良いのかなぁ?ー
何て物騒?な事を考えていると、クラウディアさんとアリアナさんが困ったような、でも恥ずかしいような顔をしてお互い頷き合う。
「騎士の嫁のあるあるなんだけどね?」
と、アリアナさんが小声で話し出す。
「あるある?」
「騎士って、体力があるのよ。あり過ぎるのよ。」
「体力??」
うん。あるだろうね。エディオルさんもそうだし、ティモスさんもそうだけど、滅多に息切れしたところを見た事がない。ルナさんとリディさんもだけど。
「だからね、夜もね…体力があり過ぎて大変だったりするのよ。」
「…夜?」
「私ね…初夜…から、3日はベットから出れなかったのよ。」
「…え?」
「私も…ですわ。」
「え?3日???」
「騎士の嫁は、だいたいの人が、3日は無理らしいわ。」
“何が?”とは─訊きません。私も、精神年齢は26歳ですからね!?ちょっと怖い話だけど!!
「「ハルさん、頑張ってね!」」
「ありがとう…ございます…」
2人に真顔で応援されて、私の顔が引き攣ったのは…許して欲しい。
『覚悟しておけよ?』
エディオルさんが言っていた言葉を、今ようやく、本当の意味が分かってしまった─ような気がします。
「今日から、パルヴァンへは立入禁止です。」
と、ルナさんとリディさんに言われました。理由は勿論、結婚式の準備をするから。
パルヴァン辺境地で式を挙げる事にした。それも、教会?とかではなく、パルヴァン辺境地の邸の庭園でする事になったのだ。ガーデンパーティーみたいな感じで。
自分の結婚式なのだから、何か手伝いを─とお願いしてみると、逆に“立入禁止”宣言をされてしまった。しかも─
「俺もパルヴァンでの準備と近衛の仕事で忙しくなるから、夜のティータイムは難しいかもしれない。」
とエディオルさんに言われた。
ーえっ!?エディオルさんは良いのに私は駄目なの!?ー
と、軽くショックを受けていると
「コトネを驚かせたいからな。式の当日迄秘密にしておきたいんだ。」
と言われてしまったら、それ以上は何も言えなかったし、それが嬉しくて思わず顔がニヤニヤしてしまった。
「はぁ───無自覚に可愛いな…コレも、暫くはおあずけか…と言う事で…コトネ?」
名前を呼ばれて「何?」と思って、エディオルさんの方に顔を向けると、椅子に座ったまま腰を引き寄せられて、私の髪に手を差し入れて逃げられないようにして、深いキスをされた。未だに慣れない深いキスに、力がフッと抜けると同時に、エディオルさんが私の唇を最後にペロッと舐めてから離れて行く。
「──っ!!」
ーそれ!恥ずかしいから止めて下さい!ー
と叫びたいけど叫ぶ事ができず、エディオルさんの腕の中でグッタリしたまま、エディオルさんをキッと睨む。
「ん?まだ物足りなかったか?」
ーひいぃっ─違います!違うって分かってるよね!?ー
力の入らない手で、抗議の意を込めてエディオルさんの胸をペシペシと叩く。
「くっ──可愛い抵抗だな!一週間…耐えれるのか?」
「ふぐうっ」
何故か、更に力を込めて抱き締められた。
きっと、これが…“溺愛”と言うものなんだろう─と、恥ずかしいけど嬉しいな─と思いながら、私からもエディオルさんに抱き付いた。
*結婚式迄3日*
「ランバルト様も、式に参列するみたいよ。」
「そうなんですね。エディオルさんが王太子様の側近だから、有り得るのかな?とは思ってたんですけど、辺境地で挙げる事になったから、身分的に無理かな─と思ってたんですけど。」
ー王太子と言う身分なのに…大丈夫なんだろうか?ー
「大丈夫じゃないかしら?転移魔法陣を使うと言っていたし、場所がパルヴァンなら、絶対に何も起こらないと思うしね。それに、ランバルト様も…意地だと思うわ。」
「意地?」
「ふふっ。ハルは何も気にしなくて大丈夫よ。」
ミヤさんは、呆れたようにクスクス笑う。
どうやら、ミヤさんは王太子様とは良い感じのようだ。ミヤさんが王太子妃…王妃…全く違和感が無いよね─とは、今はまだ口に出して言わないけど…。そうなったとしても、ならなくても、ミヤさんにもこの世界で幸せになって欲しいと思う。
「私、パルヴァンには式当日迄立入禁止なんですけど、ミヤさんはどうなってるか何か…知ってるんですか?」
「知ってるけど…ハルには秘密だから、何も言わないわよ。」
「むうっ─」
「そんな拗ねた顔しても、可愛いだけだからね?後3日。楽しみにしててね。」
ー花嫁が知らないって…アリなんだろうか?今更だけどー
それからの3日は、あっと言う間に過ぎた。
2日前には、クラウディアさんとアリアナさんがお祝いを持って来てくれて、少しの時間だけどお茶をする事ができた。2人は既に結婚していて、公爵、侯爵令嬢ではなく騎士の嫁だから─と、名前も“さん”呼びになった。2人は変わらずに優しいし、あれからも3人でお出掛けなどもしている。
「騎士との結婚後、1ヶ月の休みがもらえるでしょう?ハルさんは、何処かに行く予定ですの?」
「私、観光地とかはよく分からないので、その辺もエディオルさんにお任せしてるんです。」
「そうですのね。それはそれで楽しみですわね。」
「うーん…無事に外に出れると良いわね?」
「無事に…ですか?」
ーん?騎士とは…何か危険がつきものだったりするのかなぁ?なら、防御魔法を強めてた方が良いのかなぁ?ー
何て物騒?な事を考えていると、クラウディアさんとアリアナさんが困ったような、でも恥ずかしいような顔をしてお互い頷き合う。
「騎士の嫁のあるあるなんだけどね?」
と、アリアナさんが小声で話し出す。
「あるある?」
「騎士って、体力があるのよ。あり過ぎるのよ。」
「体力??」
うん。あるだろうね。エディオルさんもそうだし、ティモスさんもそうだけど、滅多に息切れしたところを見た事がない。ルナさんとリディさんもだけど。
「だからね、夜もね…体力があり過ぎて大変だったりするのよ。」
「…夜?」
「私ね…初夜…から、3日はベットから出れなかったのよ。」
「…え?」
「私も…ですわ。」
「え?3日???」
「騎士の嫁は、だいたいの人が、3日は無理らしいわ。」
“何が?”とは─訊きません。私も、精神年齢は26歳ですからね!?ちょっと怖い話だけど!!
「「ハルさん、頑張ってね!」」
「ありがとう…ございます…」
2人に真顔で応援されて、私の顔が引き攣ったのは…許して欲しい。
『覚悟しておけよ?』
エディオルさんが言っていた言葉を、今ようやく、本当の意味が分かってしまった─ような気がします。
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