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第二章 最強娘の学園生活
新しい魔王の気配
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現在、“賢者の卵”であるイシューは、表向きはサラの父親であるバルムンクの庇護に置かれているが、現状サラが領地を取り仕切っているのもあって、イシューは積極的にサラの手伝いをしていた。
未だに騙されたと言って聞かない富裕層側の対応に追われているサラに代わり、イシューが中心に復興を取り仕切り、テレーヌ市内を動き回っている為に、なかなか捕まえる事が叶わなかったが、アラキから北門で捕まえたとの連絡があり、急いで向かう。
「あ、タツロウさんまで」
アラキと一旦合流した後、イシューの元に二人で向かうと、大人達に交じりながらも堂々と指示を出すイシューに、流石賢者だと感心してしまう。
忙しいイシューには、少ししか時間を作って貰えなかったがそれでも聞きたい事は、簡潔にだが話が出来た。
「魔王が役割ですか……。あり得ない事ではないかもしれませんが、結構大変な意味を指し示すことになるかも」
イシューが言うには”魔王“という役割があるならば、その配下である魔物にもそれぞれ何らかの役割があるのでは、との解釈をしたようだった。
「そうなるとその『世界の均衡を保つ』という意味が肝です!」
イシューはメガネをクイッと上げ直した後、ビシッと人差し指をこちらに向けながらニヤリと小生意気な笑みを見せた。
「いいですか。この世界、魔物の力は強いですが、正直力の均衡でとなると人間の方が数が多く優勢です。つまり、世界の均衡を保つには人間の数を減らさなければならない、となるのです! つまり、それこそが魔王の役割の意味となるのです」
「じゃあ、勇者である俺はどうすんだ? あ? 魔王倒しちまったら均衡崩れんじゃねぇか? 倒さないのは勇者って役割の意味が無くなるしよ」
アラキの言い分もわかる。アラキから勇者というアイデンティティーがなければ、見た目チンピラが残るだけだもの。
なんて事を考えながらアラキと目が合うと、何故か睨まれてしまった。
「タツロウさんやアラキさんからの話を統合すると、魔王ってのは四人居るのですよね。僕が考えるに、魔王が四人というのは供給過多なのではないのでしょうか? つまり、均衡が崩れてしまい、本来の魔王の役割を成していないと」
「「なるほど」」
俺とアラキは同時に納得してしまった。
「だから勇者という役割もアラキ一人じゃないということか」
他国への流出を恐れるほど珍しい役割ではあるが、過去に何度も現れており、現在もアラキ以外にもいるのかもしれない。
「魔王が複数いるのも保険であり、勇者が複数いるのも保険というわけだ。何かめんどくさい仕組みだなぁ」
まるで誰かが世界という天秤の両方の秤に魔王や勇者を乗せて遊んでわざと釣り合わないようにしているように俺は感じていた。
「もしかしたらですよ、タツロウさんやアリステリアちゃんは、その中でも例外的な存在なのかもしれません。それが青の魔王の言葉『世界に迷惑』という事を指しているのかも」
アリステリアは分かる気がするが、何故そこに俺も入るのか。確かにピート戦の時は不思議と力が湧いたけど、それでもアリステリアに比べると見劣りしてしまう。
完璧な答えなど誰にも分かるはずもなく、俺はリディルの事でモヤモヤとしながらもアリステリアとの生活の見直しをする時が来たのではとまで、考えていた。
俺とアリステリアが現在住まうテレーヌ市は、サラの父親であるバルムンクが治める領地にある一番の大きさを誇る街である。
更にその北にはこの国での所謂、首都にあたる都市がある。
それが王都ミラージュ。
バルムンクの兄、つまりサラの伯父にあたる人が統治しているというので驚きだった。
「じゃあ、サラって只の領主の娘じゃなくて、王族かよ!?」
アラキから初めて聴かされた時は驚いたが、説明をちゃんと受けると少し闇というか、実に複雑な環境だった。
まずサラの伯父の役割は”王族“。つまりこの国の王様にあたるのだが、彼の弟であるバルムンクの役割は”人間長・上“。
王族ではない役割以外は、その後を継げないらしい。
問題はここからで、まずバルムンクの一人娘であるサラの役割は”聖女“。
そして、バルムンクの兄でありサラの伯父である王様に子供は全部で五人おり、その中に”王族“の役割を持つ者は居ないらしい。
つまり、何処か他所から”王族“の役割を持つ者を養子として迎え入れなければならない。
何故、こんな話になったかというと、実はサラに縁談が持ち上がったのだ。その相手というのが他所からやって来た”王族“の役割を持つ者という訳だ。
バルムンクもバルムンクの兄である現王も、その血を絶やしたくないとの想いなのだろう。
まぁ、サラの事である。そんな想いなど知るかと大激怒をしながら俺の家に転がり込んで来たのだ。
「全く、反省してないじゃない! あの馬鹿親父!」
「まぁ、まぁ。話を聞くところじゃ、今回は伯父さんが大元の原因だろ?」
「サラお姉ちゃん、お姫様になるですかー?」
アリステリアはその黒い瞳をキラキラと輝かせる。いくら強くてもそこは女の子、お姫様願望というのは当然あるのだろう。
後で、お姫様ごっこでもしてやったら喜ぶかもしれない。
「けっ! お姫様って歳じゃもうねぇだろぅが? そもそも性格からして無理があるっての! わーっはっはっは!!」
サラに同行してきたアラキがいつものように悪態ついて笑う。俺は決してアラキの意見に同意する素振りもなく、アラキの背後から目を逸らした。
「んだとっ! もっかい言ってみろ、このヤロー! しゃーっ!!」
サラは顎をしゃくれながらアラキに関節を極める。いつもの見慣れた光景に、それほどサラも深刻そうでは無さそうで、俺はまた厄介ごとを頼まれるのではとヒヤヒヤしていたが、少し安堵した。
「それで? 暫く泊めてって言うなら、隣のネネカさんにでも頼めよ。二つ返事で引き受けてくれるだろうよ」
「そうじゃないわよ。実はね……」
サラの話によると、ちょうど一月前辺りから王都ミラージュで行方不明者が複数出るようになっていたらしい。
拐われた人達に共通点は無く、まさしく老若男女。
「まさか、そいつらを俺に探せと?」
「まさか? 手伝って貰いたいだけよ。それにチョーっと私でも捨て置けない人が拐われちゃったのよね。その人って言うのが……」
所謂、次期王様。先ほどの話にも出たサラの縁談相手という訳だ。
「まあ、サラやアラキにはお世話になっているし」
「アリスちゃんも手伝うですー! そしてサラお姉ちゃんをお姫様にするですーっ!」
アリステリアもやる気満々であるが、肝心のサラが今一つ乗り気では無さそうで。
「実はね。未だ箝口令を敷いているから大きな声では言えないのだけど、犯人から声明文が届いているのよ」
サラの話を聞く内に、俺の口は徐々に開いて固まってしまう。
次期王様が拐われた翌日の事、ミラージュに以前拐われた男がフラフラと姿を見せた。
衰弱はしているものの、特に目立つような傷は無かった。
当然、サラの伯父の周りの人物はその男から犯人の事を聞き出そうとする。次期王様を拐った犯人と同一人物の可能性が高かった為だ。
暫くは男は、犯人の事を頑なに言わずにいた。が、とうとう犯人の名前を口に出した、その瞬間──男は、周囲を巻き込んで爆発した。
最後の最後で出た名前が『黄の魔王』だった。
未だに騙されたと言って聞かない富裕層側の対応に追われているサラに代わり、イシューが中心に復興を取り仕切り、テレーヌ市内を動き回っている為に、なかなか捕まえる事が叶わなかったが、アラキから北門で捕まえたとの連絡があり、急いで向かう。
「あ、タツロウさんまで」
アラキと一旦合流した後、イシューの元に二人で向かうと、大人達に交じりながらも堂々と指示を出すイシューに、流石賢者だと感心してしまう。
忙しいイシューには、少ししか時間を作って貰えなかったがそれでも聞きたい事は、簡潔にだが話が出来た。
「魔王が役割ですか……。あり得ない事ではないかもしれませんが、結構大変な意味を指し示すことになるかも」
イシューが言うには”魔王“という役割があるならば、その配下である魔物にもそれぞれ何らかの役割があるのでは、との解釈をしたようだった。
「そうなるとその『世界の均衡を保つ』という意味が肝です!」
イシューはメガネをクイッと上げ直した後、ビシッと人差し指をこちらに向けながらニヤリと小生意気な笑みを見せた。
「いいですか。この世界、魔物の力は強いですが、正直力の均衡でとなると人間の方が数が多く優勢です。つまり、世界の均衡を保つには人間の数を減らさなければならない、となるのです! つまり、それこそが魔王の役割の意味となるのです」
「じゃあ、勇者である俺はどうすんだ? あ? 魔王倒しちまったら均衡崩れんじゃねぇか? 倒さないのは勇者って役割の意味が無くなるしよ」
アラキの言い分もわかる。アラキから勇者というアイデンティティーがなければ、見た目チンピラが残るだけだもの。
なんて事を考えながらアラキと目が合うと、何故か睨まれてしまった。
「タツロウさんやアラキさんからの話を統合すると、魔王ってのは四人居るのですよね。僕が考えるに、魔王が四人というのは供給過多なのではないのでしょうか? つまり、均衡が崩れてしまい、本来の魔王の役割を成していないと」
「「なるほど」」
俺とアラキは同時に納得してしまった。
「だから勇者という役割もアラキ一人じゃないということか」
他国への流出を恐れるほど珍しい役割ではあるが、過去に何度も現れており、現在もアラキ以外にもいるのかもしれない。
「魔王が複数いるのも保険であり、勇者が複数いるのも保険というわけだ。何かめんどくさい仕組みだなぁ」
まるで誰かが世界という天秤の両方の秤に魔王や勇者を乗せて遊んでわざと釣り合わないようにしているように俺は感じていた。
「もしかしたらですよ、タツロウさんやアリステリアちゃんは、その中でも例外的な存在なのかもしれません。それが青の魔王の言葉『世界に迷惑』という事を指しているのかも」
アリステリアは分かる気がするが、何故そこに俺も入るのか。確かにピート戦の時は不思議と力が湧いたけど、それでもアリステリアに比べると見劣りしてしまう。
完璧な答えなど誰にも分かるはずもなく、俺はリディルの事でモヤモヤとしながらもアリステリアとの生活の見直しをする時が来たのではとまで、考えていた。
俺とアリステリアが現在住まうテレーヌ市は、サラの父親であるバルムンクが治める領地にある一番の大きさを誇る街である。
更にその北にはこの国での所謂、首都にあたる都市がある。
それが王都ミラージュ。
バルムンクの兄、つまりサラの伯父にあたる人が統治しているというので驚きだった。
「じゃあ、サラって只の領主の娘じゃなくて、王族かよ!?」
アラキから初めて聴かされた時は驚いたが、説明をちゃんと受けると少し闇というか、実に複雑な環境だった。
まずサラの伯父の役割は”王族“。つまりこの国の王様にあたるのだが、彼の弟であるバルムンクの役割は”人間長・上“。
王族ではない役割以外は、その後を継げないらしい。
問題はここからで、まずバルムンクの一人娘であるサラの役割は”聖女“。
そして、バルムンクの兄でありサラの伯父である王様に子供は全部で五人おり、その中に”王族“の役割を持つ者は居ないらしい。
つまり、何処か他所から”王族“の役割を持つ者を養子として迎え入れなければならない。
何故、こんな話になったかというと、実はサラに縁談が持ち上がったのだ。その相手というのが他所からやって来た”王族“の役割を持つ者という訳だ。
バルムンクもバルムンクの兄である現王も、その血を絶やしたくないとの想いなのだろう。
まぁ、サラの事である。そんな想いなど知るかと大激怒をしながら俺の家に転がり込んで来たのだ。
「全く、反省してないじゃない! あの馬鹿親父!」
「まぁ、まぁ。話を聞くところじゃ、今回は伯父さんが大元の原因だろ?」
「サラお姉ちゃん、お姫様になるですかー?」
アリステリアはその黒い瞳をキラキラと輝かせる。いくら強くてもそこは女の子、お姫様願望というのは当然あるのだろう。
後で、お姫様ごっこでもしてやったら喜ぶかもしれない。
「けっ! お姫様って歳じゃもうねぇだろぅが? そもそも性格からして無理があるっての! わーっはっはっは!!」
サラに同行してきたアラキがいつものように悪態ついて笑う。俺は決してアラキの意見に同意する素振りもなく、アラキの背後から目を逸らした。
「んだとっ! もっかい言ってみろ、このヤロー! しゃーっ!!」
サラは顎をしゃくれながらアラキに関節を極める。いつもの見慣れた光景に、それほどサラも深刻そうでは無さそうで、俺はまた厄介ごとを頼まれるのではとヒヤヒヤしていたが、少し安堵した。
「それで? 暫く泊めてって言うなら、隣のネネカさんにでも頼めよ。二つ返事で引き受けてくれるだろうよ」
「そうじゃないわよ。実はね……」
サラの話によると、ちょうど一月前辺りから王都ミラージュで行方不明者が複数出るようになっていたらしい。
拐われた人達に共通点は無く、まさしく老若男女。
「まさか、そいつらを俺に探せと?」
「まさか? 手伝って貰いたいだけよ。それにチョーっと私でも捨て置けない人が拐われちゃったのよね。その人って言うのが……」
所謂、次期王様。先ほどの話にも出たサラの縁談相手という訳だ。
「まあ、サラやアラキにはお世話になっているし」
「アリスちゃんも手伝うですー! そしてサラお姉ちゃんをお姫様にするですーっ!」
アリステリアもやる気満々であるが、肝心のサラが今一つ乗り気では無さそうで。
「実はね。未だ箝口令を敷いているから大きな声では言えないのだけど、犯人から声明文が届いているのよ」
サラの話を聞く内に、俺の口は徐々に開いて固まってしまう。
次期王様が拐われた翌日の事、ミラージュに以前拐われた男がフラフラと姿を見せた。
衰弱はしているものの、特に目立つような傷は無かった。
当然、サラの伯父の周りの人物はその男から犯人の事を聞き出そうとする。次期王様を拐った犯人と同一人物の可能性が高かった為だ。
暫くは男は、犯人の事を頑なに言わずにいた。が、とうとう犯人の名前を口に出した、その瞬間──男は、周囲を巻き込んで爆発した。
最後の最後で出た名前が『黄の魔王』だった。
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