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空中ブランコ最高!

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「ギャアーーーーー」



「た、だ、ず、ゲデェーーー」



うんうん、空中ブランコ最高だよね。とシンジュは思わずニヤついた。
だってね、空中ブランコだよ!?やってみたかった。
この世界は馬や乗り物があるので乗り物には慣れているが、空を飛ぶとかは慣れてないはずだから見てみたかった。

以前ライオスやフェルたちに翼を生やした時は驚かれたけど意外とみんな平気だったな。
だからこそ今回は罰というよりも実験だね~!

そもそもなんでこんな空中ブランコ実験を始めたかと言うと、実はギルドマスターに土地をもらったんだよね。

いらないって言ったのにね?

「国が決めたことだから貰っとけ」と言われたから仕方なく土地をもらった。
違法鉱山があった付近。あくまでも付近であるだけで、毒などは大丈夫なようだ。
ただこれは報奨とかじゃない。管理が面倒だから押し付けられた···
そもそもこの土地は違法鉱山がある国から慰謝料の1つとしてもらったらしい。

ただその土地には何1つ利益になるようなものがない。=いらない。誰に管理させようか?そうだ!マンティコアを討伐し、違法鉱山を見つけるのに役立った者に任せよう。

······

うん、たぶんこんな会話があったはず。あくまでも予想だけれど···

結局貰ったが、どうしようか悩み、遊園地を作ることにした。

なんで遊園地って?って思うかもしれないが、この世界には娯楽がない。
本当につまらない。本読んで、刺繍して、お茶会して···これの何が楽しいの??お茶会なんて地獄だよ。
だからこそ遊園地を作って、スキルのエステと併用し稼いでいきたい。

ただこの世界にないジェットコースターやフリーフォールといったアトラクションが受け入れられるのか考えていた。

もし受け入れられなかったら作っても意味がない。だから誰がで実験をしてみようと考えていたところに、この2人!!!犯罪者だから問題なし!

それにきっと神様から2人を任されたのだと思う。うん、絶対にそうだ!と思った。

今日から毎日神に感謝し、「アトラクションを楽しみにしていてください。」と伝えよう。
祖国にいた時は神なんて嫌いだったけどね。

よし、この2人は泣き叫んではいるが、楽しそうだから取り入れよう。

ジェットコースター、フリーフォール、観覧車、コーヒーカップやメリーゴーランドは絶対に欲しい。あとはお化け屋敷もいいな~この世界なら魔物屋敷かな?

早く遊園地を作りたい。私の魔法でぱぱっと作る予定!ただ、遊園地は貴族の日と平民の日で分けなければ揉めそう。

それになんだかんだ殺到しそうだから制限しようかな。私のスキルを受けた人とその家族だけとかね。



なんか、楽しくなってきた。早く作りたいな!!!とウキウキで考えていると、2人の声が聞こえない。

自分の世界に入りすぎた···慌てて2人を確認してみると、何と2人とも白目を向いて飛んでいた。

色々と刺激が強かったのかな?まぁでもこれで簡単に2人を縛ることができる。

捕まえるのが楽ちん!馬鹿な犯罪者さん、これから馬鹿なことをしないようにギルドマスターに見張りを付けてもらおう。



縛った2人を運ぼうとズルズル引きずると、突然ガサガサと音が大きくなり、目の前に何かがひっついた。

「しんじゅさま!!!!」



うん?エメくん??どうした??



「ごわがったーーーーー」



あ!ふざけすぎて忘れてた。エメが助けに行ってくれてた···ごめんなさい。

その後エメが泣きやむまでシンジュはエメを慰めるのだった。
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