31 / 141
塩分が課題?それとも···
しおりを挟む
それからシンジュは何を1品教えるか悩んでいた。
塩分過多の料理に意味があるかもしれないと思ったからだ。
なぜならドワーフの多くは高温な場所で仕事をしている。鍛冶場では高温で素材を溶かし武器を作ったり、鉱山では火山や地熱のある場所で仕事すると聞いたことがあった。それならば塩分過多でもいいのでは?と思ったが、いくら汗をかいて塩分を必要としても多すぎる。さらにお酒を飲むから脱水を起こすのでは?と考えていた。
シンジュが1人の世界に入って悩んでいる間、エメ達は3人で話していた。
「おめぇあの嬢ちゃんとどんな知り合いだ?昨日鉱山ギルドでも何かやったろ?噂になってんぞ!ギルド長が小躍りする姿なんて初めてみたぞ。」料理長はギルド長の小躍りを思い出し寒気がした···ブルブル
「シンジュ様?ぼくをたすけてくれた。なんでも知ってるよ。そしてね、つよい、かっこいい···ぼくだいすきなんだ。」へへへ
話を聞いていたボリスは温かい目線で、
「それはよかったなぁ。お前の見かけから何か訳ありかとは思ったが、良いお嬢さんに助けてもらえてよかった。ここはほとんど竜人は来ないから安心して過ごせるぞ。なんかあったら助けてやるからな!!!」と言った。
「うん!お兄ちゃんありがと!ぼくうれしい。」
エメは自分に優しい人ばかりで何度も驚いた。
今までは周りの人達は厳しい者ばかりだった···シンジュと同じくドワーフが大好きになった。
「料理長さん、油ってある?食用で使える大量の油がほしい!」やっと復活したシンジュが料理長に声をかけた。
「あぁあるぞー!おいおめぇ家から取ってこい。母ちゃんに伝えてこい。」
はいと走って見習いはどこかに向かった。
「油なんかどうすんだ?」
「油で揚げ物をするよ!深い鍋と芋はまだある?」
「揚げ物?聞いたことねぇな。それならあるぞ。」
と困惑しながら厨房に準備をしに行った。
「シンジュ様 なにつくるの?ぼくもやる。」
エメはやっと何かが始まってワクワクする。
「油っていうもので芋を揚げるよ!すごく簡単だけど、油は危ないから芋を一緒に洗おうね。」
「分かった!!!ぼくたのしみ!!」
僕でも役に立てるかもしれない。頑張らないととエメは気合を入れた。
そんな姿を見てシンジュは苦笑いをした。
何を作るかたくさん悩んだが、肉の下処理は流石に出来ないと思った。豚や牛がいるのか?それとも魔物の肉なか、、それすら分からなかった。そのため目の前のマッシュポテトで使われている『芋』が思い浮かび、芋と言ったらフライドポテト···と連想ゲームのような発想でフライドポテトポテトを作ることになった。
ダンダンダンダンと駆け上がってくる音が聞こえ、「料理長もらってきたぜ!でも奥さんから伝言!!!作ったら持って来いって。」
「おうわかった。かあちゃんは何してた?」
「えーーーっと何か金を磨いてた。ギルド長からインスピレーションもらったとか何とか?俺は意味がわからんかった。」
「アイツ!また動いてんのか?休めって言ったのによ」ッチ
なになに?エメと目があった。聞いてほしそうな瞳で訴えてくるエメに負け「あのかあちゃんって?金を磨く?」
シンジュ様困ってる?僕は黒いやつを知ってるぞ。
「料理長、黒いやついるよ!ぼく見たもん。洗うと白くなるよ?シンジュ様は正しいことしか言わないからやってみてよ?」
「小僧ほんとか?俺は大丈夫だけどな、」
言い訳ばかりする料理長に向けて
「じゃあ料理長はそのままでいいですよ。見習いさん?は必ず洗ってください。万が一がありますから、奥様にお出しする料理は見習いさんが作ったものをあげます。」
「どういうこった?」
「汚い手のまま料理をしたものを妊娠中の奥様が食べた場合に具合が悪くなることもありますよ?妊娠は病気じゃないけれど、通常と身体は違いますからね。」
「は?ほんとか?やる。やる。洗ってくる。」
それ聞いて慌てて洗いに行った。
ここまででだいぶ時間が過ぎている···ハァーともう一度溜め息をつき、今日は外に出られなそうかな?と考え始めた。
塩分過多の料理に意味があるかもしれないと思ったからだ。
なぜならドワーフの多くは高温な場所で仕事をしている。鍛冶場では高温で素材を溶かし武器を作ったり、鉱山では火山や地熱のある場所で仕事すると聞いたことがあった。それならば塩分過多でもいいのでは?と思ったが、いくら汗をかいて塩分を必要としても多すぎる。さらにお酒を飲むから脱水を起こすのでは?と考えていた。
シンジュが1人の世界に入って悩んでいる間、エメ達は3人で話していた。
「おめぇあの嬢ちゃんとどんな知り合いだ?昨日鉱山ギルドでも何かやったろ?噂になってんぞ!ギルド長が小躍りする姿なんて初めてみたぞ。」料理長はギルド長の小躍りを思い出し寒気がした···ブルブル
「シンジュ様?ぼくをたすけてくれた。なんでも知ってるよ。そしてね、つよい、かっこいい···ぼくだいすきなんだ。」へへへ
話を聞いていたボリスは温かい目線で、
「それはよかったなぁ。お前の見かけから何か訳ありかとは思ったが、良いお嬢さんに助けてもらえてよかった。ここはほとんど竜人は来ないから安心して過ごせるぞ。なんかあったら助けてやるからな!!!」と言った。
「うん!お兄ちゃんありがと!ぼくうれしい。」
エメは自分に優しい人ばかりで何度も驚いた。
今までは周りの人達は厳しい者ばかりだった···シンジュと同じくドワーフが大好きになった。
「料理長さん、油ってある?食用で使える大量の油がほしい!」やっと復活したシンジュが料理長に声をかけた。
「あぁあるぞー!おいおめぇ家から取ってこい。母ちゃんに伝えてこい。」
はいと走って見習いはどこかに向かった。
「油なんかどうすんだ?」
「油で揚げ物をするよ!深い鍋と芋はまだある?」
「揚げ物?聞いたことねぇな。それならあるぞ。」
と困惑しながら厨房に準備をしに行った。
「シンジュ様 なにつくるの?ぼくもやる。」
エメはやっと何かが始まってワクワクする。
「油っていうもので芋を揚げるよ!すごく簡単だけど、油は危ないから芋を一緒に洗おうね。」
「分かった!!!ぼくたのしみ!!」
僕でも役に立てるかもしれない。頑張らないととエメは気合を入れた。
そんな姿を見てシンジュは苦笑いをした。
何を作るかたくさん悩んだが、肉の下処理は流石に出来ないと思った。豚や牛がいるのか?それとも魔物の肉なか、、それすら分からなかった。そのため目の前のマッシュポテトで使われている『芋』が思い浮かび、芋と言ったらフライドポテト···と連想ゲームのような発想でフライドポテトポテトを作ることになった。
ダンダンダンダンと駆け上がってくる音が聞こえ、「料理長もらってきたぜ!でも奥さんから伝言!!!作ったら持って来いって。」
「おうわかった。かあちゃんは何してた?」
「えーーーっと何か金を磨いてた。ギルド長からインスピレーションもらったとか何とか?俺は意味がわからんかった。」
「アイツ!また動いてんのか?休めって言ったのによ」ッチ
なになに?エメと目があった。聞いてほしそうな瞳で訴えてくるエメに負け「あのかあちゃんって?金を磨く?」
シンジュ様困ってる?僕は黒いやつを知ってるぞ。
「料理長、黒いやついるよ!ぼく見たもん。洗うと白くなるよ?シンジュ様は正しいことしか言わないからやってみてよ?」
「小僧ほんとか?俺は大丈夫だけどな、」
言い訳ばかりする料理長に向けて
「じゃあ料理長はそのままでいいですよ。見習いさん?は必ず洗ってください。万が一がありますから、奥様にお出しする料理は見習いさんが作ったものをあげます。」
「どういうこった?」
「汚い手のまま料理をしたものを妊娠中の奥様が食べた場合に具合が悪くなることもありますよ?妊娠は病気じゃないけれど、通常と身体は違いますからね。」
「は?ほんとか?やる。やる。洗ってくる。」
それ聞いて慌てて洗いに行った。
ここまででだいぶ時間が過ぎている···ハァーともう一度溜め息をつき、今日は外に出られなそうかな?と考え始めた。
10
お気に入りに追加
1,114
あなたにおすすめの小説
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
婚約破棄と追放をされたので能力使って自立したいと思います
かるぼな
ファンタジー
突然、王太子に婚約破棄と追放を言い渡されたリーネ・アルソフィ。
現代日本人の『神木れいな』の記憶を持つリーネはレイナと名前を変えて生きていく事に。
一人旅に出るが周りの人間に助けられ甘やかされていく。
【拒絶と吸収】の能力で取捨選択して良いとこ取り。
癒し系統の才能が徐々に開花してとんでもない事に。
レイナの目標は自立する事なのだが……。
【完結】『サヨナラ』そう呟き、崖から身を投げようとする私の手を誰かに引かれました。
業 藍衣
ファンタジー
継母に苛められ、義理の妹には全てを取り上げられる。
実の父にも蔑まれ、生きる希望を失ったアメリアは、家を抜け出し、海へと向かう。
たどり着いた崖から身を投げようとするアメリアは、見知らぬ人物に手を引かれ、一命を取り留める。
そんなところから、彼女の運命は好転をし始める。
そんなお話。
フィクションです。
名前、団体、関係ありません。
設定はゆるいと思われます。
ハッピーなエンドに向かっております。
12、13、14、15話は【胸糞展開】になっておりますのでご注意下さい。
登場人物
アメリア=フュルスト;主人公…二十一歳
キース=エネロワ;公爵…二十四歳
マリア=エネロワ;キースの娘…五歳
オリビエ=フュルスト;アメリアの実父
ソフィア;アメリアの義理の妹二十歳
エリザベス;アメリアの継母
ステルベン=ギネリン;王国の王
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
チートスキルを貰って転生したけどこんな状況は望んでない
カナデ
ファンタジー
大事故に巻き込まれ、死んだな、と思った時には真っ白な空間にいた佐藤乃蒼(のあ)、普通のOL27歳は、「これから異世界へ転生して貰いますーー!」と言われた。
一つだけ能力をくれるという言葉に、せっかくだから、と流行りの小説を思い出しつつ、どんなチート能力を貰おうか、とドキドキしながら考えていた。
そう、考えていただけで能力を決定したつもりは無かったのに、気づいた時には異世界で子供に転生しており、そうして両親は襲撃されただろう荷馬車の傍で、自分を守るかのように亡くなっていた。
ーーーこんなつもりじゃなかった。なんで、どうしてこんなことに!!
その両親の死は、もしかしたら転生の時に考えていたことが原因かもしれなくてーーーー。
自分を転生させた神に何度も繰り返し問いかけても、嘆いても自分の状況は変わることはなく。
彼女が手にしたチート能力はーー中途半端な通販スキル。これからどう生きたらいいのだろう?
ちょっと最初は暗めで、ちょっとシリアス風味(はあまりなくなります)な異世界転生のお話となります。
(R15 は残酷描写です。戦闘シーンはそれ程ありませんが流血、人の死がでますので苦手な方は自己責任でお願いします)
どんどんのんびりほのぼのな感じになって行きます。(思い出したようにシリアスさんが出たり)
チート能力?はありますが、無双ものではありませんので、ご了承ください。
今回はいつもとはちょっと違った風味の話となります。
ストックがいつもより多めにありますので、毎日更新予定です。
力尽きたらのんびり更新となりますが、お付き合いいただけたらうれしいです。
5/2 HOT女性12位になってました!ありがとうございます!
5/3 HOT女性8位(午前9時)表紙入りしてました!ありがとうございます!
5/3 HOT女性4位(午後9時)まで上がりました!ありがとうございます<(_ _)>
5/4 HOT女性2位に起きたらなってました!!ありがとうございます!!頑張ります!
5/5 HOT女性1位に!(12時)寝ようと思ってみたら驚きました!ありがとうございます!!
器用貧乏の意味を異世界人は知らないようで、家を追い出されちゃいました。
武雅
ファンタジー
この世界では8歳になると教会で女神からギフトを授かる。
人口約1000人程の田舎の村、そこでそこそこ裕福な家の3男として生まれたファインは8歳の誕生に教会でギフトを授かるも、授かったギフトは【器用貧乏】
前例の無いギフトに困惑する司祭や両親は貧乏と言う言葉が入っていることから、将来貧乏になったり、周りも貧乏にすると思い込み成人とみなされる15歳になったら家を、村を出て行くようファインに伝える。
そんな時、前世では本間勝彦と名乗り、上司と飲み入った帰り、駅の階段で足を滑らし転げ落ちて死亡した記憶がよみがえる。
そして15歳まであと7年、異世界で生きていくために冒険者となると決め、修行を続けやがて冒険者になる為村を出る。
様々な人と出会い、冒険し、転生した世界を器用貧乏なのに器用貧乏にならない様生きていく。
村を出て冒険者となったその先は…。
※しばらくの間(2021年6月末頃まで)毎日投稿いたします。
よろしくお願いいたします。
流石に異世界でもこのチートはやばくない?
裏おきな
ファンタジー
片桐蓮《かたぎりれん》40歳独身駄目サラリーマンが趣味のリサイクルとレストアの資材集めに解体業者の資材置き場に行ったらまさかの異世界転移してしまった!そこに現れたのが守護神獣になっていた昔飼っていた犬のラクス。
異世界転移で手に入れた無限鍛冶
のチート能力で異世界を生きて行く事になった!
この作品は約1年半前に初めて「なろう」で書いた物を加筆修正して上げていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる