作家とアイドル

第2章

2.

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｢ただいまああ～……｣


うあー、と項垂れながら幼馴染みの待つ家に帰宅した。
俺、吉田郁と瀬谷諄は同居している。

珍しくシーン、と静まり返る我が家にはて、と首を傾げながら俺は玄関を上がった。

と、リビングには煌々と灯りとテレビがついたまま。

｢…諄ちゃん？｣

テレビの前を1人独占していたであろう人物の姿が見えず、俺は取り敢えずテレビを消そうとリビングへ入った。
……と、テレビの前のソファから規則正しい寝息が聞こえた。

｢……じゅーんちゃん、寝ちゃったの。｣


そっとソファを覗き込むと当人、瀬谷はすうすうと夢の世界にいた。
彼の目の前には送信済とだけ表示されたパソコンが開けっぱなしである。